room41_20121014
ご案内:「とある夢」にロネさんが現れました。 (10/14-21:30:33)
ロネ > (夢を、見ていた) (10/14-21:30:47)
ロネ > (夢というのはえして奇妙なものである。自分に酷く馴染んだ、曇天の街の裏通りの小さな人形店。そこのカウンター席に腰掛け、一人レースを編んでいる。向かい合ってカウンターテーブルに頬杖をついているのは、濃い蜜色の髪の、とび色の瞳の女。従軍看護婦の真っ白な服を着て、にこにこと笑いながら自分に喋りかけてくる)(『ねぇ、聞いているの?』)(無愛想な返事しか返さない自分に延々と楽しいお喋りを続ける彼女。ありえない光景。人形に埋められた小さな店に、二人きり) (10/14-21:34:20)
ご案内:「とある夢」にクルスさんが現れました。 (10/14-21:34:34)
ロネ > (静かで穏やかに流れるおかしな時間。自分の夢見ていた時間) (10/14-21:36:10)
クルス > (スル…と指先で辿って着いた夢の一欠け。真新しく「視た」ばかりの記憶に違わない仲睦まじい恋人達の姿。 シュル といつの間にか入り込んだこれの姿は、二人には見えることはないだろう。そう、意図して入り込んだのだ。 夢魔の力を以って) (10/14-21:41:12)
ロネ > (『それでね、そのときアニーったら、せっかくの銀の指貫を飲み込んじゃったのよ! おっかしいでしょぉ。それから数日間はアニーは数日の間、昼間でもおまるを使ってたわ――』)(くすくすくす、と笑いながら。この話を聞いたのは何回目なのだろう。そんなことはどうでもよくて。うんうん、と返事をしながら、レースを編んでいく)(『――それでね、これは私がちっちゃいときの話なんだけど、』)(彼女の話題は尽きることは無い。延々と続くお喋りの時間。テーブルに置かれた紅茶とビスケット。彼女は砂糖とミルクをたっぷり入れた紅茶が好きだった) (10/14-21:45:39)
ロネ > (『それでね、そのときアニーったら、せっかくの銀の指貫を飲み込んじゃったのよ! おっかしいでしょぉ。それからアニーは数日の間、昼間でもおまるを使ってたわ――』)(くすくすくす、と笑いながら。この話を聞いたのは何回目なのだろう。そんなことはどうでもよくて。うんうん、と返事をしながら、レースを編んでいく)(『――それでね、これは私がちっちゃいときの話なんだけど、』)(彼女の話題は尽きることは無い。延々と続くお喋りの時間。テーブルに置かれた紅茶とビスケット。彼女は砂糖とミルクをたっぷり入れた紅茶が好きだった) (10/14-21:46:08)
クルス > (場所は、見覚えのない所だった。きっと男の持つ店なのだろう。 何気ない日常、二人で過ごす日々。ごく普通の、けれどこれが男にとって至上の幸せであることをこれは理解していた。儚い、瞼を開けばあっさり消えてしまう夢ではあるが) (10/14-21:46:33)
ロネ > (ありえない風景。なぜなら男がこの店を持つ前に、彼女は死んでいるはずなのだから) (10/14-21:47:31)
クルス > (それが叶うからこその夢。夢はどんなことでも起こり得る。起こし得る。 脆く儚く、あっさり壊れてしまうもののはずなのに。例えばこんな風に)  滑稽だ。(呟き、コツ と唐突のその場に現れる。二人から少し離れた店の入り口。現実同じ姿で、赤い夢魔は唯ぽつりと呟いた) (10/14-21:54:06)
クルス > (それが叶うからこその夢。夢はどんなことでも起こり得る。起こし得る。 脆く儚く、あっさり壊れてしまうもののはずなのに。例えばこんな風に)  滑稽だ。(呟き、コツ と唐突のその場に現れる。二人から少し離れた店の入り口。現実と同じ姿で、赤い夢魔は金の瞳でロネを見つめた) (10/14-21:55:42)
ロネ > (店の入り口から唐突にかけられる、「異物」の声。ピシッ、と軋むような音がして、時が止まる。全ての時が。一瞬だけ)……どなた、ですか?(その声が合図かというように、再び世界のときは流れ出す。レースを編む手をやめぬまま、入り口には男は目を向けず)(『あら、お客さんかしら?』)(とび色の目の女が「異物」へ振り向いて立ち上がった) (10/14-22:00:07)
クルス > (けれど同時に、自分は知っている。あっさり壊れてしまうものでありながら、夢の持つ絶対的なまでの力を。 現実を捨て、夢を選んだ人間はもう二度と戻らない。だから心を捕えれば、堕としてしまえばその命を、手にすることはあまりにも容易で。 この男はどちらだろう。どちらを選ぶことを、するのだろう。薄く唇に浮かぶ笑み。 その装いは、この世界には酷く溶け込まない異世界の装束。コツ、コツ、と二人へと近付く度、ピシ。パシッ。と硝子のひび割れるような音が連続して響く。夢が、綻んで消えて霧散していく) (10/14-22:04:55)
ロネ > (壊れ行く世界にやっと男は顔を上げる)オリヴィア?(時が再び止まる。硬直する女。紅茶の波打つ水面さえもその動きを止めて。ゆる、と男は「普通に」立ち上がり、そっ、と女に手を伸ばす。ピシッ。亀裂。と、女のが見る見るうちに変貌していく。ドレスは無残に裂け腹から血を噴出し内臓を露出させたかと思うととび色の瞳を見開いてぐしゃぐしゃとその場に肉の塊となって血だまりをつくり床を汚しながら崩れ落ち――――)……えっ。(呆然と手を伸ばしたまま立ち尽くす男。金の目の「異物」なぞ、まるで気づいていないかのようで) (10/14-22:09:40)
クルス > (砕けた水晶のような夢の欠片は、とても綺麗だった。それは男の夢が幸せに満たされていることを示す証。そしてそれが壊れる様は、これの瞳に映る夢の終わりは、まるで現実そのもののように暗く残酷で。 自分が掛けた術とは云え、その両極端さに笑みが漏れる。滑稽だ、今一度そう呟き、進めた歩は女、オリヴィアと呼ばれた女の血溜まりをパシャと踏み荒らす) (10/14-22:13:18)
ロネ > (パシャ、と。その音にやっと顔を上げる。店内に並べられた瀟洒な人形たちが次々と砕けていく)……ゃ、あ……、(レースとかぎ針を取り落とす。それさえも夢の一部として砕けていく。カウンターから両手が空のまま出て、女の肉塊の傍に膝を突く)オリヴィア、ぁ……!?(砕けた夢は新たな夢を生成する。いつの間にか周囲は荒涼とした雪降り積もる山となっている。吹き荒ぶ雪。男の両目が見開かれる。ぐしゃぐしゃと肉の塊を漁り、元の形に戻していこうとする) (10/14-22:19:30)
クルス > 夢を求めるなら夢だけを。現実と向き合うなら現実だけを。(それが分かっていても、簡単に出来はしないのが人というもの。 己が心を寄せる銀髪の吸血鬼は、昔自身にそう説いた。 けれど目の前の男は、それを分かろうとしてすらいないのだろう。悪夢に変わった夢は、二人の絶望の表情と共に加速していくようで。それを唯これは、眺めている) (10/14-22:26:46)
ロネ > (戻しても戻しても余計に女の形は崩れるだけで。両目からぼろぼろと涙が零れ落ちる。いやだ、いやだ、と。両手が血で濡れていって。そして、汚れないはずの口元から、ごふり、と血を吐いた。それは男自身の血ではない。女の血である。げほ、げほ、とその場に嘔吐すれば、口から出てくるのは何かの生の肉で。そう、その肉の主は――目の前の、女。) (10/14-22:32:10)
クルス > (昨夜辿った記憶の欠片が、目の前で、これにとっての現実として再生される。 同種喰い。それはほぼ全ての、特にヒトの形をした種の間で禁忌とされる行為。だからそれを平気で行う自分達魔種族は忌諱される。 最も、これが見も知らぬ相手なら或いは、ここまでの悪夢に成ることもなかったのかもしれないが) ……その選択自体は、誰も責められたものではないのにな。(この男は恋人と寄り添い死ぬことを選ばなかった。飢え死ぬことも選ばなかった。生きる道を選んだだけ。 だが、記憶の彼は責められていた。罵られていた。化け物と。ルカが自身をそう呼んだと言っていたのと、同じ言葉で。 最も、だからと言って同情などしないが。されたくもないだろうが。この悪夢は何処で終わるのだろうか。 そう夢の先を見やる) (10/14-22:41:44)
ロネ > (実にその悪夢の終わりは唐突だった。ぁ、とうめくと、ぐる、と。振り向く。虚ろな瞳で。ぐしゃ、と何かが崩れる音と共に、世界が文字通り「溶け落ちた」。あとは、闇。どす黒い泥沼が延、と広がる、黒い世界。そこに金の目の「異物」と、虚ろな表情の男と、女の肉の塊と。それだけが存在する、世界)……お前、は。(初めて男が「異物」を見、そして、声を発した) (10/14-22:45:08)
クルス > (不意に、悪夢の世界が終わる。男はやっと、こちらを見た。 赤い髪に金の瞳、射抜くような目をした男。見覚えがある顔だと、認識出来るだろうか。 男はツン、とつま先で、最早唯の肉と化したかつて彼の恋人だったものに触れた。その瞬間、ザァ とそれは砂の城のように溶けて消える)  夢は心地よかったか?ロネ。(記憶の中で聞いた、男の名を口にして。紅い唇がゆっくりと笑む) (10/14-22:53:25)
ロネ > ……っ!(砂と化していく肉の塊に手を伸ばして、ひっ、と短い悲鳴。名を呼ばれ、ずぷ、と沼の表面に浮いたまま、尻を沼につけたまま仰向けになって一歩、後ずさりをする)オリヴィア……ぁ、(嫌なほど見覚えのある顔。記憶が混乱する。彼女は? 彼女はどこに? ――唇が微かに震える) (10/14-22:57:21)
クルス > ‘オリヴィア’はいない。この世界のもう、どこにもな。 会わせてやることは出来るが。(夢の中なら、一度精気を吸い記憶を辿り、思考を読んだ相手の心の内は、まるで手に取るように――どころか耳元で囁かれているかのように伝わってきて。微笑む唇と瞳は唯笑っている。嘲りも憐れみも同情もなく) (10/14-23:02:51)
ロネ > 彼女はどこにいる!!(その言葉を聞き、鬼気迫る表情で男は「立ち上がり」、その胸倉を掴もうとする。濃い蜜色の髪、とび色の瞳、背は男より少し低くて南国風の肉付きのよい身体、快活な笑みと尽きぬことの無いお喋り、そしてその「味」――。) (10/14-23:05:21)
クルス > (夢に直接入り込んだ身は、容易に掴むことが出来るだろう。そうされても浮かべる笑みは変わらぬまま、ゆっくりとその頬に手を伸ばして)  この世界にはいない。お前が殺したのだから。(頬に、唇に指を辿らせようとしながら) その上で‘オリヴィア’といることを選ぶなら――戻れなくなる覚悟をするんだな。 (10/14-23:11:38)
ロネ > もどれなくなる……?(呆けたように呟く。その言葉に、キシッ、と何か「世界」が軋むような音。何かをわすれているようなきがした。なにかとてもたいせつなものを。) (10/14-23:13:32)
クルス > ‘アザミ’と、(記憶の中で最後に拾った名前。最後で、そして一番強い想いが込められていた名を、口にする)‘オリヴィア’。どちらを選ぶ?(見たい夢を、見せてやれる。自分なら。 その生を引き換えに) (10/14-23:19:50)
ロネ > (ぐわん、と。世界が軋んだ。選べない。アザミ。その言葉はまるで、泥沼に混入した異物のような響きを持っていて。アザミ? そう、彼女。魔物の少女。オリヴィア。甘い響き。けれど、嗚呼、自分は、何を――――!)……オリ、ヴィア。(掠れた声。半ば本能的に求めるぬくもり。) (10/14-23:24:38)
クルス > ――そうか。(その言葉に、フッ と和らぐ表情。それは多分、あの異世界では誰にも見せたことのない柔らかなもの。 もう一つ、選択肢はあった。何を、とこれを撥ね退け夢の支配から逃れる道。それを差し出さなかったのは――これもやはり、夢魔だから。 美味だと知る食餌が目の前にあって、それを口に出来る機会をみすみす逃すなど……) (10/14-23:34:40)
ロネ > (その柔らかな表情に呆けたような目を向ける。泥沼の世界に、二人きり。仰向けに上半身だけ起こして金の目の「異物」を見上げて) (10/14-23:37:12)
クルス > (ス と片手をその肩に、もう片方の手でその相貌を、目隠しのように塞ごうとして)  いいんだな?(腰を折り、何を、とは言わず、その耳元で囁く。頭の芯がぼぅ とするような、甘い香りがロネの身体に纏わり付く) (10/14-23:41:16)
ロネ > ……なに、が?(稚拙な声色で。頭がぼうっとして、甘い香りが鼻腔を刺激する。塞がれる視界) (10/14-23:42:16)
クルス > 夢と。‘オリヴィア’を選んで。(くらりと意識を、思考さえ奪う香りは、囁く最後通告さえ優しげなものに変える。 戻れなくなっても。もう一度、その言葉を繰り返した) (10/14-23:47:00)
ロネ > (甘い。甘い言葉。選びたい。手を伸ばしたい。その幻想に。思考をやめたい。惑うように男は黙ったまま、瞳はここではないどこかを見つめている。無抵抗で、だんだん、思考が、鈍くなる) (10/14-23:49:48)
クルス > 「――ロネ」 (答えを出さない男に、不意に優しい声が降り注ぐ。それは彼がよく知る、彼が愛した女性のもの。 視界を塞がれていても、その指も、肩に掛ける手も、夢魔のものとは違う、ふっくらと柔らかな、ぬくもりあるものへと変わっていて) (10/14-23:57:52)
ロネ > オリヴィア……?(あ、とうめいて、手を伸ばしてその身体を求める。彼女が! そう、幸せに暮らそう、と。国に帰ったら、二人で。抱きすくめようとする。でも、指先が、その肉体に触れる直前で、ぴた、と止まる。世界にとても小さな亀裂の入る音。) (10/15-00:01:19)
クルス > (そっ、と瞳を覆う手を外す。そこには生前の、綺麗な、思い出そのままのあまりに綺麗な姿の彼女がいる。 どうしたの?――今にもそんな言葉を口にしそうな、鳶色の瞳にロネを映す彼女が) (10/15-00:07:36)
ロネ > …………、(抱きしめたい。口付けを落としたい。その唇、その姿、でも! 己の右手を見る。彼女のとび色の瞳。何よりも求めたかったその瞳。おかしい。ふら、と立ち上がって、その姿によろよろと歩み寄る。そして脱力仕切ったように、その幻想を抱きしめたい。――――ピシッ、と、世界が小さく軋む音。) (10/15-00:10:26)
クルス > (葛藤する相手に、唯何も分からず戸惑う視線を向ける彼女。けれどそれも、歩み寄る姿を見れば、ふっ とした慈愛の笑みに変わる。 「しょうがないわね――」 そんな言葉が耳に届くだろう。抱き締めた耳元で、母が子にするように優しく、愛に満ちた響きを伴って) (10/15-00:17:53)
ロネ > (ピシッ、と。また、世界が軋んだ。男の目がすぅ、と開く。)…………?(なにかがおかしい気がした。なにが?)ぇ、(声が漏れた。この場にそぐわない、妙な生々しさを持った、それは疑問の声。泥沼のような世界に二人きり。) (10/15-00:20:09)
クルス > 「ロネ……?」(零れた声に、彼女は首を傾げる。そっ、とその背に伸ばす、回そうとする腕も確かに彼女のもの、なのだけれど) (10/15-00:24:06)
ロネ > (何かがおかしい。狂っている。何が? 全てが。 どうして? なぜならここは、)夢……。(背に回された腕の現実味が失せる。虚ろな瞳。ぽつり、とその零れた言葉は、泥沼に落ちて波紋を広げた)……あ、れ?(言葉の拙いこどもが喋るように、)にん、ぎょうが……ミストの娘の……、(そうだ、忘れていた。仕事がまだあるのだ。もっと大事なことも、忘れているような気がするけれど) (10/15-00:27:51)
クルス > 「………」(回された腕は、まだ彼女のもの。けれど目の前のその姿から笑みは消えて。 否、最初に思い出すのが、よくは知らないが「それ」か、と苦笑した ような) (10/15-00:31:05)
ロネ > ……ぁ、(その漏らしたうめきが引き金だった。どろ、と泥沼の世界が徐々に崩れ始める。甘い夢へのささやかな抵抗。彼の指に染み付いた人形を作る術。だが、恐らく最後まで、かの魔物の少女の名は呼ばれないのだろう。徐々に、徐々に崩れる世界。そしてぼそりと)……だれ?(それは抱きしめている「彼女」に向けた問い) (10/15-00:35:01)
クルス > ――さぁな。(答える声は、彼女のものではなかった。壊れていく世界が、急速に足場を失くしていく。この夢の終わりを告げるように)  少なくとも、オリヴィア じゃない。(あの女はもう、死んだのだろう?そう、皮肉るような、それでいて苦笑交じりの愉しげな声は――聞き覚えが、あるかもしれない。 ぐにゃりと唐突に、視界が歪む。微かに笑う、金の瞳だけがかろうじて見えた かもしれない) (10/15-00:44:36)
クルス > (そして不意に、フッ と辺りに解け込むようにその姿は消える。 微かな甘い香りと、ロネに再び奪われた精気の脱力感だけを残して) (10/15-00:47:19)
ご案内:「とある夢」からクルスさんが去りました。 (10/15-00:47:53)
ロネ > (歪んだ視界に目を閉じる。壊れていく。全てが。甘い夢が。ひっ、と悲鳴を上げてしゃがみこんだ。泥沼が右足を絡め取る。目をぎゅっとつむり、耳を塞ぐ。まるでそうすれば、世界の全てが拒絶できるかのように。いや、と。現実を。見ることを。拒み、どこかで、それを、)嫌だっ、ぁ、あ゛ぁ゛ぁ゛ぁあぁああああああぁぁっ!(――望み。世界の崩壊。崩れる。崩れる。全てはどこに?) (10/15-00:48:22)
ロネ > (――――どろり、と崩れ落ちた世界の中で、男の夢は壊れ行く。意識は再び闇の中。) (10/15-00:49:55)
ご案内:「とある夢」からロネさんが去りました。 (10/15-00:50:01)
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