room42_20121016
ご案内:「どこかの兵舎」にロネさんが現れました。 (10/16-15:39:27)
ロネ > (曇天の街からちょっと郊外に行ったところにある、一般人は通行不可能な場所。どこか緊張した空気の中、仏頂面でずかずかと正面玄関から上がりこむコート姿の男が一人。杖をつき、びっこを引いているにもかかわらず、妙な威圧感を放つその男は、呼び止める衛兵にじろりと琥珀色の目を向け)ロネ=フィリップスだ。(一言言った。そして、――――を呼べ、と言えば、若い衛兵が竦みあがってすっ飛んでいった) (10/16-15:46:49)
ロネ > ((ったく、二度とこんな所来るか))(すっかり不機嫌。だがツテは今のところここしかないのだ。しばらくすれば衛兵に奥の部屋に案内される。そこには男より幾分背の低い偉丈夫が一人、椅子に座っていた。かっちりと軍服で身を固め、背筋はしゃんとし、短い金髪がライオンの鬣を髣髴とさせる)「久しぶりだね、フィリップス? あ、いや、今はリドリーか」(親しげに話しかける軍人に、男はあからさまに無愛想な顔をして勝手に椅子に腰かけた)どっちでも構わん。お前も私に長居はしてほしくないだろう? (10/16-15:50:56)
ロネ > 「相変わらずつれないな、君は。俺の家内がまた人形を頼みたいだとよ」(軍人が豪快に笑った)お前も相変わらずだ。(男が鼻を鳴らす。軍人も男の向かい側の椅子に座った。軍人が、で、何の用だい? と尋ねた。男はすい、と目を細め)――武器を。(言った)ちまたで売っているちゃちな物じゃ間に合わないのでね。 (10/16-15:56:03)
ロネ > (一瞬軍人はきょとん、として、そして顔を伏せたかと思うと、大口を上げてがっはっはと笑い出した。そして立ち上がり、窓の分厚いカーテンを閉める。扉にがっちりとチェーンを降ろして、そしてまた同じ椅子に座った)「……さぁて、理由を訊こうか? え? フィリップス?」(にやりと口角を上げる)「殺人か? 謀反か? もうすぐガイ=フォークスナイトだからって、彼の真似事でも?」(くくく、と、世紀のテロリストの名を上げる――結局彼は、未遂に終わったけれども) (10/16-16:00:09)
ロネ > 個人的な所用だよ、オブライエン。(完全に相手を見下した様子で男は言った)何もライフルをくれと言っているわけじゃない。リボルバーと弾と――ナイフも欲しいな。見せろ。(すると軍人の灰色の鋭い瞳がますます釣りあがる。口はにやりとした笑みを浮かべたままだが)「俺と君の仲だ、こっそり拝借するぐらい訳でもないが――帝国軍人としてもね、犯罪人をわざわざ作り出すわけにはいかないな」 (10/16-16:06:15)
ロネ > (すると男はしれっとした表情で)ん、安心しろ。絶対に迷惑はかけん。(軍人は半眼になり)「誰が信じるか」(ずばっと。だが男はじーっと琥珀色の双眸をその灰色の瞳にぶつけ。一秒。五秒。十秒。二十秒。三十、)「っだ――――ぁっ!!」<<ガッターン!!>>(――秒。軍人の方が折れた)「分かったよ! 分かった分かった。君の隠蔽癖も相変わらずだな!」(くく、と男がその言葉に笑う)金は払うよ。ぼろが出そうになったときの袖の下にするといい。 (10/16-16:14:56)
ロネ > 「そんなもんいらねぇよ、ご隠居」(軍人が笑って立ち上がった。ご隠居、と呼ばれ、男は苦笑い)まだ隠居はしないさ。んじゃ、見せていただこうか。礼として若衆をしごいてもいいが。(男も杖をついて立ち上がる。その様子に、男が目を細め)「いざりにやられちゃぁ面目丸つぶれだな。――思う存分しごいてやれ」(そういって男を先導し、軍人は扉を開けた) (10/16-16:19:17)
ロネ > (この建物は嫌いだった。だが、ここにいる若者は嫌いじゃない。あの戦争を知らないから――)<<カツ、コツ、カツン――――>>(男と軍人は扉をくぐり、部屋から立ち去った) (10/16-16:21:41)
ご案内:「どこかの兵舎」からロネさんが去りました。 (10/16-16:21:46)
ご案内:「どこかの兵舎」にロネさんが現れました。 (10/16-22:48:06)
ロネ > (数刻後。男は再び、あの兵舎の一室にいた。分厚い布の敷かれたテーブルの上にずらりと並べられたナイフやリボルバー)……早いな。(隣に立つ軍人に思わず)「だろ?」(にしし、と笑う軍人。一本一本、ナイフを手に取ったりリボルバーの弾倉をがちゃがちゃ回したり、調子を見る) (10/16-22:50:51)
ロネ > 「……正直、お前がもう一度顔見せてくれるなんて思ってなかったよ、フィリップス」(軍人が言う。男はナイフを薄暗いランプのともし火にかざしながら)私もだ、オブライエン。(無愛想に返す)もう二度と来たくないね。(軍人はその灰色の双眸を細める)「――戻っては、」(そう言いかけた言葉を、)――馬鹿言え。(男が制す)私は人形師だ。 (10/16-22:54:22)
ロネ > (やがてナイフを数本選び出す。腕にベルトを巻いたり足首に巻いたり、色々比べたりして)「俺はさ、」(軍人が口を開く)「別に、お前を化け物だとか、思っちゃいないぜ? あれはしょうがないことだ」(その言葉に、男は黙ったまま。ナイフを何度か真剣な眼差しで抜き差しして) (10/16-22:57:03)
ロネ > ……遅い。(ぼそりと)全部、遅かったんだ。 (10/16-22:57:20)
ロネ > 「…………」(黙する軍人に、ふっと微笑んで男は其方を見やる)私は何も、今の暮らしが嫌だなんて言っていないだろう? 人形師稼業は楽しいよ、何より気性に合っている。お前はお前で精々暴れるがいいさ。(やがてこれとこれとこれと、とナイフやリボルバーを指さして。弾丸や火薬もついでに頼んで) (10/16-23:00:00)
ロネ > (そのナイフやリボルバーをケースにしまい、全てまとめて大きな丈夫な鞄に入れて軍人は男に手渡す。そして真摯な灰色の双眸を向けて)「――君がどこでくたばろうが俺ぁ知ったこっちゃないがな、」(歯を見せてにやり、と笑い)「せっかく拾った命だ、生きろよ?」(その言葉に目を細め、鞄を受け取って)お互いにな。人生の折り返し地点って所か。 (10/16-23:03:38)
ロネ > 「ガッハハ! 君も老けたな、え、ご隠居?」(軍人の言葉に黙れ黙れといわんばかりに手を振って。そしてそのまま杖をつき、鞄を持って、軍人に送られて兵舎から去るようで――) (10/16-23:05:04)
ご案内:「どこかの兵舎」からロネさんが去りました。 (10/16-23:05:08)
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