room30_20131122
ご案内:「神隠しの森の館 -修練場-」にヴァルシードさんが現れました。 (11/22-15:21:56)
ヴァルシード > (日中。そろそろ寒さも少しずつ寄せては返す波の如く寄せてくる季節である。温かい日と寒い日を繰り返しながら、少しずつ少しずつ……。本日は穏やかな気温のためか、この石畳の周囲の森からも、森の生き物の気配が聞こえてきそうなものである。) (11/22-15:23:44)
ヴァルシード > (男が居た。伸びた黒髪を後ろに撫でつけた、鋭くも活力に満ちていた、なおかつ静かな光を湛えた眼差しの男が、修練場の石畳の上に立っていた。) (11/22-15:24:47)
ヴァルシード > (男は何かを待っているかのように、あるいは、誰かを待っているかのように、ゆったりと石畳の上で佇んでいたのだが、やがて、一歩、二歩と歩きはじめ、この石畳の中心を眺めながら、その周りをゆったりと歩きだす。その様は、獲物をどう仕留めるか探りを入れている猟犬のようでもあり、素潜り漁師が魚を捕えるべく海中へ飛び込む機会をうかがっているかのようでもある。) (11/22-15:28:19)
ヴァルシード > <ザッ、ザッッ>(そのうち、歩いていたかと思えば、片足を中心に向けて踏み込み、その勢いが消えぬ間に、後ろ足を前へと力強く運んでさらに踏み込む、という動作を始める。) (11/22-15:30:46)
ヴァルシード > (それをすると、また、ぐるりぐるりと、修練場の中心に首だけ向けながら、そこを回るように石畳を歩いている。かと思えば。)<ザッ、ザッッ>(時々、こうして、片足を修練場の中心に向けて踏み込み、さらにそのまま後ろ足を前方へと踏み込ませ、自分の身体を見えざる壁に対して、振り切った肩をぶつけようとでもするかのような動きをする。) (11/22-15:32:51)
ヴァルシード > (まるで、未開の地で焚火の中心で文明人からすれば奇妙な儀式でもしているかのような空気が場を支配する。ぐるりぐるりと修練場の中心……未開人のたとえで言うなら焚火でもありそうな……を見詰めながら、その周辺を歩き回り、時々、何の脈絡もなく。)<ザッ、ザッッ>(片足を素早く踏み込み、若干遅れたタイミングで後ろ足が前へと運び、肩を振り切って力強く修練場の中心に踏み込むのだ。) (11/22-15:35:19)
ヴァルシード > (常識的な人間には理解不能な行動を続けている。子供だとか、落ち着きのない青年がしているのなら、遊んでいるようにも見えなくもないが、この男の醸し出す空気には冗談だとか、遊びという色が含まれているような感はなく、その一見、理屈に合わないダンスか何かのような動きが、まるで神聖なる何かであるかのような、それでいて、それが自然で当たり前であるかのような、まったくブレのない、静かで荘厳なる歩みとステップと、迫力が備わっていた。) (11/22-15:38:34)
ヴァルシード > <ザッッ、ザッッッ!>(力強さが帯びられてくる。繰り返される動きにあらゆることに言えるように、勢いと熱が籠っていく。繰り返される事で、何度も、何度も、同じことを繰り返すことで…。) (11/22-15:40:08)
ヴァルシード > (歩き。)
<ザッッ>
(片足を踏み込んで。)
<ザァッッ!>
(肩を振り切らせながら、後ろ足を力強く前へ。) (11/22-15:40:56)
ヴァルシード > (ぐるりぐるり)
(歩いている。中心を、その焦点となる空間を見詰めて。)
<ザッッッ>
(踏み込む。中心に力強く。砂利を蹴散らしながら。)
<ザァァッッッ!>
(後ろ足でさらに、もっと深く、もっと前へ……。最初の勢いより、激しく強く。) (11/22-15:43:09)
ヴァルシード > (円を描くように歩いて回る。踏み込んで、さらに踏み込んでは、元の位置に戻り、また歩いては、踏み込んで、さらに踏み込んで、また歩いて……。) (11/22-15:44:29)
ヴァルシード > (男の瞳には踊るような光が帯びられていて、鋭く凛々しく引き締まった瞳には、この動きへの情熱に溢れていた。) (11/22-15:45:20)
ヴァルシード > <ザッッ>
(踏み込む。その度に男の中の命の息吹が吐き出される。)
<ザァァッッ!>
(さらに踏み込む。振り子がスウィングするかのように、後ろ足が勢いよく前へ行く。)
<ザッ、シャリ…。>
(踏み込ませた後ろ足を然るべき場所に下げ、それからまたぐるりぐるりと歩きだす。) (11/22-15:48:36)
ヴァルシード > <ザンッッ!>(左足を撃ち出すように前へ伸ばす。蹴散らされる小石に砂利。滑るようにそちらに動く脚が支える肉体。勢いに乗っている。) (11/22-15:51:15)
ヴァルシード > <ズンッッッッ!>(右足が飛ぶように前脚の横を駆け抜けた。それが着地すると重々しい音が辺りに響き渡った。その音と同じだけの重力か何かがまるで男の上半身から生じたかのような異様な空気を醸し出す。) (11/22-15:53:29)
ヴァルシード > (しばらく、それを繰り返し、気が済んだのか、やがて男は脚を止めて、ゆるりと辺りを見回した。自らの歩いた空間を、その向こうの景色を、先ほど踏み込みを行っていた石畳の中心に佇みながら。) (11/22-15:55:10)
ヴァルシード > (やがて、この男は去って行った。彼が居たことを知る者はいない。だが、わかる者にはこの男が今日ここに存在したことがわかるだろう。) (11/22-15:56:19)
ご案内:「神隠しの森の館 -修練場-」からヴァルシードさんが去りました。 (11/22-15:56:21)
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