room10_20140519
ご案内:「闇の集う場所」に娯暮雨さんが現れました。 (05/20-01:28:31)
娯暮雨 > (こうして、月を見上げるのはいつぶりだろうか。けれども生憎、この曇り空と漂う瘴気のお陰で月の光は霞んでしまって、この身までは朧気にしか届かない。ぼんやりとした調子まま、半ば草履を擦る様にして歩きつつ。冷たい風がそよりと吹けば、はた。と足を止めた)――ぁ…。 (05/20-01:35:57)
娯暮雨 > あれ……?(まるで、たった今、辺りが夜である事に気付いた様に、目前の景色をくっきりと瞳に映す。今、自分が立っている場所が何処であるかも直ぐに分かった。ふるる、と耳先と尾の先が震える。息を吸う。深く、深く。息を吸う。そこらじゅうに痣の広がる白い肌が粟立った) (05/20-01:45:31)
娯暮雨 > (心地よさ気に目を閉じた。吸い込んだ瘴気を飲み込むように、こくりと喉を鳴らす。―と、全身を覆う痣は、水面を揺蕩うようにして揺らいだ。) (05/20-01:51:24)
娯暮雨 > (揺らぎは直ぐには止まなかった。寧ろ、「もっと」と急くように、ぐにゃりぐにゃり。渦巻くようにして激しく揺らぐ。)―…もう、ダメでござるよ。(ゆっくりと息を吐いた後、目を開けば己の身体を見降ろして、眉を下げた。) (05/20-01:56:07)
娯暮雨 > (その言葉に反応したのか、怒っているのか、悲しんでいるのか。痣の輪郭線がじりじりと滲んで小刻みに揺らぐ。)…――ごめんね。(それと同時に、胸を締め付けられるような痛みと、焼ける様な熱さが襲う。ひく…と眉が少し寄ったが、苦痛に顔を歪める事もなく、ゆるりと首を横に振れば弱弱しく微笑んで) (05/20-02:09:00)
娯暮雨 > (暫く待てば、痣の動きが収まると共に、すぅ。と痛みも退いて行く。いつもと同じ様にして。痣はいつも疼くばかりで、ちゃんとした返事までは返してくれない。耳がへなりと悄気た)話が出来ぬのは、辛いでござるね……。(ぽんぽん、と胸元をあやすように叩く。また、そより。冷たい風が吹いた。甘い香りを孕んだ風が。ふわ、と少し尻尾が膨らむ。このまま此処に居ては更に闇の濃い奥地へと進んでしまいそうだった。) (05/20-02:31:39)
娯暮雨 > (ダメだ、と自分にも言い聞かせた。景色から目を逸らすと、ただ足元を、自分の進む方だけを見て。一歩一歩、闇の地から遠ざかって行った。) (05/20-02:34:44)
ご案内:「闇の集う場所」から娯暮雨さんが去りました。 (05/20-02:34:51)
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