room41_20121127
ご案内:「(※)とある夢」にロネさんが現れました。 (11/27-22:45:52)
ロネ > (責任転嫁、という言葉が在る。それは何も他人に擦り付けるばかりじゃない。) (11/27-22:46:29)
ロネ > (例えば、兵法書の暗記をサボったこと。あとで先生に叱られるのは嫌だけど、暗記も嫌だ。そんなとき、総てに「他人の振り」をした。他人事の振りをして説教を受けた。きっとこれは「知らない誰か」の出来事なんだと無意識のうちに思い込んだ。いやなことがあるたびに、総てに知らん顔して、代わりに「知らない誰か」が神妙な顔をしてやり過ごしていた。) (11/27-22:49:20)
ロネ > (――そんなことを、ぼんやり考えていた。) (11/27-22:49:47)
ロネ > (ゆっくりと、閉ざされた感情の隙間をたゆたった。いつのまにやら周辺は、見覚えのある、黒い黒い臓物の泥沼の世界。その中心に、一人佇む人影を「見た」。) (11/27-22:50:59)
ロネ > (その人影はぼろぼろの軍服を纏っていた。その人影は血まみれだった。その人影は手にナイフを持っていた。その人影の髪は短かった。その人影は背を向けて立っていた。) (11/27-22:54:08)
ロネ > ……随分まあ、(男はその人影の背後に立った。じわり、じわり。その人影、「誰か」の受けた言葉の記憶が、自分に蘇ってくる。自分を止めようとした、霧の竜――)<<命を奪う覚悟も、命を捨てる覚悟も無い癖に、誰かのせいで不幸になったと、自分のせいだと口にしながら、その実不幸にしがみ付いているだけじゃないか。>>(その「誰か」が口を開いた。)<<覚悟が無い証拠だよ。……そうしてあの子をまた傷つけて、ああ自分は酷い奴だと落ち込めば、許されるとでも思ったのか?>>(総ての傷を請け負ってきた、その「誰か」が霧の竜の言葉を代弁する。) (11/27-22:59:46)
ロネ > (男は真っ黒な空を見上げる。)……やっと、話せるようになったな。(この「誰か」と。)<<……ロネ、お願い。頼むから黙って、ただ愛させてちょうだい……。>><<自己満足でしょう。ですが過去は取り返せない。だったら目の前にある未来の一つくらい明るくしてみませんか……?>><<愛する女1人満足に幸せに出来ないのなら、勝手にくたばれ。>>(ぐわんぐわんぐわん。その「誰か」は代弁する。己の受けてきた傷を。己の受けてきた暖かさを。ひたすら。) (11/27-23:04:07)
ロネ > (いったいこの「誰か」はいつからいたのだろう? その意識は時に男と融和し、そして分離し、また融和する。記憶は共有される。だが、男の言い逃れのための「誰か」の存在は、いつの間にやら男の中で大きく、大きく、大きくなっていっていた。) (11/27-23:06:13)
ロネ > (ミストを殺そうとしたあのとき、身体を支配していたのはこの「誰か」だった。でもそれは自分、でもあった。だから止めた。そして嘲笑した。自分に。)すまなかった、とは言わないよ。(その「誰か」に言う。)だってお前は私なんだから。親父に折檻されてびぃびぃ泣いていたガキの「僕」、(静かに。)無理やり家に引き戻されて殴られた、青臭かった「俺」、(静かに。)あの冬で時間の止まってしまった、「私」だろう、お前は。(静かに。) (11/27-23:10:51)
ロネ > ……お前がいたから耐えられた。お前が総てやってくれたから、私はぬくぬくと育つことが出来た。――――お前がいたから、繰り返すことができてしまった。(苦く笑った)他人のせいにすれば、楽だからな。 (11/27-23:13:01)
ロネ > ……やっぱり謝るよ。すまなかった。(「誰か」に言う。)結局私は、生まれたときから逃げてばかりだった。(今もこうして、感情を外界から閉ざして「逃げて」いる)お前を傷だらけにすることで、総てお前のせいにすることで、私は生きてきた。(振り返った。その「誰か」に。――自分に。)これ以上繰り返したら――これ以上、私の我侭で誰かを傷つけたらお前を傷つけたら、アザミに、(そして声に出さず、この臓物の泥沼の主の名を言って、)……折角「お前」も愛したこの世界を、血まみれにしてしまう。 (11/27-23:19:24)
ロネ > ……やっぱり謝るよ。すまなかった。(「誰か」に言う。)結局私は、生まれたときから逃げてばかりだった。(今もこうして、感情を外界から閉ざして「逃げて」いる)お前を傷だらけにすることで、総てお前のせいにすることで、私は生きてきた。(振り返った。その「誰か」に。――自分に。)これ以上繰り返したら――これ以上、私の我侭で誰かを傷つけたら、お前を傷つけたら、アザミに、(そして声に出さず、この臓物の泥沼の主の名を言って、)……折角「お前」も愛したこの世界を、血まみれにしてしまう。 (11/27-23:19:57)
ロネ > <<良いね。人のせいにしていれば、自分は被害者で居られるものね。>>(その「誰か」が言った。)……ああ。もう、お前のせいにはしない。(そっと、「誰か」に手を伸ばす。)お前は、私だ。(僅かな微笑み。背を向けた「誰か」を、そっと、そっと、抱きしめた。ぴしり。泥沼の世界が崩れる音。この、「誰か」の世界が、崩れる。ぴしり。まるで巌のように。ぴしり。まるで、ばらばらになるパズルのピースのように。) (11/27-23:23:38)
ロネ > (怒涛のように流れ込む感情。怨嗟、悔恨、嫉妬、憎悪――今までこの「誰か」が直接引っかぶってきた総ての記憶と感情が、融け合う。逃げたくなる。逃げたい。辛い。嫌だ。向き合いたくない。誰かのせいだ。これは、誰かのせいだ。でも、)……お疲れ様。(その「誰か」に言った。) (11/27-23:27:22)
ロネ > (生来生まれ持った精神の器の矮小が招いた事態だ、この感情の濁流に己が耐えられるかどうかは判らない。手に生々しく蘇る殺戮の記憶。ありありと思い出す血肉の味。殴られた頬の痛み、額に突きつけられた拳銃、怒声――嗚呼、逃げたい。だが踏みとどまる。まだ、感情の蓋を開けるわけにはいかない。これは、己が、受け止めるべきこと。) (11/27-23:30:56)
ロネ > ……終わりにしよう?(砕け散る幻聴と共に、泥沼の世界が崩壊する。消えていく臓物の泥。黒い壁。己の手の中で抱きしめた「誰か」は、透けて、さらさらと己の身体に融け込んでいく――――) (11/27-23:34:09)
ロネ > …………。(ふっ、と。意識が遠ざかる。透明で軽くなってしまった世界で。やっぱり耐えられなかったのかもしれない――耐えられなかったからこそ、「誰か」を作り出してしまったのだから。ああ、眠い。中身を出し切ってしまったパンドラの箱。けれど、その底には、) <<………。おねがい、起きて―――。>> (きっと、希望の光があるから。) (11/27-23:37:41)
ロネ > (きっと、希望の光があるから。男は、ついと、意識を閉じた。) (11/27-23:38:39)
ご案内:「(※)とある夢」からロネさんが去りました。 (11/27-23:38:45)
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