room42_20130123
ご案内:「※ キャラバンガード」にルカさんが現れました。 (01/23-18:52:22)
ご案内:「※ キャラバンガード」に状況さんが現れました。 (01/23-18:53:04)
状況 > 宿場町にとまったり、野宿したりしながら、キャラバンは森の合間に敷設された石畳の街道を行く。
遠くには二つの高い山が見える、いや、その二つが目だって見えるが、薄っすらとその周りにも山脈の連なりが見えている。
頂上が白化粧された、青々とした岩肌の山々。麓の方には豊かに樹木が生えている。
そんな景色が道の先にだんだん見えてくる。
最初は薄っすらと、歩き続ければ続けるほど、その景色が濃厚になり、存在感を増してくる。 (01/23-18:53:47)
状況 > 次の街のハルトブルグについて、デズモンドから話が聞ける。
「ハルトブルグもまた歴史のある街です。エンパイアとコミューン間の戦争の際は重要拠点となり、今で言う城塞都市が築かれました。」
「エンパイアとコミューンの間では長い戦いの歴史があります。エンパイアが豊かな土地を侵略しようとアドナ山脈を越えて、コミューンを侵略した時や、コミューン側がその侵攻に歯止めをかけようとする勢いが余り、エンパイアの領土に攻め入った時などですね。」 (01/23-18:54:06)
状況 > 「アドナ山脈の麓に堅牢な城砦をエンパイアは築き上げました。近くに石切り場が発見された事もあり、壁や城、塔を築き上げるための石は事欠きませんでした。以来、大聖堂や教会や、城を築くための石の産地としてハルトブルグは有名になりました。」
「国境が近いため、今はコミューン人との交流も盛んな街なのですが、国家間の価値観の違いがトラブルになることは珍しくありません。コミューン側の法律とエンパイア側が制定した法律が著しく違う事や、法律の適応の匙加減が違うこともあって、エンパイア慣れしていないコミューン人が投獄される事があります。」
「1〜2週間の投獄と罰金で済む軽犯罪がほとんどなので、些細な問題でしょう。」
デズモンドは笑った。 (01/23-18:54:47)
状況 > 「ハルトブルグは他にも、武具の製造が盛んですね。他にはトレヴィシェッドと呼ばれる投石器や、スコーピオンと呼ばれる大型機械弓などのを作る兵器工場があり、帝国の南側の各拠点に供給しているようです。たまに傭兵団に販売することもあるようですが、あまり聞かない話です。」
「ソーセージや干し肉の製造もハルトブルグは有名です。エンパイアは概ねそうなのですが、ハルトブルグならではの製法というものがあります。南エンパイアでは塩気を用いた味付けになりますが、ハルトブルグはスパイスを用いた味付けが際立っています。」
(01/23-18:55:22)
状況 > <ヴァサッヴァサッ>
空中から羽音が聞こえたかと思うと、突風が吹いた。
「なんだなんだなんだ?」
バレンチノンは上を見上げる、晴天の中、日の光を横切る大きな影。
「おい、今のは……。」
「まずいぞ。あれはグリフォンだ。」
ジグムンドは目ざとく相手の姿を見たらしく、鋭い眼差しで上を見据えながら言った。
(01/23-18:56:13)
ルカ > ……グリフォン? (少年にとってそれは幻想の中にしか存在しない。ゴブリン等ならば驚きはすれども恐れるに足らないが、今眼の前に迫りつつある羽音は、そうでないことを如実に物語っていた。) (01/23-18:58:05)
状況 > 唐突に疾風が巻き起こり、マグマースが吹き飛んだ。
「うあーーーーーーっっっ。」
どすんっっ、馬車の側面に叩きつけられて、ずるりと落ちて倒れこんだ。
<ジャキンッッ>
ジグムンドが素早く撃ちかかったが、そこには何も無い。
彼の後ろの方に、たくましい白銀の翼を広げた、獅子のような後ろ足を持つ生き物が、素早く森の中へ駆け抜けていく姿を一瞬だけ垣間見ることが出来たかもしれない。 (01/23-18:58:45)
ルカ > ……。(見た。マグマーズが吹き飛ばされるのを。更に見た。翼を持つ獅子のような影を。) (01/23-18:59:50)
状況 > 「駄目だ。勝てないぞ!デズモント氏、キャラバンを急がせてください!移動しないとグリフォンの攻撃が止みません!」
ジグムンドは口早にそう言うと、右に左に上空にと忙しなく首を巡らせる。
「ああ!神よ!奴は何処にいるんだ!」
ディランもジグムントと同じようなものだが、彼の場合は、槍斧を旋回させつつ、何処から来ても応戦可能な態勢を取っている。 (01/23-19:00:36)
ルカ > (ジグムンドの声を聞く。勝てない。そうだろう。 それは、そうだろう。当たり前だ、自分も化け物であるが、相手は本物の化け物だ。 だが、剣を抜く。そうする以外、道はないのだから。護衛としての任務が、少年をそうさせた。) (01/23-19:02:33)
状況 >
「おい、マグナース、大丈夫かよ。」
バレンチノンが、マグマースに駆け寄り、起こそうとする。
「ああ、バリー。俺のだいじなあそこが、ショックでちぢこまっちったみたいだ。」
情けない声でよろよろとバレンチノンに助けられて立ち上がるマグマース。
「ああ?まあ、がんばってくれよマグマース卿!移動するぞ。せいぜい、あそこの代わりにケツの穴をギュッと締めてガンバレ!」
ばしんとマスマースの尻を叩くバレンチノン。マグマースは5歳の少年のように涙目でこくりと頷いた。
斧槍を拾い上げて、進みだしたキャラバンに続く。
「馬を守れッ!全員馬を守れッ!馬車の足を止めさせるな!ヤツの狙いは馬だ!」
ジグムンドは大声で指示を出しながら、グリフォンの姿を捉えようと視線をあちこちに配り続ける。
その熱心さ、苛烈で力強い眼差しは、逃げの姿勢でもなお、アヴレッシブで攻撃的だ。気迫では負けていない。 (01/23-19:03:12)
ルカ > (時は昼間、天気は晴天。少年の目はグリフォンの動きに追い付けない。せめて夜だったら…と思わずにはいられないが、夜だったら他のみんなが危険だ。自分一人で戦っているわけではない。その意識もまた、目覚め始めていた。) (01/23-19:04:50)
状況 > キャラバンは全速力で移動を始めた。
護衛チームは早歩きから小走りへ、あるいは並走する事で、馬車から離れないように護衛のフォーメーションを維持しながらついてゆく。
グリフォンは姿こそなかなか見えないものの、何度もキャラバンに襲来した。
その度にジグムンドが剣を振るい、バレンチノンが矢を放つが、それが当たることは無い。
その気配でその他の者たちは彼らを見つめる。そして、その時だけグリフォンが森へ疾走する後姿を一瞬だけ見ることが出来るのだ。
「はええ、はやすぎるよ。」
マグマースは涙目でジグムントの後ろで言った。怯えているらしい。
「マグマース!持ち場に行け!馬とキャラバンを守れ!」
ツヴァイハンダーを右に左に向けながら、グリフォンの襲来に備えているジグムンドは大声でマグマースを叱り付けた。 (01/23-19:05:26)
ルカ > (マグマースがひどく怯えている。あのマグマースがだ。相手はそれだけ強いということだ。人間がこれだけ束になって、それでもかなわないと。) (01/23-19:06:56)
状況 > 「お、おお。ちくしょう。」
気圧されたようにジグムンドに頷くと、マグマースは右翼へと移動した。
「クシシシシ!届かねえな。」
ジャコモは地道にシミターを両手に持ちながら迫り来る影に対して、何度か切り込んでいるのだが、なかなかグリフォンに攻撃を当てることが出来ない。
「ふーふー!馬さんはおいらが守るぞ!」
馬好きらしいクーパーは馬車の馬が傷つけられないように注意を払っているが、グリフォンの攻撃を完全に防ぐ事は出来ない。
それでも、何度か身を挺して馬が襲われるかわりに、自分が身代わりになり、体に鉤爪の痕をつけている。
突進を受けて地面に叩きつけらもしているので、見た目以上に満身創痍であることが察せられる。
君に至っては反応することも出来ないだろう。
自分の身を守る事で精一杯だ。 (01/23-19:07:40)
ルカ > くっ…… (風が強い。 そろそろ周りの心配も出来なくなってきた。 周囲の様子がよく分からない。) (01/23-19:08:32)
状況 > ジグムンドが再び何も無い空間に打ちかかった。
白銀と茶色の影がそこを通り過ぎようとしているように、かろうじで見えなくも無い。
その影との擦れ違いざまにジグムンドは剣を振るったが、見事に吹き飛ばされて石畳の道を転がった。
「ちくしょう、そこか!」
ディランが苛烈な勢いで槍斧を構えて突進しようとする。
しかし、唐突に疾風が吹き荒れて、ディランはその場に踏みとどまる事しか出来なかった。
そして、その瞬間、後ろ足立ちをして、馬が嘶くように咆哮するたくましく、強靭そうな魔物の姿を君は見る。
獅子のような体つきに、鷲の顔立ちと翼を持つ魔物の姿。
その鋭い眼光を見た瞬間、君は圧倒されるような殺伐とした気配を感じる。
その鷲顔の鋭い眼差しの奥には明らかに、凄まじい気迫と力がみなぎっていた。
達人の戦士でさえもこのような気配を容易には放つことは出来ない。 (01/23-19:09:01)
ルカ > (少年は息を呑んだ。 過去に『怪物』と対峙した時のあの戦慄が蘇る。 身体が直視することを拒む程の殺気、これが魔物か。これが化け物か。) (01/23-19:11:38)
状況 > グリフォンはディランを突風で退けると、すぐにまた森の方へ脱兎の如く走り去った。
君の視界では捉えることすら難しいが、一瞬だけ姿を垣間見ることが出来たため、しばらくは目で追うことが出来るだろうが、すぐに姿を見失ってしまう。
「はやい、はやすぎる!」
ディランは悔しそうに喚いた。
「ちくしょう、大丈夫かジグ!」
バレンチノンがジグムンドに呼びかける。そうしながらも、相手の姿を目で追っているようだ。視線が右に左に上にと忙しなく動いているが、明らかに何かを追っている目つきだ。
「問題ない!」
ジグムンドはすかさず身を起こした。だが、顔からに鉤爪の後があり、血をだらだらと垂らしている。
「ありありじゃねえかよ、おいおい…。やべ、ルカそっちだ!」
君はグリフォンの上空からの襲撃に対応しなければならない。
判定
目標値12 (01/23-19:12:19)
ルカ > (向かってくる あれが、自分に? ……無理だ。勝気な内面を持つ少年が珍しく、勝とうとすることを諦めていた。だが、それでも少年は剣を構え、向かえ撃つ) [6面2個 1+3=4] (01/23-19:14:23)
状況 >
君は気がつくと、キャラバンが野営している事に気づく。
すっかり夜で、焚き火の傍で毛布が敷かれた場所で寝かされていた。
身を起こして辺りを見回すと、あちこちに亀裂や、削り痕が見られる馬車の姿や、よくよく見ると馬車馬の数が減っていることなどに気がつくだろう。
「おお、起きたか。」
バレンチノンが君に声をかける。すっかりと満身創痍の顔をしている。
「なんとかあのグリフォンを撒く事は出来た……とは言え、やっこさん、獲物を手に入れたんだから、俺達は見逃されたというか、命からがら逃げ延びられた、と言う感じかね。」
苦笑いをするバレンチノン。 (01/23-19:15:02)
ルカ > ……おはよう、ございます。(それ以外に、何を言ったらいいのか分からない。記憶がもやもやとしている。 そして、馬の数が減っていることに気がついて、ぞっとした。 人間に比べればそれは決して弱い生き物ではない。 ぽかん、としたままバレンチノンの顔を見る。) (01/23-19:16:57)
状況 > 「生き残れただけでも感謝するべきかもしれん。奴は馬車の馬を数頭…確か4頭か…連れ去る事で満足したようだ。」
ジグムンドは淡々と答えるが、その淡々とした具合は憔悴した気分を隠そうとしているかのようだった。
「クーパーは重傷だし、ディランもけっこう派手に傷を受けてるし、マグマースはまあ、マシだが、派手に最初に吹き飛ばされたからなぁ…。」
「今は皆休んでいる。君も食事をして休むといい。」
「んだな。ルカ、ちょっと待ってろ。飯を持ってきてやるから。」
バレンチノンが立ち上がって、他の焚き火の方へ歩いていった。
「……どうにもならないことが世の中にはある。そう思い知らされるな。」
ジグムンドは両手を組み合わせて顔を伏せた。
震えている。その姿かは無念な感情が伝わってくるかのようだ。 (01/23-19:18:51)
ルカ > ………そう、ですか…。 (あの皆が。と、思わずにはいられない。 自分は誰より早く意識を失ったようだが。 時間は夜。身体は見た目より回復している。だが、ここは見た目通りひ弱な少年で居るべきだろうと、バレンチノンの好意を受ける。 ……ジグムンドの言葉に奥歯を噛みしめる。) (01/23-19:21:36)
状況 > 「どうする事も出来ないとは。」
大きな嘆息が漏れる。もしかしたら泣いているのかもしれない。しかし、君からはそれを窺い知ることは出来ない。
「よお。ホット・ドッグでも食えよ。マスタードにはいい加減飽きるだろうが、レリッシュが絶品だぜ。こういう食い物はエンパイアが得意なんだよなあ。」
君はホットドッグをバレンチノンから受け取る。
「シチューもあるぜ。野菜たっぷりだから疲れに利くぜ。」
アウトドア風ホワイトシチュー野菜たっぷり…を木の器にたっぷり盛られて君に渡される。 (01/23-19:22:15)
ルカ > (ジグムンドの様子は詳しくはうかがい知れないが、眉を下げる。 バレンチノンが戻れば、ありがとうございます、と頭を下げて。 シチューの器を受け取り、食べ始める。) (01/23-19:23:48)
状況 > 「おい、ジグ。おまえもおかわりでも食うか?シチューにおまえの大好きなソーセージはいってるぞ。」
「いや、いい。」
「んじゃ、茶でももらってくるか?」
「ああ。」
再び君はジグムンドと二人きりになるが、彼が話しかけてくることはない。
焚き火の音と、近くでは満身創痍で眠っている仲間達の寝息だけが聞こえる。
冬の夜空の元では寒さが応える。
焚き火の炎が慈悲深く思えるかもしれない。 (01/23-19:24:45)
ルカ > (……食べよう。今は少しでも力を付けよう。受け取ったホットドックとシチューを口にする。ぱちぱちと、焚き火の燃える音と、仲間たちの絵息が聞こえる。……やりきれない。だが、自分は勝てるわけがないと思ってしまった。諦めないことだけが、少年の人としての強みだったのに。) (01/23-19:27:12)
状況 > やがてバレンチノンが戻ってくる。
「どうだ、うまいかルカ。そのレリッシュはコミューンに入ったらしばらく食えないから、味わっとくといいぞ。」
そう言いながら、ジグムンドに湯飲みを渡す。
「感謝する。」
ジグムンドはそれを受け取って、静かに啜った。
「我々は強くならなければならない。もっと強く…。」
「そうだな。でも、よくやってるほうだと思うぜ。」
「それでも、十分ではない。」
「世の中にはあんな化け物がまだまだいるんだろうなぁ。」
バレンチノンは話を逸らした。
ジグムンドは頷く。 (01/23-19:28:00)
ルカ > …はい、美味しいです。(こくりと頷いて、背中が少し痛んだ。倒れた時に強かに打ちつけたようだ。 ジグムンドの言葉に、心の中で同意する。) (01/23-19:29:10)
状況 > 「ああいう魔物を打ち倒せるヴァルシードという人間が果てしなく高く見える。」
「あの旦那と比較しちゃいけねえと思うけど。」
バレンチノンは笑う。
「…それほど大きな存在ではないと思う時もある。だが、人が気づかぬところで、いつの間にか偉大なことを成している。」
「……。俺らもそうなる日が来るんじゃないかな?もう何年かすりゃ。俺達もさ。」
「ああ。そうだな。そうならねばならない。そうあろうとする強い意志が、人を変える。」
「そう言ってたよな。そうやって、今まで俺達は成長してきたもんな。」
ジグムンドは静かに頷く。
焚き火の音と、静かな時間だけが過ぎていく。 (01/23-19:29:48)
ルカ > ………。(ヴァルシード。久しぶりにその名を聞いた気がする、近くてとても遠い人物の名前。自分の、仲間たちの戦いの師だ。 鍛え続ければ、自分もいつかあんな風になれるのだろうか?強く、強く、そして強く。) (01/23-19:31:22)
状況 > 君は黙ってしまった二人の男の間に、何かが流れている事に気づくかもしれない。
それは、まるで語ることもなく、何かを分かち合っているかのような…。
静かな力が二人の男の間に流れて、この二人の胸の内を目の前の焚き火のように静かに燃やしているのかもしれない。
新しい命が、新しい決意が、新しい力が生まれる。そんな気配が、この二人の間に漂っている。
「お、俺らが片付けておくから、ゆっくりして寝な。」
バレンチノンは君が食事を終えたなら、そのように声をかけてくる。
「今晩は俺達が見張る。夜明けには皆を起こす。その後に俺達は少し休ませて貰う。」
「まぁ。慣れてるから気にするなよ。ヴァルシードの旦那の訓練でも一課(約3時間)睡眠が一週間続くとか当たり前だしな。」
バレンチノンの言葉にジグムンドは君を見ながら頷いた。 (01/23-19:31:54)
ルカ > (次の次元……。次の次元だ。二人もきっと、同じことを思っているはずだ。あの人に教えを受けたのなら。 少年は食事を終えた。 バレンチノンの言葉にはい、と答えて、二人に薄い笑みをむけてから、眠りについた。深い、深い眠りに。) (01/23-19:34:48)
ご案内:「※ キャラバンガード」からルカさんが去りました。 (01/23-19:34:54)
ご案内:「※ キャラバンガード」から状況さんが去りました。 (01/23-19:35:02)
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