room43_20130406
ご案内:「とある町」にクイナさんが現れました。 (04/06-11:45:05)
クイナ > (ここはのんびりとした田舎町。あるのは平和に建ち並ぶ家々と、ぶおんぶおん唸る町工場ばかり。ああ、でも何ということでしょう、今日はなんて悪いお天気! 町の中でもそれなりに大きな民家の中で、小さな女の子は、窓辺からじいっとお外を見ていました。) (04/06-11:46:38)
クイナ > (ごおごお風が吹いて、びゅんびゅん雨が降っています。畳の居間にぺたりと座って、女の子はお外を見ています。その後ろで、おばあちゃんが書き物机にむかって、何か書いています。) (04/06-11:47:41)
クイナ > (おばあちゃんはとても素敵な人です。髪は真っ白で顔もしわしわですが、背筋はしゃんとしていて、春にぴったりな若草色のワンピースがとてもよく似合います。町中には、おばあちゃんに「ぞっこん」の男がたくさんいるそうです。老若問わず。それはそうでしょう、おばあちゃんがにっこり微笑めば、男子中学生も振り向くのですから。) (04/06-11:49:46)
クイナ > 「クイナ。」(おばあちゃんに呼ばれて、)???(女の子は窓から視線を外し、おばあちゃんのほうを向きました)「クイナ、あなたがよくお絵かきで描く、“おとぎの国”にお届けものをしてほしいの。」(おばあちゃんはにっこり微笑みました。その手元には、きちんと書かれた書状がありました。) (04/06-11:52:13)
クイナ > ???(女の子は書状をのぞきこみます。ですが、何が書いてあるのかわかりません。女の子はまだひらがなとカタカナしか読めないのです。)「だいじょうぶ。このお手紙をね、みんながよくわかるところに貼ってほしいの。」(おばあちゃんはそういいました。) (04/06-11:54:28)
クイナ > 〜〜〜〜。(女の子はきょとんとしています。そんな女の子は無視して、おばあちゃんは手際よく書状を畳み、封筒にいれます。英吉利製の分厚く白い、上等の便箋と封筒です。おばあちゃんの手元には、ブルーブラックのインク壺とペンがあります。畳の部屋です。)「クイナ、ご安心なさい。あなたはとってもいい子で、おばあちゃんの自慢のまごだから、きっとじょうずにおつかいできるわ。」 (04/06-11:57:41)
クイナ > 〜〜〜〜。(女の子はきょとんとしています。そんな女の子は無視して、おばあちゃんは手際よく書状を畳み、封筒にいれます。英吉利製の分厚く白い、上等の便箋と封筒です。おばあちゃんの手元には、ブルーブラックのインク壺とペンがあります。畳の部屋です。)「クイナ、ご安心なさい。あなたはとってもいい子で、私の自慢のまごだから、きっとじょうずにおつかいできるわ。」 (04/06-11:58:10)
クイナ > 「ほんとうは私が行けばいいのだけれど、こんなお天気でしょう。クイナは風の子だからだいじょうぶ。」(おばあちゃんはその封筒を、きちんとビニールのジッパーつき袋にいれて、女の子の黄色のかばんにいれました。) (04/06-12:22:27)
クイナ > 「はい。おつかいにいくクイナに、ご褒美よ。」(さらにおばあちゃんは、書き物机のひきだしから、丸っこいガラス瓶をとりだしました。ガラス瓶には、まん丸のあめ玉が、きらきらと宝石のようにたくさん入っています。おばあちゃんは白い指で、そのガラス瓶のふたをあけ、ひとつ、あめ玉をつまみました。)!!(そのあめ玉は真っ赤ないちご味でした。女の子が手を出すと、おばあちゃんはそこにあめ玉ひとつ、落としました。) (04/06-12:25:01)
クイナ > 「ちゃんとおつかいしてきたら、もっと美味しいものをあげるわね。」(おばあちゃんの言葉に、女の子はこくこくと頷きます。おばあちゃんは立ち上がって、たんすからクイナにぴったりの、黄色い雨合羽をだしました。もふっ! とその雨合羽をかぶると、女の子はまっきっき星人になってしまいました。) (04/06-12:27:51)
クイナ > ! !! !!!(ぶんぶんぶん! と女の子は手をふります。そして玄関にとっとこ走っていき、お気に入りのピンクの長靴を履きます。そして雨合羽のフードを被りなおし、暴風雨のなか、意気揚々とおそとへでかけるのでした――) (04/06-12:29:57)
クイナ > 「…………。」(元気に去っていく女の子を見送り、おばあちゃんは目を細めます。ゆったりと座りなおし、おもむろに書き物机の一番下の引き出しをひっぱりました。そこには一冊のアルバムがありました。) (04/06-12:31:25)
クイナ > (アルバムを書き物机の上に置き、ぱらぱらと開いていきます。全部白黒写真でした。その写真の中には、ぞっとするような美しい少女の写真がたくさん貼ってあります。ですがその少女よりも、今ここにいる老女の方が美しいものでした。途中まで少女は決まりきったように、一体の西洋人形を抱いています。その写真をそっと指でなぞります。) (04/06-12:33:49)
クイナ > ……これ、誰が作った人形だったかしら……?(ぽつりと老女は呟きました。ごうごうと、外では暴風雨が荒れ狂います。) (04/06-12:34:29)
ご案内:「とある町」からクイナさんが去りました。 (04/06-12:34:32)
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