room43_20130702
ご案内:「(※)リドリー人形店」にロネさんが現れました。 (07/02-19:06:33)
ロネ > (――パチパチパチ。季節はずれに燃える暖炉。「CLOSED」の提げ札のかかった店のガラス戸。)…………。(カサ。手紙を読む。短い手紙。もう、何度も読んだ。)((――また、花が咲いたら?))(男の口角が、皮肉げに吊りあがる。) (07/02-19:07:53)
ロネ > (その手紙を丁寧に畳む。封筒に入れる。そして、)…………。(ぽい。暖炉に投げた。ぼっと手紙に火がついて、燃えた。燃え尽きた。小さなその炎を、火かき棒で混ぜる。火を納める。) (07/02-19:08:57)
ロネ > (小さな灰が残った。)……暖炉も片付けなきゃなあ。(もうしばらくはお役御免だ。掃除しなくては、と思うものの、なかなかする気が起きない。) (07/02-19:09:31)
ロネ > (アザミだったら、きっと喜んで掃除して、綺麗な鉢なんか置いてしまうのかもしれないけれど。彼女は花が好きだから。) (07/02-19:10:29)
ロネ > (今頃彼女はどうしているだろうか――……。)幸せ、かな。(うん。)幸せ、だろうね。(うん。なら、大丈夫。) (07/02-19:11:48)
ロネ > (ここで自分はひっそりと、彼女の幸せを祈る。もうそれだけでいい。彼女に望むのは、ただ幸せに――どうか、幸せに。) (07/02-19:12:28)
ロネ > (一人きりの店は驚くほどがらんとしていて、一体何度の夜を彼女は一人きりで過ごしたのかと思うと、そら恐ろしかった。今更のように、ぞっとした。) (07/02-19:13:29)
ロネ > (けれどもう大丈夫。ここで一人きりで過ごすのは、自分だから。) (07/02-19:14:00)
ロネ > (顔を上げる。かつ、と杖をついて立ち上がる。表へ出る。ごちゃごちゃと、しかし男にとっては整然と並べられた、大小数多の人形達。)……メアリ、(かつ、こつ。商品だというのに、男は全てに名前をつけていた。癖だった。もちろん、客には伝えないが。)ローザ、ヘレン、マチルダ、エリス……(アザミは必死に覚えていた。ひとつひとつの人形の名前を。) (07/02-19:16:18)
ロネ > (男は一周してカウンター席に座る。ここに座ると分かるのだ――全ての人形の目が、目が、目が、自分に注がれる。)――広いね、ここは。(足の踏み場もないほど、並べられた人形達。)広いね、ここは。(なんて広い。) (07/02-19:17:51)
ロネ > (「CLOSED」の提げ札のかかった扉の向こうで、男はひとり、カウンター席に座る。) (07/02-19:18:56)
ご案内:「(※)リドリー人形店」からロネさんが去りました。 (07/02-19:19:00)
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