room03_20130315
ご案内:「森の奥の十\字架」にロネさんが現れました。 (03/15-20:26:48)
ご案内:「森の奥の十\字架」からロネさんが去りました。 (03/15-20:27:26)
ご案内:「森の奥」にロネさんが現れました。 (03/15-20:28:13)
ロネ > (ほんの数十分前に仕事を切り上げてきた。こういうのは、思い立った日にやらないと忘れるものだ。ざく、ざく、と暗い森の奥へと歩いていく) (03/15-20:29:18)
ロネ > (痛む足を引きずってしばらく歩けば、目前に少し開けた空間が広がる。別段特別な場所ではない。ごく普通に草が生え、ごく普通に木もそそり立っている。ただ少々違うのは、小さな人工物がそこにあるというだけで)……すっかり、腐ったな。(ぽつんと佇むそれは、ほとんどそれは十字架の形をなしていない。元は細めの丸太を組み合わせたものだったろうが、虫に食われ、風雨に晒され、今にも朽ち果てそうだ) (03/15-20:32:05)
ロネ > (小さなその墓を見下ろす。小さな小さな墓。腐りそうな墓標を見つめ、)……このままにしておくのがいいんだろうけど。(一旦背を向け、ざくざくとあたりを歩き回る) (03/15-20:33:56)
ロネ > (しばらく経ち、男は手ごろな太い枝を一本拾ってくる。もう一本。そして十字架の前に座り込み、ポケットから太いロープを取り出した。もともとそのつもりで来たのだから。そして杖を置き、その場できゅっきゅと枝を十字架に組み合わせて紐でくくる) (03/15-20:35:21)
ロネ > (手早く縛り終えれば、膝をついたままいそいそと腐った墓標のそばまでいく。旧い十字架をつかむと、ぐしゃ、と表層がつぶれる。)すまんな。(ぼそりと呟く。そしてそれを、ひと思いに引き抜こうとして――――つと、手を止めた。目が地面に留まる) (03/15-20:38:32)
ロネ > (芽が出ていた。) (03/15-20:39:44)
ロネ > (ついこの前の暖かさに誘われてきたのだろうか。雪がちらちらと降っているというのに。何の芽だろうか。そっと屈む。雑草にしては葉が丸く、しっかりしている。しばらく考え――考え――まさか、と)――コケモモ。 (03/15-20:41:15)
ロネ > (喉が渇いた。ちりん、と耳に残る鈴の音。)コケモモだ……。(コケモモはよく知っている。幼い日に、庭に生えていたのをよく見ていたから。脳裏によぎる血に濡れた記憶) (03/15-20:43:15)
ロネ > (つと想像した。この下に埋まっている、小さな小さな屍骸。本当に小さくて、きっとどうでもいい屍骸。その屍骸の死肉を吸って、このコケモモの小さな芽は、運よく大きく育つかもしれない。そしてあたり一面に、やがて、己が死んだときぐらいに、コケモモの畑が広がる――屍骸を骨にして。)……ック、(無性におかしくなって、偲び笑った) (03/15-20:45:02)
ロネ > (そうだそうだ。素晴らしい考えが浮かんだ。己の骸の四肢の一本ぐらいは、ここに埋めたっていいかもしれない。コケモモの養分となった方が、ずっといまより世の中の役に立っているというものだ。) (03/15-20:46:09)
ロネ > (でもどうしようか。コケモモが大きく育つまでには、まだ時間があるだろう。すこし考えて、やっぱり十字架に手をかける。そして芽を傷つけないように、そうっと、そうっと、十字架を地面から抜いた。枯れた十字架をそのへんに投げすてると、からからと乾いた音を立てて転がった) (03/15-20:48:18)
ロネ > (己の作った新しい十字架を、その空いた穴にさくりと突き刺す。二、三度刺しなおして固定したら、手袋を脱いだ。十字架の周りのすき間を、土をかき集めて埋めていく。コケモモの芽に注意して、傷つけないように、慎重に) (03/15-20:50:11)
ロネ > (手についた土を払う。手袋を嵌めなおす。コケモモの芽の背後に、真新しい十字架が立った)すまないな。まだ、そこにいてくれよ。(穏やかに話しかける)――エゴだよ。(微笑した)君のためじゃない。私のためだ。これはエゴだよ。 (03/15-20:52:14)
ご案内:「森の奥」にランタナさんが現れました。 (03/15-20:53:21)
ランタナ > (何時からそこにいたのだろうか。誰かの、何かの墓を作る男性の姿を見下ろす黒い鳥。森の木々の枝の影に隠れるように、その姿を眺めているようで) ……カァ。(小さく一声鳴いて、少しずつ、そちらに近づくように枝を伝っていく) (03/15-20:55:00)
ロネ > (カラスの啼き声に、つと顔を上げた。侵入者には敏感になっている。頭上を見上げ、カラスの影がないか探すようで) (03/15-20:56:27)
ランタナ > (おや、どうやら探されている。これは姿を出すべきか) ………オ邪魔、シマシタ?(かさ、と木の枝の間から顔を覗かせ、たどたどしい嗄れ声を響かせる。邪魔ならそのまま帰る気はあるようだが) (03/15-20:58:42)
ロネ > (相手の正体を見やり、)ああ、ランタナお嬢さん。(穏やかに微笑して)いいや。用はだいたい済んだし、大丈夫だよ。(杖をついて、ゆっくりと立ち上がる。コートについた土を払って) (03/15-21:00:44)
ランタナ > (用事が終わったなら、大丈夫だろうか。とりあえず、枝から離れれば、地面に降りて。何時もの翼の生えた娘の姿に化けようか) ――申し訳ございません。決して覗き見していたわけではなかったのですが…。(散歩の途中で見てしまったと、まずは頭を下げて謝罪の言葉を。そうして、目の前の十字架を見やり) ……誰かのお墓、ですか? (03/15-21:03:42)
ロネ > (ささやかな墓はぽつんと佇んでいる。小さな新芽と共に)構わないよ。(謝罪の言葉にはそう返した)誰かの……うーん、そうだねえ。(困ったように笑い)誰かの、じゃないんだ、これ。(曖昧な調子で) (03/15-21:06:16)
ランタナ > (ちらりと見る墓に添えられるように咲いている何かの芽。植えたのだろうか、生えたのだろうか) ……それでは、何か、の?ロネ様に縁のあるものの、御墓ですか?(それとも偶然見つけただけだろうか。じっと、出来たばかりの十字架を見つめつつ) (03/15-21:08:37)
ロネ > (微苦笑をして)うさぎだよ。(淡々と告げた)ただの野うさぎ。私が殺した。(そう付け加えた) (03/15-21:09:53)
ランタナ > ………ウサギ?(返ってきた言葉に小さく首を傾げて、もう一度小さな墓を眺め) …食べたとか、狩ったから、御墓を作ったのですか? (03/15-21:12:15)
ロネ > いいや。(首を横に振る。具体的な理由なんてあったっけ、と思う)目的なんてなかったよ。強いて言うなら、“殺すため”かな。 (03/15-21:14:03)
ランタナ > ………殺す、ため?(返ってきた言葉に、「それはいけない」とかと責める気は毛頭ない。ただ純粋に疑問としての言葉が口から零れ) (03/15-21:16:08)
ロネ > そう。殺すため。そんな気分で、たまたまそこに野うさぎがいたから、殺した。(説明するように)随分前……ああ、でも、この前の秋のことだから、そんな昔でもないな。(帽子を被りなおす)始めに墓標を立てたのは私じゃなくて、私の恋人だよ。(恋人というより、既に妻といった風だが) (03/15-21:18:23)
ランタナ > ……そう、ですか。(その言葉に自分はどう返せばいいのか、わからない。説明を聞けば、静かに一度目を伏せて、一言返し) ……恋人様は、その光景を見て、何かおっしゃったりしたのでしょうか?(この墓標を立てた時、とそっと十字架を撫でようとしつつ) (03/15-21:23:02)
ロネ > 何も。彼女はその場にいなかったから。(何処まで喋ってしまっていいのやら。)あのときは――私が野うさぎを殺すのを、恋人じゃない、別のある少女が見てしまったんだ。(ぽつぽつと思い出すように。別段十字架に触るのは止めない。しんしんと雪が降り続ける) (03/15-21:24:53)
ランタナ > ああ、そうなのですか。(この人の恋人とはいったいどんな女性なのだろう。ちょっと想像がつかないけれど、今は目の前の話を聞こう) ……その御嬢様は、それを見て何と? (03/15-21:27:58)
ロネ > その少女は、元々そうだったのか、なにかの呪いだったか、よく判らないけど、(いったい何だったか、けっきょく判らないままだった)豹変した。悪魔でも憑いたかのようになって、私を喰らおうとしてきた。 (03/15-21:29:55)
ランタナ > ………え?(その展開は少々予想外だった。静かに黙って聞いていたが、ぱちっと表情に僅かな変化が浮かび。僅かに開いた口元から、ちらりと牙が覗く) ……それで、ロネ様は…、どうされたので? (03/15-21:32:46)
ロネ > …………。(続きを促され、しばらく押し黙る。白い雪が目に痛い。だから、話す気に、なんとなくなった)一瞬、少女は元に戻った。(また語りだした)彼女と悪魔は、身体を自分が動かそうと争っているようだった。(つと話題を一旦変えるように、杖を指さし)いまはないけど、前はね、ここに剣を仕込んでいたんだ。細身の。 (03/15-21:38:07)
ランタナ > (時折鳥か獣のように、身体震わせ、肩や頭に積もる雪を落としつつ。その場に立ち尽くして、話を聞く姿勢を保ち) ―――その仕込んでいた剣で…、その御嬢様を、どうしたのですか?(何度か紅い瞳を瞬かせ、冷たい空気を吸い。そっと続きを問う声が、白い息とともに吐き出される) (03/15-21:41:43)
ロネ > 私は喰われたかった。報いだと思った。(唐突に言った)だから私は、少女のほうを私といっしょに殺すことにした。(淡々と)その剣で、(妙に冷静に)私と少女の身体を、いっしょに串刺しにした。 (03/15-21:45:39)
ランタナ > ……喰われたい?(不意の言葉に一度止まる呼吸。それは一体何故なのだろうか、と不思議そうにただ話を聞いていて) …その後は、…?(今此処にいるという事は結果的に助けられたのだろうけど。少女の方の結末も気になったのか、ただ続きを聞こうと) (03/15-21:48:23)
ロネ > そのあと、私はどうやら、恋人に助けられたらしく、て。(らしく、というのは、あまりそのときのことが記憶にないから。)その少女も、また別の人に助けられたよ。今も元気だ。(だから、大丈夫、と微笑した) (03/15-21:50:31)
ランタナ > ………。(まあ、そんな大怪我をしていたのなら、記憶が曖昧なのも無理はないと思う。どうやら話が終わった様子に、少し息を吐いた後) ……今でも、まだ。その「喰われたい」と、「殺したい」というのは、残っているのですか?(目の前の彼は自分と違う、人間だ。自分よりも余程魔物にも見えなくもない、その言葉に思わずそんな問いを投げかけて) (03/15-21:53:53)
ロネ > ――――。(僅かな沈黙。)……あるよ。(微苦笑とともに)残っている、どころか、持て余してしまうぐらいには。 (03/15-21:56:56)
ランタナ > (落ちる沈黙に一瞬聞いてはいけないことを聞いてしまっただろうか、と思うも。返ってきた答えを聞けば、僅かに俯き) ……そう、ですか。(こんな時、どんな言葉を返せばいいのか自分は分からない。ただ、分かったというように頷くだけで) (03/15-22:00:04)
ロネ > (はたと相手の表情に気まずそうな、恥ずかしそうな顔になって)す、すまない、こんなこといきなり話されても困るよな。(わたたっと慌てて) (03/15-22:01:50)
ランタナ > ……あ、いえいえ!私の方が聞いてしまったのですから…!(相手の反応に気が付いたかのようにすぐさま表情を変えれば、ぶんぶんと首を振り。大丈夫だ、と言うように、先程までの真面目そうな表情を作って) ……しかし、なぜ私にそんな事を、教えてくれたのですか? (03/15-22:03:46)
ロネ > (そういえば、こんなこと、己の恋人にさえ話していない気がする。周りをくるりと見渡して、しばし考え、)……雪が降っているからかな。(ぽつりと)私は雪が嫌いなんだ。(微笑を浮かべ) (03/15-22:06:02)
ランタナ > ……雪、ですか?(くるりと周りを見渡せば、もう三月だというのにまだ降り続けている雪が目に入る。雪が嫌いとはどういう訳だろう、と聞きたくなるが、流石にそこまで踏み入るのも悪い気がして) (03/15-22:08:07)
ロネ > そう。雪のせいで喋りたくなったのかもな。(ふ、と嘲笑した。そして気を取り直すように、くるりと其方を再び向いて)さ、こんな今更してもどうしようもない話は退屈だろう、私はそろそろ行くとするよ。 (03/15-22:11:28)
ランタナ > ……そうですか。(まあ、とりあえずは気まぐれの問題なのかもしれない。軽く肩の雪を落としつつ、静かに頷き) ……色々とお話を聞かせて頂き、ありがとうございました。…お帰りの際はどうぞ、気を付けて。(そう言って、静かに頭を下げ、お見送りの姿勢を取るようで) (03/15-22:14:59)
ロネ > こちらこそ。(帽子を軽く上げて会釈をし)そうそう。(思い出したように、十字架のそばの新芽を指差した)そこのコケモモの芽、せっかく生えてきてくれたやつだから、潰さないでおくれよ。(じゃあ、おやすみ、と男は踵を返し、杖をついてその場から歩き去る) (03/15-22:17:12)
ご案内:「森の奥」からロネさんが去りました。 (03/15-22:17:15)
ランタナ > ……はい、それはもう。(気を付けます、と一度十字架の傍の芽を見て、頷き。そうして其方が立ち去ってから) ………この雪、ですけど、大丈夫ですかねぇ…。(これは、と少し心配そうに空と芽を見比べた後。軽く雪を払っておき) (03/15-22:20:45)
ランタナ > (ついでに芽の周りの周りの雪もちょっと寄せておき、十字架に積もる雪も払ってから。こちらも翼を広げて、帰るようで。今夜はだいぶ冷えそうだ) (03/15-22:21:38)
ご案内:「森の奥」からランタナさんが去りました。 (03/15-22:21:40)
:::: PbsChat v2.5.1改変版 ::::