room40_20120919
ご案内:「リドリー人形店」にロネさんが現れました。 (09/19-21:10:04)
ご案内:「リドリー人形店」にクォールツさんが現れました。 (09/19-21:13:36)
ロネ > (ごたごたしたれんが造りの家が立ち並ぶ裏通りの片隅に、『リドリー人形店』と看板の掲げられた小さな店はある。ガラス張りの古びたショーウィンドウにはガラスの瞳の人形が並んでいるだろう。ガラスの押し戸を開ければ、店内にはガラスの目、目、目。夜だというのに「CLOCED」の提げ札はなく。理由は簡単、カウンターには仏頂面の男が、一人黙々と何か作業していた)……アレックスのやつ、いつになったら……(少々いらついた声。左腕を三角巾で吊った男は、カウンターの上に五本指の木製の棒を立て、それに白いレース糸を引っ掛けて器用に右手だけで何かを編んでいた) (09/19-21:14:11)
ロネ > (男はこの時代にしては型の随分古い、手押し式の車椅子に座っている。床から棚から所狭しと並べられた人形。店内の明かりはカウンターに置かれた薄暗いオイルランプ一つ。入り口からカウンターまでは、車椅子が通れる程度の幅には道が開いている) (09/19-21:15:35)
クォールツ > (そんな夜の街を、共も付けずに一人彷徨うように歩く男が一人。 夜とは云え、まだ些か暑そうなカフス仕様のダブルボタンのジャケットに細身のパンツスーツの装いは、見る人が見れば一目で分かる良質なもので。ちょうど店の前まで来た時、不意に足を止め、辺りを見回して) ……ぉや。いつの間にか、見慣れないところに来ちゃったな。(先程までは、確かに見知った通りを歩いていたはずなのに。と考えたところでふと。硝子のショーウィンドウ越しに並ぶ瞳と目が合って) ((へぇ……))(ズラリと並んだそれらに、小さく感嘆の息を漏らし。ひょぃと入口の方を見てみれば、まだCLOSEの札は下がっていない。それを確かめれば口元に笑みを浮かべ、扉に手を掛けた。 微かな開閉の音と、コツ。とした靴音がそちらに届くでしょう) (09/19-21:27:57)
ロネ > ?(今の気温はおよそ15度弱、といったところ。この街の寒さの訪れは早い。くしゅん、とくしゃみ一つ。裏に行って暖炉をつけたいところだが、一人では歩くこともままならない。一ヶ月は絶対に患部を刺激するな、ときつくきつく医者からとがめられたのだ。かぎばりを一旦カウンターに置き、身体をかがめてごそごそ分厚い毛織のストールを――と、扉の開閉の音と靴音。かような夜更けに誰かと、ストール引っ張り出しがてら扉を目を細めて見て)…………。(硬直。車椅子に腰掛けた、胡乱げな顔をして固まる男の姿が、オイルランプに照らされてそちらから見えるだろうか) (09/19-21:32:10)
クォールツ > (嗚呼、では人の目から見てもちょうど良い服装、なのかもしれない。真夏でも真冬でも、同じ装いでいられるこの男には然程関係のないことではあるが。 尖った耳派髪で隠しているとは云え、その紅い瞳と藍色髪のコントラストは、薄暗い中でも際立つでしょう。店内にも所狭しと並べられる数々の人形達に、ほぅ。と入口で再び溜息を吐く。と、少し遅れて人の気配を感じ取った。 スィ、とそちらを向いて視線を奥へと) ぉや。今晩は、ロネさん。(ニコ、と出会った時に見せた人形のような笑みを、こちらは驚くでもなく向けた。ビスクドールが並ぶ店内では、まるで辺りに溶け込むかのような笑みを) (09/19-21:42:21)
ロネ > …………。(たっぷり、たっぷり数秒間沈黙して。そして、ストールをゆっくりと自分の膝にかけ、右手でかぎ針を取ると、何のためらいもなく先端を青年に向けて)<<ヒュッ!>>(素早く手首のスナップを利かせてその人形のような顔の額めがけてまっすぐ投擲した) (09/19-21:45:15)
クォールツ > <<すこーんっ>> (非常に小気味良い音と共に、美しい軌道を描いたかぎ針は思い切りコレの額にヒットした!!) っ…!?(当たりは小さいものの、勢いと完全に不意を突かれたのとで、反動で数歩蹈鞴を踏んで。普段なら、至近距離でも攻撃を受ければ防ぎ切るくらいの心得はある。しかしあまりにも、そうあまりにも不意打ちすぎた。 事実、カラーン、とそれが地に落ちて軽快な音を立てるまで、何をぶつけられたのか分からなかった) (09/19-21:52:31)
ロネ > ……疲れてるのかな。(随分生々しい夢だな、と呟き、相手をまったく無視してカウンター下から新しい金メッキのかぎ針を一本取り出す。続き続き、と途中欠けのレース編みの引っかかっている五本指の棒に針を近づけ、いよっと糸を引っ掛けて) (09/19-21:55:05)
クォールツ > ………(カランカランカラン、としばらく床に弾んで音を立てる鉤針を無言で見つめ。それからまた、奥に座るロネへと顔を向けて。 カツコツカツ、と靴音を立てながらそちらへと。床を見ていた時は、髪で隠れて伺えなかっただろうが、変わらずのにっこりとした笑顔。しかし何か、妙に黒いオーラを纏って) それは私の台詞です。ねぇロネさん?(カツ、と目前まで来れば、聞こえた呟きを拾ってにーっこりと。そして唐突に、むにーっとその頬を抓ろうと。ほーら夢じゃありませんよー?とでも言うように) (09/19-21:59:25)
ロネ > !!?? ひっはぃはひを――(訳:いったい何を すっかり夢だと思い込んでいたので、何の抵抗もなくつねられてしまう。だがほほの痛みにほぼ反射的にかぎ針を右手から放してそのつねっている両腕のうち右手首を俊敏な動きで外側にひねり上げようと!) (09/19-22:02:20)
クォールツ > まったく、いきなりご挨拶ですね。私、何かしましたか?(そのような記憶はないのですが。とあくまで懇切丁寧な口調は変わらずに。しかし明らかに笑顔が黒い。店内が薄暗いからとかいうレベルじゃなく纏うオーラからして黒い。 そして鉤針を離すのを視界の端に捉えると、スィ、と右手を退き、逆にその手をパシッ!と取って動きを封じてしまおうと) (09/19-22:08:08)
ロネ > …………。(相手が妙にどす黒いオーラを放っている。だが男はそれよりも、素早く封じられた己の右腕をぽかーんとした目で見て)……失礼ですが、何か武術をお習いに?(とんでもなくズレた方向からの質問。人間、本当に信じられない出来事に直面すると、思考が停止するらしい) (09/19-22:11:23)
クォールツ > (唐突な相手からの問いに、ふと頬を抓る手から力が抜けて。笑顔に代わって何処かぽかん。とした表情が浮かんだ。同時に、スルリと白い手袋を嵌めたそれを退けて) ……一体どうなさったのですか。もしかして、座ったまま寝てました?(夢か、と仰ってましたし。と訝しげに問い返す。人形のようではなく、きちんとヒトらしさを感じさせる感情ある声と表情で) 武術というか、まぁ色々と……貴方の世界の貴族の方も、そうなのでは?(生業でなくとも、嗜みくらいは。と再び問い返しながら、こちらもつられてロネの右腕を見やって) (09/19-22:19:44)
ロネ > (右手を離されれば仏頂面でかぎばりやレース編みの引っかかった五本指の棒やらをごたごたとカウンターの下に片付け始め。左腕を吊っているのが見えるだろうか。また、男が座っているのも、ただの椅子ではなく、カウンターからちょっと覗けば車椅子であることも分かるはずである)自分の世界に異世界の者がいれば、誰だって夢だと思うでしょう?(ちょいと決まり悪そうに。そして貴族の、と言われれば)まぁ、そうでしょうけれど。(ちら、と相手を琥珀色の双眸で見上げて。すぐに視線をカウンター下に戻して片付け続行)随分手馴れていらっしゃるようでしたので。(この男も人形師にしては、投擲といい反応といい、戦いに慣れた様子ではあるのだが) (09/19-22:25:14)
クォールツ > 異世界?(ぇ?と明らかに不思議そうな顔をして。そして身を起こし、改めて相手と、そして彼がいるこの店を見渡して) あぁ……そういうこと、でしたか。道理で見たことのない風景の筈です。(私ともあろうものが、うっかり迷い込む側になっていたとは。と溜息。これは自身に向けたものだ。続く言葉には、また僅かに口元に笑みを戻して) そういう貴方も、ですね。幾ら不意を突かれたとはいえ、失態でした。 ……どうしたのですか?その腕。足も。(と、ここでやっと、否視界には入っていたのだろうが、意識は出来ていなかった吊るされた腕に気付いた。それから彼が腰掛けるのが、椅子ではなく古めかしい車椅子だということも) (09/19-22:32:21)
ロネ > ここは私の店ですよ。閑古鳥ばかり鳴いていますがね。(なんて無愛想に。そして貴方も、と言われて)幼い頃に少々。(適当に言葉を濁す。一週間以上経ち、右腕のみの生活にもこなれてきて、道具一式をカウンター下に片付ける。そして身体のことを問われてますます苦い顔になり)あー……まぁ、色々と。(絶対、絶対にこの貴族臭漂う、どこかいけ好かない青年にはことを明かす気もなし明かしたくもなし) (09/19-22:36:23)
ロネ > ここは私の店ですよ。閑古鳥ばかり鳴いていますがね。(なんて無愛想に。そして貴方も、と言われて)幼い頃に少々。(適当に言葉を濁す。一週間以上経ち、右腕のみの生活にもこなれてきて、道具一式をカウンター下に片付ける。そして身体のことを問われてますます苦い顔になり)あー……まぁ、色々と。(絶対、絶対にこの貴族臭漂う、どこかいけ好かない青年にはことを明かす気もなし明かしたくもなし) (09/19-22:36:44)
クォールツ > そうでしたか。ここが……(横を見れば、すぐそこにもまた人形が置かれているのだろうか。それを見れば、また自然と溜息が漏れる。無論先程のとは違う意味での) ……。何があったのかは知りませんが……(言葉を濁されれば、言及はしない。しかし眉を下げ何とも言えない表情を見せて) 治る怪我、ですよね?(傍目には普通の骨折に思えるだろうに、何故かそんなことを尋ねて) (09/19-22:46:15)
ロネ > (ため息を零した男に、今まで以上にそっけない声で)店頭に私の人形は並んでいませんよ。(ミもフタもないことを言う)他の職人からも宣伝を頼まれていましてね。色々私にはツテがありますから……(そこまで言って、ん、と相手の問いに眉を上げて)医者が言うには、「腕」は元通りに治るそうで。(と、何でもないことのように) (09/19-22:50:30)
クォールツ > そうなのですか。(ぉや、とちょっと意外そうに。こう云った店は、自分の作ったものだけを置くものかと思っていたようで) あちらの人形もとても魅力的でしたが……こちらに今、貴方の作られたものは?(以前見せて頂いたデザイン画を思い出し。偶然による来店ではあるが、せっかくの機会だ、ぜひ拝見したい。と相手のそっけない声に反して、こちらは声に嬉々とした色を滲ませ) 腕は?(思わず問い返したところで、ふと。あの時彼が足を引き摺るようにして去って行ったことを思い出した。確か、杖を突いていたのも) ――失礼。(そう小さく詫びる) (09/19-22:57:05)
ロネ > 私は頼まれたときにしか作りませんから。(それでよく経営が成り立つものだ)今、ですか……上にならいくらかあるのですがね。(困ったように。従業員がいつも介添えをしてくれるのだが、今日は窯で何か手間取っているのか、ちっとも帰ってこない。そして相手のわびた様子には)いえ。お気になさらず。(こちらも少々意地の悪いことを言った) (09/19-23:00:28)
ロネ > PL:了解ですん^^* (09/19-23:01:17)
クォールツ > それはそれは。あれだけのアイディアをお持ちなのに、勿体ない気もしますが。(クス、とちょっと苦笑するように。妹があのノートを見たなら、全て作って欲しいと言い出しそうですが。なんておどけつつ) あぁ、上に、ですか……(彼が元より「この足」であることを考えれば、きっと他にも店員はいるのだろう。 しかしこの時間では、既に帰ってしまっているのかな。とこちらも思って) ――私で良ければ、お手伝い致しますが。(普段のこれなら、ではまた今度。と遠慮する気持ちが勝るだろうが、珍しく自身の「見たい」という欲が引くことはなく。そう提案して) (09/19-23:08:10)
ロネ > もらうものはもらいますが、お気が向いたらぜひどうぞ。(妹が欲しがりそう、との言葉に。そして相手の申し出に)……そこまでご迷惑をおかけするには。(言外にいやまておいやめろという響きが込められている。何が悲しゅうて曲りなりにも客人に手伝ってもらわないといけないのか) (09/19-23:11:14)
クォールツ > お代に見合うものでしたら、勿論。(ふふ、とこちらもそこは一店主らしく微笑んで。 そして言外に込められた相手の意向をひしひしと感じつつも、中々諦め切れない様子。表情がこちらもそう語っている) ……だめですか?(じっ。と見つめて小首を傾げ(待) (09/19-23:14:53)
ロネ > …………。(ええっと。何を。相手の様子にじりっ、と思わず身体を引いて) (09/19-23:15:50)
クォールツ > (20も後半に差し掛かろうという外観の男が、じぃ。とおねだりの顔を向けるの図。違う意味でも引かれそうである) 是非、拝見したいのですが……(だめですか?ともう一度) (09/19-23:19:33)
ロネ > (相手の様子にこくこくこくと頷いて)……わ、分かった分かった。分かりましたよ。(THE☆根負け。傍に立てかけてある、普段も使っているがっしりした作りの杖を手にとって、何とか足首の使える左足を軸に不器用に立ち上がろうと。少々まどろっこしく見えるかもしれない) (09/19-23:22:58)
クォールツ > (わぁぃ☆とかは流石に言いませんが、ぱっ。と明るくなる表情。貴族らしい姿を見せていたかと思えばふとしたことで崩れるそれは、意外に幼い中身を思わせて) ありがとうございます。(杖を使い、何とか立ち上がろうとする姿には、ぁ。と思わず1,2歩そちらへ足を進めて) ……私、男性一人くらいなら運べませすが。(遠回しに、抱いていきましょうか?との問い掛け。 人気も他の店員の姿もないとはいえ、同年代の男性にする問いではない気がするが) (09/19-23:26:53)
ロネ > (相手の提案に顔真っ赤にして)や、いや、そこまで……!(小刻みに顔を横に振って。そこまでされたら自分の沽券というかプライドというか大事なものが崩れ去る気がする。だがしかし、一歩カウンターから出ようとして、杖が床に滑って)<<ずるっ>>(足もいっしょに滑った。床に顔面衝突の危機) (09/19-23:30:40)
クォールツ > 危なっ…(踏み出していた足を、慌てて咄嗟に更にそちらへ。床にこんにちはする前に、何とか肩を手に抱き止めたい。 床に膝を着いた、他の方に見られたら何だか誤解されそうな構図になる気がしなくもない が) (09/19-23:32:47)
ロネ > <<どさっ>>(そのまま受け止められる。ひっじょーに誤解されそうだが、基本この辺り一帯にひとけはない。何が起こったかまだ理解していない顔) (09/19-23:34:27)
クォールツ > (ふゎ。と抱き止められた瞬間、微かに薔薇の香りが漂う。彼の妹が付けているのと同じ香りの) 大丈夫ですか?(そして顔を上げればこれが覗き込んでいる形でしょう。紅い瞳がそんなロネの顔を映して) (09/19-23:37:04)
ロネ > (うっわーうっわー猛烈に恥ずかしい。顔面真っ赤。アドニスにも似たような姿を見られたが、よりによってこの青年貴族に! 残念ながら香りを覚えているほど鼻は良くなく。ばっと身体を離すがバランス崩してまたぼすんと抱きとめられる形になるだろう。どうにもこうにも安定感が悪い。両足負傷しているのだから当たり前なのだが) (09/19-23:39:39)
クォールツ > ……やっぱり、お運びした方が宜しいですね。(くす、と真っ赤になってじたじたされる様子に笑って。嫌味じゃないのです。微笑ましいなー、と思ったのです) 失礼。(一言断り、しかし相手の返事は待たずにひょぃ。と抱き上げたい。無論横抱き、所謂お姫様だっこで) えぇと、上の階ですよね。(こちらですか?と階段のあるらしい方向へ進んで。ずんずん行く気だ) (09/19-23:42:01)
ロネ > (やめろおおおおおお! と叫びたい。猛烈に叫びたい。(大事なこt(ry)) 今すぐにでもテムズ川に飛び込みたいぐらい恥ずかしかった。だが逆らえるほど身体は動かず、顔を全力で背けて必死に耐えている。階段を上がればそこはベッドが二つ並ぶ寝室だろう。さらに屋根裏部屋にやや急な階段が続いていて。明かりはついていないのでほぼ真っ暗に等しい) (09/19-23:46:12)
クォールツ > (きっとそのお顔は真っ赤に染まっているのでしょう。暗がりでも目の利くコレには相手の表情が手に取るように分かる――が、さすがに口にするのは憚られた。相手が女性なら、どうなさいました?なんてからかうくらいはしたかもしれないが。 相手の手や足を壁にぶつけないように気を付けながら、時折まだ進むのかを尋ねつつどんどん行っちゃいます) (09/19-23:50:03)
ロネ > (やや急な階段を上がれば、埃っぽい天井のやや低い屋根裏部屋に出る。そこで階段は行き止まりだ。そこはまさしく作業部屋、と言った感じで、ごたごたと布やら糸やら入った袋や箱が所狭しと並んでいる。奥のほうには大きめのどっしりとした作業机と椅子。作業机にはやはりオイルランプがマッチと共に置かれていて。机上には乱雑にデザインの書かれた紙や鉛筆、布のサンプルなんかが置かれているのだろう)……ここ、です……(搾り出すような声。今なら死ねる気がした。死なないけど) (09/19-23:53:36)
クォールツ > (いかにも職人の仕事場を思わせるそれに、へぇ。と無意識の内に呟く声が漏れる。 ここ、と言われれば頷き、そっ。とロネの身体を降ろした。最後まで紳士らしくまるで淑女を扱うように(ぇ) (09/19-23:56:47)
ロネ > (椅子に降ろされればしばらく心の友である作業机にがーっと顔を突っ伏して固まって。もう嫌だ。心のいろんな大事な部分がずったずたである。そして大きく息を吸って、履いて。のろのろと右手を伸ばしてマッチの箱を取り、適当に壁で擦ってオイルランプに火を灯した。一応、ここまで来たからには、見せなければならぬ。のそのそと机の下に屈みこんで箱を漁り。整頓は苦手なのだ) (09/20-00:00:28)
クォールツ > (そんなロネの背を眺めながら、声には出さずにくすくすと少しだけ笑う。その間声を掛けなかったのは、さすがに相手の気持ちを慮ってのこと。 仕事場を勝手に歩き回ることはしない。大人しく待っております) (09/20-00:02:57)
ロネ > (膝も使ったりして、そうっと50pほどの丈夫なボール箱を机上に出す。今のところ、完成品はこれしかなかった。机上にある白い手袋を歯で噛んだりして器用に右手にはめ、慎重に箱を開ける。中には40pほどのビスクドールが一体、クッション代わりの分厚い布に包まれて入っていた。蜜色に近い、豪奢な縮れ毛の金髪。澄んだ空色の瞳は虹彩まで丁寧に表現されたペーパーウェイトアイ。白いフリルをあしらった藍色のドレスは膝下ぐらいまで。白い細やかなレース編みの靴下に茶色の革靴。頭にはすみれの偽花飾りのついた、小さなつばのカンカン帽。ほほはふっくらとうす桃色に色づけされており、全体的に子供らしい、愛らしさを重視した抱き人形である) (09/20-00:09:11)
クォールツ > ぁ、ありがとうございま――(負傷した足と、薄暗い中で取り出して頂いたそれに感謝を述べ、そっ。と人形を覗き込んで――紅い瞳が大きく見開かれ、言葉を失ったかのように絶句する。 初めて会った時、デザイン画を見せてもらった時のように、否それ以上の衝撃を受けながら、箱の中に横たわる少女の人形を見つめて) ………。(何度も瞬きをして、じっ。と見つめる視線は外されない。外せない、のかもしれない。この少女に魅入られてしまって) (09/20-00:14:44)
ロネ > (豪奢ながらどこか謙虚な統一感があるのは、部門ごとに分かれた分業制により作られる大多数の他の人形とは違い、極力この男の手によって――できない場合も、全てこの男の厳しすぎる監督下によって――たった一体のために多大なる時間を割いて人形が作られているからであろうか。執念の賜物ともいえるのかもしれない)……いかがでしょうか?(相手の様子に初めてふっと微笑んで) (09/20-00:17:54)
クォールツ > っ。(声を掛けられ、ようやく相手も気にせず魅入っていた自分に気付く。 はっ。と顔を上げ、少し、取り繕う姿を見せてから改めて少女の人形を見つめ) そう、ですね……もう、何と言って良いか……この素晴らしさを表せない、自分の語彙力のなさが恨めしいです。(ふっ、とこちらも表情を和らげ、自身に苦笑するように笑って。この青年の出で立ちからすれば、それなりの物に触れ、目も肥え、出会った物たちを賞賛する機会もあるだろうことは想像に難くない。そんな彼が、言葉が出てこないと、言葉で表すことが出来ないと言っている。それがある意味、この少女とロネに対する賛辞となるのかもしれない) (09/20-00:25:19)
ロネ > …………。(穏やかな表情でその言葉を聞いて)ありがとうございます。(まぁ、その言葉で己のプライド云々は本日はちゃらということだろう。深々と頭を下げ、そしてそっと再び箱の蓋を閉め、また机の下にかがんでごそごそしまう。――と、青年の耳がよければ、扉の開く音が聞こえてくるかもしれない。そして、「あれ!? 旦那! 旦那ぁーっ!?」という、少年っぽいがどう考えても少女の叫び声が普通に階下から聞こえてきて)げっ。(慌てて身体を起こして苦い表情に) (09/20-00:29:07)
クォールツ > これは本当に……ぜひレティアスも連れて来なければですね……(ぽつ、と蓋が閉じられてしまうまで、飽きることなく人形を眺め呟いて。自分一人がこんな素晴らしいものを見せて頂いたと知られたら、何故連れていってくれないのかと怒られてしまうだろう。 と、階下から響く複数の声に ぉや。と耳を傾けて) もしや、他の店員さんですか? (09/20-00:34:47)
ロネ > えっ? レティア――(と問い直そうとしたところで「どこぉぉおおっ! ぎゃー!」と何だかテンパっている様子の声再び。はぁ、と頭を抱えて、相手の言葉に頷いて)申し訳ないですが、お引取り願います。従業員ですよ――とびきりお節介な。(やれやれといった体で。だが決して嫌そうではなく、むしろ好ましそうに)あいつは異世界のことは知りませんから、適当にあしらっといてくださると助かるのですが。(階下からはどったんばったんと扉を開けたり閉めたりする慌しい音。しばらくすればだんだんだんだん、と階段を乱暴に上がって来る音が聞こえてくるだろう) (09/20-00:38:39)
クォールツ > あぁ、早くお顔をお見せしないと、ですね。(くす、と笑ってロネの言葉に頷いた。胸に手を当て、スィ、と腰を折って一礼して) 無理を言って申し訳ありませんでした。ですが、本当に見せて頂けて良かったと感謝致します。 ……では、先程のことは秘密にしておきましょう。(ふふり。 お節介、と聞いて示すは先程のお姫様だっこのことでしょう。ささっ、と長い襟足の髪で尖った耳を隠して) (09/20-00:43:00)
ロネ > ……あいつはあんなことしませんしできませんよ。(相手の含みを見せた言い方に、一周回って呆れた様子。ただ、まぁ、色々されているのは確かだ)では、おやすみなさい。道中お気をつけて。貴方のような高貴な方を狙う輩も、こんな夜更けにはいますからね。(軽く頭を下げ。最後の言葉には、この世界は魔族を歓迎しない、という響きが言外に込められていて。扉から出て行けば、階段を下る途中でちょうど金髪巻き毛の中肉中背の、少年とも少女とも――鋭ければ少女と分かるだろうが――つかぬ人間とすれ違うだろうか。ぽかんとしてその人間は彼を見送るだろう) (09/20-00:48:46)
クォールツ > えぇ。おやすみなさいませ、どうぞ良い夜を。(ニコ、と最後に見せたのは、出会った時に見せたのと同じ笑顔。こちらも言外に、了解した旨を伝えて。 そして踵を返し、部屋を後にした。金髪の店員と擦れ違えば、お邪魔しました、レディ。と会釈するのでしょう。 そして帰りは上手く、迷うことなく元いた世界に戻れたとか) (09/20-00:53:05)
ご案内:「リドリー人形店」からクォールツさんが去りました。 (09/20-00:53:09)
ロネ > (きっとレディと言われた従業員は引きつった驚きの表情を浮べるのだろう)…………。(出て行く青年を見送れば、はぁ、と息をつき。そして――)<<ダンダンダンダン―――バタッ!!>>(階下から猛烈な勢いの足音、開く扉。男は苦笑してその音の主を見やる)落ち着きたまえアレックス。人間、慌てるとろくなことがない――――(さて、本日も深夜から、この店は説教や怒鳴り声騒ぎ声、近所から苦情がくるのもそう遠くない話) (09/20-00:56:20)
ご案内:「リドリー人形店」からロネさんが去りました。 (09/20-00:56:31)
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