room01_20130123
ご案内:「闇の集う場所 ―\どこかの荒地―\」にシャルルさんが現れました。 (01/23-22:36:28)
シャルル > (半分ウェアウルフ化した男がひたすら走っている。すでに女から受けた血の金属はすべて流れ落ちてしまっている。が、それすらわからない。両目が潰されて、視界には何も映らないから) ――――っはぁ……っ。(途中、足を躓かせてその場に滑り込むように倒れてしまう。腹と背に喰らった傷は血を流し続けるまま、その場に血だまりをゆっくりと作っていく) (01/23-22:39:20)
シャルル > (幾ら体が変化して強くなれるキメラだからとはいえ、この男にも命の限界はある。魔石が己の体が息絶えてから再び再構成してくれるとはいえ、苦しみから逃れることはできない) ………ランタナ…(ごめんね、と小さな謝罪の声。瘴気の地にいるのは感覚でわかる。だが、ここが今どこら辺なのか、近くに森があるのか、丘はみえるのか、何もわからない。見えない) (01/23-22:43:06)
シャルル > (死にたくない。彼女に出会ってから初めてそう思った。そして今、こんなところで力尽きたくないという意識だけが、男を支えている) ……館に…もどらな、きゃ…。(ぐ、と腕に力を入れて体を起こす。幾ら血が抜けようと構わない、血は魔石が魔力と一緒に作り出しているから。致命傷を負って一瞬で死ななければいいのだ。そう、男は自分へ言い聞かせる) (01/23-22:46:59)
シャルル > (ふらりと立ち上がれば、再び走り出す。視界が失われた今、嗅覚と聴覚だけが場所を特定する手段だ。ひたすら、緑の香りがするまで走ればいい。こんなところで死ぬわけにはいかない) (01/23-22:50:53)
ご案内:「闇の集う場所 ―\どこかの荒地―\」にアステル☆さんが現れました。 (01/23-22:51:12)
アステル☆ > (サァッ……とシャルルの周囲を星光が照らしだす。 夜明けの様な鮮やかさと、夕暮れの様な静けさが混じったような環境光が空を照らし出すが、目の潰れたシャルルに知覚できるかどうかは分からない。 妖精は、夫に良く似た風貌の男を星の海から観察していた。 妙に、自分の視線を引き寄せる、その男を。) (01/23-22:54:09)
シャルル > (金色の髪は血を浴びて少し血色に染まっている。金色の狼の耳と尾にも、少しだけ。服なんてもう全身に血を浴びているようなもので、酷い有様だ。だが、それすら見えない。ここはどこかもわからない。誰に出会うのかも、それが誰なのかも。男を星が照らし出してくれるが、それすら見えない) ―――――っ。(と、再び足を躓かせてその場に倒れ伏す。ここで、狼の耳と尾がふわりと消えてゆき、完全に人間の姿を象った。ぜぇ、と吐く息は荒く、ずっと走り続けていたのがわかるだろう) (01/23-22:56:38)
アステル☆ > (彼はどこへ行こうというのだろう。あの走り方は、強い目的をもった走り方だった。誰かを望むような走り方だった。 何かから逃げているのかもしれない。耳と尻尾が消えて人の姿に戻ったら、さらに夫に似た姿になった。 今はジオを探している最中だ。 だけど、とても捨て置けない。 彼を見捨てることが、そのままジオを見捨てることに繋がる様な気がして、視線を外せない。 じっと様子を見守る。 いつしか、妖精の滞空する高度は落ちていて。 眼の良い鷹なら、妖精を見分けられる程に。) (01/23-23:01:30)
シャルル > (人間に戻った今、五感はすべて並み程度に戻ってしまう。こうなっては、もう気配を感じる力すらゆっくり衰える方向へ) ……もう……ランタナに、ジオにも…会えない、のか、な…。(弱弱しく呟かれる囁き。本当に耳がいい人じゃなければ聞こえないような、とても小さな弱い声) (01/23-23:05:17)
シャルル > (人間に戻った今、五感はすべて並み程度に戻ってしまう。こうなっては、もう気配を感じる力すらゆっくり衰える方向へ) ……もう……ランタナに、ジオにも…会えない、のか、な…。(弱弱しく呟かれる囁き。本当に耳がいい人じゃなければ聞こえないような、とても小さな弱い声) (01/23-23:05:53)
アステル☆ > (星が見える空の下で呟かれた声は、たとえどんなに遠く離れても、たとえ間にある空気の層がその空気振動を減衰させても、妖精は正確に聞き取る。 ジオの名は聞き逃さない。ぴくっと耳が跳ね、妖精は笑みを浮かべた。 彼はジオが続いていくために必要な人間だ。 そうでなくても、自分はWish Bringerを自称する妖精。 彼を助けないことの理由はなく、彼を助けることの理由は五万とある。 サンッと打ち鳴らされる翼。 降り注ぐ淡い星光は水分を備え、シャルルへと降り注いでいく。 在れよ健やかに。 在れよ繋ぐ力。 岩場の温泉の効能を倍増しした慈雨がシャルルへと降っていく。) (01/23-23:13:53)
シャルル > ……っ。(突如降ってきた雨に身を小さく縮めた。冷たくても暖かくても、その雨は傷に染みるんだろう。それが傷を再生してゆき、男の命を引き戻していく力があったとしても、男は苦痛に顔をゆがめるだけ) (01/23-23:20:33)
アステル☆ > (通わぬ血を通し、失われた物を回復させるための痛みは、新たな感覚を得る時に、避けては通れぬ知覚の痛みだ。 赤子は膨大な知覚の海に曝されて泣くが、彼の呻きは妖精には赤子の産声の様に届いていた。 慈雨は効いている様だ。 彼が天邪鬼な性質かどうかは分からないが、妖精は彼の前に姿を見せたりはしない。 あくまでも超自然的な自然現象を装って、シャルルの傷をいやしていこう。 ちょっと風を間接的に操り、確率的に見て慈雨がより多くヒットする様に操作する。) (01/23-23:28:26)
シャルル > (身体が楽になっていく。その雨が、傷をいやしていると分かるのに数分の時間がかかった。それほど思考が落ち込んでいた。その雨は、潰れてしまった両目も再生してくれるのだろうか。ゆっくり体を仰向けに変え、染みるのを覚悟で瞼をゆっくり開く。今は、血だけが溜まる目の奥だが、果たして効果があるのかどうか) (01/23-23:31:29)
アステル☆ > (あるべき健常な姿へ戻す癒しの水は、再生治療にも確かな効能を発揮するだろう。細胞が再生され、神経が拡張していく痛みは、成長期の際に体の節々に感じる痛みを短時間に与えてくるだろう。長時間正座した後の足の痺れの様に、じんじんと傷口がうずく筈だ。 岩場の温泉なら身体ごと浸かる程に在る湯量から感じぬ再生の痛みを、慈雨は教えてくれる。) (01/23-23:36:23)
シャルル > (目の奥にまで伝わる苦痛。だが、それに声を上げることなく、ただ浴びるだけ浴びておく。目に溜まるほどにその雨を浴びれば、一度目を閉じて、その雨の効果に身を任せる。血を吸い込んだ衣類にも雨が染みて、それらが血を流してくれるだろうと思いながら) (01/23-23:40:32)
アステル☆ > (慈雨は降る。岩場の温泉とシャルルとを結ぶ様に降り注ぎ、草花の成長を助け、緑を濃くして、橋を繋ぐ。妖精がセットした慈雨は、気流の関係で一晩経てば流れてしまう。 だが、歩けるくらいにはなる筈だ。この短期間で目まで治るかは分からないが、これ以上は第三者(自分)の干渉を悟られるだろう。 最後にもう一度シャルルを見て、妖精は再び星海を巡る軌道へと戻っていった。) (01/23-23:46:23)
ご案内:「闇の集う場所 ―\どこかの荒地―\」からアステル☆さんが去りました。 (01/23-23:46:30)
シャルル > (雨の力が誰の物かはわからない。だが、きっと己を生かしてくれることを決めてくれた人によるものだとは思っていた。それが人でなくてもありがたく思えた。両目を開いても、視界は戻っていない。きっと目だけは治らなかったんだろう。だが、出血は弱まったか) ……。(両目が見えなければどこにいるかもわからない。それでも、戻らなければ。この地から離れなければ。体を起こしてフラリと立ち上がれば、まだ若干シミになって残っている血に気づくはずもなく、誰かが残してくれた草の香りに、ただ、何故かただ誘われて歩き始める。その向かう先の温泉の効果を知らなくても、そこで暫くジッとしてるんだろう) (01/23-23:54:30)
ご案内:「闇の集う場所 ―\どこかの荒地―\」からシャルルさんが去りました。 (01/23-23:54:35)
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