room03_20121118
ご案内:「とある荒野」にロネさんが現れました。 (11/18-10:55:26)
ロネ > (どこかの荒野を力なく歩く人影が一つ。黒いコートとマントはどこかくたびれており、帽子の下から覗く琥珀色の双眸の下には色濃く隈ができている)…………。(男はふと目を細めて前方を見やった。ここからほど離れたところに、黒い何かがある。黒々と、夜闇のように黒い、あれは)……滝?(としか形容できない、「何か」が、宙にぽっかりと、そこだけ別の絵を切り取って貼り付けたかのように、浮かんでいた) (11/18-10:58:12)
ロネ > (一歩。二歩。杖をつき、今は小さくしか見えないその滝へと近づいていく。三歩。四歩。男の琥珀色の瞳はどこか虚ろで。五歩。六歩。何か、「違和感」を感じた) (11/18-11:02:08)
ロネ > (七歩。八歩。ぴり、と男の全身の皮膚が粟立つ。「滝」の全貌がはっきりと見えそうな距離。九歩。生理的な嫌悪感。風が吹く。絶対的な「何か」が、その「滝」にある気がした) (11/18-11:04:50)
ロネ > (十、歩――)…………。(――目は、踏み出せなかった。男はそこで立ち止まる。動物的な本能が警鐘を鳴らしていた。これ以上近づくな。あの「滝」は、次元が違うのだと) (11/18-11:06:51)
ロネ > (その黒々とした、夜闇のような「滝」をぼうっとした眼で眺める。見上げられるほど距離は近くない。だが、本当に、これ以上近づいたら駄目だ、と全身の細胞が喚いていた)…………。(だがそんな存在を前にして、男は冷静だった。不思議な感覚だ。こうして見るとただの黒い「滝」なのに。これはどんな強大な化け物を前にしたときとも違う感覚。まるで、そう、)……神を前にすると、こんな感じなのかねぇ。(ぼそりと呟いた) (11/18-11:10:40)
ご案内:「とある荒野」に武島悠さんが現れました。 (11/18-11:10:40)
武島悠 > (あ。足がすべ……ってはいない)なるほど。トンネルを抜ければそこは雪国だったならぬ、扉を開ければそこは異界だったと(扉を蹴り開けたような仕草で唐突にわいて出た) (11/18-11:11:57)
ロネ > (恐らく視界にその存在が入っていない。まるで魅せられたように黒色の「滝」を眺めている、黒尽くめの男) (11/18-11:12:52)
武島悠 > またずいぶんと愉快なものができているな。あのバカ息子辺りを放り投げれば……間違いなく死ぬか。というか消えるな。ツレあたりならなんとかしそうだが(はっはっと一人笑いながら、ロネの背後から歩いて行き、横を抜け、そのままさらに黒滝へ接近していく) (11/18-11:15:40)
ロネ > (その話し声に初めてはたと我に返り)!?(その和装の少女を見やる。何か見たことある気もするが、人違いかもしれない。とにかく、その滝に接近するさまに)お、おい、お嬢さん……!?(とりあえず止めようと足を踏み出すが、ぞわっと全身の鳥肌が立ってその場に踏みとどまる) (11/18-11:17:45)
武島悠 > ん? どうした。ああ。それ以上来るなよ? あと2歩はともかく、それ以降は保証できなさそうだからな。(目は閉じたまま、軽く振り返る) あと、お嬢さんと言うのは少々間違いだな。俺はこれでも30を超えている(軽く手を上げヒラリと振ると、前に向き直ってさらに足を踏み出した。存在を消し飛ばすような力のナンタラカンタラを感じているのだろうが、のれんに腕押し柳に風とでも言うほど自然に) (11/18-11:21:07)
ロネ > ……はあ。ではミス、えっと、なにを……?(あの神のような滝を前に、散歩でもするような調子で歩いていく女性に思わず) (11/18-11:23:14)
武島悠 > 少し間近で感じてみたくなっただけだ。誰が作ったのかは知らんが、こういうのはワクワクするじゃないか(普通しない。 声には喜色がうかがえる) (11/18-11:24:48)
ロネ > そ、そうですか。(何となく、この女性も次元が違う気がした)貴女は、あの滝が何か分かるのですか?(ゆる、と指で滝を指し示して) (11/18-11:25:49)
武島悠 > (カテゴリ的にはタダの人間である)そうだな。言葉として表すのは難しいだろう。おっと、これ以上は発した言語まで分解されるか(肩をすくめて足を止めた。振り返って腕を組み)力、エネルギーを生み出すには代価が必要だ。火を燃やす、風で風車を回す。色々あるな。これはそのエネルギーを生み出す代価が恐ろしく馬鹿げたモノだということだな。理か法則か、この世界を世界たらしめている枠組みそのものを利用して力に変換しているようだ。これだけのものになると、さすがに今の俺では見切れはしないな。おそらくはそんな感じだ (11/18-11:32:09)
ロネ > (「言語が分解される」? さあいよいよ分からなくなってきた。とりあえず殊勝な顔でその話をふむふむと聞いていたが)…………???(余計訳が分からなくなってきた)……んー、よく分からんが……近づけば危険な代物だな、あれは。(どうにも話の規模が大きすぎて理解できない) (11/18-11:35:00)
武島悠 > わからなければこう考えておけばいい。デカイ! 説明不要!(ひどい) (11/18-11:36:09)
ロネ > そ、そうですか。(すぱっと言い切られてしまった)ではそんなとんでもない代物を前にして、貴女はよく無事ですね……?(思わず恐る恐る、と言った体で尋ねてみる) (11/18-11:37:14)
武島悠 > 当然だろう。この程度で分解されているようでは、俺は俺でなくなる。単純に気合いだ気合い(そう。気合いだ。どんな局面においても自分を自分だと確固たるものにするだけの気合い。キアイダー!) 物理的驚異ならともかく、エネルギーそのものなど俺の侵すほどのものでもない。マイナスイオン程度にはさわやかだぞ (11/18-11:41:37)
ロネ > 気合い、ですか。(んー、判らない。眉間を指で押さえて唸る)「まいなすいおん」がなんなのかは判りませんが……いえ、これ以上ここにいたら気が狂いそうです。(それは事実だった。事実、なんだか「自分」が「自分」たりえなくなる気がする。くるりと踵を返して) (11/18-11:43:08)
武島悠 > おっと。だが、そろそろ時間のようだな。このまま帰ると余波で面倒だ。少し散らしてから帰るか(腕組みをといて、首に手を当てコキリと慣らし) じゃあな。(そしてきびすを返した男に去り際の言葉。次の瞬間にはこの場から消えている) (11/18-11:43:58)
ご案内:「とある荒野」から武島悠さんが去りました。 (11/18-11:44:06)
ロネ > (そちらは振り向かないので、消えていることには気づかない。では、と背を向けたまま言って、ゆら、ゆらり、とその黒い滝を背に、男は荒野から歩み去った) (11/18-11:45:00)
ご案内:「とある荒野」からロネさんが去りました。 (11/18-11:45:05)
ご案内:「月明かりの草原」にロネさんが現れました。 (11/18-21:23:54)
ご案内:「月明かりの草原」にクォールツさんが現れました。 (11/18-21:26:46)
ロネ > (ゆら、ゆらり、と、黒尽くめの男は独り、杖をついて草原を歩いてゆく。ちょうどいい塩梅の岩場を見つけ、そこにどっかりと腰かけた)…………。(ポケットから古びた小さな箱を取り出す。それをぱかりと開けると、中には安物の葉巻が入っていた。一本抜いて、そして箱をしまう。ポケットから今度はナイフを取り出してざっくりと吸い口を切る。マッチを取り出し、それを靴の裏で擦って、先端に火を点けた。マッチは足元に捨てて、靴で潰して火を消した) (11/18-21:28:15)
ロネ > (しばらく先端全体が均等に炙られるのを待って、吸い口を口につけた。煙を口の中でくゆらせる。そしてゆっくりと、吐き出す)……苦い。(ぽつり。また口に葉巻をくわえた) (11/18-21:30:45)
クォールツ > (夜風に黒衣のコートの裾を靡かせながら、ゆっくりとした足取りでやってくる藍色髪の魔族。先日とは違い、今日はここを目指して足を進めた。 行く先に人影を見止めれば、一瞬それを、以前ここで斬り結んだ少年かと錯覚するも――) ・・・…ロネさん。(違う。が、彼もまた、あの時ここに居た者の一人だった。少し遠い場所からだが、よく通る声でその名を呼んで) (11/18-21:32:03)
ロネ > ……ん。(静かな草原だ、声はよく聞こえる。葉巻の鈍い灯火が夜闇の中ではよく目立つだろう)ああ、クォールツさん。(ふう、と口から紫煙を落ち着いて吐き出した)こんばんは。――失礼。ちょっと一服してまして。(穏やかな笑み。その表情のまま、)お身体の調子は?(尋ねた) (11/18-21:34:47)
クォールツ > えぇ、今晩は。どうぞお気になさらず、先に訪れたのは貴方です。(穏やかな笑みを向ける青年に対し、こちらは感情の籠らない面を向ける。いつもの人形のような笑みを浮かべることもなく、唯そのままロネの傍まで歩み寄って) もうすっかり――とは言えませんが、こうしている分には問題ありません。先日は……(そこまで言って、ス とその場に膝を着く。胸に手を当て、深く頭を垂れて) お見苦しい所を、お見せしてしまいました。 (11/18-21:40:04)
ロネ > (相手の話している間、再び葉巻に口をつけて、そして煙を口の中で転がし、琥珀色の双眸は相手を静かに見やっていて――跪いたそのさまに、えふっ、と咳き込みかけた。慌てて葉巻から口を離して)ちょっと、えふっ、顔を上げてください。(煙を思いっきり肺に吸い込んでしまった。げふげふと咳き込んで)私が不躾にも見ていただけですよ。貴方に非はありません。(はー、と息をついた) (11/18-21:43:36)
クォールツ > (黒い裾が地に着くのも構わず、尚もそのまま沈黙して。相手の咳が収まるのを感じてから、顔だけを上げた) ですが……貴方は私を見ていた。その手に銃を持って。(気付いて、いたらしい。 紅い瞳が、真っ直ぐにそちらを見詰める。感情の籠らない色のまま) 思うことがあったからでしょう?私か彼の言葉に。或いは両方に。 (11/18-21:50:21)
ロネ > …………。(葉巻の煙を燻らせる。辺りには苦い紫煙の香が漂っていて)……気づいて、おられ、ましたか。(少々掠れた声。葉巻を咥え、言い返す言葉がまとまらず、黙してしまう) (11/18-21:52:21)
クォールツ > あの時は我を忘れ掛けていましたが――それでも、否それ故に。 四方から狙われるのは慣れております。……手にしながら、構えまではしなかったのもまた、思うことがあってのことでしょうが。(そこまで言って、不意に フッ と瞳を閉じ) 貴方の手にそれを持たせるきっかけが、私の言葉と行動にあったのなら――お詫びを。 (11/18-21:59:49)
ロネ > ……詫びの必要はありませんが、(ふっと微笑んで)構いやしませんよ。そうですね、今度妹さんも連れて私の店にいらっしゃい。それでちゃらにしましょう。(「赦されない」という方が辛いだろうと、ただそう思ったから、冗談半分の口調で言った)いやなに――「化け物」という言葉がいかに鋭利な言葉かは、身を持って昔、知りましたから。(目を細め)ただ、貴方の命より翔君の命を私は選ぼうとしました。基準は単純です。(少々寂しげな声色で)――彼が人間で、貴方が魔物だから。(淡、と)私はそういう人間です。 (11/18-22:05:34)
クォールツ > ……(身を起こし、改めて胸に手を当て、一礼した。それ以上、謝罪も礼の言葉も口にすることなく。しかし続く言葉には、僅かに紅い瞳を細めて) 何方かに、同じ言葉を向けたことが?(身を以って。しかし彼は人間だ。 ならばと至った疑問を問い掛けた。寂しげな声色には、フッ とようやく、いつもの笑みを口元に浮かべて) それは貴方の意志。最も、あの場で貴方が私に銃を向けていたとして……殺されるつもりはありませんでしたが。(ニコ…と何処か、背筋の冷えるような、あの時の笑みにも似た微笑みを返す) (11/18-22:13:16)
ロネ > (ふぅ、と穏やかに紫煙を口から吐いた。その問いかけに、その怜悧な微笑に、ぞっと背筋に怖気が走るも、それは表情には出さず)――ありますよ。(淡々と)向けたことも――向けられたことも。ええ、向けた回数のほうが断然多いでしょうが。(無表情の仮面を引っ被って) (11/18-22:15:43)
クォールツ > ……? 貴方は人間でしょう?(向けられた。その言葉に疑問を重ねる。ゆるりと立ち上る紫煙を目の端で眺めながら) (11/18-22:20:32)
ロネ > 生きていれば色々あるのですよ。(柔らかく微笑した)些細なことで人は人を分類します。人種、宗教、言語、民族、容姿、学歴、出自――(どこか謳うように続け、ふと言葉を途切れさせて)貴方も、何か引っかかるところがあったから、ああなられてしまったのでしょう?(琥珀色の双眸を向けて) (11/18-22:22:56)
クォールツ > (ふと思い出す。彼の店に迷い込んだ時、彼の世界では、自身のような存在を由としない……そんな言葉を投げ掛けられたことを) それは、人間に限ったことではありませんが……まぁ、そうですね。(くす、と苦笑するように笑って) あのようなこと、言われ慣れているつもりでしたが。 (11/18-22:29:10)
ロネ > そうでしょう? まぁ、私も、その「枠組み」から外れてしまっただけですよ。(はは、と空疎な笑い)記憶なんてそんなものです。……貴方の世界も、人と魔は相容れないものなのですね。(そう言って、葉巻を再び口に咥えた。ゆるり、と紫煙を燻らせる) (11/18-22:32:42)
クォールツ > (微笑みながらも、瞳は じっ といつもとは違う彼の姿を見つめて) 少なくとも、共に暮らす世界ではありませんね。基本的には、別々の世界で生きていますから。 魔の存在を知ってはいても、真に存在すると思っている者は少ない……そんな世界です。(聖書の中の存在。精々がそんな認識です、と彼の世界にあるかは分からない書を口にしながら) (11/18-22:39:46)
ロネ > 聖書。(クス、と思わず漏れる笑み)似ていますねぇ。……私の世界にはそもそも存在しませんよ。総て、人の想像でしかありません。いえ、本当はいるのかもしれませんが――(なんて、冗談交じりに)……失礼、喋りすぎました。(今日は妙に饒舌だ。決まり悪そうに葉巻を口にして) (11/18-22:41:35)
クォールツ > あぁ、それで……(彼の、先程の言葉に今までよりも明確に、納得がいった。人と魔。秤に掛けて、彼は人の命を選ぼうとしていたことを) いいえ。けれど珍しいですね。いつもの貴方なら、とてもこんな話をするようには思えませんが。――特に相手が私では。(ニコリ。それは遠回しに、心の内を晒すような行為を、好いてはいないだろう自分にするなど…と告げているようなもので) (11/18-22:47:51)
ロネ > (静かな表情で、しばらく考えて)……煙草に酔ったからかもしれません。(奇妙なことを言った。紫煙を吐き出して)久々に吸いましたから。 (11/18-22:49:54)
クォールツ > そんな慣れないものに酔いたい程のこと、が?(腰掛けるロネの傍で、いつもの笑みを浮かべながら。尚も酔い続ける気があるなら、聞いてみたいと思った。彼の言葉で。 平時ではきっと、叶わないことだろうから) (11/18-22:53:50)
ロネ > ……さあ。私が勝手に絶望しているだけかもしれません。(煙を吐き出した。ちりちりと焦らすように、ゆっくりと葉巻は灰と化していく)女絡みですよ。(苦い、苦い、煙草の味。流し目気味の琥珀色の双眸) (11/18-22:56:30)
クォールツ > (開かれる唇、そこから上る紫煙を紅い瞳に映して。煙草は吸わないが、その煙が棚引く姿を見るのは嫌いではない。 向けられた言葉と瞳に、ぱち と瞬きを一つして) ……意外ですね。(貴方が?と正直な感想を) (11/18-23:01:52)
ロネ > おや。意外ですか。ああ、そうかもしれませんねぇ。(苦い微笑を浮かべて)かれこれ六、七年はてんで縁がなかったものですから。 (11/18-23:03:36)
クォールツ > あぁ、申し訳ありません。 よく知りもしないのに、失礼なことを。(店で見掛けた店員らしき女性は、あくまで店員ということだろうか。とひっそり思いつつ、胸に手を当てて) 貴方の世界の方でしょうか?(ごく普通の恋の悩み――であれば、彼のような青年がここまで心を曇らすようには、実際の所思えなかったのだが) (11/18-23:17:16)
ロネ > (相手の考えていることなど判るはずもなく)構いませんよ。(そして相手の問いかけには、淡く苦く笑んで)……いえ。全く別の世界の、(ほう、と苦い吐息を)別の――言ってしまえば、俗に言う魔物の。 (11/18-23:19:59)
クォールツ > ……私のような?(驚いた、声と表情を見せた。これがこんなにもはっきりと感情を露わにしたのは、彼の店を訪れた時、先日の翔との戦い、以来だ。少なくとも、彼の前では) (11/18-23:23:28)
ロネ > (琥珀色の目を、相手の様子に細めた)そうです。(自嘲するような調子で)彼女は永劫の命を持ち、繊細な心を持った、美しい――魔物、です。(そう言って、岩場に擦り付けるように、葉巻の灰を落とした。そしてまた口をつけた) (11/18-23:25:49)
クォールツ > (永劫の命。そのようなものを持つ存在は、自身は知らない。けれどそれは、ここで出会った女性なのだろう と藍の髪をサラリと耳に掛けて) そんな彼女と、喧嘩でもしましたか?(少し、おどける様に小首を傾げて見せて) (11/18-23:30:58)
ロネ > 喧嘩、というか、(横目で相手を見やり、くつくつと笑った。空虚な笑い声)信用できなくなってしまいましてね。彼女も――いや、彼女というより、私を。前からその気はありましたが。(ここまで他人に感情を吐露するのは久々かもしれない。紫煙に、酔う。) (11/18-23:34:02)
クォールツ > (ゆらりと棚引く煙は、少しずつ細くなりながら虚空へ溶け消える。 信用。それは恋人としての誠意か、それとも全く別の何かか。恐らく後者なのだろうと思いながら、続きを促すように、紅い瞳にその姿を映して) (11/18-23:38:38)
ロネ > (まるで死に際の老人の物語のように、乾いた唇が言葉を紡ぐ)――……昔、ちゃんと人間の恋人がいたんですが、この手で「屠って」しまいましてねぇ。(嫌な味を思い出した。唇を舌で舐める。苦い)それ以来、どうも、私は自分で「私」が判らなくなってしまったようです。ふふ、別段たいしたことではないのですが。(そこまで一気に言い切って、琥珀色の双眸を伏せ気味にして、紫煙を口に含んだ) (11/18-23:42:40)
クォールツ > ―――(ピク と男の肩が震える。その唇が、何か言いたげにほんの一瞬、言葉にならない言葉を形作って) 自分のことが判らない、というのは……相当大したことだと思いますが。 自身を信用出来ないと仰るのは、貴方がその時の罪の意識を――持ち続けているから、でしょうか。(化け物という言葉。向けられたこともあると言っていた。 それは今口にしたことに対してか、と) (11/18-23:50:56)
ロネ > (その何か言いたげな様相を、今他人の様子に過剰なまでに敏感な男は見逃さず)何か仰りたいことでも?(むしろ愉しげに。目はまったく笑わず)贖罪のために命を繋いできたようなものですから。いえ、既に正気じゃないのかもしれませんね、私は。きっとまともであれば、私は七年前に死んでいたでしょうから。(いつになく饒舌で、どこかおかしい男は、自分で自分の醜態に気づいて、そこで口を閉じた) (11/18-23:54:59)
クォールツ > いぇ……いいえ。(ふる、と首を横に振る。お気になさらないで下さい、と一言告げて) ……それでももう一度、恋をしたのでしょう?(人が、人を殺すことは、人間にとっては最も重い罪の一つ。自分のいる魔界とて、意味のない魔同士の殺し合いはご法度とされている。同種を、同族を狩ること、殺すこと。 人一人の正気を失わせるには十分すぎる行為であることは、自身も知っている。けれど、と彼が話した女性のことを口にして) (11/19-00:02:03)
ロネ > そうですか。(すっかり短くなった葉巻を、ごり、と岩場に擦り付けるようにして灰を落とした。火は自然に消えていた)……ええ。愛しく思って、しまい、ました。ですが彼女にとっての私の存在は――いえ、何でもありません。(カッ、と音さえ立てて地に杖をつきたて、男は岩場から降りた。しばらく押し黙った後、)――すみません。話しすぎました。(ゆる、と其方に穏やかな表情を向けて) (11/19-00:06:00)
クォールツ > ……(成程、と口の中で小さく呟いた。大局は分からずとも、その一言で――彼女をも、信用出来ないと口にした彼の言葉の意味は、理解できた気がした。穏やかな相手とは対照的に、いつしかこれの表情は、ここを訪れた時のように無感情なものとなっていた。 否、それでも全くの無という訳でもなく――どこか、例えるならそう、悲しげな色を滲ませながら) いいえ。お話下さって、ありがとうございます。 貴方の気持ちを整理する一端になるかは分かりませんが……私からも一つ。(白い手袋を嵌めた人差し指を、ス と赤い唇に当てて) 私の妻は人間です。貴方と同じ、ごく普通の。 (11/19-00:17:43)
ロネ > ……おや。(その最後に告げられた言葉に、ほう、と息をついて) (11/19-00:18:41)
クォールツ > この世界――というと少し異なりますが、ここで出会い、結ばれました。(そう、語る口調は静かなものの、とても穏やかな声音に包まれていて。唯々、その相手を愛しく想っているのだろうことが伝わる程に、柔らかな笑みを浮かべている) 人と魔であっても、です。それをお伝えしたくて。 (11/19-00:24:47)
ロネ > ……そう、ですか。(若干掠れた声)……お話、ありがとう、ございます。(ゆる、と帽子を上げて会釈した。そして、ゆるゆると、右脚を引き摺って歩き出す。クォールツとすれ違いざまに)――嗚呼、愚痴になってしまいますが、(ゆる、と流し目で。囁くような声で)私は昔の恋人の、「味」が忘れられないのです――(くす、と表情の無い笑い声)……失礼、酔いを覚ましてきますね。(そう言って、すれ違い、丘の奥へ向かって背を向けて) (11/19-00:29:18)
クォールツ > こちらこそ。(胸に手を当て、一礼を返し) 愛おしく。思う気持ちが残っているのなら……貴方が納得いくまで、考えてみて下さい。お節介ですが、貴方を気に掛ける者の意見の一つとして。 (擦れ違いざまに囁かれた言葉。紅い瞳が驚きに見開かれる。 ハッ と咄嗟に目を向けたのは――何故だろう、彼のその、引き摺る右足だった。返す言葉もなく、唯その背を見送って) (11/19-00:34:52)
ロネ > 一体誰が「化け物」なのか、判りませんよ、私には……。(ふふ、ふふ、ふ、と。明らかに狂った、紫煙に酔った笑い声を零しながら、男は独り、ざっ、ざっ、と杖をつき、右脚を引き摺って、闇の中へ消えていく) (11/19-00:37:26)
ご案内:「月明かりの草原」からロネさんが去りました。 (11/19-00:37:32)
クォールツ > ………(味。人が食すことの出来るもの。 それは魂ではなく、恐らくは、) 成程ね。(化け物、か。と誰もいない草原で呟く。 ほんの少し前、あの少年に向けられた言葉を自分の口から吐き出して) (11/19-00:44:39)
クォールツ > (自分ですら口にしたことのないものだ。あの日の復讐に身を投じて――何もかも滅ぼした自分ですら、未だ。 何か事情があるのだろう、と思う気持ちは勿論あるが……同時に、そんなこと、彼にとっては何の関係もないのだろう とも思う。愛しい人を屠った。自らの手で。 それがきっと、彼の中の全てだ。そこまで考えて、ずいぶんと彼のことが気掛かりとなっている自分に気付いた) ………らしくもなく、感傷的になったかな。() (11/19-00:51:54)
クォールツ > (自分ですら口にしたことのないものだ。あの日の復讐に身を投じて――何もかも滅ぼした自分ですら、未だ。 何か事情があるのだろう、と思う気持ちは勿論あるが……同時に、そんなこと、彼にとっては何の関係もないのだろう とも思う。愛しい人を屠った。自らの手で。 それがきっと、彼の中の全てだ。 そこまで考えて、ずいぶんと彼のことが気掛かりとなっている自分に気付いた) ………らしくもなく、感傷的になったかな。(彼の話は、どこか。一つ一つはそうでもないと云うのに、何故か 自分の過去を重ねさせて) (11/19-00:53:12)
クォールツ > (心配だ……と次に会った時、素面で言えば不機嫌な顔をされるだろうか。初めて会った時のように。 それくらいの方が、安心出来そうな自分がいることに、ちょっと苦笑する。本当に、いつから自分はこんなにも人に興味を抱くようになったのだろう。 彼と同じ年の頃は、そんな感情欠片も存在しなかったというのに) (11/19-00:57:52)
クォールツ > (いや、本当は分かっている。分かってはいるけれど、思い直してみただけだ) ……帰ろう。(今の自分には家族がいる。だから。 様々な想いは胸に秘めたまま、ゆっくりとした足取りで帰路に着いた) (11/19-01:00:39)
ご案内:「月明かりの草原」からクォールツさんが去りました。 (11/19-01:00:44)
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