room10_20121230
ご案内:「闇の集う場所」にエリゴスさんが現れました。 (12/30-16:13:56)
エリゴス > (夕暮れも霞むような、色濃い瘴気が荒野を包む。遠くから、近くから、闇の魔物の唸り声が聞こえる。そんな中、ぽつんと場違いに佇む、黒い司祭服のようなローブ姿の男。紅い瞳をぼうっと周囲にやっている) (12/30-16:15:45)
エリゴス > (――果たして自分は何者なのか。そんなくだらない問いかけを、ここしばらく自分にしていた。金の首飾りをじゃらりと手に取る。これをかけている分には、自分は人間だ。皮膚を切れば血が出る。血を失えば力が抜ける。五感もある。明らかな死の実感もある)<<――がるぁぁぁぁっ!!>>(背後から犬のような魔物が己に飛び掛ってきた。ぱちん、と指を鳴らす)<<ずどどどどどどどっ!!>>(空中に生み出された百ばかりの拳大の紫炎弾が、一斉に魔物に降り注ぎ、魔物は肉塊と宙で化した。べしゃっ、と地に落ちた) (12/30-16:19:43)
エリゴス > (フォンセとかいう人間と話して以来、今までまともに考えてなかったこと。否、「新しい事象」の濁流に飲み込まれ、生きようともがくうちにその問いを忘れていた)…………。(今己は99%人間だが、一つ違うところがある。自分でもはっきり判る。この頭蓋のうちに、脳髄以外のモノ――俗に「竜殊」だとか「核」だとか言われているらしい――がある。それが薄っすら傷ついたせいで、視力が衰えているのだから) (12/30-16:22:47)
エリゴス > (例えば、の疑問。「核」が無事で、肉体が全て滅んだとき、己はどうなるのだろうか? この金の首飾りは、己の身体を如何様に操っているのだろうか? 考えても詮無いことだが。)……あー。(意味のないうめき声。何だか適当な気分になって、じゃら、と首飾りを右手で持ってその辺に放り投げる)<<べしゃっ。>>(一瞬後には、男の姿は黒ずんだかと思うと一塊のどす黒い粘液と化し、地上に落ちた) (12/30-16:26:04)
エリゴス > (次の疑問。人間であるとき己の「核」は頭蓋中にあるはずだが、今の状態ではどこにあるのだろうか? そもそも「核」や「竜殊」と言えど、それが固体である保証はない。少なくとも、今は固体ではない。この粘液体のうちに溶け込んでいるか、核も粘液と化しているか)((んー、私はいま何で思考しているんだ? 脳、じゃないよな……))(知識は日々書物を読んだりして増えど、己の身体はさっぱり判らない。ずるずるずる、と粘液は移動する。移動しながら、周囲の瘴気を吸収し喰らっていく) (12/30-16:29:07)
エリゴス > (まぁ深く考えても判らないものは判らない。べしゃー。瘴気を吸って肥大化した粘液は、薄く広く荒野の上に広がっていく。まるで鉄板に落としたパンケーキのたねのよう。薄く、薄く、広く、広く。仮に誰かが踏めば足跡から土が見えそうなぐらい、広く、薄く) (12/30-16:32:40)
エリゴス > (こうすると効率よく瘴気を吸収できるのだ。正味瘴気のない地で何があるか判らないので、こうして瘴気を貯蓄しておく。この姿を維持するには瘴気が必要なのだ。ぼうっとしているせいで体温調節がなおざりだ。とある地点では草木が焼け焦げているし、とある地点ではうっかり足を踏み入れた魔物のつま先が凍り付いている) (12/30-16:35:24)
エリゴス > <<…………>>(とっても静かな時間が流れる。先ほど凍りついていた魔物がぶしゅー、と表皮を焦がされて、ぎゃおーと喚きながら走り去っていった。さしもの魔物達も、突如現れたこの変温地帯を警戒したのか、近くに寄り付かなくなっている) (12/30-16:37:40)
エリゴス > (周囲の様子は目も耳も生成していないので、触覚しか無い。ばたばたとやかましい触感に、ぎょろりと粘液上に真っ赤な目玉が浮かび上がる。ぽっかりと開いた穴は耳だ)((あ。))(やっと己の体温に気づいた。目と耳が引っ込んで、体温調整調整。周囲の気温にあわせる。静かな方が好きだ) (12/30-16:41:29)
エリゴス > ((こんなものか。))(周囲の瘴気が薄くなるころに、やっと吸収を終える。ずずずずずと薄く広がった粘液が寄り集まっていく。闇の魔力を色濃く発するそれは、集まることで更に魔力の気配が濃くなる) (12/30-16:43:23)
エリゴス > (ぎょろりと再び真っ赤な目玉が剥く。自ら放り投げた金の首飾りをきょろきょろと探し、視認するとずずずずと動いていく。そしてずぞっ、とだいたい人間ぐらいの大きさの塊になると、ひょいと塊から粘液の腕が生え、首飾りを拾った。そしてそれを己に引っ掛けた) (12/30-16:47:25)
エリゴス > (一瞬粘液がどよめいたかと思うと、首飾りの魔力が全身を走り、どろりと粘液の表面が崩れたかと思うと、一瞬後には)……いつものことだが、わけが判らん。(肌色の手をぐー、ぱー、ぐー、ぱー。すっかり元の姿の男がそこに立っていた。男の纏う魔力は普通の人間の魔術師並みになっていて) (12/30-16:50:08)
エリゴス > ……帰るか。(黒い長髪をなびかせて、男はすたすたとその場から歩き去っていった) (12/30-16:51:54)
ご案内:「闇の集う場所」からエリゴスさんが去りました。 (12/30-16:51:58)
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