room03_20131020
ご案内:「岩場の温泉」に娯暮雨さんが現れました。 (10/20-22:22:34)
娯暮雨 > (古墨を塗りたくった様に辺りはすっかり暗闇だった。幼き日の自分―…狐鬼の少女は、闇の中央に座り込んでいる。) (10/20-22:23:50)
娯暮雨 > (これは夢の中だ。そこへ、女とも男とも取れぬ声が響いた。『―・・やっと見つけた・・・・憎き鬼よ。 』闇の向こう側に浮かぶのは、赤い眼光。) (10/20-22:27:39)
娯暮雨 > (ただ涙を流し、声を出すことも叶わない少女の姿に、闇の向こう側で苛立つように気配がざわめく。『・・貴様の身に染みついた我が同胞の血の匂い。間違う訳がなかろうぞ。』声に怒気を孕み、ズルリ…と巨大な白蛇が闇の奥から姿を現した。)(コポリ…。幾分か大きなあぶくが、水面へと上がって消えた。) (10/20-22:34:14)
娯暮雨 > (『―・・・まぁ良い』白蛇が舌なめずりをしながら視線を移した先には、赤く染まった毛玉が転がっている。その毛玉は、元は真っ白でふわふわしていて、温かな命を持った子犬だった。つい数刻前まで少女と戯れていた、無垢で愛らしい小さな家族。) (10/20-22:38:04)
娯暮雨 > (白蛇の舌が子犬の骸に伸びると、少女は堪らず泣き叫んだ。『ごめんなさい…!ごめんなさい…!』蛇と子犬の双方へと許しを乞うように。) (10/20-22:41:07)
娯暮雨 > (けれどその言葉は、どちらにも聞き入れられない。叫びも涙も、全ては冷たい闇に解け消える。≪ ぱ く り ≫白い大蛇は、舌に絡めた毛玉をひと思いに飲み込んだ。≪・・・ご く り≫波打つ蛇の喉元に視線を釘づけにされながら、少女は尚、かすれる声で謝り続けた。『ごめ…んなさ い… ごめん、なさぃ… ごめ なさ…』) (10/20-22:48:26)
娯暮雨 > (少女の周りの大人や妖怪達は、自分が悪さをした時は謝ればいつだって許してくれた。けれどその蛇は違った。少女は、他者から怒りをぶつけられるのも、誰かが目の前で殺されるのを見るのも、死の恐怖を感じるのも、全てが初めてだった。謝り続ける少女に、蛇は尚、苛立ちを高ぶらせた。『―・・忌々しい鬼よ。姿を眩ますのに、童の姿をとったのは過怠だったな。貴様もひと思いに殺してやろう。・・かつて貴様が我が同胞にしたように。』口から漏れ出た赤い液体を、長い舌でぞるりと舐めとりながら蛇は言った。) (10/20-22:59:40)
娯暮雨 > (少女は、蛇の言葉の意味が分からなかった。それでも、そうされて当然だと素直に思えた。目の前で散った命は、二度と還る事はないのだから。少女は死を覚悟した。) (10/20-23:04:09)
娯暮雨 > (大人しくなった少女を見て、蛇は歓喜した。―悲願が叶う。そう思い、大きく口を開けながら最後にこう言った。『・・クク・・。・・これで済むと思うなよ。貴様を食ろうた後は、この里の生きとし生けるもの全てを余すことなく殺し尽くす・・・。』残虐な鬼がかつて、己の里を壊滅させた時の様に。そうして蛇は、≪ ぱ く り ≫と少女を飲み込んだ。) (10/20-23:14:50)
娯暮雨 > (少女の体は、どろどろとした消化液の中に静かに埋もれて行った。身を焼かれる少女の頭の中で、蛇の最後の言葉が木霊する。『…おばあちゃんも…?おじいちゃんも…?お兄ちゃんも…?……』自分だけでなく、里の皆も…?先に逝った子犬の如く血濡れた塊になるのかと思うと、少女はぞっとした。とても悲しくなった。申し訳無くなった。それから、蛇を憎いと思った。自分がもっと強ければと思った。心の底から湧き上がる様な憎悪が溢れて、殺意が芽生えた。ピシリと少女の内側で、ひびの入るような音が響いた) (10/20-23:32:27)
ご案内:「岩場の温泉」にリヴィアスさんが現れました。 (10/20-23:37:29)
娯暮雨 > ≪ゴポ…ッ!!≫(水面に大きなあぶくが上がった。)(『イヤ――――――っッッ!!』再び叫んだ少女の胸から、ぞわり…!!と黒い闇が広がった。その闇は少女を覆い尽くすと、蛇の体内を埋め尽くし―――…そして、ぱつんと音が鳴ったきり。辺りはまた、まるっきり闇に包まれた。)≪ゴポゴポゴポ…っ!!!≫(次いで、大きなあぶくがいくつも上がる) (10/20-23:41:20)
リヴィアス > ...っと、これが温泉、ねー。(道なき道を歩きたどり着いたこの場所、温泉をまずどんなものか、見るためにローブを来たまま不謹慎だが覗く、すると...)...泡?え、これって...誰か溺れてる...??!(真っ先に危機を察して湯のなかに飛び込む、が、熱い!)あっ...つ!(一度身を湯から抜けさせ、再びはいりそのあぶくのほうへとむかおうと...) (10/20-23:46:45)
娯暮雨 > ≪ゴプ……!!≫(ひと際大きなあぶくを吐きだして、湯の底で女は目を覚ました。)ゃ…っ…!(怯える様に身を起こそうとして、腹部に激痛が走る。)ぅくッ……。 (10/20-23:48:02)
娯暮雨 > (温泉の淵では、銀髪の男が胡坐をかいて静かに座っていたのだろう。)(温泉の底には、横たわりって痛みに耐える女の姿がある。その女の胸に乗っていた黒い瓶が揺らいで底に落ち、ぴし…と硝子に亀裂が走る。) (10/20-23:52:23)
リヴィアス > 温泉、ていうわりに...結構深いじゃない...!いま助けるわ!...!(あぶく付近、たどり着けば、大きく息を吸い込み湯船のなかへ潜る。)...!(熱いが堪え忍び、目を湯の中で開いて人の姿を確認し、暴れてなければ相手の両脇に手を滑り込ませ、とにかく力を振り絞り湯から頭だけでも出そうと、引き上げを試みて。) (10/20-23:53:16)
娯暮雨 > (瓶が割れると中から治癒光が溢れ出て、水中を明るく、眩しい程に照らした。温泉の持つ治癒効果を高濃縮させたこの光は強力で、浴びる全てを健常な状態へ戻すもの。)…っ嫌……!(まばゆい光の中で何者かに触れられると、女は恐怖し、思わずその腕を振り払った。) (10/20-23:59:04)
リヴィアス > ...っ!(眩しくて目が眩む上にほどける手、更に慣れないお湯の熱さに限界がきて、一度自分は水面に出て...)...ぷは...!何...何が起きたの?(突然光出したそれに焦り再び潜ろうか躊躇して。) (10/21-00:04:51)
娯暮雨 > …ごめんなさい。…ごめんなさい…。(再び底に沈んだ女は、やはり丸くなって、何かに誤り続けている。きゅう、と閉じられた瞼からは、湯のせいで分からぬが、きっと涙が溢れている。徐々に光が収まると、腹部の骨折は綺麗に完治している。それでも、小さな体の震えは止む事がない。) (10/21-00:09:12)
リヴィアス > ...?これって...(先日傷を負った右腕、傷が癒えてるのに気がついてもしかしてと近くで沈む人らしき者を湯面から覗く、)鼓動を感じる、...確かにいきてる...あ、光が...(収まっていく、頃合いなのか?と見極めて、沈む相手の肩らしき位置を、右手でトントン、とつついてみる、) (10/21-00:14:52)
娯暮雨 > ……っ!!(触れられた肩が、ビク!と大きく跳ねる。ついでに尻尾がモファッ!と膨れる)ぅ、う…っ…。(泣き顔でおそるおそる、其方へと顔を向けた。) (10/21-00:19:21)
娯暮雨 > ……っ!!(触れられた肩が、ビク!と大きく跳ねる。ついでに尻尾がモファッ!と膨れる)ぅ、う…っ…。(泣き顔でおそるおそる、其方へと顔を向けた。見上げる瞳はまるで、怯えた子供の様で。) (10/21-00:20:23)
リヴィアス > あ...!大丈...!あなた、娯暮雨さん?(湯から顔を出したのか、いつの日か森であった相手から視線を向けられ、よく見れば、湯と混ざり分かりにくかったが涙を流していることに気がついて)...どうしたの?ずいぶんながく潜っていたけれど...(心配になり眉を下げて涙を流す相手の目を見てそっと濡れた相手の頭をなでて。) (10/21-00:26:25)
娯暮雨 > (失礼、こちらはまだ、湯の中に沈んだまま)ぁ……。ぇ……?(名前を呼ばれて、呆けた様な声を漏らす。確認する様にローブで隠れた顔を見やる目は、怯えたままだ。会った事がある『気がする』。誰だっけ、と視線を彷徨わせた最中、手が伸ばされれば)ふっ……!?(コポ、と小さな泡を吐きだしながら身を縮ませながら硬直する。そのまま撫でられれば再び其方を見つめ、言葉を詰まらせて。カタカタと小さく震えたまま) (10/21-00:32:56)
娯暮雨 > (失礼、こちらはまだ、湯の中に沈んだまま)ぁ……。ぇ……?(名前を呼ばれて、呆けた様な声を漏らす。確認する様にローブで隠れた顔を見やる目は、怯えたままだ。会った事がある『気がする』。誰だっけ、と視線を彷徨わせた最中、手が伸ばされれば)ふっ……!?(コポ、と小さな泡を吐きだしながら身を縮ませ、硬直する。そのまま撫でられれば再び其方を見つめ、言葉を詰まらせて。カタカタと小さく震えたまま) (10/21-00:34:30)
リヴィアス > (潜ったまま話しても聞こえるようだ、相手の反応を見てそう察して)。...(再び潜り会話できる距離で見つめ、てを頭から離して)大丈夫...?さっきからずっと謝ってるみたいだけど...何があったのかな?(こぽこぽ、と音を立てつつ、相手に問いかける。柔らかな優しい声色で) (10/21-00:39:15)
娯暮雨 > 何が、あった……?(震える唇で、相手の言葉を繰り返す。水音に混じって響く声は、どことなく幼い。―…ああ、この人は誰だっけ。何があったんだっけ。優しい声音に絆される様に、震えが徐々に収まって行く。思い出さなきゃ、思い出さなきゃ……。ゆら、と尻尾がたゆたう) (10/21-00:44:22)
リヴィアス > ...(幼い子供のような素振りと声色、何かに怯えているような相手にすぐ答えを返さずにしばらく見つめてから、ゆっくり頷き)大丈夫、大丈夫だから怯えないで?ゆっくりでいいから落ち着いて...ね?(相手の右手に優しく手を添えようとして、緩やかな微笑みと言葉を向ける...何とかしてあげたくて。) (10/21-00:50:26)
娯暮雨 > ゆっくり……?(また繰り返す。右手に手を添えられると、やはりビクリと肩が跳ねる。震えは収まっても、脈は速い。それでも、その微笑みから、涙の溢れる目を逸らす事はない。)…でもっ…、怖かったから…っ…。(そう、何が怖かったんだっけ。)私、わたし…っ…! (10/21-00:55:43)
リヴィアス > 怖かった...?どうして、一体何があったの?(落ち着いた様子の見えない相手、何かに怯えるような感覚はきえてないようで...。もしかしたら、記憶が (10/21-01:01:13)
リヴィアス > 混乱しているのかという予想のもと、初めてあったかのように、自己紹介してみる)わたしはリヴィアス、あなたは?(確かめるように、確実にはっきり言葉をおくる。視線はそらしてはいけないと、そんな気がしてそらさずに) (10/21-01:03:45)
娯暮雨 > …っ。何、が……?≪コポ…≫(繰り返される問いに、ぱち。と瞬き、荒げた声が落ちついた。思い出さないと、と使命感に駆られながら)リビアス…。…私は、娯暮雨。(覚える様に頷いた。この名前も聞いた事がある『気がする』。じ…と其方を見詰めたまま) (10/21-01:08:09)
リヴィアス > (何処と無く呆然とした相手の瞬き、声色の落ち着きを見て、少し冷静さが見え内心安心して...)そう、ゴボウ...無理をしないでゆっくり思い出せばいいの、(あやすような声で)わたしに、おしえてくれないかな?どうしてこわかったのかを...(なぜだろうか、救ってあげなければいけない気がしてじっと見つめ返し真剣な声色でもう一度きいてみた (10/21-01:17:02)
娯暮雨 > …ゆっくり、思い出す…。(そうだ、だから、思い出さなきゃ。コクリ、と頷く。何が怖かったか、思い出さなきゃ。そして、リビアスを安心させなきゃいけない。きゅ、と意を決したように口を噤んで、そしてコポ…と息を吐く)わたしが、怖かったのは………。(思い出す。昨日の事を。…昨日の事?それとも、ずっと昔の事??あの時、私を睨んだ双眼は琥珀色だった??…赤色だった???あの時私を濡らしたのは、自分の血だった???それとも―――・・・)…ッ、嫌っ…!!!!やだやだやだ…っ…!(昨日の記憶と先程見た夢が混同する。其方を見つめていた目が、何を見ているのか分からない、怯えた目に変わる。ゴプ…!と大きな泡を立てながら、思いっきり身を引いて距離を取る。温泉の底。) (10/21-01:29:40)
リヴィアス > そう、あなたが怖かったのは...(ゴボウの言葉を繰り返すと、暫しの沈黙後、突如相手の表情は恐怖に変わり、否定の言葉を聞けば...)まって、ゴボウ...!もういい、もういいから...!(相手の過去が起因してると察しては無理にこれ以上の詮索は不味い気がして、身を引いた相手へと、声だけをかける。これ以上は息がもたない。) (10/21-01:36:37)
娯暮雨 > ごめんなさい…!ごめんなさい…っ…!(温泉の底で、小さくなって、今度は其方に向かって謝る様に繰り返し始めた。)もぉ来んで…。……こわいよ。こわいよぉ…お兄ちゃん……(完全に子供の様な、涙声が泡に混じる。えぐえぐ、としゃくって、抱えた膝に顔を埋めた) (10/21-01:42:47)
ご案内:「岩場の温泉」に娯暮雨さんが現れました。 (10/21-01:47:18)
リヴィアス > ...!(最後に聞こえた「来ないで」の言葉、息の限界と共に湯から顔を出して...)はぁ...はぁ...そう、だよね、人でない人のわたしなんかが...どうこうできるもんだいじゃないよね...(ずきり。と心が痛む。強いたげられてた記憶が自分もよみがえりそうで...)ううん、ゴボウは、記憶がこんらんしてるだけ、なのに、なのに、なんで、こんなに悲しいんだろ。(ぽろぽろと、こちらも涙を流してしまう、訳がわからなくなり振り替えれ (10/21-01:50:06)
リヴィアス > ば、自分の無力さにその場をあとにしようと湯船のそとへとあるきだした。 (10/21-01:51:10)
娯暮雨 > うっ… ひっく… (水上の相手の声は、水の分厚い壁を通して、響く様に微かに聞こえる。優しかった声音を、寂しげなものに変えてしまった。塞ぐように、耳がぺしゃりと垂れた。ただただ、恐怖に包まれて、湯の底に沈んでいた。) (10/21-01:56:07)
ご案内:「岩場の温泉」からリヴィアスさんが去りました。 (10/21-01:57:14)
娯暮雨 > (辺りは、静けさを取り戻した。なのに、顔を上げられなかった。震える手でポケットから数枚の札を取り出すと)…蚊帳吊り狸、野襖、塗り壁…っ(滅茶苦茶に防御系の妖怪を呼び寄せる。)………守って。(ぽつ、と涙声で懇願するように呟く。呼び寄せられた妖怪は、互いに目を合わせつつも頭を掻いて。困った風な顔をしながら3重に重なり、女を囲み込んだ。) (10/21-02:09:19)
娯暮雨 > (更に深い深い温泉の底に沈む。蚊帳と襖と塗り壁に遮られた月光は、女の元には届かない。小さく蹲ったまま、やがて再び深い眠りに落ちた。) (10/21-02:13:12)
ご案内:「岩場の温泉」から娯暮雨さんが去りました。 (10/21-02:13:16)
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