room42_20131022
ご案内:「常闇の森 -奥地-」にハイトさんが現れました。 (10/22-10:25:14)
ハイト > (暁光が差してから数時間。外界の多くは白く清清しい朝を迎えて長く、そろそろ頭上高きに太陽が昇る頃合だ。秋も深まってきた昨今、この陽気によって冷え込んだ空気が少し緩やかに感じるものもあるだろう) (10/22-10:32:28)
ハイト > (── ここは、そんな穏やかな時間が流れる場所からは遠々しい、陽光届かぬ森の最奥。瘴気が満ちる穢れた地。常闇に覆われた当世界で、最も死に近い場所) (10/22-10:36:57)
ハイト > (……なんて御託を並べたところで、今この場にいる悪魔にとっては何の変哲もないただの森の果てであり、ちょっとばかり危険が多いだけの場所であり、また、今この場にいない他人にとっては全くもって何の関係もない、やはりただの森に変わりはなかったりするわけだが) (10/22-10:39:43)
ハイト > (この際悪魔がそんな場所にいる理由なんてのも割愛して、とっとと本人の状態を描写すするとしよう。数行もいらない。簡単な内容だ。 いつもの通り右手で愛剣を振るい、左手で炎を払い、眼前にある次元の歪みより押し寄せる魔物の波から己が欲しいものだけを掻っ攫っては屠り、を繰り返し行なっている。それだけの作業だ) (10/22-10:49:18)
ハイト > (そして淡々と「作業」を行なう最中、悪魔は思考していた。 件の酒場で抱いた疑問と、仮定) (10/22-10:52:23)
ハイト > (己が預かった狼の少年── 彼の元から離れないよう、人間の少女にははっきりと命じた。少年には城を抜け出さぬようきつく言いつけてあったし、駄目押しで魔族熱のウィルスも撒いておいた。狂信と言っても良い少女の忠実さなら、必ず魔界に留まっているだろうと確信していた) (10/22-11:00:49)
ハイト > (しかし実際はどうだろう。少年の元を離れた上に魔界を出、狭間の世界にまで足を運んでいる。例え少女が自らその考えに至ったのだとしても、そこには別の何か…… そう、他人の関与がなければ成り立たない事なのだ。  ── 他人の関与。  鈍らぬ切っ先にて魔物を切り払う悪魔の脳裏に、数人の顔が過ぎる) (10/22-11:07:47)
ハイト > (先日、兄から手紙が届いた。狼の少年へ届けるようにしていたものが、一体どういう経緯で己の元に届いたのかは解らないが、配達した使い魔は己のものではなかったというのは確かな事実だ。 内容はいつものように取り留めのない世間話や土産話が殆どだったが、末尾にサイレンと名乗る少女の事が書かれていたのを記憶している) (10/22-11:12:19)
ハイト > (一体何を話したのか、最も肝心な事が何一つ書かれていなかったのが悔やまれる。返事を書こうにも、それが兄の策略であるかと思うと癪に障るので放置していたのだが──) (10/22-11:15:51)
ハイト > (思い出して手紙を握り潰したくなったが、ここにはそれがないので、矛先は眼前の魔物達へと向く。 周囲に増えてく肉塊血溜まり) (10/22-11:17:56)
ハイト > (思い当たる人物は他にもいる。狼の少年と、彼が慕う銀狼。 夢魔の男が発した言葉も加味すると、空いた穴は銀狼だと考えて良いだろう。そこから夢魔、狼の少年、人間の少女…… 否、もしかしたら己も見落としている穴が他にもあるのかも知れない。兄が良い例だ) (10/22-11:23:39)
ハイト > (雄叫びを上げる異形どもを睨む瞳に力が篭る。 己を知る者が余計な事を口走り、彼らを闇雲に走らせたりしたら。それとも、そうなる前に全てを話し 頼るべきか。 ……違う。それでは前回と変わらない。頼った結果があれなのだ。繰り返してはならない) (10/22-11:31:55)
ハイト > (穏やかになった魔物の波に一閃入れ、区切りを付ける。跡に残るは悪魔と数々の残骸なわけだが、必要なものをたらふく手に入れたくせに悪魔はいつも浮かない顔をしている。今回も、例に漏れず) (10/22-11:34:24)
ハイト > (夢魔の男が己の邸を訪ねた日以来、悪魔は一睡もしていなかった。内にあるソレがいつ顔を出すとも知れぬ状態で気を緩めるわけにはいかなかったし、何よりそんなタイミングで来客などあっては目も当てられない。寝てる間に消滅していたなんて、シャレにもならん) (10/22-11:38:31)
ハイト > (しかし必要ないとは言え習慣とは恐ろしいもので、暫く眠らないと不思議と睡魔がやってきて、夢の中へと誘おうとする。 こんな時にあの子の魔法なんか頂いたら、それはもう覿面なのだろうな── 記憶の中にある太陽色の少女の姿と 冗談めいた一言によって、悪魔の思考は締め括られた。無論、先の自問自答は帰結した上で) (10/22-11:49:41)
ハイト > (血の匂いに引き寄せられた異形の生物達が徐々に寄り集まってきていると知れば、悪魔は湿った土を踏み、漆黒の尾を揺らしながら森の浅きへ向かう。何、瓢箪から駒が出たりなど、そうそうすまい──) (10/22-11:54:17)
ご案内:「常闇の森 -奥地-」からハイトさんが去りました。 (10/22-11:54:22)
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