room44_20140712
ご案内:「鬼ヶ岳」に伍尭さんが現れました。 (07/12-23:18:58)
伍尭 > (鬼ヶ岳の中腹にある、妖鬼本部。すっかり静まり返ったその敷地内の大講堂の一階にある板の間にて、腕を組んでごろんと横になっている一人の男。傍らには、蛇が絡みついた様な装飾が施された甕が置かれている。今宵は此方の世界にも弱い雨が降り、鬼火は空を漂わず、本部前に続く石灯籠の中でひっそりと揺らめいているのみだった。楼門にはてるてる坊主が1つ、ぶら下がっている。) (07/12-23:24:01)
ご案内:「鬼ヶ岳」にさんが現れました。 (07/12-23:24:31)
> <ザッ―>(妖鬼隊本部、入り口の前で立ち止まった足音。番傘を刺した男は静かに佇み、その建物を見上げていた。) (07/12-23:26:01)
伍尭 > …。(感じた気配に、ク、と口の端を持ち上げて、上体を起こすと板の間の真ん中で胡坐を掻いた。)≪リィーン…≫(どこからか、風鈴の音が届く。門は閉ざされて居ない。男が立ち止まると、石灯籠の中の鬼火は一層その明るさを増して、揺らいだ。) (07/12-23:29:31)
> (男は暫くの間、そのまま建物を見つめていたがやがてゆったりと敷地内へ足を踏み入れる。塗れた地面を踏みしめる足音が、雨音の中に交じって響く。) (07/12-23:30:55)
伍尭 > (今日がその前日になる、と言う事は文を出して伝えていたのだろう。卍が大講堂の前まで足を進めたならば、何もせずとも、両開きの引き戸は勝手に開かれるだろう。)いらっしゃい。卍くん。(明かりの灯っていなかった板の間に、ぽう、と行燈の光がともる。) (07/12-23:34:57)
> ―体を休めなくて良いのか。(何となく、訪れれば相手が己を迎える様な気がしていた。男の心中は以外にも非常に静かで。一段低い場所から相手を見上げ。) (07/12-23:36:51)
伍尭 > ついさっきまで、眠ってたよ。皆もそれぞれ、休んでる。(寝ころんでいたせいで乱れた後頭部の髪を撫でつけながら、薄らと笑みを浮かべ)君こそ、調子はどうかな。(体と、それから心の。と、緩く首を傾げ。男が建物の中へ入ったならば、開いた戸は、戸の内側に控えていたモモンガと拳大の蟹の妖によって閉ざされた。…ぱたん) (07/12-23:42:58)
> (番傘を畳み、屋内へ入れば手拭いで軽く肩口を拭いつつ。)―俺は何時だって万全だよ。 と、言いたいトコだがどォだかな。明日を迎えてみて取り乱さねェとは言えねェな。(くくっと口端を吊り上げ、自嘲気味に笑った。) (07/12-23:44:47)
伍尭 > きっと大丈夫さ。俺達がついてる。(軽い調子で微笑んで返す。と、「そうですぞ、卍殿ー!」としゃがれた小さな声が卍の背に届くだろう。)さ、立ち話もなんだ。上がってくれ。(す、と手の平を向けて。モモンガがててっと掛けてくると、伍尭と向かい合う位置に座布団を敷いて去っていく。) (07/12-23:49:49)
> 久し振りだな、カニ。元気してたか。(有難う、の気持ちを込めて肩越しに向けた笑み。敷いて頂いた座布団へ胡坐を掻くと、腕を組み。) ―心強ェこった。(表情がそうは言って居ない。信用していないワケじゃ無い。唯、戦いを前にして男の心はどうしても、今も独りのままだ。)  (07/12-23:53:19)
伍尭 > (向けられた笑みに、蟹坊主も円らな瞳でニコリと笑んだ。ちょきちょき、と大きく鋏を揺らして、それを返事とした。)―そうだ、卍君。腹は減っちゃいねェかな。差し入れがある。(相手の返事とそれとは裏腹な表情に、顔色変えず。首を傾げて。) (07/12-23:58:39)
> (ちょいちょいっと蟹坊主に手招きをする。可能であれば膝なり頭の上なりに居て欲しいらしい。不安の表れか。)――?(突拍子も無い発案に、目を丸くし。) …減ってねェって事ァ無ェが。 (07/13-00:00:11)
伍尭 > (蟹坊主は、ぱちくりと瞬くと、立派な顎鬚を撫でつけた後、ちょこちょこと卍の膝から肩へ、そして最終的には頭の上に落ち着いた。)なら、食ってやってくれ。娯暮雨と、娯暮雨のかあちゃんからだ。(モモンガ姿の妖怪、野衾にちょい、と頼むと、野衾は頭の上に盆を掲げてやってくる。昼間の内に娯暮雨の作った極々シンプルなおにぎりと、妖狐の作った稲荷寿司が乗ったそれを、卍の前に置く様で。) (07/13-00:07:12)
> ―お前。(知っていたのか、少し見開いた瞳。妻の母に関して、妖鬼隊の面々はまだ知らぬと思っていて。まぁ、良いかと目の前の料理に視線を落とし、次の相手の言葉を聞いた。) ―有難ェ。(浮かぶ微笑。) (07/13-00:09:21)
伍尭 > ―ん?(その瞳が何を意味しているのか、察すれど、特に尋ねられなければ言葉は返さず、にこりと首を傾ぐに留める。)腹が減っては戦は出来ぬ。二人揃って同じ事を言うもんだから、笑っちまった。(昼と夜、同じ体で姿を変えて差し入れを届けに来た二人の姿を思い出せば、くっと笑って) (07/13-00:13:44)
> ―お前は母親似だと、言ってやろうぜ。いつか打ち明ける時が来たなら。(冗談めかして笑むと、まずはおにぎりに気風よく齧り付いた。大きく頬張ったソレを眉を寄せて飲み込めば、視線は再び相手へ移り。) …全部、終わるんだな。明日。(己がこの件に関わったのはつい最近。しかし、妻にとっては。彼らにとっては長い時間であっただろう。) (07/13-00:17:31)
伍尭 > ―ああ。 俺は、なんとなく、気づいてんじゃァねぇのかな…って、思うんだけどな。(こっくり、頷く。)…長かった。漸く、あの子を呪いと鬼から自由にしてやれる時が来た。その一歩を踏み出せたのは、君のお陰だ。(頭の上の蟹坊主も頷いているのか、そんな心地が伝わるだろう) (07/13-00:23:16)
> アレで居て勘の鋭い娘だ、少なくとも俺達が何をか隠している事にはゆくゆくは気付くさ。(つまりは妻が真実を知る日はそう遠くないのでは、と思っていて。) 俺は何もしちゃいねェよ。((本当に。))  ―何も、してこなかった。四六時中テメェの事ばっかりで、アイツの過去にも、こんな形でしか触れる事をしなかった。アイツの痛みに、気付こうとしなかった、アイツがいつも笑ってたから。 ―お前達から受けるそんな言葉が、俺には酷く痛い。自業自得だけどな。(浮かべた笑みは何とも言えない、色々な感情がない交ぜになったモノで。) (07/13-00:28:15)
伍尭 > シャルロッテの策が、上手くいく事を願うよ。(そうなれば、母娘の対面も叶う。隠す必要もない。穏やかな口調で、そう言って)…卍君。過去は過去だ。行動を起こしたからこそ、今があり、そして明日がある。俺は、そう思うけどね。 あの子は、無理に笑える程器用な子じゃアない。それは君も、分かるだろう?あの子は、君と居ると幸せだったから、笑ってたのさ。(里の皆に夫の話をするだけで、あれほど緩んだ顔をしていたのだから、本人の前ではよっぽどだっただろう。と表情を和らげて)辛い思いをさせて悪いね。けれど、これは本心だ。 (07/13-00:37:28)
> 俺は戦いが終わればタスキを外す。(後の事は後の人員に任せる、と。) ―馬鹿だと、思う。(解ってはいる。相手の言葉は十二分に理解できる。視線を伏せたまま稲荷を一つ手に取って、先程より少し乱暴な手付きで齧り付き。) ―殴られるよりよっぽど痛ェ。 (07/13-00:40:29)
伍尭 > 問題は、鬼がどう出るか、だな。(もし改心していたら、戦う必要は無くなる訳で。別の器に封印し直す事が出来れば、この件は一先ず一件落着となるのだが。頬張った稲荷寿司は、ほんのり甘い。娯暮雨の家にひと月滞在している頃にきっと一度は食べたであろう、おばあちゃんお手製の稲荷寿司の味に、不思議と似ていた。)痛みを感じるのも生きてこそ、だ。そして、生き続ければその痛みは何らかの形で癒えるだろう。先ずは明日を乗り越えよう、卍君。 (07/13-00:48:13)
> お前達の意思を尊重はするが、いざ闘うとなれば加減はしない。娯暮雨と妖鬼隊、この二つの命だけを優先するぞ、俺は。(揺るぐ事の無い男の方針、くどくとも今一度この男には伝えておかねばと思った。) ―癒えぬ痛みは強さを産み出す糧になるやもしれん。下向きな物言いにはなったが悲観はしてねェさ。(湿っぽい顔をしてしまったか、と、今度は屈託なく口端を上げて見せ。) (07/13-00:52:52)
伍尭 > ああ、寧ろ、それでいい。娯暮雨やシャルロッテはああ言うが、俺としちゃア封印するにしろ、一発くれてやらねェと気が済まない。(この言葉は、隊長としてではなく一人の男として。軽く肩を竦め、困った様に笑って)…そうか、良かった。泣きだすんじゃねぇかと、ハラハラしたよ。(なんて、と冗談めかして言った所で野衾が、杯と徳利を乗せた箱膳を運んで来た。二人の間にそれを置いたのを見届けて、男は空の杯を卍に差し出す。) (07/13-01:03:51)
> アハハッ、ソレを聞いて安心したよ。(好き放題できる。では無く、相手も一介の男なのだと、安心したのだ。本音と建て前と言う物が在ろう、と。) ―まァそうガキ扱いするなよ、無い頭を少しは捻ったさ、今回はな。(運ばれてきた膳を目にすると、有難く酌を受け、返杯の姿勢だ。)…明日が終わったら、今度は他愛ない話をしようぜ、伍尭。 (07/13-01:07:51)
伍尭 > 今のは、他の奴らにゃア、内緒だぜ?(特に副隊長の鈴代に知られてしまったりしたら、お説教が始まってしまって堪らない。ふっと笑えば、人差し指を口元に添えて)うん。心強い。(と、また相手に期待する様な言葉を述べて。悪戯心ではなく、やはりこれも本心だ。こちらも返杯を受ける。と、杯はもう一つあった。それを蟹坊主へと差し出して、徳利を受け取り酒を注ぐ)ああ、勿論だ。娯暮雨の体が戻れば、改めて宴を開こう。(それぞれの杯に、コチン。と己の杯をぶつけて) (07/13-01:16:01)
> 寧ろ好ましがられると思うがね、一応聞いとくよ。(冗談めかして笑うと、一応は頷いた。) ―芹とも一度、話がしてみてェな。詰まらねェ喧嘩を買わせちまった。(己の心の迷いの所為だ。喧嘩に対して流儀を持つ男だからこそ、あの日の事は少し後ろめたく感じていて。相手、蟹坊主と順に杯を掲げれば、一息に飲み干した。) (07/13-01:18:56)
伍尭 > ありがとう。(安心した様に大げさにホッと息をついて、こちらも笑った。)一度と言わず、何度でも。この里に来さえすりゃア、話は出来るさ。(その喧嘩とやらがあった翌日から、芹の様子がどことなく変わった事には気付いていた。軽い調子で微笑んでから、同じく杯の中身を一気に飲み干す。良く冷えた、鬼ヶ酒。蟹坊主も「明日と、そこから続く日々に。」と言葉を添えて。器用に2つの鋏で挟んだ杯を傾けた。) (07/13-01:25:58)
> いや。一度でいい、後は明日、俺の拳で見せておきてェ、『本当の俺』を。その後に一言二言交わせればソレで十分だ。(情けない喧嘩を見せてしまった己が張る下らない意地だ。) (07/13-01:28:03)
伍尭 > そうか。―…『本当の俺』か、それは俺も、是非とも見たい。(どこどなく、わくわくした風な声色。)今は…そうだな、山の裏手の丘に居るみてェだし…。明日が過ぎれば、暫くは此処に居る筈だ。(一度、気配を察知するように外の方へと視線を向けて。空になった杯を箱膳へと戻した。) (07/13-01:34:17)
> とばっちりには注意してくれよ。夢中になれば顧みねェぞ?(自衛の力は在るから心配するなと聞いた。都合よく信頼する事にしようと。) ―眠れやしねェ、ってか。(気持ちは十分に解る。苦笑に近い表情で、杯を膳へ戻し。) (07/13-01:37:42)
伍尭 > 知ってるさ。これまでも、あっちの世界に居る君の闘志が、この鬼ヶ岳に届く事が何度かあった。(愉快気に微笑んだ後)卍君。君は前だけを見てりぁアいい。(落ち着いた声で、前にも言った言葉を述べれば頷いて。)寝とけ、っつったんだけどなァ…。(がしがし、苦笑を浮かべて頭を掻き)行くかい?どちらにせよ、今日はこの里で体を休めて行くといい。共に発つかは、君に任せるよ。 (07/13-01:44:36)
> …届けたつもりは、ねェンだけどな。(ガシガシ頭を掻いて逸らした視線。少々バツが悪そうだ。) ―今一度、その言葉を聞けて良かった。(にっと笑んでは次ぐ相手の言葉に、眉尻を下げて首を振り。) 俺もアイツと同じで、心を休ませるのは明日が済んでからになりそォだ。…蟹坊主を借りていいか。(許可を求める視線は、相手と、頭上の相棒へ。) (07/13-01:48:11)
伍尭 > のろしも上がってねェってのに、娯暮雨が受信してんだろ。(なんて、と冗談めかして笑い)今日はその確認、ってとこかな?(首を傾げて。続く言葉にも微笑を浮べ)…ああ、もt(「勿論ですぞ!」と頭上の蟹坊主が弾んだ声で、言葉を被せた。)…だ、そうだ。(ク、と喉を鳴らして) (07/13-01:54:32)
> 正に一蓮托生ってか。(べ、と舌を出して、立ち上がり。頭上の蟹坊主の元気な声を聞けばゆるり笑んで。)―悪ィな。    ―馳走になった。明日の晩は、娯暮雨と共に。(気丈に笑んでからは振り返る事も無く、勇ましく歩んだのは本部を出た所まで。いつか妻と歩いた道のりを辿りながら、男は相棒に力無く呟いた。『どれだけ凶気を奮い立たせようとしても上手く行かない。ただ妻を失うかもしれないと言う思いだけが頭の中で渦を巻いて消えない。―ただひたすらに、怖い。』男の小刻みな男の体の震えは、日が昇るまで止まる事は無かった。)  (07/13-01:59:19)
> 正に一蓮托生ってか。(べ、と舌を出して、立ち上がり。頭上の蟹坊主の元気な声を聞けばゆるり笑んで。)―悪ィな。    ―馳走になった。明日の晩は、娯暮雨と共に。(気丈に笑んでからは振り返る事も無く、勇ましく歩んだのは本部を出た所まで。いつか妻と歩いた道のりを辿りながら、男は相棒に力無く呟いた。『どれだけ凶気を奮い立たせようとしても上手く行かない。ただ妻を失うかもしれないと言う思いだけが頭の中で渦を巻いて消えない。―ただひたすらに、怖い。』と。小刻みな男の体の震えは、日が昇るまで止まる事は無かった。) (07/13-01:59:59)
ご案内:「鬼ヶ岳」からさんが去りました。 (07/13-02:00:27)
伍尭 > ああ。(最後の言葉に、短く、しっかりとした返事を返した。徐々に小さくなる鬼の字を見送って。相手が門を出たならば、大講堂の戸は閉ざされた。)…さて、俺も寝るとするかな…。(ごろん、と再び頭の後ろで手を組んで寝転がる。行燈の仄かな明かりが消え、再び静寂が訪れてから、男はただ、目を閉じた。)≪ リーン …≫(里を歩く卍の頭上で、髪坊主はただその言葉を聞き、伝わる震えを感じていた。小さな妖が時折紡ぐ励ましの言葉は、果たして男の心へ届くだろうか。雨は止んだ。少し冷たく、それでいて心地のよい風が里を吹き抜ける。優しい風鈴の音も、途絶える事はない。日が明ければ、きっとこれからも変わる事がないであろう里山の姿を、穏やかな朝日が照らし出すのでしょう。)  (07/13-02:14:50)
ご案内:「鬼ヶ岳」から伍尭さんが去りました。 (07/13-02:14:54)
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