room03_20131021
ご案内:「岩場の温泉」にさんが現れました。 (10/22-00:11:30)
> (男は数日前と変わらず一睡だにせずにそこに座していた。数度他者の来訪を確認はしたが、悪意の有無だけに気を配り一切接触もしなかった。ただ来るべき時をじっと、待っていたが。)((傷だけなら動けない程じゃ無い筈。毒が消えきって居ないのか、はたまた別の理由か。))(水面を見つめ、男は意を決して立ち上がる。) (10/22-00:13:41)
ご案内:「岩場の温泉」に娯暮雨さんが現れました。 (10/22-00:14:14)
娯暮雨 > (温泉の底では、変らず3体の妖怪達が女を隠す様に重なり合って、水面に映る月を見上げていた。ああ、―また、夜が来た。) (10/22-00:16:03)
> <ざぶんっ。>(水底に見えたのは聊か異様な光景だった。妻を隠す様にソコに居る者達は、見覚えのある者と無い者が居たが、妻が呼び出した妖怪達である事は解った。問題は彼らがそこにそうして、まるで妻を護る様にソコに居る理由だ。傍には己が居た。敵と呼べる様な存在は現れなかったと断言できる。そっと底へ降り立つと、三体の妖怪達を見つめ。) ―退けよ。     …どいて、くれよ。(静かな語調で、瞳の中には切ないやら悲しいやら、そんな色がごく僅かに、浮かぶ。) (10/22-00:20:04)
娯暮雨 > (重なった妖怪の内、一番外側に居たのは塗り壁だ。『…まんじ…』(くぐもった声で、相手の名を呼び、ぱちりと壁に埋まった小さな目を瞬かせては、後の2体につんつん、と肘で合図を送る。すると、3体の妖怪は目を見合わせた後、一度確認する様に奥を見て『まんじ… ごぼう、 頼む…』)塗り壁の言葉を合図に、再び其方を向いた妖怪達は頭を下げる様にして、ひゅるり…と湯に溶けて消えていった。) (10/22-00:24:53)
> ―あァ、任されたぜ。(己よりもずっと妻との付き合いは長く、互いが互いを家族の様に思っている事だろう。縁を結んだとは言え外様の己に彼らが託した一言は、重い。ゆっくりと、妻の元へと歩み寄る。) (10/22-00:27:38)
娯暮雨 > (妖怪達が消えた先、そこよりも更に深い、殆ど月の光も届かないような底に女は居た。蹲る様に丸くなって。たゆたう髪の向こう側で、こぽこぽ…と小さい泡が規則的に上がり続けている。) (10/22-00:30:27)
> (正直少し驚いた。妻のこんな姿を見る事が無かったからか。が、見ようとして来なかった事も事実だ。もう一歩、歩み寄る。怪我で動けない、と言う風には見えなかった。) 何だ、存外元気そうじゃねェか、娯暮雨。 (10/22-00:32:10)
娯暮雨 > (急に、辺りから静けさが消えた。ピク、と耳の先が揺れ動いて。きゅう、と腕で自分自身を抱きしめる様に、守る様にして、更に女は縮こまった。コポポ、と少し大きな泡が上がる。) (10/22-00:34:31)
> ―。((悪夢を見たのか。 随分らしくねェじゃねェか。))(まるで子供の様に見えた。途轍もなく恐ろしいモノを目にし、殻の中に自分を押し込めてしまった、そんな風に、見えた。手を伸ばせば届く距離まで歩み寄り。見下ろす。) ―ずっとここから出たくねェ。そんな気分か? (10/22-00:37:25)
娯暮雨 > (声が掛かると、先程よりも2度、3度、耳先が揺れる。返事の代わりに、白い尻尾が、くるりと女の体に巻き付いた。) (10/22-00:39:14)
> 何もかもを投げ出してでも、もうずっとここでこうして居たい、ほっといてくれ。 ―そんな気持ちか。(穏やかな口調で、しかし表情は無く。しゃがみ込んでは相手に目線を合わせ。) (10/22-00:40:42)
娯暮雨 > (やはり返事はない。けれど、しゃがみこんで視線が合うと、女はゆっくりと目を開き、其方を見上げた。涙をためた目。今、目覚めた訳ではない。先程からずっと、起きていた。) (10/22-00:43:42)
> (視線が合えば男は一瞬も離さずに相手の瞳を見つめた。その視線は普段相手を見る様な慈しみの篭った瞳では無く。『娯暮雨を頼む』己に託された思いを胸に、男は妻と対峙する様な気持で居た。) (10/22-00:45:48)
娯暮雨 > (目が合った。視線を外すことなく、自分を抱く腕を解く事なく)………怒ってるの…?(幼げな口調で、聞き取れるかどうか分からぬ程小さな、怯えた声で問うた。) (10/22-00:48:30)
> 怒っちゃいねェよ。  が、その目で俺を見るな。俺が誰で、お前が誰なのか、忘れちまった様な目ェしてるぜ?(己に対して怯えているのか。怒りを感じずに虚しさの様なモノを感じている自分に、我が事ながら驚いた。他の相手と、この相手とで、こうも思いの形は変わる物かと。) (10/22-00:51:22)
娯暮雨 > (怒ってない。その言葉に、巻きつく尻尾の力が少し解ける)…じゃあ、どしたらええん…?(問いながら、ずっと考えていた。この人は誰だろう。知っている『気がする』と。見るなと言われたのに、不思議と目を逸らせずに居て。ずっと、見つめている。)…私はね…、娯暮雨。お兄さんの、名前は…?(昨日の女の人がしていた様に、名を尋ねた。) (10/22-00:56:15)
> ―!(僅かに見開かれた瞳。状況が状況だけに、何があってもおかしくは無いとは思っていたが。いざ相手が己の事を忘れている、そんな事実を目にすると、衝撃が大きかった。)((子供帰りする程の精神的な打撃。 ―俺の見積もりが甘かった…!)) 名乗る名なんざ持ってねェよ、色んな奴からお前を探す様に頼まれて来たのさ。動いてくれねェと俺が困るんだがな。(記憶が無いのならば無いで己の内の立ち回りは決め易かった。街中に蔓延るゴロツキ、そんな台本だ。) (10/22-01:01:25)
娯暮雨 > (目を見開いた男を、涙をためた瞳で食い入る様に見て、次に口を開くのを待つ。その名を聞けるのを、待っていた。けれど男には名前がないようだった)…そぉ…。お兄さんは、やさしーね…。でもね、私、怒られたから。怒らせたから…隠れてるん。(ここで、初めて目を伏せた。視線が外れる。)此処に居たらね、誰にも見つからんけん…。 (10/22-01:07:19)
> 怒らせた? ―誰を?(細めた視線。正気で無い妻から、深い部分の話を聞く事は気が引けたが背に腹は変えられない。) そォだな、こんな所まで誰も探しには来ねェ。お前がそうしたいなら、連中には俺が「死んだ。」とだけ伝えてやっても良い。が、俺ならゴメンだね。独りってなァ気楽で良いモンだが、心に空いた穴ってのは不思議と自分の手じゃ塞げねェモンだ。ソコに吹くスキマ風ってのは耐え難ェ程冷てェからよ。 (10/22-01:12:15)
娯暮雨 > …だれを…?(誰だっけ。思い出す様に、視線が彷徨う。そうだった、思い出さなきゃ。記憶を手繰り寄せる最中、続く言葉に、ぱたり。ぱたりと耳が揺れて、再び其方を見上げた)独りは冷たいの…?お兄さんは、独りで居るんをやめたん…?(だから、そんな事を言うのだろうか。怯えていた瞳は、不思議がる目に変わる。もっと、この人の話を聞きたい、と思った。) (10/22-01:17:38)
> 思い出せねェか、なら無理に思い出さなくても良いさ。(苦笑を見せる。つい愛情の混じりそうになる瞳を堪え、あくまで他人行儀な表情を。) どォだったかな。一つ言える事は、此処に居ても何処にいても、生きてる限りは何かと戦い続けなきゃならねェ。コレは誰でもだ。此処に居て、終わりの来ない孤独と戦うのか、立ち上がって怯える自分と闘うのかは、お前が決めればイイ。   戦う事を止めたヤツに「明日」は来ない。闇に丸呑みにされるだけだ。(立ち上がっては背を向け。) (10/22-01:22:27)
ご案内:「岩場の温泉」にさんが現れました。 (10/22-01:26:02)
娯暮雨 > 思い出さなくて、ええん…?(ぱち、と意外そうに瞬いた。昨日からずっとずっと、思いだなきゃ、と己の胸に圧し掛かっていた重みが軽くなった気がした。)生きてる限り、戦う……。(オウム返しだ。相手の言葉をそのまま聞いて、飲み込む。明日って、何だっけ。)…ねぇ、お兄さん…。(と、話し掛けようとしたところで立ちあがった相手の背が向くのが見えた。わたしは、この背中を知っている。) (10/22-01:30:54)
> もしお前に立ちあがる日がもう一度来るなら、その時には放って置いても思い出してるさ。(来て貰わねば困る、語調には少し力が篭った。) ―力の無かったお前が飲み込んだ過去の出来事、俺は良くは知らねェ。(コレは目の前の少女では無く『妻』への言葉だ。) でももうお前はその頃のお前じゃねェだろう。((―戦え。))誰と出会って、何を見て来た。 過去や境遇と戦うなら今だ。((―戦え。))  助けてくれと手を伸ばせる仲間が、居るんだろう。立ち上がるのに誰かの手が必要なら俺が引いてやる。闘え、娯暮雨―!(背に紅い鬼の字が躍る。肩越しに視線を投げれば、微笑し。) ―何時まででも待つぞ、俺は。 (10/22-01:38:31)
娯暮雨 > 立ち上がる…。ここから…?(そういえば、此処はどこだっけ。どうやって、此処に来たんだっけ。過去の出来事?じゃあ今は?今はいつ?)わたしは…(私が会ったのは…?―今、目の前に居るのは?助けて欲しい時、いつも直ぐに来てくれたのは?辛い時、めげそうな時、真っ直ぐな言葉をかけてくれたのは。手を握って、抱きしめてくれたのは。誰よりも強くて、誰よりも支えてくれたのは―…) …っ、 まんじ さん…っ…。(そう、この鬼の字だ。鬼の字を背負った、優しくて、強くて、愛おしい人の名を呼んだ。再び、じわり。と涙が浮かんだ。) (10/22-01:49:14)
> (にぃ。背を向けたまま吊り上げた口端。)馬ァーー鹿。((里に戻る用が出来たな。))(振り向いてべーっと舌を出し。笑った。) (10/22-01:52:03)
娯暮雨 > (コポポ、と大きな泡が上がった。するりするり、ごちゃごちゃに絡まっていた記憶が解けて、胸の中に収まって行く。それはもう、とての静かに。穏やかに。)………。(馬鹿と言われた。涙をためて、眉を下げ、こくりと頷き。へにゃりと微笑んだ。本当に、本当に大馬鹿者でござる。) (10/22-01:55:57)
> ―元気そうじゃねェか、娯暮雨。(最初に言ったセリフをもう一度吐いては、そっと相手へ片手を差し出した。) (10/22-01:57:41)
娯暮雨 > (コポポ、と大きな泡が上がった。するりするり、ごちゃごちゃに絡まっていた記憶が解けて、胸の中に収まって行く。それはもう、とても静かに。穏やかに。)………。(馬鹿と言われた。涙をためて、眉を下げ、こくりと頷き。へにゃりと微笑んだ。本当に、本当に大馬鹿者でござる。) (10/22-01:59:57)
> ―元気そうじゃねェか、娯暮雨。(最初に言ったセリフをもう一度吐いては、そっと相手へ片手を差し出した。) (10/22-02:00:07)
娯暮雨 > (差し出された手を見上げる。声を聞く度、耳先が揺れる。ゆらりと巻きつかせていた尻尾を解いて、そろり。とその手を取った。)…もう、すっかり。(目の前に居る人のお陰で、また立つ事が出来た。もう一方の手で涙を拭いながら立ち上がればそのまま、きゅう。と縋る様に抱きついて) (10/22-02:04:09)
> …悪い夢を見たのか。(片手で頭を抱き込む様に。とん、とん、相手の背を撫でながら。) (10/22-02:05:11)
娯暮雨 > …うん…。(そう、悪い夢。その言葉を聞くと、少し身を縮こまらせた。背中に当たる手が、温かい。)…怖かった。 (10/22-02:08:28)
> そォか、忘れろ。(夢は彼女の過去と深く関わりがある物なのだろう。恐らく全くの夢と言う訳ではあるまい。事実を多分に含んだ記憶の様なモノなのだろう。) ―俺が変われた様に、お前も昔のお前じゃ無い。戦う強さはとうに持ってるさ、そうだろ?(悪夢はもう悪夢じゃ無い筈だと。) (10/22-02:12:06)
娯暮雨 > …ありがとう…。(そう言って貰えるのはありがたかった。出来る事なら思い出したくない夢。けれど、一人じゃないなら、この手が自分を引いてくれるなら、向き合える様な気がした。)……うん。(埋めている顔を上げる事無く、こくん。と頷く。) (10/22-02:19:08)
> 別に今すぐじゃ無くて良い、が、向き合う日は必ず来る。ソレまで、顔を出す『影』に潰され無い様にしねェとな。 お前を独りで戦わせたりしねェさ。(過去にmistから同じ様なセリフを貰った。偉そうに今妻にそんなセリフを吐いている自分が可笑しく思えて。ゆるり、ゆるり、相手の髪を撫でていた。) (10/22-02:22:51)
娯暮雨 > …ありがとぉ…。卍さん…っ…。(優しくて力強い言葉に、声が震える。嬉しくてまた、泣き出しそうだった。暫くそのまま撫でられていると、体の震えも、涙色の声も徐々に収まってくる。安心に包まれて。少しずつ、体の力が抜けていく) (10/22-02:30:16)
> ((お前が戦うとあっちゃァ手を差し出すのは俺だけじゃねェだろうぜ。))(腕の中で脱力していく相手をそっと抱え上げると、水面へ向かって行く。) さー、帰ろうぜ…! (10/22-02:31:53)
娯暮雨 > (温かな腕に包まれながら、昨日の悪夢を思い出す。あれは確かに自分の過去に酷似していて、けれど記憶とは少し、違っていた。思い出すのは怖いのに、今は不思議と穏やかだった。体が上昇していくのに気付けば、相手の胸に離れない様にと身を寄せて。口数少なく、けれど深くと頷いた。) (10/22-02:37:35)
> (勢い良く水面から飛び出せば、上空で一度制止し。)寒ィな。 庵か里か、どっちへ帰る。妙河の奴に一度ツラ見せとくか。(そもそもこの状態の妻を知っているのか居ないのかは流石に関知していないが。) (10/22-02:39:37)
娯暮雨 > (確かに、濡れた体に夜風は冷たい。ほんのりと妖気と共に体温を高めて、尻尾をくるり、と相手の体に巻き付けて)…里に、しよっかな…。…うん。(心配を掛けているかもしれない。こく…と頷き) (10/22-02:42:29)
> ―ソレが良い。燗でも浸けて貰おうかね。(ちろりと唇を舐めて冗談めかすと、束の間の間相手の尾のお蔭で快適な空の旅だ。) (10/22-02:45:12)
ご案内:「岩場の温泉」からさんが去りました。 (10/22-02:45:37)
娯暮雨 > ……。(冗談めかした物言いに、幸せそうに目を細める。あんな事があった後でも、いつもと変わらぬ相手の振る舞いに、安心感といくらかの罪悪感を感じながら。底に沈んでいた時は浴びる事の叶わなかった明るい月の光を浴びて。共に、夜空を流れていく) (10/22-02:49:56)
ご案内:「岩場の温泉」から娯暮雨さんが去りました。 (10/22-02:49:59)
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