room42_20140101
ご案内:「鬼ヶ岳」に和武翔さんが現れました。 (01/02-00:41:33)
和武翔 > (相変わらずこの男がこの里にやってくるのは夜中。正月の挨拶や、初詣、成人式の準備など、大晦日から正月にかけて駆けるように過ぎて行ったソレに男は心身ともに休みたいと思った。 珍しく現代服ではなく、水無月神社で貸してくれる江戸時代の服を着た男は鳥居を潜り抜け里に入る。片手には大き目な紙袋を持っていて、何やらいろいろと入っているようだ。) …。 (静かにあたりを見回せば誰かを探すように細い道を歩いていく。向かう場所はバスケットゴールを設置したあの場所だ) (01/02-00:46:15)
和武翔 > (バスケットゴールのところへ到着すると一人の男の子が膝を抱えて待っていた。どことなくしょんぼりしているようにも見えるか。 その隣にはランタンおばけがふよりふよりと浮いているようだ。) おう。 あけまして。 (微妙な略式挨拶をしつつ少年の方へと足を進める。片手をひらりと振れば男の子が顔を上げて、しょんぼりしていた顏はパァ。と明るい笑顔へと変わる。 その子はどうやら仲のいい狸三郎だった。) 何してんだい。他の連中は? (あたりを見回してみるものの人気は無い。里のにぎわう場所を行けば人は一杯いるのだろうけれど、この里の端にあたる場所には彼しかいないようで、狸三郎は「皆どんちゃん騒ぎしよるけん。つまんないから抜け出した」なんて拗ねたように口を尖らせる。きっと大人の方々はお酒飲んだり遊んだりしてワイワイしているのだろう。) (01/02-01:01:27)
和武翔 > ふうん。一緒に遊んでりゃぁいいもののよぉ。 (首筋をさすって口をへの字に曲げると困ったように眉を下げた。) じゃ、俺とどんちゃん騒ぎすっかい。正月らしい道具持ってきたんだ。 (狸三郎の隣にしゃがむと紙袋を漁り始めた。その言葉に待ってましたと言わんばかりに目をキラキラさせる狸三郎は何度もうなずいて紙袋の中に入っている物を興味津々に見つめる。隠し切れない狸の尻尾が左右にゆらりゆらりと揺れて) (01/02-01:10:44)
和武翔 > (ガサリ。と取り出したのは凧だ。しかしそれはちょっとした仕掛けがついていることを男は内緒にしている。) これはなんだー。 (両手で凧を持って狸三郎に見せてやった。それを見た狸三郎は あ!知ってる! と凧を指さしてそれは凧だと答えるのだ。) 大当たり。こっちの風の流れだと上手く飛ぶだろ。 (ぐしぐしと乱暴に狸三郎の頭を撫でれば無邪気に男は笑った。よいせと、立ち上がれば、小さい凧と大きい凧の2つを取り出し、小さい凧を狸三郎へ渡す。) 俺が持っててやるから、全力で走れよ。そば屋まで飛ばしながら散歩だ。 (小さな凧を持って狸三郎にそう言えば、狸三郎は「そんなとこまで行くん?」なんてちょっとばかし遠いと抗議の色を見せる。けれど男は甘やかさない。 さっさと行け、男なら走れ。 と手で シッシッ と手を振った) (01/02-01:23:22)
和武翔 > (なんやかんやと言いながらも素直に頷いて小さな体を走らせると男もそれに合わせて歩きだし、ちょうどいい所でその凧を放した。 すると小さな凧は空高く、風に乗って空へ舞いあがるのだ。 その瞬間、少年の「おぉぉー!!凧やー!!」なんていう感動の声が上がり、提灯(先ほどランタンて言いましたが提灯です!)おばけも楽しそうにカタカタと揺れる。) 落とすんじゃねえぞー。俺もあげっかんなぁ。 (ちょっぴり離れた場所にいる狸三郎に声をかけると、「うんー!」と大きな声で返事が来るのが聞こえた。 その声を合図に男は自分の凧を準備してクイっと引っ張ると風が吹くのを見計らってうまい具合に凧を揚げることに成功した)((… は、初めて自分一人で上げた…))(謎の感動に打ちひしがれつつ、狸三郎の方へと大股で近寄り二つの凧が祭りにならないように蕎麦屋の方面へと凧を上げながら歩き出す。 …が、今は夜。提灯お化けがいても、二人を照らす程度しかできず凧は殆ど見えない。ぼんやりと一反木綿が浮かんでいるように見えるだけで、凧を打ち上げている感覚はほとんどない。) (01/02-01:33:29)
和武翔 > (暫く糸から感じる風の感覚を楽しんでいるものの、それを楽しいと思うのはきっと大人だけ…、否 大人も飽きてしまうことだろう。 見えない凧に不満を持ち始めたころ、ちらりと狸三郎が凧を見上げた。 ──── … するとその小さな凧に薄らと「狸」という文字が描かれているのに気づく。暗闇でも見えると言うことは、その文字は光っているのだ。 暗く、寒い空気に触れれば触れる程、その文字が光り始めると言う仕掛けを和武翔の弟とアイリスが仕込んでくれたのだった。) 見えたか? 俺は「翔」。 (大きな凧には翔と描かれている。本当ならばもう一つ、鬼と描かれた凧もあるのだけれど、此処は内緒にしておくことにした。ゆらりゆらりと空をまう「狸」と「翔」は星空に紛れた星座のよう。  ぱぁぁぁ。 と満面に感動の色をみせる狸三郎に男は大満足だ。) (01/02-01:45:51)
和武翔 > (狸三郎が興奮すれば凧が激しく揺れる。それによって冷たい風をうける凧はさらに「狸」の文字を輝かせる。 「翔、翔!はよぉ、着物屋まで行こう!」 なんてはしゃぎながら男の前を走りはじめる狸三郎。皆に見せに行きたいと言わんばかりだ。)(( … 距離大分遠くなってるべや …))(まじかい。とため息をつきつつも思わず笑みが零れる。) バテんじゃねえぞ。ほれ、こっちゃこい。 (提灯お化けから離れれば真っ暗だ。手をつないでいきましょう、と狸三郎に手を伸ばし、それに応えるように狸三郎は大きな男の手を握る。きゃっきゃとはしゃぎながら「この凧どこで買えるん?」「家族の手作り」なんて他愛のない話をしながら着物屋までの道のりを二人仲良く進んでいくのです。) (01/02-02:02:59)
和武翔 > ( (01/02-02:22:15)
和武翔 > (そば屋のある橋を通って、妖鬼隊本部に通じる大きな十字路を通って──── 気づけば提灯お化けと狸三郎と和武翔だけだったのがその光る凧を見て集まってきた妖怪の子供たちやなんとなく散歩していた人達が俺も俺もと着いてきていて「二人だけのどんちゃん騒ぎ」は子供たちだけのどんちゃん騒ぎへと変わっていく。 着物屋までついたころ、袴を買ったときや、レンタルした時にお世話になった女人魚さんにお部屋をお借りしたりして、集まった妖怪の子供たちとコマ回しや、カルタなんかを朝方まで楽しく騒いで正月を満喫するのでした。 お年玉は相手が妖怪というのもあるので、皆には体にいい子供でも食べれる漢方薬の飴を全員に配ったようです。今年も楽しい年になりますように ────) (01/02-02:31:06)
ご案内:「鬼ヶ岳」から和武翔さんが去りました。 (01/02-02:33:30)
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