room42_20130525
ご案内:「鬼ヶ岳」に娯暮雨さんが現れました。 (05/26-00:15:50)
ご案内:「鬼ヶ岳」に卍さんが現れました。 (05/26-00:16:08)
娯暮雨 > (何度か世界の空気が変わった後、二人を乗せた一旦木綿は、とある森にある小高い山の前に差し掛かるとヒュルルと高度を下げて降り立った。降りた先には、見上げるほど大きな一角と二角の鬼石像が左右に佇む石段があり)ここを登れば、拙者の里。でござるよ。(ぴょん、と一旦木綿から降り立てば、ひらり、と手で促すようにご案内ー) (05/26-00:21:47)
卍 > () (05/26-00:22:07)
卍 > (否応無しに懐かしさを覚える日本の空気。ひょいっと飛び降りると石段を見上げ。)―此処までは特段隠れ里の気配は無く、って感じだな?(まぁ鳥居の前に鬼の像が立っている辺り、人間からすれば普通では無いのだろうが。さっさと歩き出し。)早く行こうぜ?(気持ちが急いているのか、幾分落ち着きが無く。) (05/26-00:24:35)
娯暮雨 > うん…っ。(なんだかドキドキ、しつつ石段を登っていく。下から見えた石段は百段以上あるように見えたが、10段ほど上った所でがらりと空気が変わる。そよりと冷たい風と、しっとりとした深い山の空気。それと、満ち満ちた妖気は、鬼にとっては心地良いものの筈で。あともう10段も登れば、遠くに見えていた鳥居の下に辿りつく。日も落ちかけた里では、田仕事を終えた人や妖怪が共に歩く姿がぽつぽつと) (05/26-00:31:24)
卍 > ――。(空気の変化は恐らく殊更敏感な体質でなくても気付く程の物だ。男となると尚更。土地そのものが持つ気もそうだが、相手と同じ匂いがしたのだ。視界が開けると「のどか」のお手本の様な光景が飛び込んできて、思わず目を丸くした。こういう場所で、妻は育ったのか、と。らしくもない感慨すら覚えて。)―成る程、害意のあるモンが訪れてもその気を削がれる様な風情だ。 ・・・気持ちの良い場所だな、娯暮雨。(男は一目でこの地が気に入った様。微笑しつつ見遣り。) (05/26-00:35:14)
娯暮雨 > (ぱっと目に着くのは、田んぼに畑に、いくつかの合掌造りの家々。どこからか、川のせせらぎも聞こえてくる)…拙者の自慢の里でござるよ。(相手がこの場にいるのがとても新鮮で。気恥かしさと嬉しいのが混ざったような顔ではにかんだ。相手の方を振り返りながら、てて、と舗装されていない道を行く。進めば、辺りを行く人から当たり前のように「おや、お帰り」や「ご苦労さん」等の声が掛かる。「お客さん?」と尋ねられれば、卍さんでござるよー♪なんて、紹介もしちゃったり) (05/26-00:42:54)
卍 > 自慢したくなる気持ちは解る。(小さく頷いては相手の隣を歩調を合わせ、歩く。随分丸くなったとは言え男が纏う空気は『暴虐』の一言に尽きる。ソレでも里の人々の表情に恐れや拒絶の色が無く、男は軽い困惑とムズ痒さを覚えるのだ。こうも簡単に受け容れられるとは。視線はゆるーりゆるーり、あっちを見たりこっちを見たり。) (05/26-00:46:07)
娯暮雨 > (「ああ!あの、噂の旦那さんなん!あらあら、まァまァ。娯暮雨ちゃんをよろしくね。」と、訛りのある発音と人の良い笑顔で、中年の女性に両手を掴む勢いで握手を求められたりも。そんな姿にあわわ、となりつつ。日の暮れかれた空に、ぽつりぽつりと明りが灯り始めた。街灯ではなく、火の玉でござる。) (05/26-00:51:55)
卍 > ・・・っ。(どうしていいのか解らずに相手と女性を困惑気味に交互に見つめつつ、握手に応じた。人情に触れる事に余りにも抗体が無い。) ・・・鬼火か?まるで絵巻の中の世界だ。(面白い、と言わんばかり浮かぶ笑み。灯る灯りに近付いては、まじまじと見つめ。) (05/26-00:55:12)
娯暮雨 > …なんだか、いつもより明るいでござる。(頷きつつ。じ、と同じよう見つめると、火の玉がゆらゆら、踊る様に揺らめいた)卍さんに、「いらっしゃい」って。(ふふ、と笑んで。あぜ道を更に進むと、横に折れて木々の鬱蒼と茂る細道へと入る)それでね、この先に薬師沼、っていう沼があって…(辺りは更にひんやりと湿気を帯びる。徐々に強い妖気に近づいて行っているのが分かるかもしれない) (05/26-01:01:29)
卍 > ・・・痛み入る歓迎だ。(相手の笑顔に対し、皮肉めかして浮かべた笑み。『虚勢』が隠し切れずに相手に伝わるかもしれない。) いよいよセンセーにお会い出来るってワケだ。(強い妖気を受けて反射的に男の表情は好戦的な物に変わる。戦いに来たワケではないと解っていても、本能的なモノで隠し様が無い。故に顔色はそうでも闘気や殺気は放たれておらず。) (05/26-01:04:36)
娯暮雨 > 皆卍さんの事は知ってるから、嬉しいのでござるよ。(妖怪たちは皆、異世界であるにも関わらず、ここまで時折届く程の強い妖気の持ち主だと、顔は知らずとも直ぐに分かった様子で)河童先生ー?(奥の開けた場所に出ると、真ん中に蓮の浮かんだ丸い沼があった。沼の淵まで行けば、声をかける。しばらくすれば、ぷか、と河童の頭のお皿が覗いて「……おるぞ」としゃがれ声で返事が返ってきた) (05/26-01:12:29)
卍 > ・・・初めて来たのにか?(これまでブチ殺した妖怪の中に彼らの知り合いが居たりしたんだろうか、何て気まずい勘違い。唇をへの字に結んで。 相手の呼びかけに「?」って目を丸くして、相手の視線を追う。覗いた姿が己の想像していた「名医」とは違い過ぎて、キョトン。) ・ ・ ・ 。 カッパだ!!!Σ(゜Д゜;)(思いっきり指差した。) (05/26-01:16:47)
娯暮雨 > 『気』で分かるのでござる。(足りない説明と共に、こくん、と頷いて)あ、良かった。こんばんは、でござ…(と、河童先生に挨拶しかけた所で上がる声に、はわっと目を丸くして其方を振りかえる。河童先生、片眉上げて「なんや…」と丸眼鏡の奥の細い目でじろりと卍を見上げつつ、沼からあがると、水滴ぽたぽた落としつつ、どっかりと岩に腰を下ろした。ふぁぁ、と欠伸をひとつ) (05/26-01:21:42)
卍 > ぉぉぉ・・・カッパが喋ってるぞ、娯暮雨。いっちょ前に・・・。(礼儀知らず。悪気は多分無い。様々な妖怪と関わりを持った男もカッパを見るのは生まれて初めてだった様で。これでも感動している様である。) (05/26-01:24:10)
娯暮雨 > 河童先生。さっき言ってたお医者さん、でござるよ…っ。(あわわ。袂をちょぃ、と引いてご説明。河童先生、サーモンのお寿司のキーホルダーが隅かかった丸眼鏡をずりあげると、卍をじぃぃ。と見つめて「卍。…どんな厳つい奴かと思っていれば、見た目は小童、か。」ふむり、とつるりとした鼻を撫でる。馬鹿にしている風ではなく、興味深気な声色で「それで、どうした。薬が切れた訳じゃあ、あるまい」) (05/26-01:29:29)
卍 > ・・・オイ、娯暮雨、寿司だ。寿司の人形が引っ掛かってるぞ、気づいて無いのかアレ、おい。(ぐいぐいぐい。相手は袖、こっちは相手の腕を引っ張って意味不明なことを主張している。) あァ、だが中身は正真正銘の鬼でェ。アンタが「あの薬」を作ったって聞いてな、日頃の感謝も込めてこうしてアイサツに来たってワケだ。(大したアイサツだ。) (05/26-01:32:34)
娯暮雨 > あ、あれは翔さんから貰ったプレゼント、でござるよっ(お気に入りなんです。と河童先生情報をご提供致しつつ。河童先生、相手の言葉を聞けばククッと笑って、頷いた。「それが仕事や。礼はいらん。…キュウリも持っとりは、せんようやしな。まぁ、座れ」自身の座る岩の前に、同じ大きさの岩が丁度2つ並んでいる。) (05/26-01:36:49)
卍 > 今度キュウリの人形持ってきたら喜ぶかな。(重ねて言うがバカにしている訳では決して無い。未知との遭遇に対しての素直な反応である。男なりに感謝の品を届けようと言う配慮である。無礼千万ではあるが。) ・・・何も言って無いのに解るのかい。(見てくれは健康そのもの。やはり名医と言う事だろうか。妙な感心をしつつ、大人しく言葉に従おう。) (05/26-01:40:17)
娯暮雨 > !うん。(こくこくこく!と頷いて。そんな風に思ってくれる優しさに、耳ぱたた。へにゃっと笑んで。同じく、相手の隣の岩へと腰を下ろす)体調が優れなくて。最近、手足も痺れる事があるそうなのでござるが…(と、そろり。先生に簡単な説明を。河童先生、やっぱりじぃぃ、と卍を見つめる。良く見ると、眼鏡の奥の目は細いが、瞳はとてもキラキラしている「それが医者ってもんよ。どれ、診てやる。」何も着てないのに腕まくりの様な仕草をしたのち、指先の丸い手を其方に伸ばし、胸元に触れようと) (05/26-01:46:49)
卍 > そっか。(相手の反応を見る辺り大丈夫そうでほっとひと息を着いた。その内箱詰めのキュウリと「キュウリストラップ」が医者の元へ届くだろう。) 仁術だねェ、まァ大したコトじゃねェ。気楽に診てくれりゃ良い。((・・・今何捲くったんだろう。))(羽織の胸元を開く。痺れの正体は端的に言うと『蓄積したダメージ』である。人生の大半、二十年の内の十六年余りをひたすら戦いに身を置いてきた男。ソレも毎夜毎晩だ。おざなりな治療を施し、回復し切らなかったダメージは決して頑丈に生まれていない男の体に少しずつ蓄積されて行く。そして身体の限界を超えたソレは今や致命的な状態へ達していた。常人ならばとうの昔に命を失っている様な状態。妖怪ならばその都度再生すれば済むダメージが、半人半妖の男の体にはそのまま残っていた。骨格、臓器、筋肉、あらゆる箇所に深刻な爪痕を残すソレは脳幹にまで達し、男の体の自由を奪っている。腕の良い医者ならば容易に「この先」の見当は付くだろう。症状は放って置いてもこのまま少しずつ悪化の一途を辿り、四肢だけでなく五臓六腑を含む全ての体の自由を奪う。その先に待つ物は死だ。) (05/26-01:50:00)
娯暮雨 > (届いた日には、河童先生、お皿が潤いすぎて水が溢れるほどに大喜び間違いなし。診察が始まれば、己はそれを見守るのみで。河童先生の手が、ぴとり、と吸いつくように添えられる。薬を塗られた時と同じようなヌルっと感もある。一寸の間、目を閉じて、相手の体を診る。「((滅茶苦茶…としか言い様がない))全く…、若いもんは相当…無茶をしおる」とだけ言うと、手を離して腕を組む「まァ、鬼のやる事ににつべこべ言う気もない。己の体の事は、己が一番よう分かっとるやろ。」体を診て、半人半妖と知っても尚、鬼と呼ぶ。) (05/26-02:00:18)
卍 > (感触に関しては特段嫌がる素振りも無く平然と。妻の前で皆まで言わぬ相手へ暗に感謝しつつ。)―まァな、だが今後も無茶をやる予定なんだ、悪ィがコイツを何とかして貰いてェ。(悪びれもせずに口端を上げ。)この痺れや違和感が消えるなら、当面はアンタの言う通りにするからよ。 (05/26-02:03:43)
娯暮雨 > (ちょっとハラハラしつつ二人を交互に見やって。一等信頼しているお医者さんの診察が終われば、心配よりも治る事への期待が胸に宿る。河童先生、クク。と可笑しげに笑って同じようにクチバシの端を吊りあげた「よし。言うたな。なら…、これを飲め。」岩陰に隠していた小さな壺の蓋を開け、ひっくり返すとぺとり、手の平の上に小さな白い何かが落ちた。もぞもぞ、と蠢くナメクジの様な虫。良く見ると、顔に白魚のような目が3つ、胴には6つある。そして柔らかな角のような突起が額に2本と、胴に4本。何とも奇怪な姿のそれを、すぃ、と其方に差し出して) (05/26-02:11:29)
卍 > ――。(何の躊躇も無く目の前の生物に手を伸ばし、飲み下す。『体を根治させmistとの約束を果たす』、男の意思は鋼よりも固い。例え麻酔無しで臓器を捏ね繰り回すと言われても躊躇無く首を縦に振っただろう。) 娯暮雨がアンタを俺に推した。例え毒を飲めと言われても従うさ。 (05/26-02:14:37)
娯暮雨 > (河童先生、相手が強い意志と共に虫を飲み込んだのを見守って「…馬鹿言え。そいつは『白澤(ハクタク)虫』。どんな病も直す、ありがてぇ奴よ。」嘘か真は分からぬが、ニヤリ。と笑う。飲み下せば、少し体温が上がり、体の中をもぞもぞと何かが這いまわる感覚がある。体内の傷を癒し、毒素を消し去られているのが分かるだろうが、一気にではない。少しずつ。何日もの時を掛けて治癒が施される「で。……ひと月。ひと月でいい。穏やかに過ごせ。その後は、何をしても構わん。」カポ、と蓋を閉めた壺を再び岩陰に仕舞う。) (05/26-02:24:38)
卍 > 古の聖獣、あの『白澤』か。(複数の眼は確かに、かの聖獣と似る。体内の不快感は「来る」モノがあるが、それは「治療をしている」と言う実感になる。治療の方法はただ一つ、膨大な数の損傷箇所を地道に一つずつ根治させてゆく事。医者の両方は理に敵っていた。娯暮雨の方を見遣り。) ひと月、此処でのんびり過ごそうかね?(男の浮かべる笑みにも、隠しきれない安心が見えた。死の実感との孤独な戦いが終わった気がした。) (05/26-02:29:14)
娯暮雨 > (河童先生、満足げにこっくり頷く「左様。大人しく身を任せさえすれば良い。…ただ、ひとつだけ。ソイツがココに来ると中々に痛い。まァ、痛いのは慣れっこやろうから、心配する程の事でもないか。」ココ、と言いつつ、指先の丸い人差し指を己のこめかみにぴとりと当てた。実際は激痛が頭を半日ほど襲うのだが、何とも軽い調子の忠告を)…へっ。(そして、突如向けられた笑みと言葉に間の抜けた声。ぽゃ、と頬を赤く染めて)うん…っ!(こくっ!と頷き、先生へと顔を向け、頭を下げて)河童先生、ありがとうございました。 (05/26-02:36:55)
卍 > 痛みは俺の心胆を寒からしめるに至らん。 ―なんてな。(冗談めかし笑んで見せると立ち上がり。) こう見えて義理堅ェンだ、礼は必ずするよ。(無礼な男なりの感謝。) (05/26-02:39:55)
娯暮雨 > (河童先生、また可笑しげに静かに笑い「…やろうな。礼はきゅうりでいいぞ。それ以外は要らん。」むしろキュウリがいいです。と聞こえる程に、きゅうりの部分を強めて言った。くるりと甲羅の付いた背中を向ければ、とぷん。と沼へと沈んで行った。「((ほんまは七日のあれば、動いても構わんがな))(何よりも、休息こそが良い治療になると思って付いた嘘。べ、と沼の中で舌を出した河童先生の気配は、薄くなった)」…良かったでござるね。(立ち上がった相手を見上げ、へにゃ。と笑み) (05/26-02:47:40)
卍 > ハッ。箱で送ってやるよ、箱で。(沈んでゆく医者を見えなくなるまで見つめていた後、小さく一つ息をつき。) ―あァ。この里さえ良かったら、ひと月本当に世話になってもいいか。多分、生涯で最後の安息になる。ソレなら、お前の育ったこの場所が良い。 (05/26-02:50:42)
娯暮雨 > (その言葉の後、少しだけ水面が揺れた。そよ、と涼しい風が通り抜け)大歓迎でござるよ…♪ひと月は、卍さんにとっては長いかもしれないでござるけど…。(最後、と聞けば無意識に少し眉は下がりはするものの、表情は嬉しそうなもので。ふんわり尻尾を揺らしながら、立ち上がる) (05/26-02:55:07)
卍 > 医者の見立てでひと月なら大事をとってもう少し長く、で良いと思ってる。後に残るぐれェなら今治すよ。(先程相手が言った通り、気分的なモノだけでなくこの地の空気は体に良さそうだ。) 此処に居ればお前の顔も毎日見れるんだろ?退屈はしねェさ。(ゆるりと微笑して見せた。本人は気付くよしも無いが、この短い期間が今後の人生の中で一二を争う大きな大きな思い出と成っていく。) (05/26-02:58:47)
娯暮雨 > えらいえらい…♪(意外な程に真っ当な物言いに、一寸きょとんとした顔をして。背伸び調子に手を伸ばせば、ふわふわと頭を撫でようと。続いた言葉と微笑みに、ぅ。と赤くなって、手が止まる。こく…、と頷き、えへへ。笑んで)じゃあ、行こっか。拙者のお家。 (05/26-03:03:13)
卍 > 子供扱いすんなっつゥの。(不服げだが抵抗をしない。やはり相手には敵わないのである。) ―お前が育った家、か。少し緊張する。(ぽり、頬を掻いては相手に付いて歩き出す。) (05/26-03:05:49)
娯暮雨 > たまには良いでござらぬか?(ね?と朗らかに首を傾げて。忘れがち、というより意識しない事が殆どだけど、拙者の方がちょっと年上なのでござる。)緊張しなくて、良いでござるよ♪(と、手を取って歩き出す。緊張を和らげる効果があればいいなと思いつつ、来た獣道を再び通ってあぜ道に戻る。日は遠に暮れていて、夕餉時か、軒を連ねる家々からは美味しそうな香りがふわりと漂っている。火の玉の灯る道を進んで行けばやがて、垣根に囲まれた庭のある一軒の合掌造りの家の前で立ち止まった。) (05/26-03:12:19)
卍 > よりによって今か。(寄っかかってしまいそうになるのだ。色んな感情がごっちゃ混ぜになり過ぎて。そんなんだから、手を握る相手の意図は正しい。おっとりしている様に見えて行動的な相手に、たびたび男は救われる。日が落ちてもほわりと暖かな里の空気を感じつつ歩き、やがて相手に合わせて立ち止まり。見上げるその家屋。) 此処か。 (05/26-03:15:02)
娯暮雨 > うん。(ふふ、と笑んで。ちょっと強気なのは、ホームだから。というのもあるかもしれない。家の前に付くと、ててっと玄関へ行って、引き戸をカララと開けた)じゃーん。拙者のお家でござるー。(戸を開ければ直ぐに土間があり、竈の上に置かれた鍋からは煮物の香り。ただいま、と奥に声を掛け。こっちこっち、と手を引いて) (05/26-03:20:30)
卍 > ――(マトモに人の家へお邪魔するのは実は生まれて初めてだ。玄関の戸は蹴破るものだとばかり思っている様な無作法っぷり。何だか間の抜けたきょとんとした表情でゆっくりと敷居を跨いだ。)・・・。 (05/26-03:22:28)
娯暮雨 > (静かな相手は何だか珍しい。此方も少し、きょとんとして)なんだか、不思議な感じでござるね…。(自分の家に卍さんが居るなんて。そわそわしつつもへにゃっと笑んで。奥から「おかえり」と声が届いた。手をそろりと離せば、土間から奥に上がる踏み石で履物を脱いで上に上がる造りになっている。どっしりとした柱の組まれた家の中は、天井がとても高く、中二階が娯暮雨の部屋になっている。囲炉裏のついた10畳ほどの板の間を抜け、隣の座敷の部屋へ向かう。そこには夕餉の支度の整ったちゃぶ台の横に座る、老夫婦の姿があり) (05/26-03:30:32)
卍 > ――っ。(奥から声がすると、男の肩が情け無いほど跳ねた。相手へ着いて進んでゆくと、目に入る老夫婦の姿。目が合うようならば反射的にくくっと、若者らしい行儀の悪い会釈をして。) (05/26-03:32:34)
娯暮雨 > (日本昔話に出てくるような、ひょろりとした雰囲気のおじいちゃんに、ころりとした雰囲気のおばあちゃん。二人は其方へ頭を揃えて下げて「はじめまして。娯暮雨がお世話になってます。」と、おじいちゃんがご挨拶。おばあちゃんはにこやかに笑って「ま、お座りて。」と、ちゃぶ台の前に並ぶ座布団を勧める。空いた座布団は3つ。どうやら、田舎の情報網の力で相手が此処を訪れる事は既に知っていた様子) (05/26-03:37:02)
卍 > (ちら、ちら、歩を進め、どかりと腰を降ろし、と一つ一つの行動の度に相手に確認する様に視線を配る。相手からおOKサインが出ると行動する、の繰り返し。偉そうに胡坐を掻いた姿勢の割には視線はうろ、うろ、うろ。非常にらしくないのは一重に相手が妻の身内であるからだ。) (05/26-03:40:47)
娯暮雨 > ま、卍さん…?(ぎこちない動きに、大丈夫かな。と隣に座りながら顔を窺う。おろ。)ぁ、えっと。卍さん、でござるよ♪(両掌で相手を示してご紹介。いつも話はしているし、似顔絵を描いて見せた事もある、ご存じ、拙者の旦那さんでござる!紹介を受けた二人はニコニコうんうんと頷いて「どうぞ、ごゆっくり。」とおじいちゃんが言ったあと「自分の家だと思って。ね。」とおばあちゃんが続く。) (05/26-03:46:19)
ご案内:「鬼ヶ岳」に妙河さんが現れました。 (05/26-03:46:56)
卍 > (大丈夫、と言わんばかり小さく頷いて見せるのだが多分相手から見たら全然大丈夫じゃない。緊張、と言うよりかはやはり困惑、が大きい。どうしていいのか解らなくなってしまっている。)世話に、なり・・・ます。(潜入や騙し討ち以外で多分生まれて初めて使う敬語だ。) (05/26-03:49:08)
妙河 > (3人の居る座敷からは、縁側の先に庭が見える。盆栽が並べられて、手入れの行き届いた花が植えられ、高い木が一本植わったその庭の真ん中で、七輪を前にしゃがんで団扇をパタパタしている男の姿。焼き魚の香り。) (05/26-03:50:32)
卍 > ――?(視線が相手と縁側の男性を行き来し、「彼は?」と問うて居る。兎に角この男、口数が少ない。ボロを出すまいとしているのだろうか。) (05/26-03:52:49)
娯暮雨 > (う、うん…?と心配げな面持ちながらも同じように頷いて、二人の親へと向き直り)1月ほど、養生でゆっくりしたいでござるよ。(お願いします。とぺこり頭を下げて、二人はやはりウンウンと頷いて「それで、卍君。ワシは早よう孫の顔が―…」「ほら、固くならんで。今日は遠出で疲れとるでしょ。お風呂も沸かしとるけん、本当にゆっくりしてええんよ。お腹も空いてるでしょ?ご飯、食べましょ。ね。」言いかけたおじいちゃんの言葉を遮るように、おばあちゃんがにこやかに喋り倒した後、さてさて、とご飯をつぎに土間に向かう。おじいちゃんは、こほん。と咳払い) (05/26-03:57:35)
娯暮雨 > 拙者のお兄ちゃん、でござるよ。(はた、と自分も気付いたように庭を見やる。静かな相手に吊られて、ぽそぽそ、と小さな声で) (05/26-03:59:09)
卍 > (相手が頭を下げると露骨に相手に合わせてぐっと下げた頭。で、頭を上げると同時に聞こえたセリフ。)なッ―(女性が言葉を被せなければ怒りではなく「反射的」に出していたかもしれない拳を抑えて小さく安堵の息を。) ・・・頂きます。(妻のささやきに視線はもう一度縁側へ。一度目を閉じ、男は覚悟を決めた。先程から己の中で赤毛の旧友が「ケケケ」と笑っているような気がしてムカムカしていたのもあり。相手の旦那として、何より百鬼団一番鬼として、今の自分が余りに情けなく思えて。) (05/26-04:02:36)
妙河 > もくもく、…ぱちぱち。良く焼けたでござる。(にっこり顔の描かれた面。焼き鯵を網からひょい、と更にうつせば、それを手に縁側から座敷へとやって来て)…おや。お帰り。もう着いていたのでござるね。(いや、気付かなかった!本当に。とにこやか笑顔、ちら、と元の目の描かれた面を卍に向けると)じぃー…。 (05/26-04:03:27)
娯暮雨 > (そう間もなく、戻ってきたおばあちゃんが湯気の立つ大盛りのお茶碗とお味噌汁を其方の前に置いて、どうぞ。と笑みを向ける。そのほかにも肉じゃがやら金平牛蒡やら、あらゆる和!なおかずがちょこちょこと並んでいて。)拙者のお料理は、おばあちゃん仕込みでござるから。(きっとお口に合ってくれる筈。こそ、と告げて。ちょっとだけいつもらしい雰囲気が戻って来たような予感に、ふふ。と笑む) (05/26-04:08:03)
卍 > (此方へ来る相手を睨むでも無く凛と見据え。)―卍。 今日より少しの間、世話になる。(頭さえ下げずに両手は胡坐の膝の上。『臆するな』『我道を行け』。心の中で仲間達からの後押しを受け吐いた、これが百鬼団流の礼儀を知らぬアイサツだ。)>妙河 (05/26-04:08:19)
卍 > ―では。(やはりご老人にには敬語。年の功なのか本人達の持つ不思議な威厳なのか、まだ普段の調子を出せずに居る。軽く両手を合わせると、食らう。食らう。勢い良く食らう。飯粒一つ零さぬクセは幼少よりのモノ、器用に、しかし勢い良く料理を平らげていく。) ―美味い。 (05/26-04:10:42)
妙河 > コト…(コト…と持っていた皿を卓に置き、開いていた座布団に腰を下ろすと、其方に顔と体を向け)―…卍殿。お初にお目に掛かる。拙者、娯暮雨の兄の妙河でござるよ。(じ、と相手を見据えるのは白丸の中に描かれた黒丸の瞳。黒い髪の間からは、2本の立派な鬼の角が覗く) (05/26-04:13:25)
卍 > 婚儀を上げてから今日まで何の音沙汰も無かった無礼を許して欲しい。 今後は、この未熟者に色々とご教授を願う。(すっと細めた両目、口元がにっと釣り上がった。)>妙河 (05/26-04:16:49)
娯暮雨 > (そんな食べっぷりを皆、育ち盛りの子を見守る様な温かい目で見ているのでござる。「おかわりもあるけん、ようけ食べてね。」とおばあちゃんが嬉しそうに笑う。おじいちゃんは、ウンウンと頷いて自分も箸を進め)…いただきます♪(と、これも食べ始める。ちょっとの量でも、今日は胸いっぱいだからお腹も一杯になりそうでござる。) (05/26-04:17:10)
妙河 > 寧ろ、良くお越しいただいた…。拙者からも窺えぬままで、かたじけない。今後とも、娯暮雨をよろしく、でござるよ。ぺこり(と、頭を垂れる。)…弟殿の頼みとあらば、喜んで。(顔を上げれば、にこりと笑む面) (05/26-04:21:22)
卍 > (きっと本当は威厳でなく「優しさ」に逆らえなかったのだろう。が、その事に気付く日が来るとすればもっともっと先の話だ。ただただ、女性の優しい言葉が男にとっては何かとてつもなく「怖い」モノに感じられて。ただただ頷くばかりだった。) (05/26-04:21:43)
卍 > 御意。(短く、はっきりと答えた後、浅く、短く頭を垂れた。礼儀も作法も知らぬ男の精一杯の礼がこれだ。)>妙河 (05/26-04:24:26)
妙河 > なので、卍殿も、拙者を実の兄の様に思って頂ければ嬉しいでござる。(ご飯を食べる事もあって、面を外せば、先ほどまで面に描かれていたのと同じ雰囲気の笑んだ顔が覗く。ちゃぶ台に向けば、さて、と此方も手を合わせて箸を持ち) (05/26-04:30:27)
娯暮雨 > (そんな相手の反応に、おばあちゃんは懐かしげに目を細めて、ちらりとおじいちゃんを見やった。そうして談話をしつつ夕餉が済めば、今度はお風呂を勧められ、出れば寝巻が用意されていて。寝床は5畳ほどの娯暮雨の部屋に布団を2つ敷いて、になるだろうが。主におばあちゃんの至れり尽くせりっぷりを受け、月の満ちたこの夜は、とっぷりと更けるようで―) (05/26-04:31:17)
卍 > ―ゆくゆくは。(姉と認めたかの霧の竜も、認めるまでに相応の時間を要した。その用心深さをそのまま伝えることも出来ず、苦笑をしつつ頷いて見せ。)>妙河 (05/26-04:32:32)
卍 > (妻の生まれ故郷を一度見てみたくて。或いは治療の為。当初の目的は幾つかあったが、寝床につく頃に男の心の中に残ったのは、初めて受け止めた、状況的に受け止めざるを得なかった他人の優しさ。ソレは今はまだ「これ」と言う実感を伴わず、怖い、嬉しい、あたたかい、こそばゆい、どれとも言い切れない不定形なモノとして、男の心の中に深く残った。) (05/26-04:35:55)
娯暮雨 > (満月に負けず劣らず、夢のような光景に、ほんわりと心が幸せで満ちる。こうしている間も、卍の中に蠢く虫は、少しずつ。傷つき壊れたあらゆる個所を癒して行く。) (05/26-04:36:51)
ご案内:「鬼ヶ岳」から卍さんが去りました。 (05/26-04:37:30)
ご案内:「鬼ヶ岳」から娯暮雨さんが去りました。 (05/26-04:38:07)
ご案内:「鬼ヶ岳」から妙河さんが去りました。 (05/26-04:38:10)
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