room42_20130825
ご案内:「薬屋【猫庵】」に椿姫さんが現れました。 (08/25-22:55:24)
椿姫 > (かちこち、かちこち。壁掛け時計の秒針が幾度、円を描いただろう。 薬屋らしいショーウィンドーの向こうに設けられたカウンターにて、猫の耳を垂らした和装の少女は一枚の紙面に視線を落としていた。 かちこち、かちこち。時を刻む音と共に、長い針がどれだけ角度を変えただろう。) (08/25-22:58:02)
椿姫 > (馴染み深い和紙の便箋からは、甘く爽やかな香木の香り。丁寧な筆跡と記された名からして、大和撫子と称して相違ない御仁だろうと夢想する。 しかし、柔らかな筆で綴られたその内容に、そ、と浅く密やかな息を吐いた。) (08/25-23:02:14)
椿姫 > (影のような男性から届けられた信書の内容は、実に思い掛けぬもの。さりとて、返書を認めない無礼を働く訳にはいかないでしょう。 一度、二度、三度と追った文字から漸く視線を剥して、カウンターの引き出しを探る。取り出すのは、控え目に紅い華が描かれた便箋と万年筆。) (08/25-23:09:23)
椿姫 > ……ご無礼無く、綴れたらええんやけど。(へにょり。下がったのは眉尻、猫耳、尻尾の三点。 何せ現代日本に生きる少年少女と異なり学校へ通う機会は無く、養父は件のあの男。言葉選びは得意な方でない。が、手紙とは心で書くものだと、何かの本で読んだ気がする。) (08/25-23:13:02)
椿姫 > (ゆる、と伏せていた耳が浮く。かちこち、かちこち。店内に響くのは、時を刻む針の音だけ。 黒く長い尻尾が所在無げに揺れて、悩みながらも紙にペンを滑らせる。一文字、一文字、想いを籠めるように。 その作業はもう暫し、此の世界の偽物の夜が更けるまで続けられて、幾枚かの犠牲を経て完成した返書は封をしない儘そうっと引き出しに仕舞い込んだ。お送りするのは朝、改めて内容を確認してから。) (08/25-23:19:49)
ご案内:「薬屋【猫庵】」から椿姫さんが去りました。 (08/25-23:19:54)
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