room50_20140826
ご案内:「※某日、闇の集う場所」に黒服の女さんが現れました。 (08/26-20:26:55)
黒服の女 > (瘴気の地のある場所に、女が立って居た。誰かを待つ様に、ただ静かに、女はそこへ立って居た。長い黒髪に黒のドレス。今にも折れてしまいそうな細い体、その肌は病的に白く。) (08/26-20:28:05)
黒服の女 > (女はこの地に踏み入る気配に、随分早く気付いていた。きっとこれから来る彼は、そんな事に気付く由も無いだろう。足音は、もう既に耳に届く場所まで近付いていた。) (08/26-20:30:02)
メハド > みつ…けた…ヒャハッ…ハハハッ…!見つけた…!見つけたぞ…!(男が放つ気配は尋常なモノでは無かった。生やしっ放しの無精髭、扱けた頬に、大きく見開いた瞳だけが猛獣の様にギラギラと輝いている。ボロキレに等しい衣服には、ソレが過去、地位の高い人間によって大切に手入れされていたのであろう豪華な意匠の痕跡が見て取れる。抜き身の大剣を引き摺る様にして、男は女の元へ向かっていた。) (08/26-20:34:36)
黒服の女 > (こちらへ足早に近づいてくる足音が5m程後方で止まると、女は静かに振り向き、少しだけ目を丸くした。)キミは…。  …こんな所で出会うなんて。 とっくに死んだモノだとばかり思っていたよ。 (08/26-20:36:39)
メハド > …死んでなる者か!俺は貴様を殺す為だけに今日まで生き抜いて来た…!家族の…祖国の…仲間達の無念を晴らす、ソレだけを夢見て来たのだ…! フッ…ハハッ…会いたかったぞ…バケモノめ…!!(狂気に血走った瞳を見開く男の表情は、もう完全に狂ってしまっていた。) (08/26-20:39:17)
黒服の女 > …酷い言い分だなァ…君の国は内紛で滅んだんじゃ無いか、僕はたまたまそこへ居合わせただけだよ。(男の姿を哀れむ様な、困った様な笑みで首を傾げて見せ。) (08/26-20:40:33)
メハド > 黙れ!!貴様が国王に見初められ、妾となったその日から国王は狂ってしまわれたのだ!ソレまでの国王は平和を慈しむ清廉な方だった…!(ギュッと目を閉じ、今にも涙を流さんばかりに男の表情は憎しみに歪んだ。)貴様が…!貴様が…! (08/26-20:42:40)
黒服の女 > …言い掛かりだね、大体国が滅んだ責任の一端は君にもあるじゃないか、『売国将軍』メハド。国の生命線である防衛隊の長が周辺敵国との内奥を企てたんじゃ国はガタガタだ。僕の所為にしないで欲しいなァ。 (08/26-20:44:53)
メハド > 黙れ黙れ!!私の事だって、貴様が国王に大法螺を吹き込んだのでは無いか!あの時の国王は、貴様の言葉意外に耳を傾けようとはされなかった…!! (08/26-20:47:50)
黒服の女 > …結果、君の奥さんと、まだ幼い娘さん二人は民衆から、一突きずつ槍で突かれて死んだ。―んだっけ?奥さんは30回も突かれるまで死ねなかったんだってね、可哀想、同情するよ。 (08/26-20:50:02)
メハド > ウウウウウウアアアアアアアアアアア!!!!(男は大きく目を見開き、頭を抱えて絶叫する。フラッシュバックする光景が、男の精神を蝕んだ。)―全て貴様の、貴様の所為だァ!一件で軍は混乱し、内紛に火を着ける火種となった!!祖国を、家族を…貴様が俺から奪った!! (08/26-20:51:52)
黒服の女 > あの時はホントに君がアヤシイなって思ったんだよ、仕方ないじゃないか。国王ったら良く調べもせずに怒り狂っちゃうんだもの、僕にはどうしようも無かった。   あァ、冤罪だったならゴメンね? (08/26-20:53:13)
メハド > ふ ざ け る な ァァァァァ!!!(男の怒りは沸点へ到達する。大剣を振り上げ、猪の様に女へ向かって行く――――) (08/26-20:54:17)
  > ---------------- (08/26-20:54:35)
黒服の女 > ―ゴメンよ、少しやり過ぎてしまった。(女は瀕死の男の頭へ片足を乗せて、クスリと笑った。)でも、少し考えが甘いんじゃない?キミ。確かに、僕には悪魔の様な魔力も竜の様な怪力も無いけれど、平和ボケした弱小国家の百人長風情なら目を瞑ってたって殺せる。 (08/26-20:57:51)
メハド > バケ…モノ…め…貴様は何なのだ…何故…祖国を…目的は…貴様の目的は何なんだ…(呻く様に絞り出す悲痛な声。もう、動く事は出来なかった。) (08/26-20:59:58)
黒服の女 > 目的なんて無いよ、たまたま通り掛かっただけ。あの国に住まう人々は皆とても幸せそうだった。ソレが壊れる所を見たら、とても愉快な気分になれるだろうなって、そう思ったんだよ。(静かな声色、小さな子供に物語を聞かせる様な落ち着いた声色で。) (08/26-21:01:48)
メハド > ぅああああああ!!!!(怒り。痛みすら凌駕する怒りの咆哮。男は血走った目を見開き、何度も起き上がろうとした。悲しいかな、へし折れた両腕ではそれが叶う事は無かったが。どしゃり、崩れ落ちた後、男はただひたすら呪詛を吐き続けた。)バケモノめ!!…貴様は醜いバケモノだ…!痛みを感じる事も、喜びも悲しみも知らぬまま死んでいくのだろう!哀れだ!貴様こそが最も哀れで虚しい敗者だ!コレで勝った気になるなよ!!貴様はこの世に生まれ落ちたその時から<―くちゅ。>(男の動きが止まる。) (08/26-21:05:12)
黒服の女 > ―その話長くなる?飽きちゃった。(女の指先から伸びた黒い触手は、指先から男の耳の穴へと続いている。) (08/26-21:06:34)
メハド > カッ…カヒッ…き    きゅ    はッ    く   ぐぅ。(人間にあるまじき速度で眼球が左右上下へ動き回り、男の体はブサイクなダンスを踊る様に四肢を滅茶苦茶に振り回した。脳髄を掻き回した触手が耳から抜けると、男は糸の切れた人形の様にぱたりと動かなくなった。) (08/26-21:08:34)
黒服の女 > …馬鹿な人。恨み、なんていう物が本当に僕と君を引き合わせたと思ったの?自分の執念が機会を生んだ、なんて本当に思ったのかい?(何の事は無い、この魔物が手を回し、彼を導いたのだ。過去に撒いた果実の種の事をふっと思い出し、そう言えばもうそろそろ摘み頃なのでは無いか、そう思ってここまで呼び寄せた。ソレだけの話なのだ。) (08/26-21:10:35)
黒服の女 > (思ったほど美味では無かったが、ソレなりに腹は膨れた。一頻り楽しんだ後はもう完全に興味が失せてしまい、足元の躯は汚い生ゴミにしか見えなくなった。魔物はくるりと踵を返し、歩き出す。   ―と、不意に一度立ち止まって。) (08/26-21:12:24)
黒服の女 > ―((そう言えば、僕は何の為に生まれて来たんだろう。))(男の言葉を思い出し、少し首を傾げた少し後には、もうそんな事にも興味は無くなった。魔物は瘴気の地にの闇に紛れて、消えた。) (08/26-21:13:54)
ご案内:「※某日、闇の集う場所」から黒服の女さんが去りました。 (08/26-21:14:11)
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