room42_20130526
ご案内:「鬼ヶ岳(昼間)」にさんが現れました。 (05/26-19:01:33)
> (昼前までぐっすりと眠り、寝癖も治さずにフラリと外へ出た。鍛錬や闘争を捨てると何も残らないのがこの男、ぐるりと里を当ても無く見て周り、今はと言うと畑の脇、水引き用の溝に裸足の足を突っ込み、涼を取りながら畑仕事をする人々をぼんやり見つめていた。) (05/26-19:03:48)
> <ぱしゃ、ぱしゃ。>(微かに足をバタ付かせ、清い水を肌で感じる。暖かな陽気と穏やかな風、土の匂い。散々寝ても否応無しに眠気を誘う、非常にのどかな風景。) (05/26-19:05:44)
> んんん。(畑仕事をするご老人が目の前を通るたび、少し前のめりになってそわ、そわ。そんな事をしてる間に彼らは遠ざかってしまう。何度かそんな事を繰り返して。)  ――おいっ。(何とかしてひねり出した声は自分で思っていたより大きく。ビクリと反応した中年の女性へ声を掛けた。) その・・・俺もやっていいか。ソレ。(野菜の収穫だろうか。女性は先程からずっと、根菜を引き抜いては箱へ詰め、一箇所へ運ぶ様な作業を繰り返していた。) (05/26-19:09:13)
> (こわごわと声を掛けた手前、断られるんじゃないかと懸念していた。が、女性の返答は気持ちが良いほどの二つ返事。男は真顔のまま立ち上がり、手ぬぐいを頭に巻いた。下駄は傍らへ、裸足のまま畑へ降りる。きめの細かい、栄養をふんだんに含んだ良い土の感触がした。) (05/26-19:11:14)
> (愛想は無い。無表情のまま、こくこくと頷き、するべき作業の説明を受ける。何の事は無い作業だが女性が一人で行うには骨の折れる作業だ。広い畑の一部を任され、男は意気揚々と空の木箱を担いだ。) (05/26-19:13:37)
> ――。(ズボッ。大根の頭を掴んで引き抜くと、そりゃもう丸々と肥えた大きな大根が抜けた。色艶も良い。男は指に付いた土をちろりと舐め、思わず微笑を浮かべる。) (05/26-19:15:35)
> (後は粛々と。片手で一本ずつ掴んでは易々と引き抜き、箱に綺麗に詰めていく。男にとっては引き抜くコトよりも「綺麗に積む」作業の方が難しかった。とは言え元々手先が不器用な方ではない。あっという間に満タンになった箱を所定の場所へ運んで・・・。)  ・・・んんん。((一箱ずつじゃ効率が悪ィな。))(今度は空の箱を五箱、意気揚々と担いで戻っていく。) (05/26-19:19:02)
> (そして再び作業再開。あっという間に満タンになった木箱を五つ積み上げると、背丈よりも高くなったソレを良い書と持ち上げ、所定の場所へ戻っていく。 流石に女性には驚かれた。) (05/26-19:21:21)
> (そして再び作業再開。あっという間に満タンになった木箱を五つ積み上げると、背丈よりも高くなったソレをよいしょと持ち上げ、所定の場所へ戻っていく。 流石に女性には驚かれた。) (05/26-19:21:43)
> (そんなこんなで、大体二時間ばかり作業に没頭し、畑の半分ほどの収穫を終えた。  面映いほどに感謝の意を告げられ、ムズカユイ気持ちになって。お礼にとその大根の内5本ほどを頂いてしまった。ソレには流石の男も「おお。」と感動の声。) (05/26-19:24:41)
> ((手伝いってのはしてみるモンだな。))(小脇に四本の大根を抱え、一本をガリゴリと昼食にしながらのたりのたりと里の探索は続く。) (05/26-19:26:01)
> <コーーン。コーーン。>(少し歩けば遠くの森で小気味の良い音が聞こえた。男の耳にも馴染みのある音。)・・・((薪割りか。))(足は吸い寄せられる様にそちらへ。) (05/26-19:30:21)
> (二時間後。)((―手伝いってのはしてみるモンだ。))(帰り道。男は小脇に四本の大根と、背中に沢山の薪を担いでいた。居候している手前、持って帰ればあの老夫婦も少しは喜ぶだろうと、足取りは少しだけ軽い。) (05/26-19:32:05)
> ((しかしアイツは相当可愛がられて育ったンだな。))(何処へ行っても「あの子のダンナ」って扱いで皆非常に優しい。元々優しい人々なのだろうが、このお土産の量はその辺の事情がある気がしないでもなく。) (05/26-19:33:44)
> (別に味を占めた訳ではない。少しでもこの里に馴染める様努力せねば、などと男なりに思った結果がソレだったのだ。あっちへ行っては)―おいっ。(こっちへ行っては)―おいっ。(そして夕焼けが里をオレンジ色に染める頃。) (05/26-19:38:31)
> <ごろごろごろ。>(男は荷車を引いて沢山の土産を運んでいた。)((えれェ事ンなった・・・。)) (05/26-19:39:15)
> (最初の畑の前へ戻ってくると男は荷車を停める。腰に巻いた、おにぎりを包んだ手ぬぐいを解き、荷台へ腰掛け。もぐ。もぐ。目の前には大きな夕日。) (05/26-19:41:20)
> ((気前良過ぎねェか、コレ。))(少しずつ分けて貰ったお土産が、荷車には沢山。その度に告げられる感謝の言葉が、最後の方には少し嬉しく感じていた。―気がする。) (05/26-19:43:58)
> (さらりさらりと心地よい風が頬を撫でていく。足を交互にぶらぶら揺らしつつ、何と無く物思いに耽る。激闘の後で体が動かない、そんな日を除いて「戦いに関する事柄」に一切触れなかった一日と言うのは何時ぶりだろう。) (05/26-19:57:14)
> (こういう止むを得ない事情が無ければ感じる事の無かった一日。感じる事の無かった経験。触れる事の無かった人々の心。存外に悪くは無いと思った。) (05/26-20:01:37)
> (この調子で一ヶ月。最初はどうなる事かと思ったがのんびりと暮らせそうだ。荷台にごろんと仰向けに寝転がり、目を閉じる。心地よい風を感じている内に、男はそのまま眠りに落ちてしまう様で―) (05/26-20:08:45)
ご案内:「鬼ヶ岳(昼間)」からさんが去りました。 (05/26-20:08:57)
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