room44_20140815
ご案内:「鬼ヶ岳」に娯暮雨さんが現れました。 (08/15-23:38:36)
娯暮雨 > (今宵の鬼ヶ岳は、いつもに増して明るかった。それは、山肌に沿って浮かぶ鬼火によるものではなく、空へと向かってふわりふわりと浮かんでいく数多の橙色の淡い光がもたらす明かり。…カラリコロリ。山の裏手へと続く、ひやりと涼しい竹林の道を歩く。)…お気をつけて。(その隣を、烏帽子を被ったカエルやネズミの姿をした妖怪が精霊場に跨って宙を駆け、通り過ぎていった。お盆の時期にだけ帰ってくる、妖怪のご先祖様達。) (08/15-23:57:38)
娯暮雨 > (かちゃんかちゃんと賑やかな音を立てながら宙を舞う茶碗に鏡、帯や草履も精霊馬に続いて駆け抜けていく。まだまだ飲み足りないと宙を転がる盃を徳利が窘めながら突いて連れていく。)…ふふ。(ゆるりと口元に笑みを浮かべながら、先を行くその姿達を見送ろう。) (08/16-00:10:05)
娯暮雨 > (両手には、幾重にも花弁の重なるほわりとした大小様々な白菊の花束を携えて。竹林の道を抜けたなら、開けた野原に出た。ここからは、ころんとした月も、空に浮かぶ数多の明かりも、下界に広がる山並みもよく見えた。そのままゆったり足を進める先は、見晴らしの良い野原の端。半分埋まった小さな岩の傍らに立てば、しゃがみ込んで、そこへ花束を添えた。) (08/16-00:18:53)
娯暮雨 > (添えた花束の隣には、空になった白磁のお茶碗。乾いた米粒ときなこが少し縁にくっついている。昨日の朝に供えた時は茶碗にきなこご飯がよそわれて居たのだけど。きっと小鳥たちが食べたのだろう。)美味しかった…?(囁く様な優しい声色。子犬の頭程の大きさの岩をそっと撫でた後、両手を合わせた。暫しの黙祷―。) (08/16-00:31:55)
娯暮雨 > (長く、静かな時が過ぎた後、ゆっくりと閉じていた目を開けばもう一度その岩を、墓石を撫でて。へにゃりと笑んだ。)…ね、きなこ。新しいお友達、出来た…?(離した手を少しずらして、またそっと手を添えると、ゆるりと撫でる。)拙者はね、またいっぱい出来たでござるよ…? (08/16-00:47:06)
娯暮雨 > ≪リィー ン・・≫(山の表側から微かに聞こえる風鈴の音。)―『あっち』の世界。最初はね、同じ種族の人を見つけるのが目的だったのに。気付いたら会いたい人がいっぱいになっちゃってて…。結局、同じ種族の人は居なかったけど、お母さんにも会えて。拙者のお願い事、叶っちゃった。 (08/16-01:00:02)
娯暮雨 > (ゆるりゆるりと撫でながら、ぽつりぽつりと紡ぐ言葉)きなこは、もうお母さんに会った…?お父さんも、そっちかな…?(そうだといいな、と思って。皆が揃っている姿を思い浮かべ、ゆったりと目尻を下げた) ―…お願い事は叶ったのに、『あっち』に行くとね、その度に叶えたいことが増えちゃうの。不思議でござろう…? (08/16-01:18:00)
娯暮雨 > …いっこずつ、叶えて行きたいな。大きいのも、小さいのも。(ひとつが叶う頃には、また新しく何かを求めてしまう自分が居るのだろうけど。と思えば眉を下げてへにゃりと笑んだ)色んな世界とか、人や、物に触れて。きなこが見れなかった世界を、拙者が代わりに沢山見て行くでござるから。(だから、これからも楽しみにしていてね。と微笑んで、撫でる手をそっと離した。) (08/16-01:45:40)
娯暮雨 > (空の茶碗を懐から取り出した風呂敷で包めば、取っ手の様に輪っかに結んだ箇所を腕にひっかけて立ち上がる。見上げた夜空は、この野原へ着いた頃と変わらず。柔らかな明かりがそこかしこに浮かんでは空へと昇っていく様があった。暫しその光景を眺めた後、懐から出したのは、白く薄い和紙の折り紙で折った紙風船。) (08/16-01:56:13)
娯暮雨 > (よく見るサイズのものと、それより一回り小さいものの2つ。順に息を吹き込み膨らませれば、片方の掌の上に並べて乗せた。どこからともなく、鬼火がふよりと飛んでくる。)―……。(ふぅ、と掌の上へ息を吹きかければ、ふるると鬼火が震えた後、紙風船の中にポゥ…と明かりが灯る。その明かりは、掌の上と顔を暖かな橙色の光で照らした。)≪リィ・・ン ≫ (08/16-02:03:32)
娯暮雨 > (そより。風が吹いて、明かりを灯した紙風船が浮きあがると、そのまま緩やかに上空へと昇っていく。その明かりが空に浮かぶ他の明かりに合流して判別がつかなくなり、やがて星の光とも判別がつかなくなるほど小さな点になるのを見送って。それからも、山のあちらこちらから絶えず昇る仄かな明かりを見送り続けた。) (08/16-02:16:41)
ご案内:「鬼ヶ岳」から娯暮雨さんが去りました。 (08/16-02:16:44)
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