room03_20130331
ご案内:「荒野」にmistさんが現れました。 (03/31-18:32:27)
mist > <ふゎ…>(サラリと霧が湧き出し、人の姿を象る。 ふわりと地面へと降り立って。 荒野を一瞥すれば、徐に懐へと手を入れる。 取り出したのは細工の施された小さな金属の箱。)…。 (03/31-18:33:56)
mist > (軽く目を伏せ、箱の中央に備え付けられた珠に触れる。 以前愛用していたそれとは別のものだ。 極最近手に入れたその箱は、ある遺跡のトラップだった代物。 触れた指先に呼応するように箱の中央の石が幾度も色を変える) (03/31-18:35:37)
mist > (パシ、と一瞬フラッシュの様な輝き。 ターゲットは自分に。 まるで脈打つ様に箱の石が点滅する。 口元に小さく笑みを浮かべれば、それを空高く放り投げた。) (03/31-18:38:00)
mist > (くるくると宙を舞った箱は、一瞬空中で動きを止める。 パン、とはじけるように箱が開き、目に止まらぬスピードで幾つもの小さな黒い粒が箱の中から四方へと散る。 散った粒は、小さな蝿の様な羽根を羽ばたかせ、ターゲットをロックした。 ─いっせいにそれは高速の─ 残像さえも残らない速度で襲い掛かる) (03/31-18:40:38)
mist > ((─そう。 欲深なんだよ。 僕は。))(視界に捕らえることなど出来ない。 頼るのは半ば勘とも言える、五感ではない感覚。 顔を逸らし、顔面を貫こうとするそれを皮一枚で避ける。 ピク、と腕を僅かに上げる。足をク、とずらす。 避けた直後に高速で通り過ぎるそれの風圧で微かに皮膚が擦り切れる。 傷を負うほどではない。所謂蚯蚓腫れ。) (03/31-18:44:51)
mist > ((─善だの悪だの…そんな不確かなものじゃない─))(僅かでも気を緩めれば、意思の無いそれは容易く自分の心臓を、脳天を貫くだろう。 既に試してある。 これは己の鱗さえも貫く。 動きを確認せずにただ。感覚だけで僅かに伸ばした爪を横へと向ける。 パシュ、と小さな破裂音。 二つに裂かれた小さな粒がくるくると地面へ散る。 粒はそれさえ意に介さず、次々と襲い掛かる。) (03/31-18:48:42)
mist > ((守りたいと、思う───。))(好意に理屈なんて、ない。) ((牙の無い竜に何が守れる──))(人の体に身を窶しても、誇りだけは消せない。消さない。) ((命のやり取りをせずに、自分の力を上げる術なんて、僕は知らない──))(何時だって喰うか喰われるか。) ((歩みを止めたら─))(もう、アイツの姉などどうして名乗れようか──!!) (03/31-18:55:17)
mist > (1つ、2つ、3つ。 パラパラと粒が落ちていく。 目に止まらぬ速度など出せるほど身軽では無いが、最小限の動きと、ピンと高めた集中力。 ギリギリの命のやり取り──)──ッ…。<パシュ!!>(肩を粒の1つに貫かれる。 バッっと血飛沫が舞い、治したばかりの肩に穴を穿つ。 続け様に頬に走る痛み。 一拍置いて裂かれた頬から赤く一筋雫が流れて) (03/31-18:59:24)
mist > (痛みも恐怖も、叩き潰す。 恐れはあってもそれで足など竦んでなるものかと。 淡々とした表情はそのままに、手を、足を貫かれながら急所だけを外し、確実に仕留めて行く。 やがて足元には幾つもの残骸と、黒い狼煙の様に上がる小さな煙。) (03/31-19:02:21)
mist > ──…ふぅ…。 (息を吐き出し、頬を伝う血を拭う。 ゆるりと先ほど放った箱へ歩み寄れば、ぱちん、と箱を閉じて。)…まだまだ、だな。(くつり。小さく喉を鳴らして笑う。 そう。まだまだ。 自分の足りない部分。まだ、高められる。 腕に、足に貫かれた穴。 この傷があるうちは、まだまだ。) (03/31-19:06:33)
mist > (適当に取り出した布を引き裂き、とくとくとあふれ出す血を止血する。 この程度、治癒に頼るなど、笑止。 痛みを知らない者に、緊張感など生まれよう筈も無いのだから。) (03/31-19:08:00)
mist > ─ふぅ…。(もう一度、息を吐く。 そうして、箱の石へと触れる。 石の点滅。 黒い羽虫の様な粒が生成される。 そうして、また。 繰り返される。 無機質なそれとの、命の奪い合いが───) (03/31-19:09:34)
ご案内:「荒野」からmistさんが去りました。 (03/31-19:09:41)
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