room42_20121028
ご案内:「リドリー人形店 -昼-」にロネさんが現れました。 (10/28-20:10:29)
ロネ > …………。(屋根裏の作業部屋に男が一人。コートを着込んで、ちくちく今日も針仕事。それどころじゃない、と心のどこかで自分が叫んでいるが、仕事しているときが一番気を紛らわすことが出来る。ドレスは壁にかかっている。これは普段どおりの、単純に客の依頼で作っている人形用のドレス) (10/28-20:12:45)
ロネ > (両掌に乗ってしまいそうなほど小さなドレスにレースを縫いつけていく。針も細く小さめの針。琥珀色の双眸は真剣な色を帯びていて、手早く、丁寧に、繊細に。) (10/28-20:14:08)
ロネ > (ちくちく、ちくちく。やっぱりここに大ぶりのリボンが欲しい。リンネルのリボンなんてどうだろう。ガラスのビーズのアクセサリーも素敵だ。顧客はこの人形の髪は鳶色が良いといっていたから、いっそ目の覚めるような青色をどこかに添えても良いかもしれない) (10/28-20:17:50)
ロネ > (時計の秒針が時を刻む。かちこち、かちこち。ほんのたまに、金の巻き毛の従業員が、こっそりうんと熱い紅茶を持って屋根裏に上がってきて、気配を断って机に置いては去っていく。礼も言わずにカップを受け取って、冷えた身体に紅茶を流し込む。そしてまた針を動かす。ちくちく、ちくちく。) (10/28-20:21:12)
ロネ > (そうして時計の長針が一回、二回、三回ほど回った。)…………。(時計をちらと見た。もうそろそろ向かわねばならない。針とほぼ完成したドレスを片付け、杖をついて立ち上がって、右手を伸ばして欠伸をする) (10/28-20:24:24)
ロネ > (かつこつと杖をついて棚に歩み寄る。普段は貴重な宝石や金銀細工のしまってある、鍵のかかった棚。そこにポケットから鍵を取り出して開ける。)……さて。(今はそこには、五本のナイフ。そして大ぶりのリボルバーが、ケースに入って鎮座していた) (10/28-20:25:44)
ロネ > (コートを一旦脱いで、ホルスターやシースをベルトに装着する。あとは手足首にも細身の鞘と一体となった革ベルトを。そこにナイフを淡々と差していき、そして腰のホルスターにリボルバーを納めた。丈の長いコートを羽織った。袖の縫い目を確認する。袖口を触ると、硬い感触。ガラス窓に映った己の姿を見る。見た目だけは、普段どおりの姿) (10/28-20:28:50)
ロネ > (――もう、悩むのも、嘆くのも、迷うのも、悔やむのも、全て後にしよう。全て終わった後でもきっと遅くはない。耳も目も塞がず、前を向いて。今だけは。) (10/28-20:31:24)
ロネ > (ベスト越しに首にかかったペンダントを握る。白い布手袋を通して伝わってくる、冷たい感触。) (10/28-20:33:31)
ロネ > (リボルバーを抜いてはチェックして差し、そして杖の留め金と先端も。杖の音を少しでも軽減するため、ゴムのカバーを作ってつけてもらった。右膝にはズボンの下にミストのくれた矯正具。走れなくとも、頑張れば通常の人並みには歩ける) (10/28-20:35:37)
ロネ > (――頑張れば、の話なので、そう長続きはしないが。)…………。(少し名残惜しそうにぐるりと屋根裏部屋を見渡す。死ぬ気は無いが、出征前の気分を思い出す。帽子を被って、杖をつき、屋根裏部屋から二階、一階へと降りていく。一階でカウンターに座る従業員と顔が合った。――どこかへお出かけですかい、旦那。従業員が言った。お供しますよ。そうとも言った) (10/28-20:38:44)
ロネ > 大した用事じゃない。(店主は言った。)夜には帰るさ、きっちり留守番しておけよ。(そう言って男は人形の並ぶ店内を抜け、扉へと手をかける。――行ってらっしゃい、今日の夕飯は何が良いですかね? 従業員が言った。)……フィッシュ・アンド・チップス。熱いコーヒー。(店主は言った。あいよ。従業員が言った) (10/28-20:40:48)
ロネ > (そして男は、扉を開き、曇天の街の中へと歩き出す) (10/28-20:41:44)
ご案内:「リドリー人形店 -昼-」からロネさんが去りました。 (10/28-20:41:48)
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