room01_20140301
ご案内:「月明かりの草原」にロネさんが現れました。 (03/01-19:47:26)
ロネ > ……おお。(男は軽く目を見開いた。なんだって新月に外に出歩くのか自分でもつくづく疑問だが、外に出たかったから仕方ない。 と、二日前と同じ場所に出た、と思ったら、明るい。月もないのに。星のせいではない。草原そのものが光り輝いている) (03/01-19:48:58)
ロネ > ((こういう場所だったのか……))(前に、淡く輝く不思議な大樹のある場所へ赴いたことはある。似たような場所が他にもあるのものだなと思う) (03/01-19:50:38)
ロネ > (男は歩む。歩んで、前と同じ岩場に、よっこらせとよじ登る。座る)…………。(ぼーっ) (03/01-19:52:43)
ロネ > (特に何をするというわけでもない。ぼーっとするのが好きなだけ。できれば一生ぼーっとしたい) (03/01-19:56:44)
ロネ > (なんだって自分はもっとのん気な性分に育たなかったのかしら。アザミとのすれ違いとか、周りからのちょっかいとか、大きく受け流せるぐらいの器があればいいのに) (03/01-20:00:22)
ロネ > (そうすれば、そもそも人生のあのときとかこのときとかああはならなかったと思う。身体壊して寿命縮めることもなかったし……そもそも……と頭が傾き始める。きらきら輝く草原の中で男がうつむいている) (03/01-20:05:17)
ロネ > (そもそも……そもそも、もっと家の中でうまく立ち回れただろう。何かあるたびにいちいち泣くからきっと母親も自分を嫌っていたのだ。何かあるたびに逃げようとするからきっと父親も自分を嫌っていたのだ) (03/01-20:11:34)
ロネ > (急に邸宅の庭の隅の情景が頭をよぎる。春が好きだった。薔薇のかおり。やわらかな草のかおり。緑の垣根に囲まれて、綺麗にそろえられた芝に座り込み、今みたいにぼーっと空を眺めていた) (03/01-20:17:50)
ロネ > (早く春が来て欲しい。もう三月だ。雪は嫌だ。寒いのも嫌だ。そういえば自分は、別段あの場に行かなくたって、幼い頃から冬が嫌いだった気がする。余計に部屋に閉じ込められるから) (03/01-20:20:12)
ロネ > (冬は嫌だ。寒いから。冬は嫌だ。雪が降るから。冬は嫌だ。生命の気配が薄れるから。冬は嫌だ。植物が死ぬから。冬は嫌だ。何もかも凍るから。冬は嫌だ。しもやけができるから。冬は嫌だ。手がかじかむから。冬は嫌だ。皮膚が冷えるから。冬は嫌だ) (03/01-20:26:48)
ロネ > (やっぱり春が良い。春は好き) (03/01-20:32:19)
ロネ > (よっこらせ、と男は岩から降りた。そしてふらふらとまた歩き始めて――) (03/01-20:39:09)
ご案内:「月明かりの草原」からロネさんが去りました。 (03/01-20:39:12)
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