room02_20140718
ご案内:「ある日の晩、とある崖」にhikoさんが現れました。 (07/18-22:15:39)
hiko > Σ (07/18-22:15:45)
ご案内:「ある日の晩、とある崖」からhikoさんが去りました。 (07/18-22:15:48)
ご案内:「ある日の晩、とある崖」に卍さんが現れました。 (07/18-22:16:14)
卍 > (その崖から見渡せる景色は、本来ならば見渡す限りの山々が美しい風光明媚と言う言葉の相応しい風景だったのだろう。忘我の末に己が作り上げた見渡す限りの荒野を前に、男はぼんやりとそんな事を考えていた。) (07/18-22:18:30)
卍 > (男の思考は更に深い場所へ沈んで行く。衝撃的な妻の姿を前に、己は愚行を犯した。後悔は無い、しかし二度と繰り返すつもりも無い。そう言い切れる自信があった。己の中で永遠の眠りに着いた魂に、そう誓った。) (07/18-22:21:01)
卍 > (妻は今、己の過去と、その出生に関わる因縁に立ち向かおうとしている。戦おうとしている。あの日多くの者達が己に力をくれ、結果今の自分が在る。彼らの様に、かの霧の竜の様に、妻の心に寄り添い戦いたい、男は心からそう思っていた。) (07/18-22:23:37)
卍 > (元より戦い以外何も無い男だ。恩を返すにも拳を振るう以外の事が出来ない。―しかし。 出来るのか、己に。妻の死は、全てに決着がつくまで付き纏う危険だ。己の死ならまだ良い。他の誰でも無い妻の死と言う懸念を前に、己は己で居られるのか。呪わしき狂鬼は、まだ己の中にも居るのでは無いか。) (07/18-22:26:03)
卍 > ―情けねェ。(己の手の平を見つめ、男は乾いた笑みを浮かべた。震えるのだ、毎夜毎晩こんな不安を思い浮かべては、力無き小動物の様に。) (07/18-22:27:42)
卍 > (きっと、敗けているのだろう。妻の中に巣食う鬼に。今この段階で、戦う前から己は敗れている。)<ガツンッ!>(拳を己の額へ打ち付け、ギュッと目を閉じた。ただただ、その日が来る事を恐れている自分が居る。幼少の折に感じた死の恐怖、そんなモノとはケタの違う恐怖。) (07/18-22:31:37)
卍 > (次に日が昇ればその日は訪れる。腹を括って拳を握るべきだ、mistとの決着、イアサールとの決闘、強敵と戦う時、いかなる事情が在れど何時だってそうして来た。体が勝手に反応し、放って置いても血が滾った。 ―男は、『その日』を迎えるまで、『その場所』へ向かうまで、拳を握れずに居た。) (07/18-22:37:56)
ご案内:「ある日の晩、とある崖」から卍さんが去りました。 (07/18-22:38:09)
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