room42_20120930
ご案内:「精神世界」にロネさんが現れました。 (09/30-12:35:00)
ロネ > (彼は眠っていた) (09/30-12:35:50)
ロネ > (心の闇。精神世界。抽象の具現化。その世界を表す言葉は数あれど、彼はその世界で独りきりだった。ねっとりとした黒い泥沼。中央にぽつんと浮かぶ、赤黒く塗られた檻。その中に独り、うずくまっているのは、小さな小さな――男の子。齢は六つか七つか。お仕着せの上等な服。短いこげ茶の髪。膝を抱え込んで顔をうずめ、意識を手放している) (09/30-12:39:10)
ご案内:「精神世界」にネロさんが現れました。 (09/30-12:40:34)
ネロ > (ふわり、髪をなびかせてその男は立っていた。何時ものスーツ姿に、着物は脱いでいた。赤いスーツだけの状態で、仮面をかぶっていて) …おやおや、なかなか酷い有様で。(つぶやくように男は言葉を発する。そっと、その沼へと歩いて近づいて行って) (09/30-12:42:54)
ロネ > (沼へ足を踏み入れれば、どろ、と臓物に足を突っ込んだときのような感触に襲われるだろう。空は沼と同色に塗りたくられ、光はないはずだが、ぼうっと世界全体が薄く発光している。異物を発見し、ゆら、と男の子が顔を上げる。切れ長の琥珀色の瞳。その瞳が、異物を見つめる。黒い泥沼は周囲から触覚のように黒い粘液が伸び、異物を絡めとって泥沼の中に沈めようとする) (09/30-12:46:37)
ネロ > (数多に感じてきたこの感覚。あぁ、やっぱり闇に沈みきっている。これは、相当大掛かりな仕事になりそうだ。男は沼の中を歩く。伸びてくる粘液に絡め取られても、男は表情一つ変えない。否、仮面の表情は変わらなくとも、下はどうかはわからない) …キミは、このままでいいと思っているのですか?(閉ざしていた口を開く。それは、優しく語りかけるが、どこか怒るような意味を込めている) (09/30-12:50:07)
ロネ > (近づく異物に、男の子の顔色が蒼くなる)……いや……(じゃらり。手足には枷と鎖。鎖の先は檻を越えて泥沼に沈んでいる。じりじりと這うように後退していく。恐怖に口が震えて)だれ、だれなの!? いや、こないで……こないで、こないで、こないで、こないでぇぇぇぇええっ!!(子供らしい、高い声。背後の格子にしがみついて叫ぶ) (09/30-12:54:06)
ネロ > (引き摺り込まれていく感覚に、男は何とも思わない。そっと、己の仮面を外し、光にして消した。銀色の透き通る瞳が、その少年を見て。優しく微笑んで) …大丈夫、怯えなくてもいいですよ。私は、貴方を待っていて、この中へ入れない子の代わりにお話をしに来ただけです。 そうですね…私は、キミから見てただの一匹の鳥と見てくださればいいですよ。(彼の代わりに、鳥かごの鳥になりに来た鳥。今は、放し飼いのままだ) (09/30-12:57:50)
ロネ > ……だれ……だめだよ、しらないひととはなしちゃだめ、ってナンシーがいってた。(ふるふると首を横に振って。赤黒い檻の隙間は腕を辛うじて差し込めるか、その程度。銀色の瞳になおも怯えたように) (09/30-13:01:10)
ネロ > …そのナンシーとは、キミにとってどんな存在の人なんですか?とても、大切な人ですか?(檻の傍まで歩いてきた頃には、体はだいぶ沈められているんだろうか。檻の前で、今は足を止め、動き求めた。仮面を外した顔は、優しく笑みを浮かべたままで) …その中の生活は、楽しいですか? (09/30-13:06:53)
ロネ > ぼくのナニー。(ただそれだけ、言った。泥沼は容赦なく男を飲み込もうとしている。沼の感触は、ただ、どろりとした触感のみ。臭いもなにもない。そして問いかけには顔色を変えて、じゃら、と鎖の音を立てて両耳を塞いで縮こまって)いやだいやだいやだいやだいやだ!! ぼくはしらない、しらない、いかない……へいたいになんかなりたくない……いやだよぉ、こわいよ…… (09/30-13:10:19)
ネロ > …そうですか。(どうやら、非常に苛酷な環境で育った様子だ。沼に引き摺り込まれながらも、抵抗はしない。引き摺り込むのなら、引き摺り込めばいい、といった感じで) 怖いですよね…私も、同じです。でも、今の君は、軍事から遠く離れた場所にいる。今は、キミはとても安全な場所で、誰の手もつかない場所で暮らしている。(なるべく煽らぬよう、ゆっくり、優しく語りかける。所詮自分は部外者でしかないということを認めることになるが、彼には、落ち着いて話す時間が必要なのだ。まずは、落ち着いてもらわなければ) (09/30-13:20:58)
ロネ > はなれる……?(涙でぐしょぐしょの顔をそちらにむけて、わけの分からない、といった調子で)ぼくもじゅうろくになったら、ぐんのえらいひとに「すいせん」されるって、だからぼく、きょうもたくさんおけいこして……いやだぁ、こわいもん、せんせーみんなこわいもん……いやだ、いや、いや、ぼくはぁぁぁあぁぁぁぁあっ!(じきに異物は引きずり込まれるであろう。だが同時に、どろ、と世界が、崩れる。天井からどろりと泥沼が「落ちて」きて、赤黒い檻を包む。男の子を飲み込む) (09/30-13:26:18)
ネロ > はい、キミは…ロネ君は、自ら望んで軍になることを拒んだんです。キミは、軍の人から離れて、違う世界にいます。そこは、軍もなく、無駄な争いもなく、まるで夢のような、幻想の世界…。(崩れてきた世界に気づいた。しまった、時間を取りすぎたか。ここで初めて、男に焦りが見られた。沼に引き摺り込まれた中から、腕だけ抜け出し、少年へ差し出した) 大丈夫です、ココにはロネ君を怖がらせる先生も、軍の偉い人もいません。そうやって、逃げては本当に戻れなくなります!(手をしきりに伸ばす。檻の奥、その少年へ手を差し伸べる) (09/30-13:32:53)
ロネ > なんでぼくのなまえをしっているの……ぼくはロネ……ロネ=フィリップス……くにのために……(ぶつぶつと男の子の声だけが世界に響く。泥沼の世界は崩れる。崩れる。泥の濁流。だが、ある一点で、フッ、と濁流は停止した。異物を残して、ずるずると泥は沈んでいく。異物の目の前には檻の格子があるだろう。檻ではない。それは世界を二分するための格子。泥沼から格子は生え、天井へと延々と続いている。格子の向こうには、一人の青年が、泥沼に足を沈めて座っていた。顔はうつむいている。こげ茶の髪は耳ぐらいできちんと切られている) (09/30-13:39:26)
ネロ > ……それは、私がキミの未来の姿を見ているからですよ。悲しみに明け暮れた、未来のキミを助け出すために、私は来たんです。(そして、崩れる世界をただ見ていた。だが、それはこの世界の終わりを告げたものではないようだ。急に濁流が退き、目の前へ現れるのは格子。その先に見える、俯いた姿。あぁ、成長した姿か。どうやら自分は彼の記憶を流れているらしい) ……そんなところで俯いて、どうしたんですか?(一度、自分も落ち着こう。初めて会うよう装って彼に声をかけて) (09/30-13:53:03)
ロネ > (一番、ある意味「幸福」だった時代を、過ぎた。ゆら、と、話しかけられて、顔を上げた。青年は赤を基調とした軍服を纏っていた。口元が、服が、血で濡れていた)…………。(琥珀色の瞳に生気はない。おもむろに青年側の天井に浮かび上がる、数多の目、目、目、目、目) (09/30-13:56:50)
ネロ > (天井へ浮かぶ幾つもの目。それを見て、ふー、とため息) ……キミは、戦争で疲れ切っているんですね。幾つもの目に睨まれ、殺してきた。キミは、今はどんな気分でいるんですか?(青年の方を見やる。声は、やはり優しく語りかける) (09/30-14:02:31)
ロネ > (目はぎろり、と異物の方を向く。その語り声に呼応するように、地に響くような声が聞こえてくるだろう)『この化け物が!――化け物には生きる価値も資格もない! 人と共に生きようとするなどおこがましい! 詫びろ、失せろ、死ね! この世界に化け物など害悪でしかないのだ――――ッ!』(青年の声ではない。誰かの低い、野太い男の声。それに混じって、化け物、悪魔、出て行け、と女の声やざわざわとした誰かの声)…………。(青年は相変わらず、ぼうっとした琥珀の瞳で、目の前の泥を掬うように、手を動かす) (09/30-14:06:27)
ネロ > (空から響く声。それは、青年に宛てたものか、己に宛てたものかは分からない。空を見ずに、青年へ向けて) …軍に無理やり入れられ、化け物扱い。人間とはかくも悲しきものですね。強き者を用いて戦争を引き起こし、挙句の果てに自分たちの手で自分の首を絞めてるにすぎないのに…つらかったでしょう。今、キミが思っていることをしっかり吐き出してしまってもいいんですよ。ここでは、キミと、私だけしか聞くものはいません。(そう、2人だけ。空の声は幻覚なのだと教えてあげたい) (09/30-14:13:04)
ロネ > (異物の声は聞こえているのか聞こえていないのか。ずる、と青年の手が、泥沼から何かを引っ張り出した。それは人の、腸。ずるり。ずるり。人のパーツが次々と引っ張り出されていく。心臓。脳。四肢。内臓。目玉。乳房。体毛。泥沼の上にばらばらと浮き上がったそれらを、青年はぶつぶつと何か呟きながら、まるで粘土細工のように、人形を組み立てるように、)……オリヴィア、オリヴィア、今度は……(ばらばらになったそれらを泥沼の上に人の形になるように並べる。だが、どこか「食い散らかした」ような痕跡のあるそれらのパーツは、人の形に並べても不完全なものでしかなくて。青年の両眼からは涙がぼろぼろと零れ落ち、滴は泥沼に沈んでいく) (09/30-14:19:45)
ロネ > (人のまがい物を組み立て続ける青年を、なおも罵倒する世界に響く不特定多数の声。軽蔑、恐怖、憎しみ、さまざまな感情がない交ぜになった数多の目) (09/30-14:22:26)
ネロ > …。(青年の取り出す人体のパーツ。あぁ、あれがオリヴィアなのか。そして、そこにつく痕を見て、察した。あぁ、この人は人を食べたのか、と。これなら、深い溝に嵌っている理由がなんとなくわかる (09/30-14:25:10)
ネロ > …。(青年の取り出す人体のパーツ。あぁ、あれがオリヴィアなのか。そして、そこにつく痕を見て、察した。あぁ、この人は人を食べたのか、と。これなら、深い溝に嵌っている理由がなんとなくわかる。そっと、優しい声をそちらへ) …一度失ってしまったものは、もう戻らない。人は、みじかい命を懸命に刻んで生きているものです。貴方もそうです。悲しみに明け暮れたままでは、その小さな灯も、風に吹き消されてしまいます。  …だから、声に負けないでください。貴方は、貴方。化け物ではありません。(空の声を蹴散らすように、強く、だが優しく、語りかけよう。あの少女の為にも、心の歪みを治してやらねば) (09/30-14:28:53)
ロネ > (組み立てる手はなおも止めず。いつの間にか、青年の姿は、長髪のベスト姿の、「今」の姿へと変貌していく。男の口が、小さく、開く)……かえってくる、はずなんだ。(罵倒の声は響き続ける)きちんとくみたてれば、きっと、きっと……オリヴィア……許してくれ……(手が止まる。ずぶずぶと組み立てている途中の死体が、沈んでいく。男の目が見開かれる。待って、と泥沼に両手を伸ばす。身体が傾く。異物と男を遮る格子が、どろ、と溶ける) (09/30-14:37:33)
ネロ > (瞬く間に、青年の姿は見覚えのある姿になっていく。溶ける格子を見れば、今のロネへ近づけるか試みたい。間に合うのなら、その体を支えてやりたい。走る。手を、伸ばして) (09/30-14:42:18)
ロネ > (ずぶり、青年は飛び込むように泥沼へと沈んでいく。走っても、泥沼へと足を絡め取られて、すばやく近づくのは難しいだろう。再び、泥の濁流。天井が崩れる。濁流の中で、男は脱力しきった状態で沈んでいる。異物も濁流に巻き込まれるのを防ぐのは困難である) (09/30-14:45:05)
ネロ > (足が沼に取られて、思うように走れない。だが、それでもあきらめない。目の色が、金色に輝く。背に、翼が生える。沼地を翼を羽ばたかせて抜け出し、沈むロネの襟をつかもうと手を伸ばす。今の、この男の姿は死神ではない。大天使の時そのものの姿。数多の白き翼が広がり、暗い世界を照らし出している) (09/30-14:53:18)
ロネ > (暗い世界を照らし出されれば、数多の目は、罵倒の声は掻き消えて。ずぶり、と男は沼から引き上げられる。引き上げられるその一瞬、男の沈んでいた沼地から、ぎょろりと覗く二つの瞳――見開かれたとび色の瞳――だがそれもすぐに、泥の濁流に飲み込まれて。男はぐったりとして、目は閉じられ、意識は無いようで。世界が、崩れる。べしゃりべしゃりと。天井が崩れる。泥に全てが飲み込まれる) (09/30-14:56:49)
ネロ > (引き上げるロネを抱え上げる。所謂お姫様抱っこのような状態になるのだが、一番楽な姿勢がこれぐらいしか思いつかなかった。世界が崩れて、全てが呑み込まれていくのを眺めて、今は、その世界が落ち着くのを待とう。翼から落ちた白く輝く羽は、共に濁流にのまれているんだろう。内側から、光を差し込ませるように) ……貴方は、一人で悩まなくていいのです。貴方が今見ている現実で、優しく手を差し伸べて、貴方を助けようとしてる子がいるんですから。(そう、語りかけるように優しい声が世界に響き、木霊する。男の服は、いつの間にか白い大天使のローブへと変わっていて、額には、金色のサークレット。昔の、姿に一時的に戻ったのだ) (09/30-15:03:14)
ロネ > (濁流は徐々に沈んでいく。世界は再び、暗澹たる泥沼に。ただ一つ違うのは、そこには檻も、格子も、枷も、ない。ただ広がる、黒い泥沼の世界――嗚呼、この天使なら気づくだろうか、泥沼の泥が全て、人の臓物であることに。人で構成された、「バケモノ」のための、小さな、世界)……アザミ……。(ぽつりと、零れ落ちた、声。世界が揺らぐ。覚醒へと向かっていく) (09/30-15:08:43)
ネロ > (ロネのつぶやく名前に、微笑みを浮かべて。飲み込まれていく泥沼の正体を知っても、この男は微笑むだけ。この世界も、そのうちちゃんとした世界へ戻るのだろう。それはゆっくりとしたものでも、そうでなくても) …その名をもつ少女の元へ、行きなさい。今のあなたになら、彼女の気持ちを受け止められるはずです。(揺らぐ世界。ロネが覚醒へ近づくにつれて、大天使の姿も薄らいでいく。彼が起きた時、彼の精神世界にはもうこの大天使の姿はないんだろう) (09/30-15:14:01)
ロネ > (世界が揺らぐ。覚醒する、も、それは数瞬のことで。傍らの少女は気づかぬほどだろう。そして眠る。今度は浅く。体力は徐々に回復していく。泥沼の世界の主の思いは如何や。かの天使の記憶は夢うつつの中――――) (09/30-15:17:41)
ご案内:「精神世界」からロネさんが去りました。 (09/30-15:17:45)
ご案内:「精神世界」からネロさんが去りました。 (09/30-15:18:10)
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