room21_20130510
ご案内:「春風草原」にクルスさんが現れました。 (05/10-22:46:00)
クルス > (ふゎりと温かで柔らかな、土と緑の香りをたっぷりと含む夜風が草原を撫でる。 月のない空は、いつものように草や花々を照らしてはいない。けれどそれぞれの鮮やかで明るい色彩が、不思議と辺りを明るくしていて。 そんな中、不意に、先程までそこにあっただろうか。誰かがいればそう思っただろう赤と黒の影が、ふゎふゎの草原に横たわっていた) (05/10-22:51:32)
クルス > (真紅の髪を新緑の草花に散らした、それは夢魔だった。いつもの鋭い金の瞳は閉じられていて、それだけで面立ちの印象はずいぶんと柔らかなものになっている。 すぅ…と僅かに開いた唇から規則正しい吐息が漏れる。眠って、いるのか。それにしても何故にこんなところで、と友人知人が見たら思いそうな) (05/10-22:57:57)
クルス > (草はふかふかで、寝心地は悪くなさそうだ。現に横たわる当人は、まるで寝台で寝入ってるかのように穏やかな寝顔で。 しかし昼ならともかく夜に一人、眠るような場所でもない。横向きになったその頬に、ハラ と薄紅の花弁が降り掛かる。余所ではもう、とうに散っているだろう桜の花びらが) (05/10-23:06:13)
クルス > ん……(もぞ、と少し肩が揺れる。その拍子に花びらは頬から落ちた。 その間にも2,3、4,5、夜風に撫でられた枝から薄紅のそれが舞い散る。眠る夢魔の周囲に、それから黒衣の上にヒラリ ヒラリと落ちていく。少し強めの風だった。低い場所にも吹いた風は、真紅の髪をも ふゎ と揺らして) ………(もぞ。もぞもぞ。さっきより大きく動く。ピク と僅かに瞼が震えて) (05/10-23:16:44)
クルス > ………(ぱち。ぱちぱち。瞬きを数回。更にぱちぱち) ……?(ぱち。金の瞳が開かれた。寝起きの猫のように、瞳孔はまだまん丸で) (05/10-23:22:21)
クルス > (ふこふこ。でも自室の寝台じゃない。 友人宅の縁側でもない。それにしてはずいぶんと柔らかい。緑の香りがする。土の香りも。 視点が合ってきた。瞳がキュ と明かりの下に来た猫のように細まる) ……ぁ?(第一声はそれだった。とろんとした、けれどいつもの鋭さを宿しつつある双眸で辺りを見回す。横向きになっているので、片サイドだけだけれど) 桜…?(最初に視界に入ったのはそれだった。自世界にもあるよく知る花の木。それから周囲の草花) (05/10-23:29:05)
クルス > (身体が重い。ほんの少し力を込めれば、起き上がることなど容易いのに、酷く億劫だ。それでもぐぐっ と身を起こし、改めて周囲を見渡す。すぐにはピンと来なかったが、覚えのある場所だった。確か――) 櫟に会った場所か。(あの、変わった和の装いをした面白い少年。背に乗せて夜空を飛んだ時のことを、不意に思い出して) ――ん?じゃあここは、あっちの世界か?(ハタ。あっち、とは異世界のこと) (05/10-23:40:15)
クルス > (ぐぐぐ。取り合えず座った姿勢にまでは持ち込む。しかしすぐに ころん、と横になりそうになってしまう。空を見上げれば、キレイに晴れているというのに月が見当たらなかった。今日は新月だ。分かってる。だから終日、夢に籠ってようと眠り続けていたのに。 こちら側、現実世界だけに生きる魔とは違い、本来夢や精神世界を住処とする自分達夢魔は、バイオリズムだの精神的情緒だの、そういった影響を受けやすいから) (05/10-23:47:30)
クルス > (最もこれは、それを根性で無視し続けたりもしているのだけれど。ふぁ、と心地よく気だるい感覚と共に欠伸が一つ。 しかし今月はどうにも優れない時だったらしい。眠い。こちら側にいると、まるでそれこそが常人でいう、夢の世界にいるかのようだ) 誰かの夢でも渡ったか。(無意識下に、この場所を夢見る誰かの夢、意識に介入したのだろう。その相手が目覚めたかして、多分、現実世界に放り出された。 そんなところだろうと考え、ぼぅ…と再び聳え立つ桜の木を見上げる。確か前に来た時も満開だった。そして今も。 まるでずっとそのまま、永遠に咲き続けているかのような) (05/10-23:55:33)
クルス > (風が吹いて、赤い髪を揺らす。横たわった際に付いていた鮮やかで小さな花が フッ と飛ばされていって。これにも一応、草木や花の美しさを愛でる心くらい持っているのです。特に桜はお気に入りの花なので) 綾歌を連れて来たら、喜びそうだな。(ぽつり。唇から漏れたのは、想い人の一人の名前) (05/11-00:06:41)
クルス > (もそもそ。普段とは真逆の緩慢な動きで立ち上がる。 あぁだるい。それでいてふゎふゎの夢の中を歩いているようだ。しかし一つ、思い付いたことを実行すべく桜の木に近付く。 うろうろ。その周囲を見回して。6以上でお目当てのものは見付かるだろうか) [6面2個 2+2=4] (05/11-00:12:40)
クルス > (ない。むぅ。ちょっと眉を寄せた。 まぁそう上手く、枝など落ちていないか、と思い直す。もしあれば、持って帰れば想い人が喜ぶだろうかと、そんな気持ちで探してみたのだが。 ちょっと遠くへも視線を向ける。わんもあちゃれんじ) [6面2個 1+3=4] (05/11-00:15:09)
クルス > (どうやら体調不良と共に運も低下するらしい。ない。 チッ、と行儀悪く舌打ちし、あっさり諦めた。手折ればもちろん、手に入れるのは容易だが――それだと相手は、喜ばない木がした。何となく) いいか、これで。(ス。気だるい身体を折り、周囲に散らばる花弁を拾う。花の形そのままに散った、なるべくキレイな状態のものを5,6個。小さな花でもそれだけ集まれば、それなりに見栄えはする。 それからふと、思い立って同じようにまたそれを集める。この花を好きかどうかは知らないが、そもそも桜なんて花、知らないかもしれないが。今の次期、珍しいものであることには間違いない。 自宅に住まわせている銀の髪の青年にも、おみやげにしようと思ったとかそんな) (05/11-00:21:56)
クルス > (軽く抱える程になったが、まぁいいだろう。その辺りで限界が来たらしく、ずるずると木の幹を背に座り込む。駄目だ眠い。身体が重い。 あちらでなら。夢の世界でなら、いつも通りに動けるはずだ。 寝よう。戻ろう、あちらの世界へ。この器と、手土産の桜の花弁ごと。 そこまで考えて、瞳を閉じる) (05/11-00:26:13)
クルス > (意識すれば、異世界にいようと夢魔は夢魔。夢に溶け込むことは容易い。 自世界の誰かの夢に、ここから渡る。ユラ…と赤と黒の姿が一瞬揺らぎ、そして溶けるように霧散する。手にした桜の花ごと、この世界から夢の世界へと消えていった) (05/11-00:30:35)
ご案内:「春風草原」からクルスさんが去りました。 (05/11-00:30:39)
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