room43_20140505
ご案内:「怪仏庵」に娯暮雨さんが現れました。 (05/05-22:18:34)
娯暮雨 > (脚を崩して座り、縁側の柱に頭を預ける形で寝入っていた。ぼんやり、瞼を上げる)………。(夢を見ていた気がする。けれど、思い出せない。)……いつもいつも、目が覚める度、違う場所だ…。(ぽつり、自分にしか聞こえぬ程の声で零す。肩に掛る髪は白く、背後で揺れる尻尾は9つに割れていた。) (05/05-22:23:47)
娯暮雨 > (まだ、半分にも満ちていない。それでいてくっきりとした光を放って浮かぶ月を見上げる。)―山ノ神は、私の顔など二度と見たくもないのでしょう。(こうしていつも里で目覚められぬのは、きっと己に咎があるからだ。物悲しげに眉と狐耳が垂れる。ゆらり、揺らした尻尾の1つが、ぽふり、何かに当たった。)―…? (05/05-22:37:30)
娯暮雨 > (ふわり、狐尾を持ちあげる。その下にあったのは、最近は持ち歩いていなかった、奇怪な模様の入った鬼狐の面だった。いつもの様に面をつけずとも、その面とよく似た模様が、女の顔にも浮き出ているのだけど。)………そうか。持っていたのだな。(ゆるりとした動作引き寄せた面。そっと膝の上に置くと、もう片方の手で表面を撫でる。面を見下ろす女の顔は、左右に垂れた白い髪で隠れて見えない。) (05/05-22:45:31)
娯暮雨 > ……(思い出すのは、紅い夕日。そして、我が子を、生まれて直ぐのこの体の主を、初めて両手に抱いた時のあの感覚。元気な赤子の産声。笑いながら大泣きするなんとも器用で、なんとも間抜けな夫の顔。それから、雨の音。)――…お前の成長する様を…この目で見る事が出来たなら、どんなに良かったか…(ぽとり、ぽとり。縁側の外は、雲ひとつない夜空。けれど、ここだけ。膝に置かれた面の上だけ、大雨警報。) (05/05-23:03:45)
娯暮雨 > ……私は ……っ…ひっく(嗚咽が漏れる。言葉が続かない。面の上に伏せるように、身を小さくながら、声をあげて泣いた。) (05/05-23:16:37)
娯暮雨 > (泣きに泣いて。ずび!と盛大に鼻を啜りながら顔を上げた)ええい!目が腫れたらどうするつもりだ…!(この!私め!とぐしぐし、ぺたぺた。手の平で紅い目元を擦れば立ち上がり)―ちり紙を借りるぞ。(誰の家かも分からぬけれどひと声添えて。踵をくるりと返すと部屋の奥へと。のしのし。) (05/05-23:22:39)
娯暮雨 > (のし紙。じゃなくってちり紙ゲット。ちーん!と鼻をかみ終わったら、9本の尻尾で顔をぱたぱた。効率良くクールダウン。これぞ九尾の狐のなせる技)……?(一息ついた所で、何とも精巧で美しい、見た事もない造りの人形が棚の上に飾られているのが目にとまった。その人形は、どことなくこの体の持ち主の容姿に似ている。) (05/05-23:32:09)
ご案内:「怪仏庵」に娯暮雨さんが現れました。 (05/05-23:37:55)
娯暮雨 > ……美しいな。(率直に感動を覚える。ほぅ、と息をつきつつ、勿忘草色の、人形の瞳を覗きこむ。触ってもいいだろうか。9つの尻尾がうずうず。柔らかなウェーブの掛った亜麻色の髪に触れる。そろり、と撫でた。誰かからの贈り物だろうか。それとも、仲の良い人形師の友人でもいるのだろうか。自分は、知り様がないのだけど。思いを馳せるくらいなら、きっと許されるだろう。目を細め、するりと手を離した。) (05/05-23:49:11)
娯暮雨 > (そんな異国の香りのする人形の膝の上には、小さな霧龍の人形がちょこんと鎮座している)…こちらは簡素な造りだが…。(まるで縁日の屋台で手に入る景品のようだとクスリと笑うと、指先で霧龍の人形の鼻先をちょんとつついた。)お前も、娯暮雨の良き友なのだろうな。-…ありがとう。(なんて言っても、届かないのも分かっている。自分の勝手な想像が、合っているかどうかも分からない。けれど、それでも良い。里で生き、里で死んだ己と違って、娘は外の世界へ出、そして多くの者達と出会ったのだろう。その片鱗に触れられただけでも、十分に幸せだ。へにゃり、顔が緩んだ。そして、手を引っ込める。再び縁側へと戻ると、鬼狐面を拾い上げて) (05/06-00:00:35)
娯暮雨 > …にしても…―ここは、娯暮雨の別宅…か?(な…?と首を傾げる。山の気を感じぬから、里の外である事は確実だ。ううむ、ならば…と尻尾をゆらんゆらん。庵の中をあれこれ廻ってから、移動しようか。最後に玄関口から外に出たならば、軒先に吊るされている夫婦の小さな人形が目に入り、どんな顔で(特に強面のあの夫が)これをここに吊るしたのだと赤面しながら去って行った。) (05/06-00:11:50)
ご案内:「怪仏庵」から娯暮雨さんが去りました。 (05/06-00:12:11)
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