room10_20130421
ご案内:「闇の集う場所」にエリゴスさんが現れました。 (04/21-14:01:02)
エリゴス > (男はひとりきり、瘴気の地を見下ろしていた)…………。(風が吹く。砂埃が舞う。袖で眼を抑える) (04/21-14:01:56)
エリゴス > (この世界の暦で言えば、もう八ヶ月近く経つのだ。この世界に来てから。どうやらほかの者達は、ほかの世界と行き来していることも多いらしいが、自分はほかの世界を知らない。「境目」によく繋がっているという森を再三うろついても、どこにもいけない) (04/21-14:03:49)
エリゴス > (だから自分は、時折かけろといわれる「眼鏡」がどこに売っているのかも実際には知らない。建造物もあの館と時狭間、その裏手の宿泊施設しか見たことない。どこにもいけず、どこにも帰れない。正確にはそのみっつ以外の建物も知っている――あの王城は、牢獄に等しかった) (04/21-14:06:03)
エリゴス > (繰り返してきた一通りの物語は、今この場で全て説明できるぐらいには精密に覚えている。しかしおかしいことがある。何かが足りないのだ。その物語は、自分自身が当事者であったはずなのに、何の感情も沸かない――まるで、薄い羅紗を通してみるように、自分が感じていたはずの感情に触れることができないのだ) (04/21-14:08:01)
エリゴス > (否、今も。怒り、愛、喜び、慈しみ、悲しみ、友情、慮り――感情は掴んだと思ったら指の間をすり抜けて、砂のように舞い散ってしまう。一度だけ思い出しかけたときがある。この地、まさにこの地で、紅い夢魔に戦いを挑んだとき、あのときは何かを思い出しかけた。しかしそれが何なのか分からない。魔物の呻きに食指が動くが、男はその場に佇んだまま) (04/21-14:11:01)
エリゴス > (先日とんでもない失敗をしでかした、らしい。ミスもあるが、そもそもあの言語、自分が何故か覚えている言語では目的には辿りつけないのかもしれない。そんな気がしてきた。所詮一世界の一言語にすぎないのだ、世界を超える魔術などできないのかもしれない。となれば、どうやって? 自分はどうやって「あの世界」を探し出せばいい?) (04/21-14:13:07)
エリゴス > (時間、次元、世界の全てからたった一つの世界を探し出す。――そして、「迎え」に行くのだ。もう、牢獄のようにただ繰り返す、こんな世界にいなくてもいいのだと) (04/21-14:16:31)
エリゴス > (自分の中に唯一残った、はっきりとした愛情)我が娘よ……。(ふる、と唇が震え、愛しげに吐息を零す。この世界で、自分は王などではない。あの世界でも、自分は王でなかった。役割に縛られたただの異端者。感情という名のバグ) (04/21-14:19:36)
エリゴス > (その感情も、今では分からなくなってしまった)……帰るか。(くる、と踵を返した。かつこつと足音を立てながら、男はひとり、大地の果てへと消えていく) (04/21-14:23:40)
ご案内:「闇の集う場所」からエリゴスさんが去りました。 (04/21-14:23:42)
ご案内:「闇の集う場所」にルカさんが現れました。 (04/21-20:54:00)
ルカ > (トランクを片手に瘴気の地に足を踏み入れる。魔物の気配はなく、辺りはしんとしている。) (04/21-20:55:25)
ルカ > (血のにおいに喉を押さえる。昨晩血を飲んだばかりなのにひどく渇く。)けほっ…コホ…(2,3度咳き込み、目を細める。確かに最近長い間血を飲まないことが多い。それでも大丈夫だったのに、どうして急に…と眉を顰める。) (04/21-20:58:22)
ルカ > (カタカタとトランクの金具が鳴る。中の女が何か呼び掛ける。何か言っているようだが聞こえない。 金具を外し、ぱかんとトランクを開く。関節をはずし、トランクに納まっていた女がガコガキと骨の擦れる音を立て、地面に降り立つ。) (04/21-21:02:09)
ルカ > 「いや、何。……苦悩しているようだね。」(少年を見上げ矮躯の女がにやにやと嗤う。)「吸うかい?」(手首を持ち上げ少年に示す。)……いいえ。我慢できます。(少年は首を横に振る。) (04/21-21:08:32)
ルカ > 「……そうかい。じゃあ、一つヒントをやろう。」(人差し指を立て、女がせせら笑う。) …珍しくやさしいんですね。 「まあ、気まぐれさ。 ……君はまだ何者にもなれる。」(女はにんまり笑ってそう告げる。)どういう意味ですか…?「私のように手遅れではないということさ。」(女は、魔女はにやにや笑う。) (04/21-21:12:41)
ルカ > 「………疲れた。吸わないのなら戻る。」(くぁ、と小さく欠伸して。ゴキゴキ骨を反対に曲げていく。)……大したことやってないじゃないですか。(2,3話しただけで。と。) (04/21-21:15:48)
ルカ > (トランク女が納まれば長い溜息。しばらく辺りを見渡す。何もなく、それでも混沌としているのがこの場所だ。) (04/21-21:37:52)
ルカ > 何者にでも……(なら、こんな所に居るべきではない。少年はそう考える。ゆっくりと歩き出し、この地を後にする。) (04/21-21:40:03)
ご案内:「闇の集う場所」からルカさんが去りました。 (04/21-21:40:08)
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