room02_20130710
ご案内:「とある崖の上」にロネさんが現れました。 (07/10-16:08:33)
ロネ > (ずる、ずる、ずる。這うように歩く。暑い。頬が汗ばむ。脚が重い。ずる、ずる、ずる。やっと熱が引いて、元の世界に帰る前に、見ておきたい景色があった。) (07/10-16:09:27)
ロネ > (杖をつく。右脚はもとより、左脚も傷口が引きつっていて歩きにくい。ずる、ずる、ずる。森の中を歩き、虫を払い、やっとたどり着いたのは、ぱっと開けた崖の上。)――――。(息を呑んだ。前と変わらず――美しい。) (07/10-16:11:07)
ロネ > (否。前に見たときは冬にほど近かったのが、今は生命という生命が謳歌する夏。崖の上から一面に広がる大樹海は、いっそ恐ろしいほどの「生命」を放っていた。匂い立つ草木、果てしなく広がる青空。そこには「生命」が溢れている。) (07/10-16:12:53)
ロネ > (ここで。 以前、何を彼女と誓い合ったか。 もう忘れてしまった。何度も何度も誓い――破ったことは、無い。 と信じている。 今も愛している。 今も彼女を想っている。 今も彼女の幸せを願い――今も待っている。思考停止と人は言うけれど、これが男の結論だった。) (07/10-16:14:58)
ロネ > (待つ。今も戸籍の上では、ふたりは夫婦のままだ。彼女は書類の上で同意せずに行ってしまったから。でもそんなことは関係ない。事実は事実。それが現実。これが現実。)…………。(生命が沸き立つ森林を見下ろす。) (07/10-16:16:24)
ロネ > (ここで誓った誓いは忘れた。あちこちで誓った。 彼女を愛すること。 彼女のもとに、帰ること。 ――いつでも帰った。時間はかかっても。 でもきっと彼女は、普通の幸せが欲しいから。) (07/10-16:17:52)
ロネ > (男は誓いを破ることを決めた。昨日、魔女の娘が言ったこと――アルヴァダールに彼女はいる。)ごめんね。(ぽつり。)帰らないよ。待ってる。(ぽつり。) (07/10-16:19:07)
ロネ > (帰らない。――待っている。アルヴァダールは彼女も気に入っていた。)どうか、幸せに。(そう、呟いた瞬間――ぷつりと。何かが切れた気がした。でももう、涙は出なかった。男は前を向いた。)生きるか。(そう、決めた。) (07/10-16:21:44)
ロネ > (男は踵を返し、森の奥へ消えていく――) (07/10-16:22:27)
ご案内:「とある崖の上」からロネさんが去りました。 (07/10-16:22:30)
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