room40_20121206
ご案内:「※ キャラバンガード」にルカさんが現れました。 (12/06-20:21:56)
ご案内:「※ キャラバンガード」に状況さんが現れました。 (12/06-20:22:49)
状況 > 「ようこそ、お掛けください。ヴァルシード君からの紹介でしたね。本日はどうぞよろしくお願い致します。」
にこやかな落ち着いた微笑で出迎えたのは初老の男のようだが、ほとんど皺のない顔や適度に引締まった体はまだまだ働き盛りというような印象を与える。
仕立てが良さそうなワイン色のチュニックに、砂色の外套を羽織っているこの商人の老人は物語調でいわゆる一般的な商人像には当てはまらない独特の雰囲気を醸し出している。
「わたくしの名はデズモンドと申します。キャラバンを率いて帝国とコミューンを行き来して交易品の取引をすることを生業としております。」
丁寧な口調の中に、率直さと芯の強さを垣間見せる。
頼りがいのあるとも形容できる雰囲気は、やはり金勘定をする人物のイメージとは合致しない。
老人は微笑を浮かべて話を続ける。
「趣味は旅です。旅は楽しいものです。美しい光景や、楽しい人々との出会いや発見が待っています。この商売はそれを仕事に出来るのだから私にとっては天職と言えるでしょう。あなたは大聖堂の大壁画や、見事な天井や、ステンドグラスに圧倒されたことはありますか?」
雑談が続く。
そうしながら、君の話も聞きたがるだろう。
どこから来たのか、どれくらいの期間を護衛してくれるのか、どんなことをするのが好きなのか、あるいは苦手なものがあるのか、等など。
少しずつ、老人のムードは陽気なものへとなってゆくだろう。 (12/06-20:25:03)
ルカ > (慇懃にデズモンドに挨拶をして、話を聞く。ヴァルシードは得るものの多い人物だといっていたが、たしかにそんな印象を受ける。 雑談が始まればいきなり言葉を詰まらせそうになるが、単純に「ヴァルシードさんと同じところから。」と答えて、深くは語らない。 苦手なものは虫、とだけ答えて。人当たりのいい笑みを浮かべて会話をしている。) (12/06-20:31:27)
状況 > 「君が隠しておきたい事については詮索はしないので安心してください。幸い、これから赴く土地はその辺りについて寛容な土地です。」
微笑みながら、君を見る目は親しみを帯びていると共に、商人としての歳月を感じさせるような何かを君は感じるだろう。
君は自分をしっかり見つめらている、と感じる。
それも表面的ではない部分で。
単なる視線とは違う何かで。
そのような硝子を透過する光のような眼差しは、ヴァルシードなどと共通するものを君は感じるかもしれない。
その眼差しの奥にあるものはヴァルシードとは違った個性であることは明白にも関わらずだ。 (12/06-20:32:31)
ルカ > (ぐ、と言葉に詰まりそうになるが、内容自体は有難い話だ。 相手は真っ直ぐに自分を見つめている。何を押し測られているのか幾分か不安を感じてしまうのは悪い癖だ。 そんな事を考える必要はない相手であるように感じられる。 不思議な安心感はヴァルシードのそれに通じるものがある。安心していい人物だ。自分にそう言い聞かせて、警戒を解く。) (12/06-20:36:48)
状況 > 「さて、雇用条件については既にお話は聞いていますか?基本的な賃金は銀貨換算で一日につき最低5枚は支払います。わたくしどもの羽振りが良ければ上乗せもされますね。盗賊や魔物の襲撃や、その他何らかの作業が発生した場合は危険手当や追加報酬を支払わせていただきます。」
それから、にこりと続けた。
「これは毎日日没に支払われます。ご安心ください。」
その他、契約に関する話が続く。
契約書がテーブルに広げられ、本格的な雇用の話になる。
・契約期間中はその能力を遺憾なく発揮し、キャラバンを防衛する事。
・契約期間中はキャラバンの指揮下で活動する事。
・契約期間中の業務の放棄は法律的な懲罰の対象になる。
・契約期間中の生活環境(飲食・就寝等等)に関わる事につて雇用主は最低限の補助を行う義務。
・戦闘行為により不法、もしくは合法的な法的申し立てが発生した場合は、事実関係の精査の元、弁護人を用意する。その際に雇用主と自体の解決に全力を尽くす義務。
その他にも細々とした法的な規則について列挙されている。
要約するとキャラバンと護衛人たちがお互いの利益が守られるように、仕事上のトラブルが発生しないように、それらに関する約束事が盛り込まれているようだ。 (12/06-20:37:43)
ルカ > ええ、うかがっています。(少年は頷き、契約書にじっくりと目を通す。一つ一つ項目を確認していく。) (12/06-20:41:10)
状況 > 「さて、質問はありますか?よろしければ、契約書へのサインをお願い致します。これによって、我々の間に雇用契約が結ばれます。」
君がサインをするならば、契約のために違う場所へ行く事になるようだ。
なお、時狭間にて文字が不都合なく書ける場合はごく普通にサインも出来るが、そうではない場合でも、特に不審がられる事はない。
その場合は契約書にサインが無いまま席を立つ事になる。
どちらにせよデズモントは契約書を丸めて筒に入れ、それを携えて外へ行く。 (12/06-20:41:49)
ルカ > (契約書にサインをする。特に問題も無く。) (12/06-20:43:08)
状況 > ヴァルシードによると、アミブルの街は交易都市らしい。
北西にエンパイア、南東にコミューンという版図の中でエンパイアの勢力範囲内とは言え、コミューンとの境近くにあるこの都市は双方の民にとっては接点を作り出せる拠点となっている。
アミブルとは友好・友愛を意味するエンパイアの古い言葉であり、この都市にこの名が冠された事からも伺えるように人々の間で、平和と交流を求める機運が強いことが知れるかもしれない。
周囲には金髪碧眼の鋭い眼差しをしたエンパイアの住人や、褐色黒髪で好奇心などで落ち着きのないコミューンの人々の姿が見られるだろうが、必ずしも髪や肌の色が国籍を見分ける判断材料になるとは限らない。
デズモントに連れられて君は通り歩いていると、通りを抜けた先の光景が見えてくる。
広い空間は広場のようだ、その中心には噴水があり、その先には大きな建物が見える。
まるで塔に教会が一体化したような建物が見え、小さい城とも見まがう大きさだが、華麗に装飾された色つき硝子の窓や、壁のレリーフから防衛目的に建造された城とは赴きが異なることは明らかにわかる。
「やあ、見えてきましたね。大聖堂の中では小さいものですが、なかなか壮観だと思いませんか。」
商人の老人は振り返って君に微笑みかけた。 (12/06-20:44:17)
ルカ > (昨日ヴァルシードに連れられてやってきた街並みだ。賑やかで、少しだけ懐かしい。 聖堂を見つけると、少しだけ顔をしかめそうになる。)……そうですね。(人当たりのいい笑みのまま、デズモンドに返事をした。) (12/06-20:48:32)
状況 > 大聖堂の開放された正面扉から入って行くと、宗教的なステンドグラスに彩られた礼拝堂を見る事が出来るが、すぐにデズモントは脇道に逸れて歩き始める。
色つきガラス窓が連なる回廊を真っ直ぐに歩いていくと、そのうち壁際に扉がぽつぽつと続いている通路に入る。
「ここでは良く契約や商談をします。込み入った話の場合は特にここを利用させて頂いております。寄付を普段からしていれば、使っても特に悪い顔をされずに済みます。」
少しだけ可笑しそうに笑うデズモンド。
そのうち、壁に突き当たり、道を折れると同じような通路がまた続いている。 (12/06-20:50:34)
ルカ > (大聖堂に足を踏み入れると、やはり…というか気分が悪くなってくる。 顔には出さないようにしながら、歩いて行く。) (12/06-20:51:55)
状況 > 質素で飾り気のない部屋の中、木の長テーブルとイスが並ぶ。
そこでしばらく待たされると、デズモントは長衣を纏った白髪の老人を連れてくる。
「おぬしも信仰深き者だなデズモント。進んで神に近づくものは死後も神の身元へ行けるだろう。」
「綺麗な商売がしたいので、神のご加護は常に必要なのですよ。」
そんなお喋りをしながら、入って来る二人の老人。
どちらも、年寄りとは若者に言わせないといわんばかりの覇気に満ちている事、背筋がしっかりと伸びて堂々としている事は共通だ。
もっとも、デズモントが連れて来た老人はそれにも増して陽気ならぬ妖気?に満ちているような、真面目で厳しい表情の癖に、何処か愛嬌があり笑いを誘うような造詣と雰囲気を醸し出していた。
「紹介しようルカ君。私がお世話になっている、公証人兼司祭のアガール様だ。」
「ふっふっふ。地獄の沙汰も金次第…。ごほんっごほんっ。」
アガール司祭は、さっそく顔の特徴通りの言動をした。咳払いをする。
「アガール様。それは初対面の方に仰る冗談ではないと思われますが?」
「ふっふっふ。俗との対比で神を知る。それもまた良き事かな。いや、此処数日は真面目な帝国衆のばかりをしておるでの。少しはハメを外したくなるのじゃ。」
カッカッカと、カカ笑をするアガール司祭。 (12/06-20:52:44)
ルカ > (一人きりになると、はぁ、と息を吐く。やはりどこか居心地が悪い。デズモンドが戻ってくれば表情を正し、顔を上げる。 居心地の悪さも忘れて、アがール司祭の言葉に思わず目を丸くしてしまう。) (12/06-20:56:24)
状況 > 「ちなみに、ワシは北コミューン出身じゃ。デズモントとは付き合いはながい。」
軽い談笑もそこそこに、さっそく仕事に取り掛かるアガール司祭。
「では、おぬしらの契約書はしっかりと神聖語に翻訳し書き写した故に大切にするように。これに神の祝福を与える故、その前の各々、契約書を確認し、それが済み次第サインをするように。」
基本的に時狭間でごく普通に文字をかけるならば、こちらでもそれは通用する。
文字をかけない場合はアガール司祭が代筆をする。
それが済むと、厳かに司祭は祈り始めた。
カラーンッ。
ハンドベルを振るって鳴らすと、身が引締まるような澄んだ音が響き渡る。
「万能なる神、契約を司る神、全てにおいて公正なる我等が主よ。この契約を見届けたまえ、この契約を認めたまえ。万軍の長の如く全てを司る神よ、我が祈りと願いを聞き届け、ここに確固たる契約を結ばせたまえ。」
そして、司祭は契約書の文章を神聖語で読み始めるが、君には呪文かお経のように聞こえる。
「神と精霊、そしてイスリルの名において、確かに汝らの契約は公に証された。」
カラーーンッ。
ハンドベルを再び鳴らすアガール司祭。
祈りは終わったようだ。
そして、丁寧な手つきで、二つの契約書に印鑑を押すアガール司祭。
そして、君は神聖語で書かれた契約書の写しを二枚眺める事になる。
これにて契約は完了だ。 (12/06-20:57:21)
ルカ > (遅ればせながらアガール司祭に慇懃な挨拶をして。少し震える指先を何とか制し、契約書にサインをする。 厳かな祈りに少し身を固くして。ハンドベルの音にプレッシャーを感じて。 耳障りな神聖語に耐え、再びハンドベルが鳴る。 祈りが終われば内心ほっと息をついて。 ……契約は完了したらしい。) (12/06-21:05:15)
状況 > 外に出ると、広い広い広場を白鳩たちがくるっぽくるっぽと言いながら、のしのし歩いている。
そんな鳩をカバンをたすき掛けした少年たちがやあやあ言いながら追いかけたり、遠巻きに眺めたりして遊んでいる。
「その公文書は君が持っていてもいいし、我々で保管してもいい。通常は使うことはないが、何かトラブルになった時に使うかもしれないからね。」
デズモントは歩きながら、君にそう言った。
君の手には精緻な筆跡で描かれ、模写不可能と思われるような聖母の絵と、複雑な文様が入り混じった印が押された契約書がある。
それを君が保管するか、それともデズモントに預けるかは自由だ。
いずれにせよ、君はデズモントに連れられて先ほどの場所まで戻る事になる。 (12/06-21:06:12)
ルカ > (広場まで来ると軽く息を吐いて。少し気分がマシになってくる。 公文書についてデスモントからの言葉を聞けば、)…では、預かっていていただけると助かります。(少々持っているのは気が滅入りそうで。 デズモンドに連れられて歩いて行く。) (12/06-21:11:24)
状況 > 君はキャラバンの護衛の隊長に引き合わされる事になる。
そこは、隊商達が宿泊する宿屋なのだが、いわゆる冒険者の宿や、旅人や巡礼者の宿とは大きく異なる構造をしている。
一番違うのは規模だ。
馬車を数台を収容するスペースが宿屋の1Fにあり、それが1Fの大方を占めているのだ。
デズモントは「ジグムンド君は何処にいるのかな?」と仲間の商人に尋ねると、頭に布を巻いて工具を片手に懸命に作業をする職人風の男達の脇に腕を組みながら立つ大柄の男を指し示した。
その男は君達の姿を認めると、デズモントに挨拶をする。
デズモントが君を彼に紹介すると、「それでは私は仕事の話をする約束があるので、これにて失礼するよ。また明日。」と言って君を残して奥の扉へと消えて言った。
「君がルカか。…ああ、私はジグムンド=アラベンと言う。よろしく頼む。」
君の頭一つ分よりさらに高い背丈の男。青年とまだ呼べなくも無い彫りの深い風貌に、短く切りそろえた茶色の髪。鍛え抜かれた無駄の無い体は太い手足から察せられる。
色あせてはいるが元は上品な布地であったろう紫色のチュニックと、その生真面目そうな雰囲気を伴っている堂々とした話しぶりは、人目を惹くものがある。 (12/06-21:13:16)
ルカ > (少し珍しそうに馬車を収容するスペースを見る。 デズモントが去って行こうとすれば、軽く挨拶をして。 ジグムンドに向き直る。)…ルカ・ローレンです。よろしくお願いします。(深々と頭を下げ、慇懃に挨拶をする。) (12/06-21:18:59)
状況 > 「見てのとおり。まだ馬車の修理中でな。車輪が経年劣化だそうだ。明日には修理も終わるだろう。」
示された所では、木の土台に支えられた車輪のない馬車があり、その脇では職人達がどうやらパーツを組み合わせて車輪を組み立てようとしているようだ。
カンカンカンカンカンッ。
時々、金槌で乾いた木材を打つ音が聞こえて来る。他の場所でも同じような作業をしているらしい。
「ところで、もうデズモント氏に話は聞いてるんだな?」
君が契約時の話をするなら、ジグムンドは満足そうに頷く。
「そういえば、ヴァルシードが君が自由行動中に姿を見せなくても、自分と同じ理由からだから気にするな、と言っていた。」
しばらく君の顔を眺めるようだが、やがて口を開く。
「その事については詮索するつもりはないから心配しなくてもいい。エンパイアとコミューンの間を行き来する仕事だ。深入りしないほうが良いことがあることも心得ている。」
再び沈黙をすると、しばらくの間は黙したまま、馬車の修理作業を眺めるようだ。
「宿泊先は決まっているか?もしまだなら、我々が滞在している宿に来るといい。そこで他の仲間たちを紹介しよう。」
そう言うが早いか、颯爽と外へと歩き出す。
「明日からさっそく仕事だ。よろしく頼む。」
肩越しに振り返ると、君に笑みを浮かべてそう言った。 (12/06-21:20:07)
ルカ > (なるほど、と頷き。車輪のない馬車を一瞥する。 問われれば)はい。うかがっています。(続く言葉にはそう言って行く、とヴァルシードが言っていたことを思い出して、ほっとする。)はい。ありがとうございます。…あ、ええまだ。それじゃよろしくお願いします。(笑みを浮かべる相手に人当たりのいい笑みを向け、宿に案内していただきます。) (12/06-21:26:18)
状況 > ジグムンドより頭一つ程の痩身かつ長身の男が手を振りながら笑顔でやって来る。
「おー!ジグー!どうだ、今日中には終わりそうか?」
「ああ。車輪職人が中々良い仕事をしてくれている。」
「あれ、そっちのはもしかして、こないだヴァルシードの旦那が喋ってた奴?はじめまして!俺はバレンチノンだ。まぁ、バリーお兄さんとでも呼んでくれ。」
君を見下ろしながらバレンチノンは笑顔で握手を求めてくる。
どうやら、ほどほどに陽気なことが当たり前の男のようだ。
「よろしくな!」 (12/06-21:27:27)
ルカ > (ジグムンドと痩身の男のやり取りをしばし見て。)…よろしくお願いします、ええと。じゃあバリーさん。(笑顔を向け、握手をする。控えめに言って明るそうな人だな、という印象を受ける。) (12/06-21:30:01)
状況 > 「さて、これからあいつらの場所に行くのだが。」
ジグムンドが切り出すと、バレンチノンはおおげさに背を反り返らせて頭に手をやって笑う。
「ハッハッハァ!エンパイア出身者にはコミューンの連中は刺激が強すぎる気がするが、まあ、これから一緒に仕事するんだから、慣れて行かないとな。今頃酒も入ってるだろうから、わけわからんことを言われるかもしれないけど、みんな良い奴らだから心配しなくていいぞ。アホがたくさんいるだけだからな。」
くっくっく、と愉快そうに笑うバレンチノン。
「バレンチノン。私は彼らと付き合うのが未だに気が重い。彼らがもう少し落ち着いて私の話を聞いてくれるのなら、この仕事はずいぶんと楽なのだが。」
肩を竦めながらそう言う顔はそれほど深刻そうではないものの、微妙な苦笑い混じりである所から、冗談交じりながらも半分は本音なのかもしれない。
「そう言うな。みんな頼りになる仲間達じゃないか。ジグ叔父さんの事を皆大好きなんだぜ!」
そういわれて、顔をあからさまに顰めるジグムンド。
「すまん。おまえに言われてもあまり嬉しくないんだ…。」
「うわ、ひでえ、傷つくなぁ。」
ジグムンドのやれやれと首を振る様子はいかにもバレンチノンとのやり取りにうんざりとした様子だった。
そして、君の方へと顔を向けると苦笑い混じりに言う。 (12/06-21:31:30)
ルカ > (ジグムンドの様子にそういえば護衛メンバーは一癖も二癖もある連中だと言われたことを思い出す。少々不安になる。が、良い奴だと聞けば信用しよう。ジグムンド氏は何か嘆いているが…) (12/06-21:36:19)
状況 > 「まあ、これが何時ものやり取りなのだ。ルカ君。戸惑う事もあるかもしれないが、大らかに見てやって欲しい。」
「そうそう。ジグ叔父さんと違って俺は心がとても広いからな。何か困った事があるとなんでも相談するといいと思うぞ。」
無意味に胸を張るバレンチノン。呆れるジグムンド。
「どうしておまえは、無駄口を叩こうと精を出すのか。」
「いやあ、なんか、静かなのが苦手でね。」
呆れた顔のジグムンドに対して、笑いながら頭を掻くバレンチノン。
ジグムンドは首また首を振ってから嘆息するように息をついた。
「やれやれ。せめて私を巻き込まないようにしてもらいたいものだがな。さて、そろそろ酒場に付くな。宿屋も兼ねている。宿泊代は今日は私が持とう。明日からは毎日給与が入るからな。」
口元を少しだけ笑みにして、君の肩を叩くジグムンド。
「そうそう!日払い制で、にこにこ現金払いだ!稼げよ少年!もっとも、成果ボーナスはないがな!危険手当はあるけれど。」
バレンチノンまで反対側から君の肩を笑顔で叩く。ジグムントとは異なり、太陽のようなほがらかで飾らない笑みだ。
そんな二人に君は連れられて宿屋兼酒場に足を踏み入れた。 (12/06-21:36:57)
ルカ > ……はい。覚悟は出来ています。(少なくともこの二人は素直に信頼して良さそうだ、と認識する。 今日の分の宿台を持つと言われれば頭を下げて。)すみません、ありがとうございます。(肩を叩かれればいい人たちだな。肩の傷はまだ痛むけど…と。少し仕事への不安がなくなって。) (12/06-21:41:22)
状況 > 酒場の中はどんちゃん騒ぎだった。しかも、それはごく一部の人々だけで、その他の人々は時折呆れたような視線を送っていたり、彼らに一定の距離を置いて自分達の話や飲食に耽っていた。
「アッハー!ジグ&バリー!メルシー!?」
そのどんちゃん騒ぎの中からドスの効いた甲高い声が飛ぶ。
君たちの方を明らかに見つめている鋭い眼光。
「イヤッハァア!新参カモォン!アレルヤァ!マイゴォォッド!イス・リル!」
褐色肌の筋肉隆々のスキンヘッドの男が君に向かって半裸で君に対して肉体美を強調するポーズを取りながら、こちらに手招きをするジェスチャーをしている。
「おい。おまえ、自己紹介くらいしろよ。それに、なんで寒いのに上半身が裸なんだよ。」
ジグムンドはさっそく苦笑い混じりに、その男をたしなめつつ、その男が青いズボンを履いている以外は裸足という有様である事を指摘した。
その隣ではバレンチノンが大笑いをしていた。 (12/06-21:42:36)
ルカ > (……少年は一気に仕事への不安を抱え込むことになる。 どうやらこのどんちゃん騒ぎの中心人物が仕事仲間になる人たちらしい……。 肉体美を強調しながら手招きされた。……こういう人とどう接したらいいんだろう…少年は考える。) (12/06-21:45:57)
状況 > 「神は俺の猛れと言っている。そうだろう!お父さん!」
彼は酒場の天上を大仰に仰ぎ見て、大声で呼びかけた。
バレンチノンだけでなく、彼の周囲に入る人々の笑いがさらに大きくなる。
その男はようやく君の方を見て、名乗ることにしたようだ。
「神の子よ!いや、少年よ!俺の名は荒ぶるディラン!さあ、俺と一緒に飲もうぜ!いつだって俺たちは神に愛されているから何も心配ないんだぜ!」
ドスの効いた声でまくし立てているスキンヘッドの男の横では、巨漢で恰幅が良い男が大笑いしながら座っている。
「ぎゃははは、ディラン!おまえ、そんなんじゃあ、こんなメンコイ子がびっくりしちまうじゃねえか!いや、悪かった、からかうつもりはねえんだがな。ちっちぇえとついつい坊主扱いしちまうぜ。ヴァルシードの旦那の紹介のルカってのはあんただろ?俺はマグナースだ!」
この男は豪快にそう言ったかと思いきや、椅子が「みし」と音を立てると、ちら、ちら、ととても心配そうに下を気にするが、せきばらいをすると。誇らしげにジョッキを持ち上げながら君に言った。
「俺はでかいだろう?俺はあらゆる面ででかい!男としてもでかい!戦士としてもでかい!女が惚れ惚れするくらいにぜんぶデカイ!」
それを言い終えると、満足げにジョッキを下ろして中身を啜った。
だが、すぐにスキンヘッドの男はマグマースの傍らに筋肉美を強調したポーズのまま、くるりくるりと腰を落としたまま回りこむと、高らかに吼えた。
「これこそが神の思し召しだァァァッ!!」
ディランはポーズをとったまま、両手を人差し指を伸ばした形にして、マグマースのでっぷりとした腹と、丸太のように太い首を指し示した。
「おまえが言うとなんかヤだなぁ。気持ち悪いし。」
マグマースは先ほどの自信満々のほがらかな態度から一転して、卑屈そうな顔になって、ぼやいた。若干、ディランに気圧されているようでもある。
「ねえ、そうでしょ!お父さん!」
ディランはまた天を仰ぎ見て、何かに同意を求めた。 (12/06-21:47:51)
ルカ > よ、よろしくお願いします。(ややひきつった笑みで挨拶をしていく。 …めんこいって言われた…。酔っ払いの言うことを真に受けてはいけないが少年は傷付いた。 ……そしてこのメンツとやっていけるのか不安になってジグムンドとバレンチノンを見る。) (12/06-21:53:45)
状況 > 「おおい!なにを神様に確認してんだよォ!」
マグマースが怯え混じりにディランに聞くと、ディランはまたくるりくるりと大男の反対側にダンスのように回りこむと、筋肉美のポーズを決めたまま、でっぷりと突き出た腹と、太すぎる首を指差した。
「マグマース。これを機に節制を心がけたらどうだ?痩せれば明らかにおまえはもっと強い。」
ジグムンドは真面目な顔つきで、マグマースに言った。
「やめてくれよ、ジグ。俺の楽しみっつったら食うことと、ヤルことと、寝る事なんだ。」
「おまえのエロ本なら、ジグムンドに言われたから燃やしておいたぞ。ディラン。」
バレンチノンはポンポンとマグナースの肩を笑顔で叩いた。
「あ、あ、あ”ああああああああーーーーーーーッ!!!?」
素っ頓狂な声を驚愕の顔つきで出すマグマース。
「貴様が死なないためだ。欲情が貴様の注意力を低下させ、注意力の低下が戦場では死を招く。」
やはり真面目な顔で言うジグムンド。だが、声は真剣さを帯びている。
「うあああああああああああああんんんっ!俺の楽しみがぁぁーーーーーーーーーー!俺のパラダイスがぁぁぁあーーーーーーーーー!どうしてくれるんだよぉぉぉぉぉーーーーーーーーー!なかなか売ってないんだぞぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
駄々っ子のように泣きながら地団駄を踏みながら喚き散らすマグマース。 (12/06-21:55:12)
ルカ > (とりあえず、ジグムンドさんとバリーさんがとても頼り強いのはよーく分かった少年。 ……ディランさんとマグマーズさんは酒が抜けてから評価を改めよう、うん。と心に決めた。) (12/06-21:59:35)
状況 > 「クシシシシッ。」
マグナースの隣で座って飲んでいる、背の低い…と言っても、君と同じくらいの背丈だが…細目の男が含み笑いをしてから、マグナースを指差して言った。
「虚勢しちまえば、話が早いぜぇ。」
「お、いいんじゃね。ムラムラしなくなるぜきっと。」
バレンチノンは笑いながら同意をした。
「おいおいおいおい!そんなの絶対いやだぜ!カマになっちまうじゃねえか!」
マグマースは顔をぶるんぶるんと全力で振りながら言った。
「いいんじゃんいいじゃん、男としてでかくなれるぜぇ。」
バレンチノンが笑いながらさらに去勢を勧める。
「いいんだ…!レディへの興味がなくなったら、男として大きくないんだ!」
顔を真っ赤にして涙目のまま、ジョッキの中身を一気に飲み下すマグマース。
その様子は何処か悲しそうだ。大切な何かを失ってしまった男のようだ。 (12/06-22:01:03)
ルカ > ((……酒が抜けてから評価を改めよう、うん。)) (12/06-22:02:41)
状況 > ジグムンドが、半ばあきれた顔でそれらを黙って眺めていたが、やがて、ふむ、と言うと君に背の低い細目の男を紹介する。
「ああ、ちなみに、そこの彼はジャコモと言う。背丈は低いが曲刀を使わせるとなかなかの腕前で、非常に素早い奴だ。」
「うへへへ。旦那のお目に叶って恐悦至極。」
紹介を受けたジャコモの服装はボロ布を纏ったかのような簡素と言うよりは貧しげな井出たちではあるが、よくよく見ればそれは清潔に洗濯されているのか、埃っぽくなく特に周りに過度な不快感を与えるものではないようだ。
だが、その口元には食えない笑みがにたにたと浮かんでいる。
「早く血が見たいぜぇ…。旦那について行けば、血がどんどん見れそうだァ…。」
ジャコモがにたにたと言葉を続けると、ジグムントは咳払いをした。
「……。まあ、変な所もあるが、気にしないでくれ。」
「クシシシシッ!」 (12/06-22:03:43)
ルカ > よろしくお願いします。ルカといいます。(ジャコモさんに挨拶をして。 不穏な言葉には一瞬瞳が紅く染まりそうになって。……あー、帰れる時に名無しさん居ないと渇くなーとか考えてしまった辺りもう自分もこっち側の人間なのかもしれない。……ヒトですらないが。) (12/06-22:06:56)
状況 > しばらくは君はこのメンバーと食事を共にする。
ジグムントとバレンチノンは性格はそれぞれ違うものの、どちらかというと落ち着いているという面では共通しているようだ。
お互いに自然に話をしたり、フォローをしあったりしているような雰囲気が会話の端々から感じられるだろう。
「おい、更新手続きの件だが。」
「あ、それ、もう終わったぜ。」
「ん、そうか。」
「こないだはすまなかったなぁ。」
「気にするな。おまえのアシストが良かったからああなったんだ。あれで私が怪我をしないで済んだわけだしな。」
「いやいや。」など等…。
一方で、ディラン、マグマース、ジャコモの3人はとにかく騒がしい。しかも、会話が成立しているしていないに関わらずとにかくしゃべり続けるのだ。
「バトール!アイアン!かっこいいぜ。そうは思わないか。戦いと鋼鉄を歌い上げるあいつらの歌をまた聴きたいぜ。早く俺達はコミューンに行くべきだ!あいつらの歌を聞きたいはずだ、戦いを生業とするものなら絶対に聞くべきだ。バトル・アイアン!」
「コミューンつったら、ピッツァとパスタとチーズがいいな。ケーキもいいし、サラダも中々うまいし、女も綺麗だ。特に笑顔がいいよな。ああ、マリアンヌちゃんにまた会いたいなあ。こんな俺でも楽しそうにお話してくれるなんて、なんて、いい子なんだ、えぐえぐ。……ああ、酒がうめえ。もうちょっと頼もうかなあ。腹も減った(目の前には皿が数枚既に積まれている)しなぁ。あ、あのウェイトレスの姉ちゃんまた来ないかな?あ、こっち見た、よし、あの子に声をかけよう。そうだ。そうしよう。」
「クシシシッ。マリアンヌちゃんには彼氏がいる。」
「おま!なん!それ、それ、それは、聞かせろ!頼むから聞かせてくれェェエェェェーーー!!」
「クシシシッ、ただで話すわけにはいかねえなぁ。」
等など………。 (12/06-22:08:42)
ルカ > (ジグムントさんとバレンチノんさんの方へ行かないと落ちついて食事が出来ない…。酒も入ってないし、……勧められれば飲むかもしれないが。基本的には飲まない。ディランさん、マグマーズさん、ジャコモさんの方をぼんやり見遣る。楽しそうだ。本人たちは。) (12/06-22:12:30)
状況 > 「おうおう、勝手気ままなお兄さんたちばかりだと、打ち解けるのも大変だろう。」
バレンチノンはくっくっく、と楽しそうに笑いながら、君に話しかけてくる。その隣にはジグムントが座って静かに固そうなパンにチーズとキュウリを乗せて噛り付いている。
「とは言っても、実は俺とジグの付き合いは長いんだが、あいつらとはまだ2年ちょいくらいなんだ。この仕事を始める前にちょいちょい顔を合わすこと自体はあったんだけどな。何だかよくわからん縁で今は一緒さ。」
「最初の内は馴染むのは大変だろうが、困ったことがあれば、遠慮なく言ってくれ。」
実直そうな声で、ジグムンドが口を挟む。
「そうそう。誰だっていきなり知らないヤツラに囲まれたら、しかも、俺達みたいなヤツラだったら、”えっ”て、困っちまうだろうからなぁ。」
ハハッと笑うバレンチノン。
「おいおい。」
若干非難めいた声になるジグムンド。
「おお、わりいわりい。いや、でも、気軽に相談でもなんでもしてくれよ。あいつ等は話聞かねえが、俺とジグはあいつらよりも経験も長いし、何かと教えられることもあると思うぜ。」
そんな風に、和気あいあいと、あるいは少々騒がしく食事をしたり話をしてりしていると、ふと、ジグムンドが怪訝そうに口を開く。
「…おい。クーパーはどうした?」
ジグムンドが不審そうに皆に問うが、それぞれ肩をすくめるか首を振るかというリアクション。誰も知らないようだ。
その時、君は何となく不審な気持ちに駆られる…。
【判定】
能力・スキル:注意力、警戒
達成値:9 (12/06-22:14:04)
ルカ > ……ええ、どう接したものか。(バレンチノンの言葉に抱えそうになる頭を軽く掻き。 困ったことがあれば…というジグムンドの言葉にああ、この二人は本当に良心だなぁ、と思ったりする。バレンチノンの言葉に、) …たしかに、ちょっと、大分…(とはいうも大分食事を進めやすくなった。 どうも一人足りないらしい。…なんとなく、嫌な予感。)#2d6 (12/06-22:22:24)
ルカ > ……ええ、どう接したものか。(バレンチノンの言葉に抱えそうになる頭を軽く掻き。 困ったことがあれば…というジグムンドの言葉にああ、この二人は本当に良心だなぁ、と思ったりする。バレンチノンの言葉に、) …たしかに、ちょっと、大分…(とはいうも大分食事を進めやすくなった。 どうも一人足りないらしい。…なんとなく、嫌な予感。) [6面2個 2+5=7] (12/06-22:23:07)
状況 > 判定に成功した場合は。君は荷物を漁られている事に気がつくことが出来る。
失敗した場合は、君は自分の不審な気持ちは気のせいだと結論づけようとするだろう。
そのすぐ後にバレンチノンが笑み混じりにあきれた調子で「おい、クーパー。怖いお兄さんにどやされるぞ。」と言う。
「なほー。なほー。」
その小男はジャコモよりも更に背が低く、少年…子供寄りの…に一見見える。
声もあどけない無邪気な子供のようだが、その頬には薄っすらとした皺が刻まれていて、子供には無い年季を感じさせる。
その手にはいくつかの小袋が握られてて、ちゃりちゃりとコインや貴金属が擦れる音が聞こえる。
「ほほっ、にゃはー。なぁんだ、ジグにバリー、戻ってきてたのかー。」
ほんわりとしたあどけない笑顔を振りまきながら、ディラン達が座っている方の席につこうとする。
「待て、クーパー。」
淡々とした…いや、そこはかとなく感情を抑えたような声がバレンチノンの隣から発せられた。ジグムンドだ。
「クーパー。30秒以内にそれを返して来なければ、おまえの体は痛みによって罪を記憶する事になる。」
ジグムンドは淡々とした声で言うが、その声には明らかな怒気が篭っていた。
「おお、こええっ、ジグムンドさんの体罰のお時間ですって。」
オオゲサに怖がって見せてから、バレンチノンは君の肩を軽く叩いた。
「まぁ、ジグの奴。元々が軍人なんでな。ちょっと馬鹿の度が過ぎると厳しいトコあるから。ま、ルカは心配しなくてもだいじょうぶそうだけどな。」
そんな説明をしている内にジグムンドは立ち上がり、クーパーに近づき、腕を組んで彼を見下ろしていた。
「いやあ。それ、てこれのことかい?オイラは何も悪いことしてないよ。だって、オイラはこれをちょっと移動させようとしただけで、別に自分のにしようとしたわけじゃないし、あははっ、ただの妖精さんのいたずらみたいなものだよ。可愛いもんだろぉ?」
笑顔かつ無邪気でまくし立てているクーパー。
仲間達はそんな様子をにやにやと見守っている。 (12/06-22:25:03)
ルカ > (気のせいか… クーパーと呼ばれた小男を見遣り、ジグムントとバレンチノンを交互に見る。肩を叩かれる。)……少なくとも制裁を受ける程の問題は起こしませんね…。(バレンチノンの言葉に頷き。) (12/06-22:30:24)
状況 > 「そうか。」
一方でジグムンドは無表情だが、その声は低く、まるで体の周囲に陽炎でも揺らめいているかのような雰囲気だ。
「え?ほら、すぐに返すって。あ、だから、ちょっとま…。」
「体罰を与えるッ!」
バキッッ!
クーパーは横っ面を鉄拳で殴られた。
「いやああああああああああああああああああああーーーッ!」
悲鳴をあげながら、その場で殴り倒されて尻餅をつくクーパー。
パチパチパチパチパチパチ!
仲間達は大喜びで拍手をした。
「い、い、いたいよぉ、ジグ!」
「いいから早くくすねたものを返して来い。」
「くすねてないもん!」
「そうか…。」
「ご、ご、ごめん!!ゆるしてぇぇ~。」
「わかったのなら、早く返して来い。」
「ひぇぇぇ~~い。」
クーパーは、酒場の人々へとくすねたものを返し行った。
「やれやれ。」
嘆息をするジグムンド。
「すまなかったな。驚いただろう?なかなか理屈が通じないとな、つい、ああしてしまうのだ。」
そう言って苦笑いをするジグムンド。 (12/06-22:32:15)
ルカ > (陽気な仲間達はクーパーが殴られると大喜び。……いいのか。いいのか。と突っ込みたい。ジグムントの言葉に、)…はぁ、まあ理屈が通らないのなら……仕方がないですね。(ばっさりと切り捨てた。) (12/06-22:35:42)
状況 > 「いやあ。いいんじゃね?そりゃ個性だよジグ!」
バレンチノンはにこやかに笑いながらジグムンドの肩を叩いた。
「そういうものか…。いや、そうじゃないだろう。」
「いいんだいいんだ。俺たち皆大喜びだ。」
「アツイ。アツイぞ、ジグムンド。俺の誇りだ。ハートがファイアー!」
感激した面持ちで胸を押さえているディラン。最終的には骨付きの肉を振りかざして叫んだ。
「ねえ、そうでしょ!お父さん!」
そして、宙空にいるらしい存在に確認を取る。
その横でジャコモはへらへらとしている。
「クシシシッ、やっぱりあんたの血の気は最高だ。血がたくさん見れそうだなぁ…。」
「やあ。ほら。ジグが締めてくれてるから、俺らしっかり出来るわけだし。」
全てにおいてデカイと豪語していたマグナースは少女のようにぼそぼそと小さな声で言った。
「フン。これだからコミューンの連中は。」
ジグムンドは冗談めかした口調でそう言って、微笑を浮かべた。 (12/06-22:38:21)
ルカ > ((何だかんだで纏まりはあるんだな……。))(少年は少し胸をなでおろす。) (12/06-22:39:45)
状況 > 「イエース!コミューンバンザイ!エンパイア万歳だァ!」
ディランは拳をドンとテーブルに打ち付けて、ジョッキを手に取り、掲げた。乾杯だ。
「新参者の神の子にも!万歳!」
「おーう、そうだそうだ。ルカをほっぽりだして俺らだけで盛り上がってちゃぁなぁ。今日は親睦会だぜ!」
バレンチノンは笑顔でそう言って手を叩いた。
「飲むぞ!でっかいマグナースがでっかく一気飲みダァァ!」
「いよっ、マグナース!イケてるぅ!いい男ぉ!でっかいねえ!」
バレンチノンが盛り立てる。
「おい、おまえたち、明日出発なんだか…。」
ジグムンドが言いかけた声は次の瞬間かき消された。
「イーヤァァァァァァアァァアッッッハァァアァァァ!バトーーーール!ソォォォーーーーーングッ!マグナーーース!ビッグ!ボォォォォォォォォォォーー……ッス!」
ディランがドスの聞いた声で喚き、そして、まるで闘技場の英雄の登場シーンを告げる声のごとく、変化に富んだ調子で言って、ビッグボス?マグナースにジョッキを突きつけた。
「お?おお…ビッグボス!」
「オーイエス!」 (12/06-22:41:13)
ルカ > (名前を出されればちょっとだけびくっとして。でもどうやら自分置いてきぼりな様子なので半ば安心したとかなんとか。) (12/06-22:43:40)
状況 > わけがわからなくても乾杯!
そうして君は人の話をあまり聞かない、陽気なキャラバンガードたちと夜を過ごした。
ジグムンドやバレンチノンは君に食べたいものはあるか、おすすめはこれだ、等と酒や料理を勧めたり、親睦が深められるような話をしようとする。
それ以外のコミューン出身のガード達はとにかく君にそれぞれのやり方で絡んで来て、君の反応に関係なく一人で盛り上がり大笑いする。(あるいは、他の仲間からの突っ込みやら、合いの手が入って、さらに盛り上がったり、たしなめられたりなどする。) (12/06-22:44:29)
状況 > 翌朝。君はアミブルの街の街門の前に居た。
ジグムンド達に連れられて、キャラバンと合流するためだ。
しばらく待っていると、カタカタと石造りの道路の上を走る馬車の音が聞こえてくる。
「やあ、待たせたね!」
デズモンドが馬車から顔を出す。
「いえ。只今到着したばかりです。デズモンド氏。」
「そうかそうか。すまんが、荷物で馬車は一杯でね。君たちにはいつも通り、徒歩でついて来てもらう。」
「仕事ですので、お気遣いなく。よし。バレンチノンは前に。マグナースとジャコモは右翼。ディランとクーパーは左翼だ。」
「ヒャッハァ!」「うえいす。」「おっけいっ」「クシシシッ。」「ほほーい♪」ディラン、マグナース、バレンチノン、ジャコモ、クーパーの順にそれぞれ返事をし、持ち場へと散っていった。
「さて、ルカ君。今日は君と私はキャラバンの背後に付く。我々の任務はキャラバンの護衛だ。盗賊や魔物などの敵の気配には注意する事。戦いになったら応戦するが、キャラバンの人員や荷物の保護を優先する事。」
「気を引き締め続けるのは難しいかもしれないが、注意力を落とさないように頑張ってくれ。だが、君にとって無理のないレベルで良い。能力は少しずつ上げていくものだ。」
「わからない事があったら、質問をするといい。後でバレンチノンと私が持ち場を交代するから、私に聞きにくいことは彼に聞いて見るといい。」
「時々、背後を振り返るといい。後ろから思わぬ敵が迫っている事に気づいたり、斥候の存在に気づくこともある。盗賊たちは頭が少しでも回るなら、いきなりは襲わない。必ず前兆がある。」
そんな風に護衛としての心得の説明をジグムンドより受けながら、君はキャラバンと共に北東への道へと進みだす。 (12/06-22:46:13)
ルカ > (一夜明けて、仕事となればみんなきちんと持ち場について行く。ほっと一息。 キャラバンの背後、しんがりだ。) はい、わかりました。(ジグムンドの言葉に頷き。)…聞きにくいなんてとんでもない。(ぶんぶん首を振り。続く言葉にも頷き。盗賊への警戒を心得る。 そしてキャラバンとともに歩きだす。) (12/06-22:52:46)
状況 > 「どうよ。ジグと組むと眠くなるだろう?」
バレンチノンは笑いながら君に問いかけた。
「ははっ。まあ、あいつの言っている事は頭に入れておけばいいのさ。あいつの言うとおりうまくいかないからって、気にすることはないぜ。」
「俺たちは人間だからさ。気が抜けたり、肩の力を抜いたり、笑いあったりするもんだし、それってのが大事なんだからな。楽しくやろうぜ。」
「ただ。まぁ、やり過ぎるとジグにどやされるからな。ほどほどな。ははっ。」
そういうノリで、君はバレンチノンと共に後ろの護衛を続ける。
バレンチノンは時には君に軽口を言ったり、笑ったりするものの、さりげなくいつでも周囲に注意を払っているように感じられる。
気を抜いていながらも、警戒への意識は途切れないようだ。 (12/06-22:54:47)
ルカ > いえ。そんなことは。(バレンチノンの言葉に首を横に振り。続く言葉にはい、と頷き。 注意を払いつつ軽口をたたく様子に感心したりしながら、歩いて行く。 少年のお仕事はまだ始まったばかり。) (12/06-23:00:26)
ご案内:「※ キャラバンガード」からルカさんが去りました。 (12/06-23:00:32)
ご案内:「※ キャラバンガード」から状況さんが去りました。 (12/06-23:00:43)
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