room01_20120720
ご案内:「神隠しの森」にヌコさんが現れました。 (07/21-01:14:20)
ヌコ > << ちりーん ちりーん >> みゃっみゃー。 ( 上機嫌な調子に鳴り響く鈴の音、仔猫の鳴き声。前髪に隠れた瞳の中の瞳孔を細めて闇を見通し、森を行く。 ) (07/21-01:15:27)
ヌコ > ( このまま真っ直ぐ館の帰ることも出来るけれど、ふと足を止めて森の中へと踏み込んでいく。 きょろり きょろり 兄猫とともに生い茂る木々を見回して。 ) どうだ、ニコ。よさげなものはあるか? 「ニャー」 そうか。ではもう少し探そう。 ( 探し物でもしているらしく、うろうろ、きょろきょろ、ぬこぬこ。 ) (07/21-01:20:01)
ヌコ > ( そのままもう少し歩みを進めると、ほんのりと視界の開けた空間へと出た。もう一度あたりを見回してから、不意に足元の目的のものを見つけ。 ) みゃあん。これがいいな。 ( それは倒木だった。萎びかけたそれの半ばに指先を押し当てると、飛び出した爪先がまるで剣のように樹を両断する。 ) (07/21-01:29:29)
ヌコ > ( 大体高さは50cm、横幅は30cmといったところか。手ごろな形に整えた丸太を両足で抱え込むようにして草地に座ると、それを再び瞳孔を細めて見詰め。 ) うむ、では始めよう…っと。 ( 指を押し当て、幹の中へと沈ませる。突き入れた爪が樹肌を抉り、切り取り、彫り上げていく。 ごりごり と硬い音を立てながら、仔猫が何かを作ることに夢中になる姿を兄猫はその頭上から見守った。 ) (07/21-01:40:14)
ヌコ > ( 指を進めれば進めるほどに、その形は整えられていく。丸みを帯びた姿、台座に立つための四足、足元に添えられた尾、それらを大雑把ながら明確にしていって。 ) うーん、こたびはこんな感じであるかみゃん。みゃっふっふ、いい感じだ。 ( 創作意欲が燃え上がるぜ。 ) (07/21-01:50:00)
ヌコ > ( 今宵はなかなか作業が捗る。頭に丸みを持たせて大きな耳を形作れば、手足を彫り上げ、胴を少し細くする。あまり細やかな仕事ではなくむしろ大味極まりないが、その作品は確かに形となっていって。 ) 尻尾はこう、と。…よしニコ、あとはたのむ。 「ニャオ」 ( 降り立った兄猫が作りかけの木造に爪を押し当てる。瞳、髭、指先、細かなところを整えるのは彼の仕事だ。 ) (07/21-02:00:00)
ヌコ > ( 兄猫が作業を終えれば、残った木屑を払い落として。 ) じょうずにできましみゃー! 「ニャーン!」 ( 妹猫が出来上がった作品を夜空へ向けて掲げ、二匹揃って声を上げた。その手にあるのは猫の木像。兄妹猫が考える「神」の姿を形にしたものだった。 ) (07/21-02:11:08)
ヌコ > ( 二匹でやんややんやと喜び合ったのち、それを草地へと下ろせば二匹は揃って木像に向かって座り直し。 ) …ねこがみさま、ねこがみさま。 「ニャアニャア」 ( やはり二匹揃って手を合わせ、瞳を伏せて祈りを捧げる。異世界の地で創り上げた偶像であれど、敬愛する神へと自分達の無事が伝わると猫たちは信じている。 ) (07/21-02:20:36)
ヌコ > ( 一頻り祈りを終えると、笑顔を覗かせて兄猫と木像を抱え上げて。 ) うむ、ではこれは持ち帰って飾るとしようか。 「ニャーン」 ( スキップでもしそうな軽やかな足取りで館へと戻っていく。少しずつ、世界を猫神教が侵食していくのだ。 ) (07/21-02:36:09)
ヌコ > << ちりーん >> (07/21-02:36:15)
ご案内:「神隠しの森」からヌコさんが去りました。 (07/21-02:36:18)
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