room30_20121126
ご案内:「神隠しの森の館 -墓地-」にmistさんが現れました。 (11/26-08:25:58)
mist > (昨夜の雪が、まだ積もっている。サク、サク、と雪を踏みしめて、片手に紅葉の一枝を携えて。 向かう先は、亡骸の無い墓地の1つ。 少し憂う様に雪の被った四角い石を眺めて) (11/26-08:27:39)
mist > ─もう、本当に愚かだよね。僕は。(くつり。目を伏せて、笑う。その場にしゃがめば、紅葉の一枝を置いて) (11/26-08:28:55)
mist > (目を閉じる。 ──カウンターの内側から見る風景。 賑やかな店内。 聞こえてくるのは鉄の馬の喧しい嘶きと、油の匂い。 のほほんと馬鹿面をする、押し付け店員の青年。 危なっかしくて、お調子者で、嗚呼、そうだった。金タライ、良く頭の上に叩き落してやったっけ。くす、思い出しては笑みを浮かべ) (11/26-08:33:08)
mist > 一々大げさに驚くんだものね。君は。(石を隠す雪を、冷え切った手で払う。 いつも自分が霧の姿で店に行けば、うわぁ、なんて声を上げて驚いていた青年。 鉄の馬──バイクの音は、彼が来たことを知らせる合図だった。 あの、明るく賑やかな空間が暖かくて、人を喰らう魔物である自分に対し、警戒心の欠片も無く接してくる彼らが、ただただ愛しかった。 ─だから。 例え飢えても、護りたかった。あの愛しい空間を。) (11/26-08:37:49)
mist > (つい先だってのやり取りを思い出す。 自分の中に、あの狂気はまだ、残っている。 ──否、消える事は、きっと無い。 消すつもりも無い。 血を求める自分も、自分の一部。それは事実。 でも─ もう、決して自我が失うまい。 欲望に任せ、ただ命を貪った代償は、決して安くは無かった。 病でボロボロの身体を、もう幾日も持たなかっただろう身体を押して、自分を止めに来た者達。 戻ると信じてくれた者達。 ─まるで、何処か他人事の様な感覚。 記憶のヴィジョンだけが、ただ静かに脳内を流れて行く。) (11/26-08:42:40)
mist > (つい先だってのやり取りを思い出す。 自分の中に、あの狂気はまだ、残っている。 ──否、消える事は、きっと無い。 消すつもりも無い。 血を求める自分も、自分の一部。それは事実。 でも─ もう、決して自我が失うまい。 欲望に任せ、ただ命を貪った代償は、決して安くは無かった。 病でボロボロの身体を、もう幾日も持たなかっただろう身体を押して、自分を止めに来た青年。 止めに来た者達。 戻ると信じてくれた者達。 ─まるで、何処か他人事の様な感覚。 記憶のヴィジョンだけが、ただ静かに脳内を流れて行く。) (11/26-08:44:15)
mist > (バイクの音。 轟く銃声。 消え逝く命。 『もう、終わりにしよう』、そう思った。 何も出来ないもどかしさ。 目の前で弱って行く青年。 助けることも護ることも出来ず、ただ何も出来ないまま見ているしか無いのなら、もう終わらせようと、問うた言葉。 『もう、楽になりたい?』  ─ズキリ。胸が痛む。) (11/26-08:47:48)
mist > …此処数日…。まるで、過去を再現しているかの様な気分になるんだよ。(ゆるり。首を傾ける。) (11/26-08:48:39)
mist > 成長、したのかな? 何も変わっていない気がする。 ─それなら、僕も人の事は、言えないんだろうね。 …もう、『終わらせようか』と思っている自分が居るんだ。 君を喰らった、あの時の様に。 …誰かが奪う事になるのなら、誰かが屠らなくてはいけないなら、この手で。(掌を眺める。眉を寄せて) …『あの時』と同じ様に、僕がこの手で、終わらせようかと、そう考えてしまう。 ──愚かかな?(ゆるり。寂しげな、悲しげな笑み。胸元を押さえ、何も答えない墓標へと問う。) (11/26-08:53:12)
mist > それで僕があの子に殺されるなら、それもきっと、運命なんだろうね。 こんなにもはっきり覚えているのに。 手の中から消える君の感触も、君を喰らったあの味も、──月の泣き声も悲鳴も、あの目も後姿も。 僕もまた、繰り返す事になるのかな──。(ぐ。額に拳を当てて、押し付ける。) ─彼も彼女も、愛しく思っているのに。 何て愚かだ…。 (11/26-08:58:39)
mist > ──それでも、繰り返させるわけには、行かないんだよ。 彼がどんな重荷を背負っていようが、どんな傷を抱いていようが。 だからといって、それを理由に繰り返すのなら。 傷つけあう連鎖は、何処かで止めなくちゃ。 ──琥珀。ごめん。 君との約束、僕は守れないかもしれない。 ウィーニィの願いも、シャイラやジオが寄せてくれた信頼も、多くの者を傷つけても。 道がもう無いのなら── 僕が、やるしかないと、そう思うんだ。 だから、後1度。後1度だけ、手を伸ばしてみる。 それでも駄目なら…。 君があの子を迎えに来てやっておくれ。(泣き笑い。そんな顔を、墓標に向けて) (11/26-09:05:20)
mist > とんだ守護竜だ。 聞いて呆れる。(小さくため息を付く。 近いうちに、最後の賭けに、出よう。 答え如何では、また1つ、大事なものを自分の手で奪う事になるだろう。 転がり落ちて行く、負の連鎖。 誰にも止められないのなら──)<サク…>(ゆるりと立ち上がる。 やるべき事は、山ほどある。 手を汚すのは、今抱えた全てを終えてから。 ─その日が来なければ良い。 ズキリ。胸が痛み、額から硝子が軋むような音がする。 瞼を伏せれば、静かに踵を返し。  後には、点々、雪の上に残された足跡だけが残されて──) (11/26-09:13:55)
ご案内:「神隠しの森の館 -墓地-」からmistさんが去りました。 (11/26-09:14:17)
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