room42_20130314
ご案内:「※ 早朝の野営地」にヴァルシードさんが現れました。 (03/14-06:09:31)
ヴァルシード > (男が立っていた。森の中、朝露に濡れた木々が目の前と背後に連なるその場所で、猛者たちが天幕を張る野営地の一角で、全身を頑丈そうな革鎧に剣を一つ右手に無造作に持ち、黒髪を時々吹き付ける風になびかせながら、この鋭く輝く眼差しを持つ男は立っていた。) (03/14-06:12:52)
ヴァルシード > (風を感じている。呼吸をゆったりとしている。そして、この男が何をしているのかは定かではない。行為の境界線がまるでなくなっているかのように、自分の意志など存在しないかのように、ただ、在るがままにそこにいるようだが、例えばいそいそと日々の生活に追われている通行人などが見れば、ぼうっとでくの坊のように男が立っているかのように見えるかもしれない。あるいは、異質な雰囲気を感じて、近寄り難く感じるのかもしれない…何しろ、右手に鈍色の柄と刃の境界線が定かではない変わった剣も持っているというのもあるのだから…。) (03/14-06:16:46)
ヴァルシード > (風が強く吹いた。そうすると、何処からともなく、雑多なものがごちゃごちゃと入っているような袋が、野営地から浮き上がって飛んできた。そこでようやく男は、フッと背後へと身体ごと振り返り、軽く膝を沈め、右手に持った刃をひょいと方に担ぎ上げるように振り上げた。それから、右側へと上半身を少しだけ捻り、顔と視線だけは上に向け、何やら飛んでくる袋を眺めている。) (03/14-06:20:34)
ヴァルシード > (風がびゅぅぅっ、と強く吹いていて、袋が男の頭上を通り過ぎようとする。その時、ふわっ、というように、この男は膝のバネをここで柔らかく伸ばし、ぐぐっと宙へと飛び上がった。絶妙な力加減と言ってもいいかもしれない。飛び跳ねたというよりは、浮き上がった、という方がしっくりくるような高いジャンプをしたのだから。それに、この男、膝以外はほとんどこのジャンプに動かしておらず、剣を振りかぶり、振り回すための構えを完全に維持している事も、浮いたように見える理由と言えるかもしれない。) (03/14-06:25:04)
ヴァルシード > <ぱしんっ>(緩やかな力加減で袋をはたき落とした。浮き上がるようなジャンプの後、袋が丁度目の前に飛来してきて、すかさず右に引き絞った上半身を左回りにゆるやかに回転させ、担ぐように振り上げていた長剣を、やはり緩やかに振り回したのだ。剣を袋にぶつけるために、肘を伸ばし、手首を切りかえすと言う、その動作には軽やかでリズミカルな強弱が盛り込まれ、袋に剣が当たったときには心地よい音が生まれるのだった。) (03/14-06:31:00)
ヴァルシード > (そして、袋に剣が当たれば、その斬撃の威力を貫通させる事なく、そのまま寸止めで刃を再び右肩に担ぐように戻し、そのまま袋と一緒に大地へと落ちてゆく。その時の男の顔は何処か満足げに緩んでいたように見える。) (03/14-06:32:21)
ヴァルシード > 野営地の傭兵:ヒャハハハッ。朝から元気だねえ。ありがとよ。(野営地から、擦り切れたチュニック姿の髭面の男が出てきて、落ちた袋を拾いに来る。) (03/14-06:34:13)
ヴァルシード > おまえもな。(着地する。それから、出てきた髭面の男に薄笑みを浮かべながらそう応えた。) (03/14-06:38:10)
ヴァルシード > 髭面の男:いやあ。俺は夜番だったから、ムラムラしてるだけなのさ。(にやりとしながら肩を竦めると、この髭面は袋をつかんで、天幕の真ん中の炊事場のような所へと戻って行った。) (03/14-06:40:51)
ヴァルシード > 野営地の様子:(それにしても、この傭兵の小隊。荒くれ者で残忍で、金に汚い傭兵たち、という誤解と真実が混じったイメージにそぐわない、お気楽な雰囲気に包まれているようだ。) (03/14-06:42:34)
ヴァルシード > 野営地の様子:(早朝、朝食の支度をしたり、出発の準備をしていて、皆それぞれ、…元気に天幕を畳む作業をしてり、馬に飼葉を与え、蹄の確認をしたりするものや、眠そうに鍋の中身を似て朝食を作ったり、神経質そうに額を寄せて地図の確認をしていたりするものたち…。) (03/14-06:46:25)
ヴァルシード > 野営地の様子:(彼らは時にはお互いに冗談を言い合ったり、軽い雑談をしたりしながら、ゆったりとしたペースながらも、てきぱきと各々の仕事を片付けてゆく。) (03/14-06:47:16)
ヴァルシード > 野営地の様子:(朝食を取りながら、傭兵達の一人は言った。) (03/14-06:48:19)
ヴァルシード > 野営地の様子:「これから戦争に行く」とは思えねえなぁ…。 (03/14-06:48:35)
ヴァルシード > 野営地の様子:(それが、ヴァルシードの率いる。傭兵隊の空気であった。) (03/14-06:49:16)
ヴァルシード > (この男は朝食を食べることはなく、その間を剣術の訓練やら、静かな思索の時間に充てているようだ。) (03/14-06:50:18)
ヴァルシード > (そして、身体を動かして漲っている気力と、静かな思索によって培われた、まるでしっかりと編み上げられた織布のような、あるいは、入念に鍛造された鋼の剣のような喋り方で、今日の小隊の方針をミーティングにて説明する。) (03/14-06:53:07)
ヴァルシード > (不要な命令は発せられない。しかし、必要な情報や、意思決定の内容は、漏らす事無く伝達される。) (03/14-06:54:21)
ヴァルシード > (行軍が開始された。言葉に出来なくとも、この傭兵隊の気持ちは一つだ。怖れも困惑も疑いもない。戦いが始まれば、いわゆる「歩く戦の機械」と化す事だろう。) (03/14-06:56:12)
ヴァルシード > (戦場へと向かう日々。激しい嵐へと喜んで向かう日々。そんな男たちの日々が、今日もはじまった。) (03/14-06:57:12)
ご案内:「※ 早朝の野営地」からヴァルシードさんが去りました。 (03/14-06:57:13)
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