room10_20140526
ご案内:「闇の集う場所」にアステル☆さんが現れました。 (05/26-21:45:09)
アステル☆ > (状況:今宵の闇集は魔物がひしめいておる。温かな血が吸いたいと、肉を貪りたいと、乱杭の咢を打ち鳴らして…… 訂正。光の檻で集められました。蠱毒です。) (05/26-21:45:41)
アステル☆ > (さて。そんなこんなで久々に岩場の洞窟から出てきた妖精は一人ごちていた。) (05/26-21:46:55)
アステル☆ > ジオにはああ( 自ら汚れを雪ぐべきだと )言ったが、夫が外で付けてきた汚れはやはり妻が綺麗にしなくてはならないだろう。 (05/26-21:48:26)
アステル☆ > (言葉と共に、降り注ぐのは天に満ちたる星の光。綺羅々々と輝くその光は今や煌々と闇が集う土地を照らし出し、あらゆる暗冥を白日の下に曝しだす。) (05/26-21:52:38)
アステル☆ > (眩しげに見上げられる無数の魔物の瞳を真っ直ぐに見つめ返し、燦! とその翼を打ち鳴らした。) (05/26-21:54:10)
アステル☆ > (夜空を満たす星光は瞬く間さえおかずに収束、収斂し、一つの魔物を照射する。) (05/26-21:55:26)
アステル☆ > (音さえ立てず消失した魔物を観察し、妖精は肩を落とした。) また失敗か。 (消えた同族……とは言えないものの、同じ穴のムジナとしての仲魔の末路に、魔物たちが悲鳴を上げて照射点から転がり逃げる。) (05/26-21:58:53)
アステル☆ > (その様子を高天から観察しながら、妖精は光の檻で括る土地の範囲を僅かに狭めた。) (05/26-22:01:55)
アステル☆ > (トリエイジスの基盤を支える妖精達には、その身の純潔を守るために、それぞれの存在に根差した固有の身の純潔の保ち方が存在する。) (05/26-22:02:48)
アステル☆ > (焔熱の妖精であれば浄焔。 振動の妖精であれば清音。 そして星光の妖精たる自分であれば星光の槍。) (05/26-22:05:17)
アステル☆ > (自らの清潔を保つため、妖精は自らの能力をもって己を焼く。 しかし、星光の槍だけはどうにも威力が過ぎる様だ。) (05/26-22:07:48)
アステル☆ > (自分の身を清める様に槍をジオへ降らせれば、意図しない所まで清浄化しかねない。) (05/26-22:09:41)
アステル☆ > (自分の身に星光の槍を振り落とす。 光を留めればヒートストライクの形になる。) (05/26-22:11:20)
アステル☆ > (そうして地上から打ち上げられた高射砲の如き穢れを、身体に触れた瞬間に蒸発させる。) (05/26-22:13:17)
アステル☆ > (静かに視線を闇の集う土地へ下し、その全域を走査する。) (05/26-22:14:30)
アステル☆ > (高空まで届かせるほどの穢れを撃ちだせる魔物とあれば、多少の耐性は持つだろう。 練習にはうってつけだ。) (05/26-22:15:33)
アステル☆ > (魔物の周囲が光に満ちる。 あらゆる穢れを打ち払う清浄な光が魔物を構成する表皮を一瞬で焼きあげる。) (05/26-22:19:08)
アステル☆ > (実験は成功だ。 穢れの塊とも言うべき魔物が、表面積の100%を消失するだけで済んでいる。) (05/26-22:20:40)
アステル☆ > (これが人間であれば死は免れないだろうが、そこは魔物の強みがある。皮膚が幾度か瞬きする間に再生し、周囲の魔物を食らってさらに進化した様だ。) (05/26-22:22:24)
アステル☆ > (中身まで消し飛ばしていた先までと比べれば、各段の進歩と言えるだろう。) (05/26-22:23:52)
アステル☆ > (穢れで括ると、人間を構成する体の殆どが該当してしまうと知れたのは、妖精にとって良い経験だった。) (05/26-22:26:01)
アステル☆ > (同じ魔物で何度もその表皮を焼き、消し飛ばし、再生を待つ。 焼く度に消し飛ばす表皮の厚みを小さくする様に調整し、得心がいった妖精は己にかけるのと同じ浄化の光を魔物へ照射した。) (05/26-22:29:23)
アステル☆ > (歩 (05/26-22:29:28)
アステル☆ > (蠱毒で強化された個体は、放置すると後を引く。より正確には眷属を作って跋扈する。自分の妹、常闇の妖精ならばそんな彼らも喜んで受け入れようが、穢れは適切に祓っておくべきだろう。) (05/26-22:32:25)
アステル☆ > (自分が位置する地上からの高度を下げる。) (05/26-22:34:43)
アステル☆ > (段階的に下げていき、先の高度では届かなかった魔物からの反撃が届く様に調整する。) (05/26-22:36:02)
アステル☆ > (光の檻で括った俎上に刃を通し、魔物からの反撃を引き出す。) (05/26-22:37:45)
アステル☆ > (重力の軛を断ち切り、今居る高度へ己の意思を届かせられる魔物が、次のターゲットだ。) (05/26-22:39:14)
アステル☆ > (高度を落せば、自分へ意思を届かせられる魔物の数は増える。 効率的な選定のための母数は必要だが、一度選定すれば同レベル帯の魔物は一つで良い。) (05/26-22:44:04)
アステル☆ > (ジオになるべく似通う魔物を一つ選別し、残りの魔物は瞬きの道を繋いで光の檻の外へ弾いた。) (05/26-22:46:56)
アステル☆ > (弾かれた魔物は、誘蛾灯に誘き寄せられる魔物の様に再び光の檻へ近寄るものもあれば、逆に光を避ける様に逃げるものもある。) (05/26-22:48:50)
アステル☆ > (近寄るものは、先に弾いたより強力な魔物との戦いを始め、より強力になっていくが、妖精の眼は檻の外へは向かわない。) (05/26-22:50:23)
アステル☆ > (照射し、高度を下げ、選定する作業を繰り返し、より人に照射するのに適した『聖光』を導く。) (05/26-22:55:16)
アステル☆ > (作業を繰り返して暫く。 妖精が地上3mへとその高度を移した時、光の檻の範囲は10m。 足元には小さな鼠型の魔物がいた。) (05/26-22:57:47)
アステル☆ > (この魔物はある意味で人よりも脆弱で、その住まう土地の影響を敏感に受ける。) (05/26-22:59:34)
アステル☆ > (この魔物に照射して問題なく魔物が活動できるなら、人間に照射しても大きな問題は出ないだろう。) (05/26-23:03:06)
アステル☆ > (輝度の調整は照射する距離を離せばよい(間に空気という遮蔽物を置いて減衰させる)し、多少失敗しても岩場の温泉に蓄えた治癒の泉もあって幾らでも取り返しは付く。) (05/26-23:05:14)
アステル☆ > (目途が立って、妖精は満足気に頷いた。 燦と翼を打ち鳴らし、リフレッシュライトでもヒールライトでもない新たな光、聖光をラットへと浴びせかける。) (05/26-23:06:37)
アステル☆ > (穢れを打ち祓い、その身に宿す瘴気を洗い清め、黒く澱んだ毛並みをしていたラットは、白く清浄な毛並みをしたラットへと変貌した。) (05/26-23:09:09)
アステル☆ > (これまで宿していた物を消失した衝撃と反動で、ラットが地面で痙攣する。) (05/26-23:10:14)
アステル☆ > ふむ。 ……。 (しかし暫く観察していると、どうやら聖光だけが原因では無いようだ。) (05/26-23:12:06)
アステル☆ > ( (05/26-23:12:18)
アステル☆ > (ここは瘴気の満ちる土地。 大地から漏れ出る澱んだ気が、ラットの呼吸に合わせ、体温の放射に合わせ、大気温が体に染み込む様に、肺を空気が満たす様にじわりじわりと侵食していっている。) (05/26-23:14:49)
アステル☆ > (菌を殺しつくした空白地帯に最初に侵入した菌がその空白を占める様に、聖光で打ち払って作られた空白地帯が、よりラットにとって重篤な障害を引き起こす瘴気を呼び込む呼び水となるとは。) (05/26-23:17:23)
アステル☆ > (この事例はよくよく考察が必要だろう。 あまりに澄みきった泉には魚は棲めないのだ。) (05/26-23:20:30)
アステル☆ > (とりあえず、穢れを払ったラットはここでは生きていけない。 既に浄化済の為改めて穢れを払う必要もなし。 その身に侵食しつつある穢れは改めて祓い清め、穢れに満ちる地上ではなく、既に清めてある衛生『月』へと飛ばす。) (05/26-23:24:22)
アステル☆ > (目的を達した妖精は、光の檻を解除した。) (05/26-23:29:30)
アステル☆ > (吸い込まれる様な無窮に広がる蒼穹の空は、深い藍色の帳に星々の煌めく光を散らした空へと戻り、誘き寄せられていた魔物は目指すべき光を失い時間経過と共に散っていく。) (05/26-23:34:01)
アステル☆ > (しかし鮮烈な光の影には濃厚な闇が生まれる。 妖精の生み出した蠱毒により、この土地の勢力図は変動し、魔物たちの縄張りが落ち着くまでは暫くの時間を要するだろう。) (05/26-23:37:27)
アステル☆ > (自らの及ぼした影響に頓着することなく、妖精は軽やかに羽ばたいた。) (05/26-23:38:55)
ご案内:「闇の集う場所」からアステル☆さんが去りました。 (05/26-23:39:14)
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