room25_20140817
ご案内:「怨霊の館」に娯暮雨さんが現れました。 (08/18-00:44:00)
娯暮雨 > (バスタオルを首にかけて、ほっこほこ。お風呂上がりのさっぱりした体で寝巻用の浴衣に着替えて脱衣所を出たならば、そこは見覚えのある場所でした。)……へっ?(真っ暗!) (08/18-00:49:23)
娯暮雨 > …あっ、ちょっと…!(タンマでござる…!と後ろを振り返る。あるのは脱衣所に続く引き戸にあらず。先が見えぬほど長ーい廊下に並ぶ朽ちたドアの内の一つでござる。)……不覚…っ!(両手をそのドアについて、チーン…。) (08/18-00:53:27)
ご案内:「怨霊の館」に怨念さんが現れました。 (08/18-00:55:51)
怨念 > (ざわり。と静かに、静かに館の深い所で、深い所に溜まって澱んだ怨念が、怨念が身じろぎした。) (08/18-00:57:27)
娯暮雨 > (廊下に背を向けたまま、そろ…と足元をみやる。埃っぽい廊下の上に、裸足でござる。夜風を浴びて涼もうと思っていた矢先の、むわっとした重い空気。いつも以上に纏わりつく気がするソレを拭うように首元をバスタオルで拭って。ドアから手を離せば振り返る。)…むむ…。(とりあえず、出口を探さねば。眉をきりりとさせて歩き始めた。出口探さなきゃ。) 【誰かの足音が後ろからついてくる…。振り返っても誰もいない…。】 (08/18-00:58:46)
怨念 > (館の柱を伝い、梁を伝い、隠された道を伝い、雨どいを伝い、静かに這い寄る。這い寄る。這い寄る。這い寄っていく。這い寄っていく。這い寄っていく。這い寄っていく。 …………。見つけた!) (08/18-01:00:12)
娯暮雨 > (ぞく…と背筋が凍るような感覚に、足をとめた。聞こえる足音。そろり、肩越しに振り替えるも姿はない。誰か居るのかもしれない。と思うも、先に感じた寒気が声をかけるのを戸惑わせた。) (08/18-01:00:32)
怨念 > (もはや明確な形さえ保てぬ煮こごりの様な怨念が、冷気の様に薄くゴボウの足元に滑り込み、湯に温められた足を冷やしていく。) (08/18-01:02:29)
娯暮雨 > …っ(来る!きっと来る!何が、だろうか。目には見えるだろうか。)誰…っ!(足元に感じた寒気。その姿をおぼろげながら捉えた。じり、と後ずさるように廊下を進み…) (08/18-01:04:34)
怨念 > (ああ、温かいその身体。恨めしい。ああ、温かいその鼓動。恨めしい。ああ、瑞々しい玉の肌。恨めしい。ああ、豊かな臀部と柔らかな胸のふくらみ。羨ま…恨めしい。 うらめしや。うらめしや。うらめしや。うらめしや。恨めしや! ああ、恨めしい! そなたが恨めしい!) 【ひんやりと冷たい何かが、すぐ隣を通ったような…?!】 (08/18-01:05:40)
娯暮雨 > (その切実な怨念は、思念となってこちらに伝わるだろうか。足元が冷たい。けれど、それ以外には害がないようだ。怨念は、きっと何かを己に伝えたいのだろうと思って、後ずさっていた足を止めると、しゃがみこむ。相手との距離を詰めるように。) (08/18-01:09:30)
怨念 > (怨念は、ただただ怨念だった。世間体や、精神的に綺麗な自分を保とうとした彼女たちの中から締め出され、行き場を失った想いがここで煮凝ったのだ。そこに明確な意思はない。そこに明確な人格はない。怨念は二律背反として内なる自己と自我を備える高等な存在などではなく、ただ一つの方向性を持たされた念が凝集したものだ。だから、そこに相手を気遣う何かは無い。触れれば触れただけ、触れた相手は怨念に染まるだろう。穢れるだろう。 コンプレックス。それが怨念の正体だ。豊かな臀部も柔らかな胸も、望まぬ者からすれば無用の長物に違いない。ゴボウが怨念に意識を寄せるなら、かつてあったコンプレックスが今再び心の中に鎌首を持ち上げる。) (08/18-01:17:33)
怨念 > 【暗闇から突然何か飛んできた。 ―ぺた・・・っとワカメが張り付きます】 (08/18-01:18:04)
娯暮雨 > (そろ、と両手を足元の手前に伸ばす。相手に触れようとして。)お主が、拙者を呼んだのでござろう…?(物事には、理由がある。此処に来た事にも、きっと何か意味があるのだろう。伝えたいことがあるのだろう。そう思って手を差し伸べた。その指先からだろうか、心からだろうか、黒い何かがぞわりと広がる心地がして―…)Σひぅ…っ!(突如首の後ろにくっついたワカメにびくーん!と背筋を伸ばして両手を引っ込めた) (08/18-01:24:49)
怨念 > (伸ばされた手に絡み付くように、怨念がゴボウの身体を這い上る。ゴボウの身体に滲みていく様にゴボウの心を侵そうとする。怨念には、何がしかの期待があるのかもしれない。この娘の心には、他の女よりも大きい隙間の様な何かがある。元の身体から締め出された怨念が、新たな棲家を求めて『そこ』へ滑り込もうとしている。滑り込む事で満たせる何かがある。元の身体では望めなかった豊かな臀部、柔らかな胸、玉の肌が、仮初めとはいえ手に入るのだ! たとえ相手の心の奥底に何が待ち受けていようとも、怨念は滑り込むことを止めない。) 【怪しい人影が、前方を過ぎった!!】 (08/18-01:31:19)
娯暮雨 > (ズル…と首にかけていたバスタオルが、ワカメを巻き込み薄汚れた床に落ちた。)あ…っ…(体を這い上がられる感覚。少し、懐かしい感覚。鬼が痣となって体を覆っていた時、同じような心地だった。ぺた…と力が抜けたようにその場に座り込む。寝巻用の白い浴衣が、床に積もった埃で黒く汚れた。)それは、ダメ…。(ふる、と首を横に振る。引き戻した手を胸元に寄せ、怨念の侵入を拒んだ。) (08/18-01:38:14)
怨念 > (拒絶された! ああ、恨めしい! また拒絶された! ああ、恨めしい! 受け入れろ! 受け入れろ! 受け入れろ! 受け入れろ!) (08/18-01:41:11)
怨念 > 【どこかでドタバタ走る音と、子供の笑い声がする…】 (08/18-01:41:27)
怨念 > 【家具の位置がいつのまにか変わっている…?】 (08/18-01:41:31)
怨念 > 【何かが足を掴んできた――! ・・・見ても何も居ない・・・】 (08/18-01:41:37)
怨念 > 【耳元で誰かの呻き声が聞こえる…。】 (08/18-01:41:44)
怨念 > 【壁にかかった女性の絵が笑ったような…】 (08/18-01:41:58)
怨念 > 【白い服の髪の長い女がじっと此方を見ている――】 (08/18-01:42:06)
怨念 > (溢れだした怨念が館の中を駆け巡り、堂々巡りを繰り返し、再びゴボウへと戻ってくる! 滑り込む事が出来ないならば、衝撃を与えて強引に隙を作ろうというのだろう! 弾丸の様に一念が収束し、ゴボウの胸を貫こうとする。その弾丸はゴボウの肉体を傷つける事はない。が、一瞬でも心に風穴が開けば、そこに怨念は雪崩れこもうとするだろう。) (08/18-01:46:29)
娯暮雨 > …っ…!(びく、と顔を上げた。目には、涙が滲んでいた。)―…あ…、ごめ、なさ…。(館に充満した空気は湿っぽい。それなのに、喉が渇いた。まるで叱られた子供の様に、初めて人の怒りに触れた幼子のように怯えた調子で、そろ…と引っ込めていた手を再び差し出した。笑う子供の声。お母さんが迎えに来て、これから帰る子達だろうか。ここは本当に自分の家?足を掴む手は?囁く声は誰のもの?笑っている女の人は誰?女の人は、誰――…?) (08/18-01:50:26)
娯暮雨 > (心に見えない風穴が空いた。) (08/18-01:51:50)
怨念 > (弾丸が空けた風穴に怨念が吹き込む! それはまるで出口を見つけた空気の様に、閉じ込められた、この小さな館から、大きな心象の世界へと雪崩れこんでいく! ああ、世界はこんなに広い! 広い! 広い! 狭い館の中で煮凝った怨念は広大な心象の中に溶け希釈されていく。 ゴボウに吹き込んだ分だけ館の怨念は薄まり、形を成さなくなっていく。 怨念がゴボウに与えた影響は分からない。が、何かを迷う時、その選択肢の中に怨念の野望が混じるに違いない。) (08/18-01:59:15)
ご案内:「怨霊の館」から怨念さんが去りました。 (08/18-01:59:40)
娯暮雨 > (それは言葉通り、“かつてあった”コンプレックス。本当の親が居るかも、分からぬ自分。他に類を見ない鬼狐と言う種族。己の存在には鬼を封じる意味しかないのではないかと思い悩んだ幼少期。友を守れず、そして蛇と化した女性を殺めた己の体に、戒めとして残った痣。その時の感情も、痣も今はもうない。ない筈なのに。)…っ。ふ…。(ぼろぼろと涙が溢れた。何も掴めなかった手で、嗚咽が漏れそうになる口を押さえた。) (08/18-02:10:35)
娯暮雨 > (視界が滲む。歪んだ視界に順々に映るのは足元に擦り寄る子犬の姿。憎しみの籠った女の目。己を縛り付けるような蛇の瞳孔。雨の中、傘をさして物哀しげに微笑むおばあちゃん。それから、それから―… 。ゆるり、首を振った)…もう、大丈夫。(怨念の吹き込んだ胸元へと再び手をやる。冷たい星型の刺青にそっと手を添えて。温めるように。)大丈夫だから…。(内へ消えた怨念へ。そして自分へと言い聞かせるように、震える呟いて。しばらくその場に座り込んだまま、動けなかった。) (08/18-02:30:18)
娯暮雨 > (数刻後。廊下に残るは薄汚れたバスタオルと、足跡のみ。) (08/18-02:35:06)
ご案内:「怨霊の館」から娯暮雨さんが去りました。 (08/18-02:35:09)
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