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ご案内:「リドリー人形店」にロネさんが現れました。 (01/02-16:58:04)
ロネ > (昨日は霧、今日は雨。明日もきっと霧か雨。とっぷりと日は暮れ、しとしとと霧雨の降る街は、黄色い濃霧に覆われている。お世辞にも清潔とはいえない街並み。馬糞や何やらが石畳の道を埋め、それらの臭いが街中に漂っている。ガス灯の明かりも届かぬ裏通りの片隅に、レンガ造りのその小さな店はあった。)ここがこうで……こんなものかな。(人形が壁から床までところ狭しと埋め尽くす店内で、人形をあっちに動かしこっちに動かし。) (01/02-17:01:12)
ご案内:「リドリー人形店」にクォールツさんが現れました。 (01/02-17:02:49)
ロネ > (店内はカウンターに置かれた、火屋に入った蜜蝋燭の灯火で薄暗く照らされている)そろそろかな。(懐中時計をポケットから取り出して時刻を確認。裏手の暖炉の炎が店内をじっくりと暖めている。杖を支えにかつこつとカウンターの扉を潜り抜け、カーテンの開け放たれた扉から裏手の厨房に入り、ケトルのお湯がちゃんと温かいことを確かめる) (01/02-17:04:36)
ご案内:「リドリー人形店」にレティアスさんが現れました。 (01/02-17:05:56)
ロネ > (店のショーウィンドウにはビスクドールがいくつも飾られ、店内には天井まで届く棚が壁にどっしりと置かれ、床には背の低い棚や敷物の上、兎角スペースというスペースにビスクドールが所狭しと並べられている。以前クォールツが来たときより整理されているものの、百は下らぬ数の人形がガラスの瞳を煌かせて鎮座していた。店の表のガラス戸には「OPEN」の提げ札) (01/02-17:08:53)
ロネ > (店のショーウィンドウにはビスクドールがいくつも飾られ、店内には天井まで届く棚が壁にどっしりと置かれ、床には背の低い棚や敷物の上、兎角スペースというスペースにビスクドールが所狭しと並べられている。以前クォールツが来たときより整理されているものの、百、二百は下らぬ数の人形がガラスの瞳を煌かせて鎮座していた。店の表のガラス戸には「OPEN」の提げ札) (01/02-17:10:05)
クォールツ > (それから間を置かず、店の前で一台の馬車が止まった。御者に導かれ、一組の男女が降りて来て。 OPENの文字を確認した後、黒いコートに身を包んだ男の方が扉を開く。女の方が一礼して、コツ と一歩中へと踏み出した。鮮やかなボルドーのドレスと、大きなレースと鍔付きの帽子を取った下の髪色で、一瞬店内がパッ と明るくなるように錯覚するかもしれない) (01/02-17:12:37)
レティアス > (帽子の下はいつものツインテール。お出掛け用にとちょっと編み込みを加えてはいるものの、特徴的な髪色は店主にも見覚えのあるものでしょう。 至る所に鎮座する人形に感嘆の息を漏らしながら、男に促されコツコツと歩を進める。その後ろを歩く男が、「こんにちは」と奥へ向け声を掛ける。こちらも聞き覚えのある声、姿で) (01/02-17:16:20)
ロネ > (馬車の車輪の音、そしてそれが止まる音に顔を上げる。紅茶を淹れる手を一旦止め、裏手からかつ、こつ、と表に出て行こう。いつもどおりの、黒いフロックコート上下に茶のベスト、紅いネクタイ。ぼんやりとした明かりの元、女性の姿が見えれば会釈して)お初にお目にかかります、ミス・キアロス――(と、言いかけて、琥珀色の双眸が少女の姿を正しく捉え、)……レティアス嬢?(全身の動きが一時停止) (01/02-17:17:19)
レティアス > (声に紅い、ぱっちりとした瞳がそちらを見やる。ずいぶんと久しい、そして異世界ということもあって何処か新鮮に思えるその姿に、ぱっ と表情を明るくして) ロネさん!お久しぶりです。(覚えてて下さったのですね、と笑みを見せ、慣れた仕草でドレスの裾を摘み一礼を) (01/02-17:22:33)
クォールツ > (その後ろでニコリといつもの笑みを浮かべ、胸に手を当て妹に倣って一礼する。驚いているのだろう、相手の反応にクス と唇の端を釣り上げながら) 本日はお招きありがとうございます、ロネさん。妹を連れて参りましたよ。(なんて、サラリとした口調でふふ、と) (01/02-17:24:48)
ロネ > (レティアスから見れば、この男の変化と言えば、長い髪がばっさりと切られていることだろうか)ええ、勿論。でも何でお嬢さんがここに――(と聞こうとした矢先、背後から聞こえる声)え。(そろ、と手をレティアスに向けて)い、妹さん? ですが、確かお名前が……(必死に記憶を探る。クォールツの姓は「キアロスクーロ」で、レティアスは確か「レイラーン」――と、唯一の共通点を見つけた。ミドルネーム! 見れば確かに文化圏は同じような服装をしているが、正直――信じたくなかった!) (01/02-17:28:28)
クォールツ > (髪は、特徴的だっただけに「ぁら」と瞳を丸くしたりはするでしょう。が、彼とそれから兄の言葉に、きょとん。と肩越しに青年を振り返る。 兄妹だと、お伝えしてなかったの?と問うように) おや、ご紹介しておりませんでしたかね?(ふふ、と企み顔で首を傾げる姿は、どう見ても確信犯。一度チラと名を口にした記憶はあるのだが、きちんと妹の名や姿を伝えたことは確かにない) 妹と申しましたが、正式には兄の娘です。 両親を早くに亡くしたので、私がそのように引き取りました。(ご理解頂けましたか?とにっこり。いい笑顔だ!) (01/02-17:35:38)
ロネ > ……さようですか。これは失礼しました。(若干引き攣り気味に半ば自棄の微笑をクォールツに向ける。さて、と気を取り直すように咳払い)本日はようこそ。まあ、特にもてなすこともできませんが、どうぞごゆっくり。紅茶をお持ちしますのでお待ちくださいな。(カウンターの傍には木製の、細工の施された上等な丸椅子が二つ。杖をついて丸椅子の傍まで行けば、勧めるように引いて。そして男は一旦裏手へと引っ込む) (01/02-17:39:51)
レティアス > (もう、お兄様ったら。と二人のやり取りに悪戯を咎めるように唇を尖らせて。そんな態度も表情も、青年とは凡そ似つかない。ロネがピンと来なかったのも無理はなく) 驚かせてしまってごめんなさい。そういうことなんです。 兄からお店の話を聞いて、どうしても来てみたくって…(そう、控えめに口を挟み、促されれば椅子へと腰掛けましょう。クォールツもそれに続く。こちらは悪びれた様子などない) (01/02-17:41:40)
ロネ > (店内は蜜蝋燭の灯火がいくらかあるため、ぼんやりとは見渡せるものの、そう明るいというわけでもなく。蜜蝋の溶ける匂いと、若干の埃っぽさは否めない。しばらくすれば、男は右手に銀の丸盆を持ち、器用に杖をついて裏手から出てくる)――どうぞ。(かたんとカウンターに丸盆を置く。華奢なティーカップにソーサーが二組と、ビスケットの入った皿が一つ。それらを兄妹の前に並べ、丸盆は傍へ) (01/02-17:47:24)
クォールツ > ありがとうございます。……今更ですが、新年早々お邪魔して宜しかったので?(改めて店内を見回し、ほゎー…と呆けたようになっている妹を横目に、並べられたお茶に一礼を。そして本当に今更だがそう尋ねた。 自世界では、魔界も人界も西洋文化に近しい慣習の世界ゆえ、新年を迎えるといっても精々年明けの1日くらいしか催し物はないものの、こちらの世界ではどうなのだろう。と馬車に揺られながら思ったようで) (01/02-17:53:38)
ロネ > クリスマス休暇が丁度終わったところなので大丈夫ですよ。(緩やかに笑む。六日ぐらいまで休むところもあるだろうが、早いところはそのぐらいだ)早速ですが、人形をご覧になりますか? こちらも貴方の店と取引できるかもしれない機会ですので、自信作を持ってきましたが。(後半の言葉は若干声を潜めて、クォールツに主に向かっていけしゃあしゃあと言った) (01/02-18:00:02)
クォールツ > そうですか。(それは良かった。とホッ と息を付く。さすがにそれくらいの気遣う精神はあるらしい。 続く言葉には、ふふ。とこちらも笑みを深くして) えぇ、是非。お願いしようか、レティアス?(ね。と最後は妹へ向けて) (01/02-18:05:36)
レティアス > (これの方は、こういったお店を訪れること自体ないのか、蝋の匂いや埃っぽさなど気にならない様子で店内を物珍しげに眺めている。紅茶は頂きながらも、並ぶ人形だけではなく店の作りや窓の外の景色などにも忙しなく視線を辿らせて) ぁっ、はいっ!(声を掛けられれば、はゎっ と慌てて返事をした。こくこくっ、と頷く姿は普段のあちらの世界での振舞いよりずいぶん幼く思えるかもしれない) (01/02-18:05:48)
ロネ > (窓の外は今は真っ暗で、時折人や馬車の影が通り過ぎるぐらい。しとしとと降り続く霧雨。失礼、と断って自分もカウンター側の丸椅子に座り、兄妹と向かい合う形)では――まずはこちらを。(新品の白い布手袋を両手に嵌め、かたり、とカウンター下から一抱えある木箱を取り出す)大体このぐらいですと、3、40――ええと、金貨300枚前後ですね。(何だか生々しいことを言いながら、かたりと木箱をカウンター上に置く。長さは60㎝ほどだろうか)全身全て陶製なので、あまり動かすことは出来ません。お子さんの遊び道具には向いていませんね。(と言いながら蓋をそっと開けるだろう) (01/02-18:14:48)
クォールツ > (夕闇の時刻ゆえかこの世界独特の気候ゆえかと思いながら、カップを置きソワソワとこれも兄の隣から覗き込む。 基本、ドレスや靴などの一式はオーダーメイドという生活をしてはいるものの、その金額にはパチ と驚いたように瞳を瞬かせる。最も、それが高いのか安いのか、はたまた妥当な額なのかは、兄とは違いよく分かっていないようですが。何はともあれ中身が気になる娘。ソワソワ) (01/02-18:22:11)
レティアス > (夕闇の時刻ゆえかこの世界独特の気候ゆえかと思いながら、カップを置きソワソワとこれも兄の隣から覗き込む。 基本、ドレスや靴などの一式はオーダーメイドという生活をしてはいるものの、その金額にはパチ と驚いたように瞳を瞬かせる。最も、それが高いのか安いのか、はたまた妥当な額なのかは、兄とは違いよく分かっていないようですが。何はともあれ中身が気になる娘。ソワソワ) (01/02-18:22:19)
クォールツ > (金貨300枚。背後の脳内で300万円くらいだろうかと変換しつつ、ふむ。とこちらは妹よりは落ち着いて木箱の大きさを目視する。 そこまでの金額が出せるのは、店の客に限ればさすがにごく一部だが、と考えながら。隣のソワソワ感を隠せない妹には、クス と微笑ましげに笑って) (01/02-18:26:26)
ロネ > ((これでも結構削ったんだぞ、ったく……))(その値段から高級な材料代諸々と生命線である窯の職人五人前の給料を差っ引けば、こっちの手取りは貴族お抱えの御者ぐらいまでには落ち込む。それでもこの通りの住民にしてみれば上等なものだが。木箱を開けると、中にはどっしりとした紅い布地が敷かれている。その中には四頭身ぐらいの少女を模った人形が寝かせられていた。明るい膝丈の桃色のドレスには、幾重もの桃色の、そして赤色のひだ飾りが施されている。胸元にはぽってりとした赤い薔薇の造花のブローチ。金の台座が密やかにブローチを縁取っている。緩やかに巻かれた肩ぐらいまでの髪は深いブルネット。ぱっちりとした黒い瞳はやや幼い。足には白い膝上までのレースの靴下に、ぴかぴかに磨きこまれた琥珀色の靴。良家の幼いご令嬢、といった風貌) (01/02-18:35:24)
レティアス > (揃いの紅い瞳が木箱の中を覗き込む。その双方が、丸く大きく見開かれて) っ……(これは完全に言葉を失った。上気する頬に手を当て、薄く開く唇を閉じることも忘れて人形に見入る。否、魅入られている という方が正しいかもしれない) す……すごい、です…(何とかそれだけを、小さな声で口にした) (01/02-18:41:24)
クォールツ > (そしてこちらも、久方振りに拝見する作品と呼ぶに相応しい一品に ほぅ、と感嘆の息を漏らす。黒い髪、何処か幼さを感じさせる黒い瞳に心奪われたかのように、木箱に横たわる人形を見つめて。 その様は、まるで等身大の人形が小さな少女のそれに恋でもしたかのようだ) これは……自信作、でしょうねぇ。(ぽつり。思わずそんな、納得の言葉が漏れた) (01/02-18:47:36)
ロネ > ドレスの生地は大方絹、モスリン、サテン、リネン等ですね。綿はあまり使いませんが、その辺りはご予算との相談で。デザインのご要望があれば、服は勿論、顔や手足、髪質、目、睫一本に至るまでお聞きします。(完全に商売人の調子で、穏やかに主にクォールツに向かって言う)あと二体ほどありますので、こちらは一旦。(ひとしきり相手が見終わったのを見れば、かたり、と蓋を閉めてカウンター下に引っ込めた) (01/02-18:50:22)
レティアス > (幼い頃、両親や兄から人形やぬいぐるみを与えられたことはあるものの、オーダーメイドの話を聞くのは初めてのようで。 二人の会話を邪魔しないようにやや身を引きながらも、ロネの言葉に溜息交じりに聞き入ってしまう。黒髪のそれを、同じく兄も見入っているのに気付けば、何かピンと来たらしく、ほんの少しくす、と笑ってみせるのだが) (01/02-18:59:51)
クォールツ > (陶器のような肌、目元に僅か朱が差す。 ロネの言葉にふっ と現実に引き戻されるかのようにこくりと頷いて。お願いします、と先を促すのです) (01/02-19:03:11)
ロネ > (そしてまたカウンター下から引っ張り出したのは、さっきのよりもう少し小ぶりな木箱)先ほどのはとある上流のお若いご婦人が鑑賞用に。こちらはとあるご夫人が、七つになられるご令嬢へのプレゼントにと。胴と腕と脚が詰め物を入れた革でできているので、手足を動かすことができます。遊び道具にもなりますが、乱暴にされると――(やや悪戯っぽい調子で)――もちろん壊れてしまいます。まあ、そこまで遊んでくだされば、職人冥利に尽きますが。こちらは大体金貨200枚程度ですね。(さらさらと説明をして、かたりと木箱を開けた) (01/02-19:04:29)
クォールツ > へぇ…(この手の人形は陶器ばかりかと思っていたが、そんな風にも作れるのかと感心して。7つの娘に…その言葉に自然と浮かぶのは、年は違えど我が子のことで) そのお嬢様も、貴方がお作りになった人形なら、大切に遊んで差し上げるかと思いますがね。(クス とこちらも微笑み返す) (01/02-19:12:24)
ロネ > 他にもコンポジション――おがくずを固めた素材があるのですが、それを胴に使うこともできます。ご予算を抑えたければ、そういう方法も。(クォールツの言葉に、心の底から嬉しそうな微笑を浮かべ)――ありがとうございます。では、こちらを。(木箱の中にはこれまた四頭身ぐらいの少女が、青緑色の布に包まれて横たわっていた。こちらは少女に差し掛かったぐらいをイメージし、ドレスはきちんと足元まで。さらりとした二の腕までの袖の空色のドレス。幾重にも重ねられた白い綿のペチコートの上に着られたそのドレスは、ペチコートが透けて見えそうなぐらいに軽く、薄い。鮮やかな色彩のターコイズのペンダントを首から提げ、シダ模様のレースの手袋が腕全体を覆っている。頭にはつばの広い麦藁帽子。帽子に差された一輪の黄色のひまわりの造花が、青を基調とした人形全体に華を添えている。ブーツは明るいキャメル。手に持たせるためだろう、人形の傍には、青のシルク地に白い花刺繍飾りのパラソルも添えられている) (01/02-19:23:35)
ロネ > (髪色はブーツと同じくキャメル。瞳は深い深い、海のような青。髪は顔の両側、頬の辺りで縦に巻かれ、纏められている。ぽってりと唇は鮮やかに色づけされていて) (01/02-19:26:11)
レティアス > (お話の邪魔は、と思いつつ2つ目に置かれた木箱にもまたソワソワ。中身が開かれれば、ぱぁっ と再び瞳を輝かせた。仕事の話を交え、以前訪れた時ほど我を忘れて見入ることはしないクォールツに対し、こちらは非常に素直で分かりやすく感動している。 夏のイメージのビスクドールというのを初めて目にしたのもあるのでしょう、添えられたひまわりやパラソル、小さな人形用のペンダントと細部までこだわった造りに瞳を輝かせて) (01/02-19:28:46)
ロネ > (相手の様子を伺い、)では、最後に。(またかたりと蓋を閉めた。そして同様にカウンター下に引っ込め、よっこらせと取り出したのは、一面になにやら彫刻の施された、深い樫色の木箱。)こちらは――まあ、お値段は無粋なので言いません。(ゆるりと笑った。彫刻はどうやら、ペローの童話集による、シンデレラの物語を絵にしたもの。側面には継母にいじめられるシンデレラが、妖精によって美しく変身し――正面の蓋の部分には、美しいドレスを纏うシンデレラが王子と舞踏会で踊る様子が彫られている)奥様を失くされたさるお方が、奥様を模った“シンデレラ”をご所望なされまして。(その蓋を、開けた) (01/02-19:36:49)
クォールツ > ひまわりにターコイズとは、新鮮ですね。(ほぅ、とその繊細さに瞳を細めながらも、まじまじと作り込まれたドレスや小物を見やって。 先程のもだが、それらはロネが手掛けているのだろうかと思いながら。以前ここを訪れた際は、編み物をしていたのを見てるので) (01/02-19:37:17)
ロネ > ご令嬢が海が御好きであると、お母様からお言葉がありましたので。(相手の様子を伺い、)では、最後に。(またかたりと蓋を閉めた。そして同様にカウンター下に引っ込め、よっこらせと取り出したのは、一面になにやら彫刻の施された、深い樫色の木箱。)こちらは――まあ、お値段は無粋なので言いません。(ゆるりと笑った。彫刻はどうやら、ペローの童話集による、シンデレラの物語を絵にしたもの。側面には継母にいじめられるシンデレラが、妖精によって美しく変身し――正面の蓋の部分には、美しいドレスを纏うシンデレラが王子と舞踏会で踊る様子が細やかに彫られている)奥様を失くされたさるお方が、奥様を模った“シンデレラ”をご所望なされまして、別途に職人を雇ってこの箱も用意しました。無論、サービスですが。(その蓋を、開けた) (01/02-19:40:05)
クォールツ > 成程。(それは大層喜ばれそうだと、子を想う母の気持ちとそのご令嬢の気持ちの両方を思って。最後に出された木箱には、これの世界でも―人間の間で、ではあるが伝え聞かされる童話の物語が刻まれていた。ぉや、と肩眉を上げて) 私達もこれは存じております。シンデレラ、ですね。(お値段は……所望された経緯を聞けば、成程と一つ頷く) (01/02-19:45:23)
レティアス > (シンデレラ、とは女の子が憧れるお姫さまストーリー3本の指に入る物語! 今までの2体でだいぶ目が肥えてしまった気がするものの、それとはまた別に期待が膨らんで。注文の経緯には、眉を下げ気の毒そうな顔をしながら) (01/02-20:12:20)
ロネ > なので、私なりに、無垢なる“シンデレラ”を――(蓋を開けると、蓋の内側にはシンデレラと王子様の結婚式の絵が彫られている。そっと、箱から人形を両手で支え、そうっと箱の外に立たせた。)――「創り」ました。(白。その人形の纏うのは、一点の曇りも無い白銀色のドレスだった。五頭身ほどだろうか、そのドレスは縁飾りも何も無い、あまりに清楚でシンプルなデザインだった。緩やかにひだがとられ、デコルテのラインは優美なカーブを描いている。のびやかに伸びる腕には、真っ白な小花模様の手袋。その柔らかな陶の首元には、真珠の首飾りが一連。亜麻色の髪は結い上げられ、一刺しかんざしが、二粒の小粒の真珠を添えられて挿されている。人形の足にぴたりと履かれた、透き通るようなガラスの靴。どこか憂いを帯びた蒼い瞳は一本一本書かれた睫に彩られている。人形は蜜蝋の灯火に照らし出され、淡く輝いていた) (01/02-20:35:00)
クォールツ > ……素晴らしい。(ぽつり。今まで仕事の時の口振りを違えなかったこれが、一言心からの言葉を呟いた。 以前こちらを訪れた時、あの部屋で彼の手製の人形を目にした時のように) (01/02-20:39:40)
レティアス > 綺麗……花嫁さん…みたいです。(白銀の清楚なドレスは、物語のお姫さまというよりそんな言葉を思わせた。否、これを願った人からすれば、亡き奥様は正しく姫君であり花嫁さんであったのだろう そう思いながら胸に手を当てて) (01/02-20:43:31)
ロネ > ――光栄です。(人形の頬は仄かに色づけされており、唇は瑞々しい、もぎたての桃のよう。ゆるりと男は、嬉しさに唇で弧を描いた。それをそうっと、人間の女性を扱うかのように、再び箱に戻した。そして、蓋を閉じた)――さて。クォールツさん、いかがでしょう?(琥珀色の双眸を細めて) (01/02-20:45:57)
クォールツ > ご所望の男性も、喜ばれるでしょうね。(きっと、ではなく必ずというように微笑んだ。問い掛けには、席に座り直し、ス と胸に手を当てて) 是非、お仕事をお願いしたいですね。店主としても、私個人としても。(ニコ と緩やかに唇に笑みを乗せながら) (01/02-20:51:42)
レティアス > (箱が閉じられる瞬間まで、人形に見入っていたが二人の話が始まれば、こちらも椅子に腰掛け直し、口を噤む。すっかり冷めた紅茶のカップを再び手に取って。 興奮はまだ冷めやらぬ状態ですが) (01/02-20:58:54)
ロネ > ありがとうございます。……ああ、蛇足に、もう一点。(ふふ、と笑んだ。そして、カウンターテーブル下から出したのは、今までの木箱とは違うボール箱。かぽ、と開けると、中に納まっているのは)今まで、私は殆ど貴族だけを相手にしていました。(30㎝程度の人形だった。金髪にとび色の瞳)ですが、人形を注文された、ある人にこう言われまして――(苦笑交じりに)“君にはまだまだ、ああいう子供の笑顔を与えて貰わなくちゃね?”と。なので、私なりに、もっと広い人にも――有体に言えば、値段を抑える策を模索しました。(人形のボディは先ほどまでのと何ら変わらないが、丁寧に縫われたドレスは、よく見ると素材が違う。地の部分が綿だったり、宝石が使われていなかったり、レース糸の質が違ったり。だが縫い目も刺繍も、人形の顔かたちも、一点の妥協も許していない)ご予算はいくらでも相談に乗ります。私の生きた証が、異世界にも残ってくれる。そんな嬉しいことはありません。(そう言って、微かに笑った) (01/02-21:02:23)
クォールツ > ?(もう一点?とこくり、僅かに首を傾げ、取り出された箱に瞳を向ける。その中に横たわる人形を見れば、成程相手の言う言葉の意味を理解して) 笑顔――か。確かに、こんな人形を目にして瞳を輝かせない子はいないね。(とある人の口調が、どこか既知のものに思えた気がしつつ、ふっ と漏れるのはいつもの貴族らしい口調とは打って変わった様子の言葉で) 素敵な御心持ちだと思います。私も……自らの手で何かを作ることはしておらずとも、僭越ながら店を構える心は近しいものだと存じます。(ふゎ、と微笑み、また元の口調に戻ってこれも笑う) (01/02-21:11:35)
レティアス > (残りの紅茶を口に運びながら、ゎ。とこっそりボール箱の中のそれに目を奪われる。今まで見せて頂いた人形とは異なり、煌びやかな宝石が使われている訳ではない――ものの、変わらず丁寧に縫われたドレスや刺繍に、人形そのものと共に再び溜息が漏れてしまう。 もうすっかり瞳は、兄がいうように輝いてうっとりしていることだろう) (01/02-21:17:53)
ロネ > ――誰しも、それを残すことを求め生きているのだと、私は思います。(かぽり、とボール箱の蓋を閉めた。それをカウンター下にしまい、さて、と軽く咳払いをして)時狭間に手紙を預けてくだされば、いつでも商談には伺いますよ。幸い、これがありますので。(とベストのポケットから取り出したのは、いつぞやにクォールツが男に渡した、『Tea-Rose』と書かれた名刺) (01/02-21:21:58)
クォールツ > そう思われるようになられたのも……彼の方のお言葉からでしょうか?(なんて、ちょっと含みを持たせて問うた。無論、元よりそんな心持ちで人形を作っていたのかもしれない。 が、彼にはふと、そんな風に思えたようで。片目を瞑ってクスリと笑う) ありがとうございます。そうですね、店に合う一体は、まずお願いしたいかと。(売り物としてではなく、看板娘のような存在を所望している感。そのためにも一度、店に出向いてもらった方が良いかと思いつつ。 チラ、と一度さり気なく妹の方を見やった後) ……ところで、お作りになるのにどれ程の期間を要するものでしょうか?(そっ、と小声で尋ねた。レティアスの方は、気付く様子はなく、最後の箱が閉じられれば、「ありがとうございました」とロネに向けて礼を言うようで)) (01/02-21:31:06)
ロネ > ――強いて言うなれば、かの世界のおかげかと。(かの世界での、全ての出会い、言葉、それらが積み上がって、少しずつ男を変えていった。人形は男の凄惨な情熱の表現から、生きた証へと昇華していった。――クォールツの言葉に、)では、一度貴方のお店に伺ってもよろしいでしょうか? 店の雰囲気も見たいですし。(そして小声の言葉には、)ものに寄りますが、通常は一、二ヶ月ほど。最低でも三週間は。(無茶振りは夏祭で懲りていた。こちらもさらりと小声で返し、レティアスには笑顔でこちらこそ、と返事をした) (01/02-21:37:12)
クォールツ > それは、素敵なことですね。(自身も思うことがあるのでしょう。一瞬、何かを懐かしむように遠い目をした。けれどそれは、言葉からすれば良い思い出なのだろう) えぇ、是非。お願い致します。(いつでもお待ち申し上げております、そう微笑んで胸から手を外す。 返された言葉には、こちらも更に声を顰めて) 2月の頭に、誕生日なのです。この子の。(その後は、言わずもがなだろうかと囁く。 当の本人は、再び店内を物珍しげに眺めてますが) (01/02-21:44:13)
ロネ > 成る程。では、是非。(ふっ、と笑んで)初回のサービスということで、金貨一枚で。最高のものを作り上げますよ。(早口で有無を言わせぬ調子で囁いた。レティアスには恩もあった。――そしてふと懐中時計をポケットから取り出して、それを見た)ああ、すっかり遅くなってしまいましたね。帰りの馬車をお呼びしましょうか?(てっきり、この世界で馬車を捕まえたのだろうかと思ったのだ) (01/02-21:49:32)
クォールツ > ぇ。いぇ、それは幾らなんでも……(仕事への真摯っぷりは、今まで見せて頂いた作品で十分すぎる程理解した。それだけに、そんな無茶をお願いする訳には、と珍しく焦った口調で) (01/02-21:52:42)
レティアス > (何を小声でお話してるのかしら、と飲み干したカップを「ごちそうさま」とソーサーに戻す。きょとんとした表情で、珍しく焦る兄を眺めながら) ぁ、ほんと。ずいぶん長居してしてしまいましたね。(ごめんなさい、と腰を浮かし掛ける。馬車、の言葉にはふるりと緩やかに首を振る。 大丈夫ですわ、帰りは。と意味深に微笑んで) (01/02-21:55:02)
ロネ > レティアス嬢には、前に命を助けていただいたものですから。(ふふ、と笑った)それに、これからクォールツさん、貴方と何回も取引すればそれぐらいの損失。(実際には物凄い痛手だが、その辺は情が優先してしまうのであった) (01/02-21:55:06)
ロネ > 大丈夫、なのかい?(レティアス相手にはついつい敬語が崩れる。年下で、親しみやすいお嬢さん、というのもあるのだろう。相手が立ち上がれば、こちらも杖をついてゆっくりと立ち上がる)またおいでなさい。いつでも歓迎するよ。 (01/02-21:57:05)
クォールツ > ぇ。(それは初耳だったらしい。パチ と紅い瞳が数回、瞬いて。驚いた顔で、隣の妹に目を向ける。 ?と彼女は首を傾げるばかりだが) ……分かりました。ではありがたく、その申し出お受け致しましょう。 必要な装身具はこちらから、それでいかがでしょう?(ならば相手への負担も、多少は軽くなろうかと条件を出して) あぁ、馬車は大丈夫です。此処から帰らせて頂きますから。(ス と人差し指を立て、唇に当てて。その言葉で、いつもこれがホールと自宅を行き来している時の現象が思い出されるでしょうか) こちらの世界の方には、私達の容姿は異形に映るでしょう? (01/02-22:02:24)
レティアス > はい。(こくり。兄の言葉に ね?と言うように笑う。その笑顔はやっぱり、クォールツには似ていない) ありがとうございます。ぜひ、またお邪魔させて下さい。(わぁぃ、と珍しくはしゃぐ姿を見せて。とても嬉しそうなのです) (01/02-22:07:10)
ロネ > ええ、お願いします。またデザインなどは、貴方のお店へ伺った際にでも。(その辺りのさじ加減は心得ていた。ありがたく申し出を受けて。そして後半の言葉には、眉尻を下げ)残念ながら、その通りです。――判りました。では、本日はありがとうございました。またお越しください。(改めてそういい、兄妹に頭を下げた) (01/02-22:09:20)
クォールツ > 一から全て、お任せするのも楽しそうですが……そうですね、お願いします。(こちらも立ち上がり、ス と帽子を手に一礼を。レティアスもそれに倣う。 帽子を被れば、尖った耳は隠れるものの――その髪、瞳は隠しようがない。ゆるりと微笑み、えぇ。と頷いて) お邪魔しました。心震える時間を頂けましたこと、感謝申し上げます。(そう言い残し、レティアスを促して踵を返す。コン、コンコン と2度3度、扉の前で靴を鳴らして) (01/02-22:18:21)
レティアス > おやすみなさい、ロネさん。(にこり。軽くそちらへ手を振って、兄と共に扉へと向かう。 開けられたそれの向こうは、彼も見覚えがあるかもしれない、薄明かりの灯る長い廊下。最後にもう一度一礼し、扉を潜っていく。クォールツもそれに続いた) (01/02-22:25:43)
ロネ > こちらこそ。(蜜蝋燭の明かり漏れる火屋を持って、かつん、こつんと杖をつき、見送るように兄妹の傍まで歩み寄ろうか) (01/02-22:25:47)
ご案内:「リドリー人形店」からレティアスさんが去りました。 (01/02-22:26:23)
クォールツ > (長い廊下は奥が見えない程続いている。二人の姿がそこへ消えれば、自然と扉はパタン と閉まった。次の瞬間にはもう、その向こうからは、いつもの彼の世界の声が聞こえてくるでしょう。お邪魔しましたっ) (01/02-22:27:49)
ご案内:「リドリー人形店」からクォールツさんが去りました。 (01/02-22:27:54)
ロネ > (兄妹を見送り、そしてその扉が閉まれば、ほう、と息を吐いて)…………。(しばらく扉を見て、冗談交じりに少し戸を開けた。いつも通りの、暗く湿った街並み。ふっ、と笑んで、「OPEN」と書かれた提げ札をひっくり返せば、「CLOSED」の表示に。そして扉を閉め、踵を返す) (01/02-22:29:32)
ロネ > ((――笑ってください、師匠。))(店を見渡す。己が最初にこの店に来たときから、人形の種は違えど、数多に煌くガラスの瞳、一歩入れば人形の国に迷い込んだようにも思えるこの雰囲気は、何一つ変わっていない)((結局俺も、))(目を細め)((あんたと同じ道を選びそうだ。))(生きた証を残すためなら、金なんて関係ないんだと。) (01/02-22:35:21)
ロネ > (馬鹿な男だと、尊敬しながらもそう思っていた)……さてと。これで今月中に仕上げるのがいくつだっけ……。(ぶつぶつと呟きながら、カウンターへと火屋を置き、お盆にがちゃがちゃとティーカップやソーサー、ビスケットの載った皿を置いて行く。それをいよっと右手に持って) (01/02-22:38:28)
ロネ > (かつん、こつん、とカウンターから裏手の厨房へと、男の姿は消えていき――) (01/02-22:40:45)
ご案内:「リドリー人形店」からロネさんが去りました。 (01/02-22:40:51)
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