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ご案内:「時狭間」にロネさんが現れました。 (08/28-22:37:14)
ロネ > (扉を開けて入ってくる黒尽くめの男が一人。片手には小ぶりの黒い鞄。おや、と眉を上げて)今日は閑古鳥が鳴いているじゃないか。珍しい。(この時間に誰もいないなんて。カウンターの隅の席に杖をついて歩いていき、鞄を床に降ろして帽子とコートを脱ぐ。杖を壁に立てかけ、コートを椅子に引っ掛けて)紅茶を。(いつも通り注文する。しんとした店内にマスターがお湯を沸かす音だけが響く。誰もいない。退屈だ。おもむろにコートのポケットから掌大のノートと鉛筆を取り出すと、手慰みに帳面に鉛筆を走らせ始めて) (08/28-22:41:28)
ご案内:「時狭間」にクォールツさんが現れました。 (08/28-22:41:31)
クォールツ > (コツ、と不意に扉前に生まれる気配と靴音。静かに扉を開き、夏の夜も何のそのの黒尽くめのジャケット姿で店内へと足を踏み入れる。 開かれた扉の向こうは、すぐ向こうにあるはずの森ではなく、僅かな明かりの灯ったどこか店のような室内で) (08/28-22:45:26)
ロネ > ?(誰かが入ってくる気配と音に振り返る。扉の向こうの景色に一瞬眉をひそめるが、閉まってしまえば見間違えか何かだろうと思って。やたら立派な身なりの青年に)こんばんは。(大して臆することも無く――ただ、尖った耳を見て、人ではないのだなと――挨拶する。そういえば前に入れ違いになったことがあるような無いような。紅茶をマスターから渡されれば一口飲んで) (08/28-22:48:02)
クォールツ > (尖った耳を除けば人と変わらぬ姿だが、それにしては何処か人形のようなイメージを抱くかもしれません。パタンと閉まる扉を背に、カウンターへと顔をやって)  今晩は。……先日、こちらで擦れ違いましたね。(ニコ。と笑みを浮かべ、胸に手を当てロネへ向けて一礼する。笑うと益々人形のようだ) (08/28-22:53:14)
ロネ > (やっぱりあのすれ違った青年か、と。人形のようなその様子に不気味にさえ思って、あまり干渉したくないなと思い。貴族的なその雰囲気は元々好きじゃなかった。会釈をしたら再びカウンターに向き直って鉛筆をノートに走らせ始めよう) (08/28-22:56:04)
クォールツ > (微笑んではいるが、心の内は読み取れないような笑み。人によっては愛想の良い笑みと捉える人もいる、が) ――失礼。お仕事、ですか?(ロネからは少し空けた席に腰を降ろし、こちらも同じく紅茶を注文して。チラ、と失礼にならない程度の横目で、彼が書きだしたノーろに目をやる。悪いことに相手とは違い、これはそちらに興味を抱いたようで) (08/28-23:02:21)
ロネ > ……まぁ。(面倒だ。ああいう笑みを浮かべる輩は嫌と言うほど目にしてきたが、その中でも相手のそれは一級品の愛想笑いだろう)これでも人形師の端くれでして。(やや無愛想に言って。こういう手合いは適当に相手をするに限る、とノートのページをめくって見せた。そこには精密な人形のデザイン画やメモがびっしりと書かれている) (08/28-23:06:03)
クォールツ > 人形師……(驚きを含んだ声で、相手の言葉を鸚鵡返しに。そしてぺらりと捲られたノート、そこに描かれたデザインを見やるとパチ。と瞳を瞬かせて。その表情から笑みが消える) ――……(紅い瞳の視線をじっ、とノートへ注いだまま、カタン。と席を立ち。何も言わず、凝視するようにそちらへ近付いて) (08/28-23:15:27)
ロネ > !?(いきなり愛想笑いの失せた相手に少々たじろいで)な、何です?(近づいてくる相手に身体だけ引き気味に尋ねる。ノートはまだ開いたまま) (08/28-23:17:14)
クォールツ > (先程までニコ、としてた相手が、無言で笑みを消して近付いてくるんですから、結構な圧迫感でしょう。 ロネの前に立ち、見下ろすように尚もしばらくまじまじとノートを見やった後、ス…と無意識の内にか、腕を伸ばし、そこに描かれたデザイン画を指でなぞろうとして)  ……素晴らしい。(ぽつり。一言、独り言を呟くように口から漏れた) (08/28-23:24:54)
ロネ > ……はい?(威圧感たっぷりの相手の口からありふれた賛辞の言葉が零れて、思わず口をついて出たのは我ながら間抜けな声) (08/28-23:27:21)
クォールツ > (そしてこちらはと云えば、相手のその声に はっ、と我に返った感。「ぁっ…」とノートに添えた手を自覚すれば、慌てて手を引き、一歩後ろへ退いて) も、申しわけありません。その、つい……見惚れてしまって……(引っ込めた手が、行き場を失くしたように空を舞い。バツが悪そうに少しばかり視線を泳がせながら弁明して。先程までの姿とはまるで別人のような) (08/28-23:34:51)
ロネ > あ、いえ。お構いなく。(貴族の愛想の牙城が意外なところで崩れたようだ。ふっ、と相手の様子に微笑んで、ノートをついと差し出し)とりとめのないことしか描いてありませんが、どうぞ。(素人に見られて困る代物でもない。穏やかに)人形に興味がおありで? (08/28-23:38:20)
クォールツ > (相手の笑みに、少し。ほんの少し朱に染まった気がする頬と目元。日に当たらない色の肌だけに浮き立ってしまいそうですが)  宜しい…のですか?(差し出されたノートに、尋ね返しはするものの ぅず。と見たい感満載なのは誰の目にも明らかでしょう。もう一度頷いて頂ければ、手袋を嵌めた手でそっ。と受け取りたい)  えぇ。人形も、なのですが……雑貨商を営んでおりまして。(朱が差したままの頬で小さく微笑んで。挨拶を交わした時の笑みとは違い、人らしさが感じられる笑みで) (08/28-23:45:36)
ロネ > (恐らく自分と同い年ぐらい――見た目だけは。そんな青年相手に何だか青いなぁと思ってしまうのは自分が老けたか相手が青臭いか。ノートの中身は人形の全身図やパーツごとのデザイン、画料や布地、髪について癖の強い字で書かれたメモなど。図はどれも緻密で丁寧に描かれている)雑貨商……? おや、てっきり貴方は社交の世界に生きておられる方かと思ったのですが。(率直に言う。あの笑みは貴族のそれだった) (08/28-23:50:28)
クォールツ > (普段のこれなら、もう少しスマートな態度も取れたのだろうが、それ以上に手にしたノートの中身に惹かれてしまったのでしょう。 お借りしたそれをまじまじと眺め、感嘆の息を漏らしながら、大切なものを扱うように そ…とノートを1ページ1ページ丁寧に捲っていって)  お察しの通り、ではあります。ですが、それとは別に、個人的に店を持っておりまして。(趣味、と一言で伝えてしまうには、これだけの仕事を行っている相手に対し失礼に思えて。所謂家での餅店ではないことを話した)  いや、本当に素晴らしい。私の店は人形もよく扱っておりますが、ここまで繊細にデザインされたものは中々…(ありがとうございます。と礼を述べ、隅々まで見たいのを抑えてそちらへノートを返そうと) (08/28-23:59:43)
ロネ > (こちとら職人でもあるが店を営む商売人でもある。だいたい向こうから客がやってくるので入れ食い状態ではあるが)お褒めの言葉、ありがとうございます。(ふむ、と相手の興味津々な様子をうかがいつつノートを受け取って)よろしければ人形の注文、承りますよ。それ相応の代金はいただきますが。(相手は貴族だ。それなりに吹っかけても大丈夫だろうと踏みつつ) (08/29-00:04:05)
クォールツ > それだけの価値は、あると思います。(ふふ、と口元に手を当て、瞳を細めて) 店にも、ですが……妹が喜びそうです。一度ぜひ、作品も拝見したいですね。(注文、というからには工場か店を持っているのだろうか。と思いつつ) (08/29-00:09:33)
ロネ > (なるほど実物を見ないことには相手も信用しないだろう)なるほど、妹さんが。そうですね……私の店に直接いらっしゃるのが手っ取り早いのですが。(異世界を訪れる、というのは相手にとってどうだろうかと思いつつ)よろしければ妹さんもご一緒に。(客に見てもらうのが一番良いので) (08/29-00:13:18)
クォールツ > あぁ、是非お願いしたいですね……「私達」のような存在がお邪魔しても、良い場所なら。(暗に、ヒトではない自身の存在を示し、微笑んで。耳を隠しさえすれば、姿は普通の人間と変わりはしないものの、中には魔族と云うだけで淘汰される世界があることも、知っているので)  ――失礼、申し遅れました。私、Quorutu=Legion=Chiaroscuroと申します。 今更ではありますが、どうぞお見知り置きを。(胸に手を当て、流れるようにお辞儀と名を告げて。そして胸ポケットから一枚、名刺のようなものを取り出すとそちらへ差し出した。 これの名刺、ではなさそうだが) (08/29-00:22:39)
ロネ > 帽子でも被れば大丈夫でしょう、それぐらい。(暗にこちらも、人でない者が歓迎されない世界であると言うのを伝えつつ。確かに目立つ風貌ではあるが、馬車をすぐに呼びつけて御者を金で黙らせれば済む話だ。それよりこの若く人形に興味を示してくれる客を失うのが惜しくて)キアロスクーロさん、ですね。私はロネ=リドリーと申します。こちらこそ、貴方のような方に出会えて光栄です。(名刺のようなものを差し出されれば、受け取って。しまった。今日は工房にこもりきりで客を相手にしていないから自分の名刺が無い) (08/29-00:29:50)
クォールツ > (真っ白なカードには、薔薇の装飾とTea-Roseと書かれた文字だけが刻まれている。先程言った店の名刺、だろうか。 けれど他には何も書かれていない。住所も地図も、何も)  成程。(それもそうですね、と頷いて。相手の答えに、その裏の意味は何となく察した感) 宜しければ、クォールツと。ロネさん?(と、お呼びして良いものか。の問いも含めた言葉を) (08/29-00:34:43)
ロネ > (ん、とカードを不思議そうに眺めて。ならばこちらも名前で呼ばせていただこうか)では、クォールツさん――えっと、これは?(戸惑い気味に名刺らしきものを見て。この『Tea-Rose』が先ほど彼が言った、雑貨店の名前だろうか) (08/29-00:38:55)
クォールツ > 店の名刺です。(さらっ、と返す。が、少しの間の後、相手の問いの意味に気付いた感) 地図もありませんが――それがあれば、辿り付けますので。(まぁこちらがお招きしているのではなく、相手の店にお邪魔させて欲しい、と言っているのだが。せっかく持っているのだから、とお渡ししたようで。住所も地図もないのにどうやって、と思うが、必ず。との言葉を添えそうな口調で言って微笑んだ) (08/29-00:43:47)
クォールツ > (と、不意に視線を柱時計へと辿らせて) ぉや。(もうこんな時間、と言うように眉を上げ) 失礼、そろそろ戻らなくては。もう少しお話したかったのですが。(慌ただしく、ですがすっかり冷めてしまった紅茶のカップを手に、半分ほどまで口を付けて戻し。代金は隣に置いて) (08/29-00:45:47)
ロネ > ……そうですか。(なんとも腑に落ちない気分。この世界のことだから何があっても驚きはしないのだが)おや。ではこちらの空いている日時をまた手紙か何かでお伝えしますね。(と、慌しい相手を見送ろうか) (08/29-00:47:06)
クォールツ > もし宜しければ、私の店にも。(遊びにいらして下さい、と微笑み、秘密を作る時のように人差し指を唇に当てて)  店は、人だけの世界に御座いますから。(そう付け足し、向けられた言葉には「ありがとうございます」とお礼を述べて)  では、おやすみなさいませ。良い夜を。 (08/29-00:49:27)
クォールツ > (踵を返し、コンコン。と扉へ向かう最中靴を2度鳴らして。 カチャ…と開いた扉の先は、来た時とはまた違う、燭台が並ぶ先の見えない程長い何処かの廊下。 最後に振り返り、ロネとマスターへ向けて一礼すると、パタン。と扉を閉めた) (08/29-00:51:13)
ご案内:「時狭間」からクォールツさんが去りました。 (08/29-00:54:45)
ロネ > お休みなさい。(そして相手の開いた扉の向こうを目をぱちくりさせて――袖で目をこすって再び見たときには扉は閉じてしまっていた)……不思議なこともあるものだな。(この世界のことだからどこがどう繋がっていてもおかしくはないのだが。ノートと鉛筆、そして名刺をちらりと見てポケットにしまう。すっかり冷めた紅茶を飲み干して) (08/29-00:57:08)
ロネ > (自分もああいう頃あったなぁとかちょっと懐かしい思いで青年の去っていった扉を見る。社交界なんて愛想笑いと建前の世界だから当たり前なのだが) (08/29-01:00:22)
ロネ > ……さて。ごちそうさま、マスター。(代金をカウンターに置き、杖を支えに立ち上がる。コートを羽織り、帽子を被って軽く礼を。杖をついて扉まで歩き、扉を開ければ――外に広がるのは見慣れた丘と森。そして右足を引き摺るようにして足を踏み出し、夜闇の中へと消えていく) (08/29-01:02:36)
ご案内:「時狭間」からロネさんが去りました。 (08/29-01:02:46)
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