room03_20120811
ご案内:「森の奥の泉」にmistさんが現れました。 (08/11-18:10:12)
mist > (普段であれば、陽や月光に照らされ、更に美しい色彩を帯びている泉も、灰色に立ち込めた雲のせいか、何処か暗くくすんで見える。 フード付きのローブのフードを目深に被った姿は旅人の様な風体。 森の中を分け入って進み、滅多に人の来ないこの場所にたどり着けば、フードを払って腰を降ろす。 くすんだ様な景色は、まるで自分を映しているような気がした) (08/11-18:13:43)
mist > (此処数日、繰り返し考え込んでいる1つの事。 やらなくてはいけない事が残っているのに、思考が渦巻いて何度も作業の手が止まる。 正味自分がどうしたいのかも判らなくなってきて、兎に角静かな場所を探し、漸く一息。片手を伸ばすと泉の水を掬い、口に運ぶ。 ひんやりとした水が喉を潤して) (08/11-18:16:41)
ご案内:「森の奥の泉」にロネさんが現れました。 (08/11-18:17:56)
mist > (水を数度に別け口に運ぶと、 ゆるりと立ち上がり、樹の幹へ背を預ける。 ユラ、と空中に指先を這わすと、銀色の竪琴1つ召喚し。 何かを考え込む時は、こうして竪琴を弾きながら、静かに思考の中に沈むのが癖になっていた。) (08/11-18:19:31)
ロネ > (昼間の時狭間での出会いもあって鬱々とした表情。ひたすら森を散策していれば随分奥の方まで来てしまったようで)……迷った……(冷や汗一筋。と、向こうの方に人影)…………。(その場で立ち止まる。泉の傍にかがむ後姿には嫌なほど見覚えがあって)…………。(泉から少し離れた茂みの陰に何となく腰を降ろす) (08/11-18:20:34)
mist > <ポロ・・・ン‥>(何処か物悲しい、静かな曲が流れ出す。軽く目を閉じて) (08/11-18:20:49)
mist > …。(ふ…。瞼を薄く開ける。 今はやたら僅かな気配にも敏感になっていた。 野生の獣そのままに。 気配の主にも覚えがある。 竪琴を奏でる手は止めないまま) (08/11-18:22:30)
ロネ > (自分はまったく演奏できないものの、音楽は好きだった。物静かな曲に、こちらも目を閉じる。泉の水音と、湿った風と、竪琴の奏でる旋律にしばしの間身を委ねようか。別に演奏の邪魔をするつもりはない) (08/11-18:23:08)
mist > (近づいて来る気配は無い。 多少気にはなるが、そのまままた目を伏せて。 指先は涼やかな、物悲しい曲を奏で続けて) (08/11-18:26:47)
mist > …。(ふ。小さく息を吐いて。 独り言の様に異国の言葉を静かに語りだす。 今は無い世界の言葉だ。 恐らくこの世界でも通じることは無いだろう。 …これはただの『独り言』だ。 そう、一度自分に言い訳をして) te. etelna yi sea ri. (08/11-18:30:16)
ロネ > ((……そう言えば、祭りの時も演奏していたな))(森の澄んだ空気に音楽が流れ続ける。あのドラゴンは自分の存在に気づいているのだろうか、と思いつつも、こちらから声をかけることはなく。この数日間彼女の存在は何となく避けつづけていた)…………。(あのドラゴンが何かを語っている。初めてだった。この世界で、言葉が分からないというのは。ただ、静かに、穏やかに聞く) (08/11-18:31:44)
mist > (目を伏せたまま、奏でる曲に載せるように。 静かで、僅かに通る声は、独り言と言うには大きすぎる声。 まるで相手へ話しかけているかのように。)…yi na dorg derk ri na. nou ui na, kmyi ca na ui. (08/11-18:35:24)
ロネ > (何を言っているのかは分からない。……が、相手が自分に何か語りかけようとしているのは、ただそれだけは分かった。それだけしか、分からなかった) (08/11-18:37:03)
mist > ui… na tese la ir clas lou. …『Rone』。(最後だけは聞き取れるかもしれない。ロネ、の言葉。 竪琴の音は流れ続けて) (08/11-18:40:21)
ロネ > ((…………))(すぅ、と目を開ける。琥珀色の瞳が覗く。自分は招かれざる客なのか、そうでないのか判断し難くて。せめてこの演奏だけは最後まで静かに聴いていようと) (08/11-18:42:07)
mist > (やがて風に散るように、静かに奏でていた手を止めて。 風が奏でる森の葉擦れの音と、湧き出す清水の流れる音だけが戻る。 ゆっくりと一度視線を其方へと向けて。小さく首を傾けると、憂いを帯びたような笑みを一瞬浮かべて。直ぐにその視線は伏せられ、顔も元の向きに戻される) (08/11-18:45:33)
ロネ > (音楽が終わると、しばらく余韻を楽しむかのように黙って、おもむろにまばらな拍手)ブラーヴァ。(心の底からの感嘆の気持ちだった)……すまないね。盗み聞きのような真似をして。(穏やかに言う) (08/11-18:48:49)
mist > …いや。(ゆるりと首を振り。軽く調律をすると、また別の静かな曲を爪弾きだして) (08/11-18:49:57)
ロネ > (音楽が流れ出したらまた黙ろう。今だけは、彼女は『化け物』でも『恐るべき物』でも『ドラゴン』でも何でもなく、一演奏者として見ていた。そして自分は、ただの一観客である。顔と身体の向きは変えず、彼女の存在を背に感じたまま) (08/11-18:51:39)
mist > (静かな、何処か異国を思わせる音色。 風の音に、せせらぎの音に、離れた場所で鳴くひぐらしの声に。竪琴の音を被せ、1つの音色へ変えていく。) (08/11-19:01:00)
mist > (優しい音色。 穏やかな音色。 幸せな日々を歌うような音色。 森の中へと溶けて行く。 目を伏せながら爪弾いて) (08/11-19:13:05)
mist > …。(ふ、と瞼を上げる。 …出来るだろうか。 上手く伝えることの出来なかった言葉。 きっと、どれだけ話しても伝わらないだろう。 だから、音色で。 自分の想いを、音色に乗せる。 一度、流すようにポロロロ・・・ン、と竪琴を爪弾き、一度曲が終わった事を示してから、一拍を置いて爪弾きだす。 初めて見た空。 初めて飛び立った時。 空から見えた雄大な風景。) (08/11-19:19:46)
mist > (希望に満ちていた、明るい音色から、物悲しげな夕暮れ時の様な音を被せる。 不安を誘う音色。 悲しみ、辛さ、嘆き、怒り、そして孤独。寂しい寂しい音色。) (08/11-19:22:16)
mist > (指先は複雑な動きを生み出し、別々の音色を奏で出す。 楽しげな音色に被さる暗い音色。) (08/11-19:27:50)
mist > (此処までは序章。 相容れないだろうコトも判った上で乗せた音。 小さく息を吸い込み、1音1音に思いを込める。 最初は暗い音色を大きく奏でる。音色は徐々に優しい音色が強くなり、魔物を思わせる低い音と、涼やかな音、様々な音が混ざり合う。 混ざり合った音は不協和音になり、歪な音を奏で出す。 きっと不快な音に違いないだろう。だけど、あえて。) (08/11-19:37:17)
ロネ > …………。(男は再び目を閉じた。旋律の世界に、音の清流に身を委ねる。時にそれは澄んだ清い流れとなり、濁り、あらゆるものを飲み込み、吐き出し、風にさざなみを立て、荒々しい濁流となり――――) (08/11-19:38:11)
mist > (周囲の美しい景色さえ汚しそうな不協和音。 ―爪弾く毎に、低く禍々しい音は小さくベースの様なリズムを奏で、高く澄んだ音、明るい音、不協和音を奏でていた音色は、音の高さはそのままに、音色の持つ色はそのままに、それぞれが少しずつ纏まり、1つの音色を奏で始める。 やがて流れるのは優しい旋律) (08/11-19:42:26)
ロネ > ((…………))(醜い不協和音でさえも男の身体には生々しい、確かな叫びとなって響いた。その醜い色を持ったまま奏でられる旋律。かのドラゴンは何を語るのか。『彼女』は、何を吼えているのか。……男には、分からない) (08/11-19:45:11)
mist > (調和を始めた音色は、森の音に溶け合う。 込めるのは自分が此処で受け取った優しい想い。 慈愛や、愛情。 安らぎ。 気持ちだけを、旋律に乗せる。 やがて、音色は静かに終幕――) (08/11-19:49:15)
ロネ > (音色は優しく、暖かく、微笑を含んだまま終焉を迎えた。ほう、と感動の息をつく)…………。(拍手をするのさえおこがましい気がした。――奇跡など起きない。一つの音楽で、男に『彼女』の伝えたいことが全て伝わるわけがない。だが、『彼女』は、種族とか、世界とか、そういうのを全て超える、一つの音楽で――何かを叫んでいた。それだけは、分かった。それしか、分からなかった) (08/11-19:53:40)
mist > ・・・本当に判りあうことは出来ないのかな。(小さく、ぽつりと呟いて) (08/11-19:55:39)
ロネ > ……何だね、突然。(何となく『彼女』の意味するところは分かりつつも、あえて問う。穏やかに、優しく) (08/11-19:56:59)
mist > (チャリ。胸元から、ペンダントを1つ外す。 其方に見えるように揺らして)…宝物だよ。 僕の。 (揺れるペンダントは木彫りの細工。 竜と人とが尾と手を繋いだ形) (08/11-19:59:11)
ロネ > (ちらりとそのペンダントに目を向ける)……美しい細工だね。(苦笑いして)私には、その美しさが眩しいけれど。(酷く優しい表情のまま) (08/11-20:01:28)
mist > 無論、全て判り合う事など不可能だ。 種族も違えば環境も違う。 全ての者が平和に暮らせる世界等在り得ない。 全ての者を愛し全ての者から愛されること等不可能だ。(愛しげにペンダントを見つめて) (08/11-20:02:05)
ロネ > …………。(彼女の語りを黙って聞く) (08/11-20:03:09)
mist > …でも、皆同じ様に心があって、痛みを知っている。 憂う事も、喜びも。 人も、獣も、魔物も同じ。 …これをくれたテンジは、こう言ってた。 人も獣も魔物も、皆同じ空と大地で繋がっているって。 (08/11-20:06:36)
ロネ > (テンジと言う者は知らないが、その言葉は痛いほどに綺麗で)……ああ、そうなのかも、しれないな。(触れるのが恐くて、曖昧に答える。湿った空気が森を流れて) (08/11-20:08:36)
mist > この世界に来るまでは、僕も君と同じだったと思う。君が僕をバケモノと忌み嫌うように、僕もニンゲンを嫌っていたから。とても。 でも、そうじゃないことを、この世界が教えてくれた。 (08/11-20:10:58)
ロネ > (何も言い返せない。忌み嫌う、というと語弊がある気がした。でも間違ってはいなかった。事実男はかのドラゴンを恐れ、嫌悪し――でもどこかで親しくなりたいと思い、だが畏怖し、軽蔑し……様々な感情がない交ぜになる。やっと搾り出した一言は、『彼女』に対してというよりは独り言に近くて)……この世界は……優しいからな。 (08/11-20:14:28)
mist > …うん。優しいよ。とても。 僕がバケモノでも、愛してくれる者がいた。 ありのままを受け入れて貰えたのは、3000年生きてきて初めてだった。 だから、愛しいよ。 この場所も、此処に集うものも、全てが。(柔らかな笑みを浮かべて地面を撫でて) (08/11-20:16:59)
ロネ > 3000年、か……(途方も無い時の濁流だ。たかが二十数年しか生きていない彼にとって、否、人間である以上、それは到底想像も出来ない時間だった)……君は、(悲しげに笑んで)君は、ありのままに此処に集う者を受け入れられるのかい? この世界のように。(ふっ、と問いかけてみる) (08/11-20:21:13)
mist > (ゆるりと首を振り)…僕はこの世界の様にはなれない。 高々3000年しか生きていない若輩者だ。 世界の理のまま、僕は一介の魔物に過ぎない。(目を伏せて) (08/11-20:24:02)
ロネ > (くすりと笑みを零して)3000年で若輩者か……私はまだ26年しか生きていないよ。そして、まあ、せいぜいあと三、四十年が関の山かな。運が良くても。(ぼんやりと茂み越しに相手に背を向けたまま遠くを眺める)君の人生の前では、私の人生など軽々と吹き飛んでしまいそうで……ある意味、恐ろしいよ。 (08/11-20:28:51)
mist > …竜と人とでは時間の流れも、その過ごし方も違うから。 人に換算すると僕はまだ16だよ?(苦笑を浮かべ)…僕の種の竜は200年で1つ、歳を得る。 その大半は地の底の洞窟とかで眠って過ごす。 (08/11-20:31:18)
ロネ > 16か。通りで扱いにくい年頃なわけだ。(そう言って苦笑する。そして沈黙)……それで、君は、(優しく)何を望んでいるのだね。 (08/11-20:33:21)
mist > 望みは1つだけ。 知っておいて欲しいんだ。(ゆっくりと竪琴を撫でて) (08/11-20:34:50)
ロネ > ……何だい?(ただ聞こう。『彼女』の言葉を) (08/11-20:35:28)
mist > この地には、人に追われ逃げ込んだ者が大勢居る。 そういう者にとって、ニンゲンの使う『化け物』って言葉はとても怖い物。 その言葉で追われ、狩られ、怯えて生きてきたから。 …君が魔物や異形を嫌うのは君の自由だよ。止めろと言っても止められないだろうし。 だけど、その言葉は使わないで欲しい。 此処の者が、この地の中では安心して暮らせるように。『協力』して欲しい。 (08/11-20:38:34)
mist > …お願い。(項垂れるように頭を下げて。ずれた帽子で目元が隠れる) (08/11-20:39:24)
ロネ > …………。(言葉を聞けば、男は一つ息を吐く。そしてぼんやりと星の無い夜空を見て)……私もね、頭では分かっているつもりなんだ。(言い訳じみているのは承知の上)人も獣も魔物も、何かしらの心を持っている。少なくとも、この世界において全ての者は平等だ。(自嘲じみた声)でもね、現実に目の前にあると――無理なんだ。身体が、脳が、巡る血が、全てを拒否する。見た目が違う、たったそれだけで……本能が拒否する。笑ってくれ。(力の無い声で)君の望みは分かった。でもこれも、頭で分かっているに過ぎない。いつ『協力』しなくなるかも分からない。……何となく、だけれど。(ぼんやりと森を見やって)そのとき、私は、今度こそ君に殺されるのかもしれないね。 (08/11-20:45:25)
mist > 拒絶をするなとは言わない。 さっきも言ったように、僕も昔は此処の者を全て拒絶していたことがあるから。 だから、ただ覚えておいてくれれば、それで良い。 例え君が魔を忌み嫌おうと、それでも受け入れてくれる者は、此処には大勢居るだろうから。    …君が、本当にただの敵だったら良かったのにね。 そうしたら僕も遠慮なくこの爪を君の喉笛に突き立てる事が出来ただろうに…。 …僕には君は殺せないよ。もう、無意識に受け入れてしまっているから。 君も此処に集ったもの、仲間だって。 …仲間は、僕には殺せない。 (08/11-20:51:26)
ロネ > ……例え、此処の全ての者に忌み嫌われようとも、(初めてミストの方を向く)私には帰る世界が、待つ人がいる。……君よりも、私の方がまだ幸せなんだろうな。――仲間を殺せないその高尚な心があるのなら、君は大丈夫だよ。私は――(遠くの方を見て)……昔の話だ。つまらないことだよ。(首を横にゆるりと振る) (08/11-20:56:21)
mist > …聞かせて。 (08/11-20:57:10)
ロネ > (大仰に息を吐く)人間の昔話など、つまらないだろうに。(ぼんやりと、訥々と語る)……私はね、軍人だったんだ。家が古くから将校を輩出する軍の名家で――幼い頃から鍛えられて――まあ、途中で色々あって、人形の世界も知って、だけど結局は戦場に行った。二十歳頃かな。寒い所だったよ。しかもそこで軍は大敗した。無惨だったな……雪の降り積もる峠を、私のいた部隊はひたすら撤退していた。(右足の傷が疼くようで、憂鬱げな表情に) (08/11-21:03:35)
mist > (視線をゆるりと其方に向けて。じっと話に耳を傾け) (08/11-21:04:42)
ロネ > 兵士も人夫もみるみる数が減っていって、運良く私と――仲の良かった同僚の友人は生き残っていた。だけど運は尽きるものだ。(すっと目を細め)とある夜間、毛布に包まって友人と寝ているときに――右足を撃ち抜かれた。多分、四、五発ぐらい。敵兵の奇襲だった。あっという間に部隊は逃走したが、足の動かない兵士を誰が助ける? 当然、私は捨て置かれた。すぐ傍で友人も、わき腹あたりに弾を食らって倒れていた。私はほとんど這うように友人の肩を担いで、辛うじて敵襲から逃げて、岩と雪しかない峠をたった二人で越えようとした……。 (08/11-21:10:59)
mist > …。(眉を下げ、悲しげな目でじっと見つめて。 静かに話しに耳を傾け) (08/11-21:13:36)
ロネ > (遠くを見たまま、思い出し思い出し)……だけどそもそも無理な話なんだ。自分の右足と友人のわき腹に布を縛り付けてとりあえず止血して、這いずるように雪をかいて進んだ。寒く、食料も尽き、四肢は凍りつきそうだった。雪に閉ざされた峠に食べられそうな植物や動物もない。――きっと内臓をやられていたんだろう。丸一日経とうとした時、ついに友人の息が……心臓が止まった。(ふっと自嘲気味に、ミストへ琥珀色の冷たい瞳を向け)……そう言えば私は、君を、人を喰らうケダモノだと言ったね。 (08/11-21:17:08)
mist > …うん。(何となく。想像が付いた。眉を下げ、目を伏せて頷いて) (08/11-21:18:02)
ロネ > (自らを嘲るかのように)……友人がただの死体になった時に、私に真っ先に湧いた感情は――悲しみでも、怒りでも、悔しさでもなくって――いや、感情だなんて上等なものじゃなくて、(力の無い、悲痛で穏やかな声で)――食欲だったよ。 (08/11-21:20:25)
mist > …。(きゅ。下唇を噛むと、徐に立ち上がる。ゆっくり其方に歩み寄って) (08/11-21:20:59)
ロネ > (歩み寄るミストを見て)……もう、話はやめるかい?(ただ、問う) (08/11-21:22:23)
mist > (ゆるり。首を振って。傍に寄ると、隣に腰を降ろす) (08/11-21:22:50)
ロネ > ……そう。(ならばこの右足の古傷の疼くままに続けようか)……それでね、私は血と雪ですっかり錆び付いたナイフをリュックから取り出した。自分でも驚くぐらい冷静だった。獣の血抜きの要領で首から真っ直ぐナイフを突き立てようとした。(憂いを込めた表情)――神は悪戯好きだ。(少し自分の右手を見やる)刃を死体の喉元に振り下ろす直前……友人の両目が開いた。友人はまだ生きていた。数秒後には死ぬ運命だったかもしれないけど、何の因果か、その瞬間は確かに生きていた。 (08/11-21:26:50)
mist > …うん。(きゅ。唇は噛んだまま。膝を抱えるようにして頷いて) (08/11-21:28:20)
ロネ > ――それでね、私に言ったんだ。掠れた声で、一言、「助けて」って。(そこで一度息を吐く) (08/11-21:29:10)
mist > …うん。(ゆるり、と頷いて) (08/11-21:30:48)
ロネ > そのとき私はね、(とても悲しげな微笑を浮かべて)目を開いたままの、その時は確かに生きたままの友人の喉笛に、何のためらいもなく――刃を突き立てた。友人はまた、死体に戻った。 (08/11-21:32:47)
mist > ・・・・。(頷いて) (08/11-21:33:11)
mist > …わない…。(ぼそっ) (08/11-21:33:53)
ロネ > ……食ったよ。(嘲笑うように)悲しみで味が分からなかった、と言ったら嘘になる。(ミストが何か言ったかは聞こえず)美味かった……空腹の舌に友人の死体の肉はびっくりするぐらい甘美に感じた。笑えるよ。私は貪るように死体を食い尽くした。それで、死体の荷物を持てるだけ奪って、また峠を這うように歩き出した。奇跡的に味方の援軍がそう遠くない所に駆けつけていて、私はすぐに助けられて――国に強制送還された。軍も退役した。……今は、ただの人形師だ。 (08/11-21:37:38)
ロネ > ……話は終わりだよ。何てことは無い。(ため息を一つ)世の中にはもっと悲惨な話ぐらい、ごろごろ転がっているさ。 (08/11-21:38:25)
mist > (ばっと相手へ向き直り。堪えていた涙がぼろっと零れて)違わないじゃないか!!!! (08/11-21:38:31)
mist > 分かり合えない?!嘘だ!!君も僕らと変わらない! 大丈夫なフリするなッ!!!!! (08/11-21:39:40)
ロネ > …………。(悲しく微笑んだままミストに顔を向ける) (08/11-21:39:42)
mist > 状況や環境は違うかもしれない、でも抱えた傷は僕らと何処が違う?! (08/11-21:40:20)
mist > …僕が仲間を殺せないのは…  君と同じ様に昔仲間を喰らったからだよ! (08/11-21:41:34)
ロネ > ……そうか。(少々残酷に問う)……美味かったかい? (08/11-21:42:26)
mist > …味なんて覚えていない…。 …君が気に入らなかったわけだ…。まるで自分を見ているみたい…。(顔を歪めて、ふらりと立ち上がり) (08/11-21:44:13)
ロネ > ……残念ながら、私は覚えているよ。今でも鮮明に思い出せる……(あくまで優しげな様子のまま)……抱えた傷、ね。そんな大それたモノじゃない。でもね、そういう心の傷が、他人と同じだなんて有り得ない。限りなく近いものかもしれないけど、それは違うんだ――傷が似ているからって、判り合えることなんてできない。しかも、私と君は――ただ仲間を喰らった、その一点しか似ていないじゃないか。(苦笑する)若いよ。君は若い。一点を見つめて全てを判った気になっている。 (08/11-21:49:12)
mist > …っは…。(片手で顔を抑え) …なんだ…。滑稽…。 一番嫌っているのは、醜い自分自身なんでしょ…? その時の自分がひょうしぬける程醜くて、そんな自分に嫌悪して…。 だから回りを拒絶して…。 投げやりになっていた…。 違う (08/11-21:49:17)
mist > ・・ (08/11-21:49:32)
mist > …っは…。(片手で顔を抑え) …なんだ…。滑稽…。 一番嫌っているのは、醜い自分自身なんでしょ…? その時の自分がひょうしぬける程醜くて、そんな自分に嫌悪して…。 だから回りを拒絶して…。 投げやりになっていた…。 違う…? (08/11-21:49:42)
ロネ > ……それも一部はあるかもしれない。(話し声のほかに聞こえるのは泉のせせらぎと森のざわめきだけ)でもそれは、君の事だろう? 昔の君か、今の君かは分からないけど……それは、紛れも無く君自身のことだ。私のことじゃ、ない。 (08/11-21:52:55)
mist > 君がそういうのならそれでも良いさ。 …同じで無いことくらい判っている。 (目を細め。)でも、君は僕の言う意味をわかっていてそうやって誤魔化しているだけ。 …逃げ続けるつもり?目を背けて。 なんでもないフリをして? …君がそうしたいのならすれば良いさ。 止めはしない。(はぁ、っと息を吐いて) …話、聴けて良かったよ。(ゆるりと踵を返し)   …嗚呼、道に迷ったならあっち。(時狭間の方を指差して) (08/11-21:57:03)
ロネ > (やれやれ、微笑んでと首をゆるりと横に振り)……“お嬢さん”もお年頃だねぇ。人生で一番扱いにくい年齢だ。(相手が踵を返せば、帽子を取って軽く会釈をする。杖を支えに立ち上がり)……ああ、あの竪琴の演奏。素晴らしかった。よければ、また聴きたいものだけれど。 (08/11-22:01:15)
mist > …僕は暫く此処へは戻らない。 …祭が終われば旅に出る。 …じゃあね。(森の奥へ足を進めて) (08/11-22:04:34)
ご案内:「森の奥の泉」からmistさんが去りました。 (08/11-22:05:10)
ロネ > ……そうか。……じゃあ、人形はどうするんだい?(こちらも帽子を被りなおし、森の奥へと消え行く彼女に問う) (08/11-22:05:28)
ロネ > ……行ってしまったか……。(ぼんやりと彼女の消え入った方を眺めて) (08/11-22:05:56)
ロネ > ((同じ心の傷、ねぇ))(曇った夜空を見上げて独り言を繰る)――だからと言って君のように、仲間を殺せないって固く思えるほど――私は強くないんだよ……。(穏やかに)さて。帰るか。((――折角帰る世界があるのだし))(杖をついた黒尽くめの男は、右足を引き摺るように森の道を行く。ゆらり、ゆらりと。今日は古傷がいつもより疼く気がした) (08/11-22:10:35)
ご案内:「森の奥の泉」からロネさんが去りました。 (08/11-22:10:40)
ご案内:「とある場所 -3-」に一白さんが現れました。 (08/11-22:12:26)
ご案内:「とある場所 -3-」から一白さんが去りました。 (08/11-22:12:30)
ご案内:「とある場所 -3-」にロネさんが現れました。 (08/11-22:12:46)
ご案内:「とある場所 -3-」からロネさんが去りました。 (08/11-22:12:51)
ご案内:「森の奥の泉」にロネさんが現れました。 (08/12-11:14:37)
ロネ > (ゆらり、と。黒尽くめの男は晴れ渡る空の下、コートを手に持ち、ベスト姿で森を歩く。杖をつき、奥へ、森の奥へと歩けば、そこは――泉。清い水を湛える美しい泉。だが泉の淵へ行くまでもなく、少し離れた茂みの陰に、泉に背を向けるようにして座る) (08/12-11:16:52)
ロネ > (杖を地に置き、ぼんやりと澄んだ空気と清流のせせらぎに身を委ねる。こうすれば、またあの竪琴の音が聴こえてくるような気がして。当然、聴こえるはずも無いのだが) (08/12-11:18:21)
ロネ > (ちゅん、と小鳥が一匹足元に寄ってきた。男はそれを琥珀色の瞳で穏やかに見やる。しばらく小鳥はちゅんちゅんと男の足回りを跳ね、そして羽ばたいて飛んでいく。その後姿を目を細めて見送り) (08/12-11:20:41)
ロネ > (いつか『彼女』が言った言葉。この地には、『光の心』を持った者が集うと。共通した心を持つ者が集う地であると)……私は……(昨晩の彼女の叫びが耳に残る)((傷を、心の傷を――見ない振り? 気づかない振り? ……違う。見ているし気づいてもいる。ただ、放っておいてあるだけだ))(傷を放っておけば膿み、腐臭を発し、蛆も湧く。ただそれさえも愛しくて、それさえも失うのが恐くて……) (08/12-11:26:13)
ロネ > (おもむろに男はポケットから掌大のノートと細い鉛筆を取り出した。ノートの適当な白いページを開く。随分このノートも残り少なくなってきた。自分の家の屋根裏部屋には、似たようなノートがそれこそ百も二百も積まれている。いい加減捨てようと思っても捨てられない。まずはそのページの隅に、依頼者の名前を改めて書く。『mist=el=Kurz』と) (08/12-11:31:41)
ロネ > (猛烈なスピードで鉛筆を走らせる。肌の色合いは、指のしなり具合は、頬の膨らみは、髪の質感は、瞳の模様は、服の布、色、デザイン、全体の雰囲気――一ページに収まるはずも無く、時にはページを破り捨て、次々と上書きをして行く)((……今作っているのはやり直しかな))(苦笑い。従業員が呆れた様子で口を曲げるのが目に浮かぶ) (08/12-11:35:32)
ロネ > (この半月ほどで色々ありすぎた。自分でも驚くぐらい、この世界を頻繁に訪れた。理由は分からない。ただ、唯一言えることは――彼は、この世界が好きだった。ただ男のもっと奥深くの部分では全てを拒絶しているのかもしれない)頬に色味が足らんな……あと、もう少し丸みを持たせた方が愛らしい。(ぶつぶつと呟きながら、鉛筆が紙を滑る音が森に響く) (08/12-11:42:08)
ロネ > ……あ。(ふと気が付けば周りには破り捨てた紙が散乱し、次のページを捲ろうとしたらそれは既に裏表紙。空きページが尽きてしまった。はぁ、とため息をつき、散らばった紙を集めて束ね、ノートに挟む。そしてノートと鉛筆を再びポケットに放り込む) (08/12-11:46:09)
ロネ > (結局自分はまだ戦場にいるのかもしれない。己が右足。醜く捻じ曲がった肉を、引き攣り爛れた皮膚が覆う。細かな弾の破片はきっと、まだ、肉の中に埋まっているのだろう。ある意味それは男を縛る呪縛であり――酷く安心できる拠り所でもあった) (08/12-11:50:54)
ロネ > ……帰るか。(彼女は旅立つと言った。自分も少々、頭を冷やしてこないといけない。――まあ、恐らく窯が佳境に入るから、来る暇なんて一週間ほどは無くなるだろうが) (08/12-11:53:14)
ロネ > (男は杖を支えに立ち上がる。この世界の空気は澄み渡っていた。黒煙と粉塵の中で生きる男にとっては眩しいほど美しい世界だった。黒尽くめの影は歩き出す。ゆらり、ゆらり、と。あの穏やかな竪琴の音が、男の耳に鮮烈に痛いほど残っていた) (08/12-11:56:22)
ご案内:「森の奥の泉」からロネさんが去りました。 (08/12-11:56:27)
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