room44_20150405
ご案内:「鬼ヶ岳(娯暮雨宅)」に娯暮雨さんが現れました。 (04/05-18:52:59)
娯暮雨 > (時刻は昼下がり。うららかな日差しに包まれた山里に建つ、合掌造りのとある一軒家。縁側のある座敷で、すやすやと小さな寝息をたてて眠る女が一人。手元には、読みかけの巻物が開いたまま転がっている。) (04/05-18:58:27)
娯暮雨 > (横たわった体には、きっとおばあちゃんが掛けてくれたのであろう薄手の毛布が1枚掛っている。)≪ぽすん!≫(庭先から聞こえた音に、ぴくく、と狐耳の先が動いたのち)……―?(ゆっくり、薄ら目を開くと、眩い光がたちまち視界を満たす。その光がすーっと退けば、縁側の向こうに真っ白な雪の積もった庭が見えた。未だ夢心地な瞳でぼんやりとその景色を眺め、ゆらり、ふわり、尻尾を揺らす。) (04/05-19:06:58)
娯暮雨 > (冬の間に大層積もった雪は未だ溶けきらず、それでも、妖気を多大に含んだ鬼ヶ岳の雪は、春先には染み入る様な心地よい温かさを、土地と其処に住まう者達にもたらす。その証拠に、白く染まった庭の隅に植えられた桜の木の蕾は、今にも綻びそうな程に膨らんでいる。)≪ぽすん!≫(さっきと同じ音がした。枝に積もった雪が、下に落ちた音だ。狐耳がまたぴくんと反応する。横たわったまま、顎を持ち上げて、桜の気を仰ぎ見た。) (04/05-19:15:29)
娯暮雨 > (―と、今度は雪崩の様にザザっと雪の塊が落ちた。ぱちくり、瞬いていると、桜の木の上から飛び出す小さな影がひとつ。よく見なくとも、特徴的なシルエットは一目瞭然。飛び出したのは、モモンガ姿の妖怪、野衾でござる。野衾は、垣根に飛び移ると、今度はおじいちゃんの盆栽シリーズの合間をちょろちょろとジグザグに走り抜け、最後は雪の積もった庭の真ん中に、ヒャッハー!な勢いでダイブした。) (04/05-19:21:24)
娯暮雨 > (そんな風にはしゃぎまわる野衾の姿を、やっぱり眠たさの残る目で追って。雪の庭にぽっかり空いた穴を眺めた。ふわりぱたりと尻尾を揺らしていれば、そのうち、穴から出て来た野衾が雪まみれな体をパタパタ尻尾で叩きつつ、ててっと走ってきて縁側の真ん中にちょんと座った。穴のあいた庭を満足そうに眺めるモモンガの小さな背中へと、声を掛けて)…モモ。 (04/05-19:29:56)
娯暮雨 > (そう呼ばれた野衾は、丸いおめめをくりっ☆と瞬かせながら、くりっ☆と振り返って。なぁに?と言う風に首を傾げた。そんな仕草に、ふふっと小さく笑いながら、おいで。と、畳をぽんぽん。すると野衾は、くるっと体ごと座敷の方を振り返り、てててーっと傍へとやって来て、座り込むと寝ている女の顔を覗き込んだ。) (04/05-19:37:08)
娯暮雨 > (ぴるぴると小刻みに震える野衾の髭が頬に触れて、くすぐったそうに目を伏せる。)…なに、してたのでござるか…?(傍へと寄った野衾の小さな背を人差し指の側面で撫でながら尋ねると、口を開いた野衾が「雪ももーすぐ見納めだからな。雪ん子と遊んでやってた。」と、小さな鼻をちょいと持ち上げながら答えた。) (04/05-19:47:59)
娯暮雨 > …楽しかった?(と、楽しげな声音で尋ねる。「まー、それなりに?」と返って来た答えに、くすりと笑って、尻尾を揺らす。 うららかな日差しと、柔らかく真っ白な光に包まれた昼下がり。「…なー。お嬢、また寝んの?」短い前足で女の頬をムニりながら、野衾が尋ねた。)んーん…。もう、起きるでござるよ……。(何とも心地よさそうに目を伏せたまま、返事を返した。) (04/05-19:58:21)
娯暮雨 > (それから暫く、野衾が敢えて声を掛けずにいると、スヤァ…と寝息が聞こえて来た。野衾は、ヤレヤレだぜ…。な半目の表情を浮かべた後、自身も丸くなって女の傍で昼寝をする事にした。 ―ふわり、春を思わせる風が里を吹き抜けて)≪ …ちりん ちりん≫(多くの家の軒先で、風鈴の音が小さく響いた。鬼ヶ岳にも、もう直ぐ春がやってくる。) (04/05-20:05:10)
ご案内:「鬼ヶ岳(娯暮雨宅)」から娯暮雨さんが去りました。 (04/05-20:05:17)
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