room43_20130701
ご案内:「リドリー人形店」にロネさんが現れました。 (07/01-21:04:38)
ロネ > (ちくちくちく。何か縫っている。屋根裏部屋で一人、熱心に縫っている。柔らかな白いキャラコ。)……アザミ、遅いなー。(出かけると行ってまだ帰ってこない。いつもなら晩御飯を食べ終わっているころなのに。) (07/01-21:05:39)
ロネ > (ちくちくちく。)……遅いなあ。(ちくちくちく。キャラコは人形サイズのではない。) (07/01-21:08:13)
ロネ > (さすがに夫らしいことをしていないので、アザミに似ていればきっと愛せるヴァイオラの産着を縫っている。ちくちく。小さいし、人形と似たようなものだから、作りやすい。) (07/01-21:09:06)
ロネ > (ちくちくちくちく。)……遅いな。(心配になってくる。)……何か……(ぅ。言葉に詰まる。)……ミストの? いや、でも……(そわそわ。) (07/01-21:11:06)
ご案内:「リドリー人形店」にイグニスさんが現れました。 (07/01-21:12:43)
ロネ > ((……金庫は、バレてないはずだから。実際にミストに会ったら……わ、分からん。))(冷や汗。) (07/01-21:13:40)
イグニス > (リドリー人形店がある町は、恐らく霧と光化学スモッグとその他色々な汚染物質に塗れた澱む空気の街だろうと思う。その街の中にあるリドリー店もそうではないだろうか?) (07/01-21:14:10)
ご案内:「リドリー人形店」にアザミさんが現れました。 (07/01-21:15:26)
ロネ > (多分そう。男はひとりちくちくちくちく。) (07/01-21:15:47)
アザミ > (そんな街の中を馬車で店の前へやってくる少女。御者に往復分を払って頼んでいるので、待ってもらいつつ、馬車から降りるだろう) (07/01-21:17:06)
イグニス > (その街の空気が――さらに深まった様だ。) (07/01-21:17:33)
ご案内:「リドリー人形店」からイグニスさんが去りました。 (07/01-21:17:37)
ロネ > (ちくちく。ん? 馬車の音に敏感に顔を上げる。帰ってきたかしら。針を針山に刺す。) (07/01-21:18:50)
アザミ > (その表情は暗い。カラン、と扉を開けて入って来てから、ジワリと目が光る。階段の上を、じろりと睨んで) (07/01-21:19:52)
ロネ > おかえりー。(ちょっと大声で言う。いつも通り。)遅かったね? その身体で遠出は大変だったろう。(いつも通り。) (07/01-21:20:54)
アザミ > (大きな声が聞こえれば、赤く光る魔物の目がロネを見るだろう。手に持っていた結婚指輪をそちらへ勢いよく投げるだろう。そりゃあ恨みが散々籠ってそうな勢いで) ――――――さいってーな男だね! 結婚したのが馬鹿みたい!(ぎり、と歯を噛み締めて) (07/01-21:23:22)
ロネ > ――――。(屋根裏部屋で、ひとり、言葉を失う。)……そう。(静かな声。)せめて、指輪をこちらに持ってきてくれないかな……それとも顔も見たくないかい。(静かな声。) (07/01-21:24:47)
アザミ > ……。(持ってきてと言われれば、顔を見たくなくて。でも足が不自由なのはわかっている。だから、影を伸ばして屋根裏部屋に指輪を持っていくのだ。ロネの元へアザミの代わりに指輪を届けに来たのは、黒い影の手か) (07/01-21:26:05)
ロネ > ……君は、君の顔も見せてくれないんだね。(そっと影の手から指輪を受け取る。小声。階下に聞こえるかは、分からない)……君も、思い出の中の女になるんだね。(ぽつぽつ。あくまで静かな声。) (07/01-21:27:34)
アザミ > ……見たかったら見に来れば?もう知ってる顔じゃないと思うけど。(自分から会いに行くのは絶対嫌。 会いに来たければ降りて来い、と言わんばかりに) (07/01-21:28:25)
ロネ > (ゆる、と首を横に振った。)君が望むのなら。(階段はこんなにも遠くて長い。)止めないよ。あのとき言ったでしょう、「永遠の愛なんていらない」って。 ――どうか幸せに、アザミ。ヴァイオラの産着作ったけど、嫌だよね。子供には別の名前をつけておあげ。(静かな、声。) (07/01-21:30:20)
アザミ > ………そう。 じゃあね、ロネ。もし会えることがあれば、来世で愛してあげる。それまでは、サヨナラ。(ヴァイオラについても、産着についても何も言わない。それだけは、言わなくても勝手に考えているから。やがて、カラン、と再び扉が開く音と、暫くして馬車の動く音が静かな空間に響くのだろう―――) (07/01-21:33:10)
ご案内:「リドリー人形店」からアザミさんが去りました。 (07/01-21:33:14)
ロネ > ……ありがとう。(ぼそり。言った言葉は伝わったか伝わってないか。)…………。(ひ と り。 ひとり。 ひとり。 ひとり。) (07/01-21:34:10)
ロネ > …………。(ほう……ぅ、ぅ、と、長い長いため息をつく。指輪を手の中で弄ぶ。) (07/01-21:34:57)
ロネ > ……広いな。(ずっと一人の仕事場。)……広いなあ。(ひとり。 ひとり。アザミが来るまでは、弟子もいた。職人もしょっちゅう出入りしていた。 でも。) (07/01-21:35:56)
ロネ > (もう職人はいない。弟子もいない。妹も――住む世界が、違う。ひとり。 ひとり。) (07/01-21:36:23)
ロネ > ……広いよ……広すぎるよ……。(子供の産着を、ぎゅ、と握り締める。)広いよ……。 (07/01-21:37:42)
ロネ > ……傍には、いてくれないんだね。(誰も。)アザミ、君は……ずっといっしょにいてくれる、って、いったでしょう……君も約束を破るんだね……君もオリヴィアも、約束を破るんだね、君も思い出の中に行ってしまうんだね……(ぽたっ。 産着に、しずく。) (07/01-21:39:18)
ロネ > 思い出の中はね、綺麗だよ……綺麗だけど、どこにもいないもの、ねえ? アザミ? 君はどこにもいないんでしょう、思い出の向こうに……思い出の中に……私の、思い出の、女…… (07/01-21:40:48)
ロネ > ……主よ……狂わせてください……(男は祈った。)狂わせてください、今すぐ、今すぐ、今すぐ!!!(男は裁ちばさみを振り下ろした。どすっ。産着に突き刺さる。)何故!!!??? 何故私はいるのですか!!!?? 何故私は狂いきらないのですか、何故、何故、何故!??!! (喚く。喚く。) (07/01-21:43:13)
ロネ > ……くそう。(男はがたがたと引き出しを開けた。ずっと呑んでいなかった、阿片の小瓶。口を開ける。直接、ぽたっ、と液を垂らす。ぽたっ。ぽたっ。ぽたっ。舐める。甘い。) (07/01-21:45:22)
ロネ > (阿片は鎮静剤だ。頭がぼうっとする。舐めて唾と共に飲み込めばまた垂らす。)……オリヴィア……ミスト、アザミ……アザミ、アザミ……いないよ、アザミが……オリヴィア、アザミを連れて行かないで……思い出の中に連れて行かないでよ、オリヴィア……!! 君はそんな意地悪な女じゃないでしょう、アザミを返してよ……!!! (07/01-21:47:50)
ロネ > (思い出の中のアザミは、びっくりするぐらい優しくて、綺麗で、ころころと笑い、ぱっと花が咲いたように美しく、そして――手が届かない!! 触れない! 匂いがしない!! 味も、その声も、姿も、どこにもない!!)……連れて行かないで……。 (07/01-21:49:57)
ロネ > (――とかく、全てが遅く、男は気づきもしない。)……いっしょに……。( ぞ わ。 黒い手が、一瞬、蠢く。) (07/01-21:51:48)
ロネ > (男の影から何かが伸びて――また引っ込んだ。) (07/01-21:52:00)
ロネ > (――今は、それだけだった。)……アザミ、ありがとう……幸せに……なって、……私なんかより、ずっと、ずっと、良い人に……君はもっと幸せになって……(ぶつぶつと呟かれる言葉。) (07/01-21:53:10)
ロネ > ……もっと幸せに……(見えてしまう。もっと素敵な人に出会って、子供と平穏に幸せに暮らしている彼女が。きっとそれはとても美しくて、自分には手が届かない場所。阿片で頭がぼうっとする。――眠い。) (07/01-21:55:09)
ロネ > (ころりと転がった結婚指輪の傍で、男はひとり、短い眠りについた。) (07/01-21:56:11)
ご案内:「リドリー人形店」からロネさんが去りました。 (07/01-21:56:14)
ご案内:「リドリー人形店」に さんが現れました。 (07/01-22:02:36)
> (――――――そんな人形店で眠る男の隣に、こっそりと影の少年が出てくる。そして、作業机の上に、置くのは少女の手紙。それだけだ。それだけで、少年は再び影へと沈んでいった――――) (07/01-22:03:33)
ご案内:「リドリー人形店」から さんが去りました。 (07/01-22:03:36)
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