room42_20121002
ご案内:「世界の断片」にハイトさんが現れました。 (10/02-20:26:48)
ハイト > (昼夜問わず柔らかな陽が当たる、ごくごく小さな世界。周囲は森になっているが、その先は虚空、そして、別次元へと続いている。 しかしここ数ヶ月間、誰かが踏み入った様子はない。地に咲き誇る草花が自由に伸び、穏やかな風に靡いているのには、理由があった) (10/02-20:33:56)
ハイト > (さく、さく、さく…。 草を踏む小気味良い音が、小さな世界に響く。 足音の主は長い漆黒の尾と外套を揺らしながら、世界の中心に突き立てられた一本の剣の前へ向かう。 そしてゆっくりと屈み、片膝を着いて、双眸を伏せた) (10/02-20:40:30)
ハイト > (ここは、“彼”が眠る場所。 しかし、ここに“彼”はいない。 “彼”は “彼ら”は もうどこにも、いない。) (10/02-20:45:45)
ハイト > (この花畑を隔離した理由は、それだ。「彼はここにいない」から、世界から切り離した。 そして本来ここにある筈だったモノの代わりに、剣と その柄に掛かったゴーグルを残した) (10/02-20:53:46)
ハイト > (伏せていた瞼を開くと、墓標の如く佇む剣を見て 開口) …本当は、また来年に来るつもりだったんですが…ねぇ… (誰に問うでも説くでもなく。 自嘲混じりに微笑を浮かべながら、悪魔は言葉を紡ぎ始めた) (10/02-20:57:23)
ハイト > (“彼”を失ってから次元の狭間に行き着くまでの空虚な時が、まるで嘘か夢のように感じられる濃厚な時間。 そして、その中で生まれた、一つの感情―― 返ってくるわけもないのに、既に声は後悔の波に呑まれ震えているのに、尚も悪魔は言葉を紡ぎ続ける。) (10/02-21:04:33)
ハイト > 私は、一体…どうしたら…良い、…でしょうか…… (10/02-21:06:12)
ハイト > (瞬く度に瞼から零れる、生暖かい何か。 嗚呼――また 私は貴方を、悲しませてしまう。 再び瞼を伏せ、俯いて、心の中で木霊する彼らの声に、耳を傾けた) (10/02-21:09:21)
ハイト > (数多の音が重なり合い、混じり合い、渦巻き合って、ノイズのように吹き荒れる。 もう一人の自分が、鏡越しの自分が、冷たく紅い瞳を細めて囁くのだ。 お前は悪魔で その矜持を持たねばならなくて そのように振る舞い それに倣って生きるのだ ――と…) (10/02-21:14:31)
ハイト > (そして更に重なっていく、多くの人々の―― “彼ら”の、声。) (10/02-21:16:30)
ハイト > (聞こえる声はどれも暖かくて、優しい。 離れては消え、近付いては離れ、消えていく… その、繰り返し。 幾度零れる水を掴もうとも、この手は黒く汚れていて 例え掬い上げたとしても、それを奈落の闇に染め上げてしまう ) (10/02-21:23:26)
ハイト > ( 忘れ去ってはいけない。繰り返したくはないのだ。例えどんなことがあろうとも) (10/02-21:26:28)
ハイト > ( もう 自分のせいで大切な何かを失うのは、うんざりだから ) (10/02-21:27:04)
ハイト > (だからこそ、これは迷っていた。どうしたら良いのかと、いない者に問いかける程に。 顔を覆った両手から零れ、花へ注がれる生暖かい水も、きっと闇色に染まっているのだろう。 嗚呼、それでも、私は ――) (10/02-21:30:21)
ハイト > ( 『 』 ) (10/02-21:30:51)
ハイト > (ふ、と 耳に届いた微かな声。 思わず顔を上げ周囲を見回すが、人の気配も、姿もない。そもそもここの存在は、誰も知らない筈なのだ。 柔らかな風に髪を浚われながらも、その声は自分の記憶の中から響いていたのだと理解した) (10/02-21:33:53)
ご案内:「世界の断片」にサガミさんが現れました。 (10/02-21:38:21)
ハイト > ( それは、ここに眠る筈だった“彼”の声。 記憶の彼方から、ノイズの渦から、途切れ途切れに響く、響く―― ) (10/02-21:38:22)
ハイト > ( 『 ―、さ― 僕は ― ―、 よ 』 バラバラになったパズルが組み合わさって、映像と共に蘇る、鮮明な ) (10/02-21:40:09)
サガミ > (誰も知らぬ場所。さりとて、彼女の血を辿りて姿を現す下僕たる銀狼には関係の無い事だった。一陣の風が吹き去って、銀の獣は彼女の後方に姿を見せた。ひた、とお座り姿勢を崩さずに、唯、その華奢な背を見守る如く。) (10/02-21:41:50)
ハイト > ( そう。そうだった。彼が、あの子が愛してくれたのは、悪魔でもなく、肉の器でもなく) ……ディ、ア… (『私』という、存在。 零れたものは、闇色だろうか ) (10/02-21:42:25)
ハイト > (遣るべき事に変わりはなかった。自分が何であろうと、何でいようと。 今の自分は、「あの時」の自分とは違う。 水が掌から零れない為に、掬ったそれらが闇色に染まらない為に、不足を補う力を蓄えてきた。 破壊のために生み出された力を、今は守るための力として―― ) (10/02-21:46:16)
ハイト > (銀狼には、未だ気付いていない。震えが止まった背は、変わらず同じ方向を向いていることだろう) (10/02-21:47:28)
サガミ > (銀の狼は動かない。唯、彫像の如く動かずに暫くの間、獣の瞳で震える背を見ていた。 震えが止まった。 銀の尾が、ゆる、と草を撫でる。した、と柔らかな地を踏んで腰を上げて)…………。(掛ける言葉一つ知らずに、歩み寄る獣は、そっと傍らから主人の顔を覗き込もうとするだろう) (10/02-21:50:12)
ハイト > (傍らから狼が覗き込んでくれば、緩い動きでそちらを見た。腫れぼったい目元は赤い。涙の跡も拭わないままぼんやりと。 やがて、ふ、と息を漏らすように力なく笑みを浮かべて) …そう…でしたね……貴方だけは、知らずとも辿り着けるのでしたね… (10/02-21:54:50)
サガミ > (涙に濡れた顔を見て、不思議と始めて出逢った雪原を思い出した。あのときと同じ獣の姿であれ、跪いている彼女との身長差はさしたる問題が無い。すん、と鼻を寄せるように、頬を寄せてから涙で濡れた頬を舐めて拭えるかな。 矢張り言葉は無く、銀の尾がそっと控え目に揺れる。) (10/02-21:59:45)
ハイト > (頬を舌で拭われれば、きゅ、と軽く目を瞑る。 そして漸くもう片方の頬や目元をぐいと拭うと、着いていた片膝を倒し、足を崩して草の上に座り込んだ) …見苦しいでしょう……主人の、このような姿は… (自嘲。いつもより弱々しげに、肩を竦めて) (10/02-22:05:44)
サガミ > (相手の動作に合わせてそっと身を退いて見守ると、獣は瞳を細めた。ゆるゆると銀の尾を揺らして見せて)…いえ、何物にも代え難き尊いものかと存じますが。(ゆうるり、銀の狼が首を傾ける。珍しくも穏やかな色の瞳で、何故か、と問うように) (10/02-22:13:32)
ハイト > …尊い…もの…… (その言葉の真意が解らず、ぼうっと繰り返した。 ただひたすらに強くあろうとしたこれにとって、涙は弱さの象徴でもあった。問うたのは、頼りない、弱い主人と思わせてしまったと思ったからだ。 緩慢な動きで狼から外れた視線は、少し落ちて咲き乱れる花へと注がれる) (10/02-22:18:53)
サガミ > (主人の姿を見遣る獣の瞳は色を変えず、銀の尾の緩やかな動きも変わらない。ぴくぴく、尖った耳を震わせて、少し考えるように視線を相手の向ける先へ動かして、それから主人へ戻された。ふわり、と不意に吹いた風は穏やかなもの)…主殿、過ぎた言葉を御赦し頂けますか?(傍らで跪くのは、人の姿を取った僕) (10/02-22:26:21)
ハイト > (一連の動きは視界の端。やがてふわりと吹いた風、靡く深緑の髪を軽く押さえると、人型となった狼を反射的に見遣って) ……。 (こくり。瞬きと同時に、頷いた) (10/02-22:30:30)
サガミ > (人の姿を取った瞳は、獣と異なり常の無感動なもの。表情変化も乏しい顔で、ひたと主人を見据え) 俺にとって、此の世界は主殿が全てです。その貴方様が零す感情の、何を見苦しいと思えば良いのか。 …唯一、惜しむらくは、此の手で受け留め損ねた事実だけでしょう。(そ、と吐く息は唯、地に落ちた雫を惜しむのみ。) (10/02-22:36:49)
ハイト > (わかっている。これが言っているのは自分ではなく、きっと主という存在そのもので。 それでも今は、記憶の中の声と重なって重なって) …、……――。 (次の言葉を吐こうとして、嗚咽が漏れそうになって、呑み込めば涙が零れて。悟られぬよう俯くが、落ちていくそれは確かに、花を揺らすのだ) (10/02-22:44:06)
ハイト > (わかっている。これが言っているのは自分ではなく、きっと主という存在そのもので。 それでも今は、記憶の中の声と重なって重なって) …、……――。 (次の言葉を吐こうとして、嗚咽が漏れそうになって、呑み込めば涙が零れて。悟られぬよう俯くが、落ちていくそれは確かに 膝元を濡らしていくのだ) (10/02-22:47:07)
サガミ > (再び口を開き掛けるも、落ちる雫に、ぴん、と頭上に耳が出た。顔には出ない動揺を、蠢く尻尾が代弁する)……、…主殿。(慰めを知らぬ口は唯、そっと名を呼ぶ事しか出来ず。そっと手を伸ばして、その目に溢れる雫を拭えるだろうか) (10/02-22:51:54)
ハイト > (拭えば拭う程、きっとそれは溢れてくる。 嗚呼、また、困らせてしまう。止めなければと きつく口を結んで、ぐぐっ、と 声にならない声を漏らした。両手で服を強く掴みつつ) (10/02-22:56:51)
サガミ > ……(赦しを得ようと、した言葉を呑み込んだ。許可は先程、得たのだから不要だ。)…主殿、御手に傷が付きます。(そっと、力の籠もる手を解くように穏やかな仕草で、両手を取りたい。そうして、慈しむように握り込もうと)貴方様の全てが、俺の全てです。しかし俺の存在で貴方様が泣けぬと言うのなら、今、此処に居るのは貴方様だけであると、そうお思い下さい。(つまり、自分は離れるつもりはないが、と。僕としては、控えるべきであろう部を弁えずに) (10/02-23:06:27)
ハイト > (服を握る両手を解かれ、更に包み込まれれば、その暖かさにまたぼろりと涙が零れた。抑えていた声も、もう隠せそうになかった。 深く、深く、俯いて) っ、私、はっ…もう……何、も………! (失いたく、ない。 堰を切ったように吐き出された言の葉は、嗚咽と混じって聞き取れぬようなものばかり。 時々はっきりと発せられたのは、ごめんなさい、という謝罪) (10/02-23:18:16)
サガミ > (獣人故に体温の高い手は、ひやりとした主人の手をそっと握り締めるのでしょう。その過去など知らず、抱く想いも知らず、けれども謝罪を吐くその姿は、不思議と先日の少女と被って見えた。)……、…(何か、言おうとした口を閉じる。唯、頷いて、握る手に少しだけ力を込めて、幼い少女のような主人を僅かに滲んだ視界で見守りましょう。唯、そのお傍に。) (10/02-23:24:53)
ハイト > (暫しの間、暖かな掌に包まれながら泣いて時を過ごす事でしょう。 そうして漸く落ち着き始めれば、しゃくり上げつつもぐずぐずになった顔を上げ) ……もう…大丈夫、です… (絶対今自分はみっともない顔をしている。目は合わせようとせぬままに) (10/02-23:30:59)
サガミ > (何も出来る事は無く、歯痒さは有れど、それでも握る手は離さずに。 漸く顔を上げた主人を見る瞳は常と変わらない。不意に顔を寄せて、視線が外れたままの目許を濡らす涙をちらと舌で拭いたい) …主殿、もう一度。貴方様のお傍に居ると、そう誓いを立てましょう。(距離を詰める事が成功していたならば、そのまま、耳許へ唇を寄せて 『 』と、何かの名を、囁くのです。) (10/02-23:35:48)
ハイト > (視線を逸らしていたために、何より泣き腫らしてぼんやりしていたがために、目許に浮かぶ涙をその舌にて掬われ、そのまま囁かれた名を聞き届けることとなるでしょう。 改めて立てられた誓いと 告げられたそれに、深紅の瞳は少しだけ丸くなって) ……それは… (相手にとって、大切なもの。 聞いてしまって、良かったのだろうか、と) (10/02-23:40:37)
サガミ > (習性は人よりも獣の質が強い。平然と涙を拭い取ってから、漸く、手の中に閉じ込めていた自分よりも華奢な手を放しましょう) それを、如何に扱われるかは、貴方様にお任せ致します。(そ、と胸元に手を添えて、何時ものように頭を垂れる。その名さえあれば、本契約と変わりない効力があるだろう。) (10/02-23:45:48)
ハイト > ……。 (お任せと聞いたところで、いつもの名とすり替えて呼ぶくらいしか思い浮かばなくて、少し眉を下げた。 どうやらこれの世界には、そういった概念がないようです。 手を解放して頂ければ、自分で濡れた頬や目許を拭って) ……貴方としては、どのように、使ってほしいですか…? (未だ鼻にかかったような、泣いた後の声色で) (10/02-23:50:18)
サガミ > (問い掛けに顔を上げて見るのは涙を拭う仕草、ポケットからハンカチを取り出して真っ白なそれを恭しく差し出しましょう。洗い立ての太陽の香り。) ……そう、ですね。(改めて問われるという事は、己の世界と異なる概念だろうと理解した。多少なり悩む素振りを見せて、銀の尾がゆるりと揺れる) 今日のような日にお呼び頂ければ、このように涙を拭いに参りますが?(少しだけ茶化すように、薄っすらと、笑んで) (10/02-23:57:20)
ハイト > (ハンカチを受け取れば、それを用いて涙を拭っていこう。暖かな、太陽の香り。またじわっと来てしまったが、すぐにハンカチでぐいぐいっと) ……二度とこんな日は迎えません (冗談めいた様子に、じとっとした視線を遣りながら言う。しかし普段は無な表情に薄ら笑みが浮かんでいるのを見れば、こちらもクスと微笑を零すのでしょう) (10/03-00:03:33)
サガミ > …成る程、それならば俺の胸を提供する心積もりは常に出来ていると、そうお伝えしておきましょう。(微笑った主人を見れば、銀の尾がふわふわと揺れて、二度と「一人で」泣く日は迎えない、との意味と敢えて曲解した言葉を受け止めた。そっと傅く姿勢を解くと、座り込んだ儘の主人を、本日は横抱きでなく、幼子を抱くように正面から抱き上げようと試みて) (10/03-00:09:00)
ハイト > (湾曲された答えには、肩を竦めて答えよう。次はない、とでも言うように、少しばかり挑戦的に。 そしていつもと違う抱き上げ方に 何をしようとしているのか一瞬判断出来なかったが、正面から抱えようとしていると解れば、一人で立てると手を軽く払って立ち上がろうと) ――、っ… (ふらり。泣きすぎたせいか、頭がくらくらする。足にも力が入らず、つい足元を見下ろした。何かに掴まれているのではないか、なんて) (10/03-00:16:24)
サガミ > (おや、流石に失敗した。と、見下ろす主人の覚束なさに、めげる筈もなく当然のように手を差し伸べて)主殿、夜は随分と冷えて参りました。今夜はホットミルクを用意致しましょう。(力が入らぬ脚を、主人が見詰める地から奪い去るように、腕で掬い上げて、今度は半ば強制的に横抱きでその身体を抱き上げたい) (10/03-00:23:10)
ハイト > (足元が浮いたかと思えば、あっと言う間に抱き上げられてしまった。しかし特に嫌がる様子はなく、寧ろ獣人特有の温かさに心地良く感じるように、そっと瞼を閉じて) …ありがとう、サガミ (そう一言告げ、いつぞやのようにどこへなりとも運ばれていくようです。 そして向かった先に着いた頃には、ホットミルクを飲む事も忘れて、ぐっすりと眠ってしまっている事でしょう…) (10/03-00:28:25)
ご案内:「世界の断片」からハイトさんが去りました。 (10/03-00:29:50)
サガミ > (腕の中に納まる身体はやはり軽く、礼の言葉にぴんと立てた耳を震わせたものの、吹き抜ける一陣の風が二人の姿を掻き消した。主人を城のベッドに寝かし付けて、本日は朝までその傍らに控えているのでしょう。) (10/03-00:31:53)
ご案内:「世界の断片」からサガミさんが去りました。 (10/03-00:32:01)
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