room43_20150115
ご案内:「死の隣に佇む壁」に焦げ付いた影さんが現れました。 (01/15-23:17:11)
焦げ付いた影 > (その煉瓦には、かつて其処にいた人々の影を映し込んでいた。ざわざわ、ざわざわと其処に居ないひとたちの人の気配だけが音として空気を揺らす。煉瓦の足元には掌のような形をした華が咲いていた。赤く、赤く、それはそれは人の血の色に良く似た真紅を纏い) (01/15-23:21:02)
焦げ付いた影 > (花弁に良く似た掌は、親指から順にゆっくりと動く。そうして、一斉に人差し指がとある方向を指差した。その地に淀むのろいの様なものに連動したその動きは不気味と言うより他に言葉がない。それらが指差す方角には、朽ちた鋏が落ちていた。刃先が地面に深く刺さり、その持ち手の向こうから、キョロリとした硝子玉の様な瞳が此方を覗き込んでいる) (01/15-23:26:28)
焦げ付いた影 > 「なぜ、生きなかった」(目玉は云った。掌のような花たちはゆらゆらゆらゆらと揺れる、熱風の風に熱く焼かれながら。いつまでもいつまでも、地平はざわざわと生き物を模した動きで揺れていた) (01/15-23:31:35)
ご案内:「死の隣に佇む壁」から焦げ付いた影さんが去りました。 (01/15-23:31:46)
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