room44_20130812
ご案内:「※鬼ヶ岳(夜)」に妙河さんが現れました。 (08/12-13:07:02)
妙河 > (山の中腹に建つ、寺院のような造りの建物。その正面にある三間一戸の楼門を潜り、外へと出る男の姿。辺りはすっかり暗かったが、門へと続く道の両脇に立つ石灯籠の中へひゅるりと2つの鬼火が入り込み、ポウと夜道を照らし出した)―御苦労。(にこり。笑んだ面を鬼火へと向け、男はこれより帰路につく。鬼火は、男が歩き過ぎたところから進む方へと、連なる石灯籠を同じ速度で移動していく。) (08/12-13:10:42)
妙河 > (リィン…と何処からともなく届く涼しげな風鈴の音に耳を傾けつつ、やがて細い畦道へと辿り着くと、複数の鬼火が一斉に道の上に灯る。…と、道脇の岩の上に、おかっぱ頭の稚児が盆を両手に持って足をぷらぷら。座っているのが目に止まった。)…ぱちくり…。おや、かぶ坊。こんな時間に如何したのでござるか?(面に描かれた瞳が一度瞬く。かぶきり小僧という名の妖は、あ、と赤い肌の顔をあげると、男の方へとててっと駆け寄り、ん!とお盆を持ち上げ、差し出した。) (08/12-13:15:57)
妙河 > これは…?(この妖は、本来であれば道行く人へ水や茶を進める妖怪である。しかし、湯呑が乗っている筈のお盆の上に、この時ばかりは1通の封筒が乗っかっていた。それを)ひらり(と持ち上げた男の耳に、「あのね、翔から、妙河兄に…って。」と、かぶきり小僧の声が届く)翔殿が…?はて、なんでござろうか…?(一度封筒を見やって、かぶきり小僧と目を合わせる男の顔は、何かを期待しているような、ちょっと嬉しそうな顔。見た目は普段と変わらぬ2つの目が描かれた面ではあるが、そんなオーラを放っている) (08/12-13:24:05)
妙河 > ぺりり…(と封筒を開けるとまず、ストラップが入っていることに気づく)…ほう。これも、祭の土産でござろうか。なんとも、うい人形にござるな。(一度ストラップを鬼火の明りに翳して、目を細める。それを手の平に握ったまま、)…カサリ(と、封筒の中に残る手紙を取り出した。その向こう側に、そわそわした調子で此方をじぃ…っと見上げているかぶきり小僧の姿を見れば)お主も、共に読むか?(と、お誘いを) (08/12-13:25:43)
妙河 > (そうしたくて、男に時間の猶予がある仕事終わりの帰り道を狙ったのであろう。パァと顔を明るくしてこくこく頷くかぶきり小僧を手招いて、男は道脇の岩の上に腰を下ろし、相手もその隣に座らせると、折り畳まれていた手紙を開いた。)…………。(文面に目を通し、男は嬉しげに、そして安堵した用に目を細める。)…こくり。(と、ただ一度、頷いて、ぱたり、と手紙を閉じた。手紙を読み終えたかぶきり小僧は、そんな男の横顔をやはり、じぃ…と見上げていて「翔…、帰ってくるやんね…?」と、少し不安げに尋ねた) (08/12-13:28:20)
妙河 > …そう、書いてあるではないか。(男は、くすりと笑むと、かぶきり小僧の頭を一撫でし)心配無用。翔殿は、必ずや、帰って参る。(静かに、そして力強く、迷いのない声でそう言えば、ぽん。と背中を押した。それから、手紙を入れた封筒は懐にしまい込み、ストラップは指に引っかける。) (08/12-13:30:37)
妙河 > (かぶきり小僧は、幾度か遊んだ少年姿の翔の表情を、言葉を、様子を思い出す。すると、男の言葉はすんなり胸に入ってきて、不安が薄らぐ心地がした。「うん、分かった…。」と答えれば、きゅう、とお盆を抱きながら、ふわ。と笑んで男を見上げ。男もそれに穏やかな微笑を返す。)
(08/12-13:35:56)
妙河 > (ぴょん、と先に岩から跳び下りたかぶきり小僧は、ころん、と足元の小石を蹴って「翔、また…僕らと遊んでくれるよね…。」と、ぽつりと零しながら前を行く。今、かぶきり小僧の頭に浮かぶのは、先ほど妙河に渡した手紙を預けに来た、自分よりも随分と背丈の大きな翔の姿で) (08/12-13:43:02)
妙河 > ―…勿論。お主達ももう、翔殿の友ではござらぬか。姿形が変わろうと、縁が結んだ絆とは、とこしえにござる。(ばさり、と青いマントを揺らしながら男も岩から立ち上がっては、ニコリと笑んで。かぶきり小僧に続いた)…ぽんぽん。(と、男は小さな相手の頭を撫でながら。ゆっくりと夜道を行く。連なる鬼火と、今は心許無くとも、いずれ満ちる月明かりが、二人と、男の手から下がる小さな人形を照らしていた。) (08/12-13:51:07)
ご案内:「※鬼ヶ岳(夜)」から妙河さんが去りました。 (08/12-13:52:04)
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