room10_20150502
ご案内:「闇の集う場所 -1-」にイグニスさんが現れました。 (05/02-14:09:34)
イグニス > (古きものが猛威を振るい、大時化の海をそのまま固めた様な様相になった闇集う土地は、今、土地全体を覆うような異変が再び起きていた。) (05/02-14:11:57)
イグニス > (周囲の土地に比較して気温が徐々に高まり、まるで沸騰した湯が鍋蓋を叩く様な局地地震が群発する。) (05/02-14:16:21)
イグニス > (足裏に感じる音は、瘴気が伴えばキメラ森、振動だけなら古きものと判別できるが、気温変化が伴えば、また別の要因があると知れるだろう。) (05/02-14:19:49)
イグニス > (闇集う土地を跋扈する魔物たちは、新たな異変に備えたか、今は姿が見られない。 否、地上の異変から逃れられる空の領域だけは、普段と変わらなかった。) (05/02-14:22:30)
イグニス > (――予兆はどれだけ続いただろうか。 水蒸気爆発に吹っ飛ばされる鍋蓋の様に、あっさりと岩盤が上空に吹っ飛ぶ。噴石と火山灰、火山ガスの噴煙が一気に上空10000m以上にも立ち上り、一緒に吹き飛ばされた岩石が間断なく地上へ降り注ぐ。巨大な噴煙柱は、その規模から数日、または数ヶ月にも渡る期間、闇集う土地から光を奪い、その後自重で崩れ落ち、火砕流となって周辺数十kmを瞬時に埋め尽くすと予想された。) (05/02-14:51:42)
イグニス > やっちゃった!(噴煙柱の上、巨大な軟体の足と共に上空に突き出た少女は、自由落下して噴煙に紛れていく軟体の足を眺めつつ宙に留まり、己の所業を嘆いた。) (05/02-14:57:20)
イグニス > (古きものは当初の見立て以上に強かった。ゲソによる一撃や締め上げは強力で美味しいものの、ゲソと接している間中吸われる熱量には及ばない。地熱を回収して応戦する傍から延々吸われ続け……結果、少女は短絡したのである。 無駄に生命力と再生力の高いゲソを両断し、闇集う土地がゲソに与えていた慣性力を奪う。 狙いは図に当たった。半分は。この宇宙には属しつつ惑星との関連と力の結合だけを断たれたゲソは、場の泥水と、その上に乗っかって俄かに固まっていた地表と、ついでに少女が熱源に利用していたマグマをひきずり、僅か1秒で成層圏へ出る勢いで地中から飛びだしたのだ。) (05/02-15:29:32)
イグニス > ……どうしよう。(これは、釣れたと言って良いだろうか? いや、少女が思わず嘆いたように、やらかした部類だろう。ちらっと少女が空を見上げる。……太陽が眩しい。) (05/02-15:32:09)
イグニス > (展開したままの無数の鳳麟が噴煙柱の中を縦横に駆け巡り、噴煙柱が横に広がらない様に圧力がかけられる。間接的な気流操作だ。)ベルが居れば簡単なのに。 (05/02-15:54:12)
イグニス > (無数の鳳麟が空を舞う。蔦植物が樹上から根を下ろす様に噴煙柱を包み込んで、熱源が確保される。遠目には紅玉に光る幅広の尖塔が闇集う土地にそびえたった様に見えるだろう。) (05/02-16:04:16)
イグニス > (熱の分布に偏りが生れた。雲が雨になる過程をなぞり、噴煙と火山灰がその塊を大きくし、火山雷が幾度も走る。光の尖塔の中、岩石はスコールの様に空から降り注いだ。) (05/02-16:15:03)
イグニス > (焔熱賦与された粉塵と火山灰が溶けて一塊になり、焔熱奪取で粒となった岩石がぶつかり合って雷を生む。噴煙は手のひらサイズの石になって地上へ降り注ぎ、光の柱は焔熱賦与と焔熱奪取を繰り返す度に少しずつ細くなっていく。外に漏れ出るのは、炎の雨に絡め取ることが出来なかった火山性ガスだけだ。) (05/02-16:30:10)
イグニス > (結局、後処理には数時間を要した。吹き飛ばした地表を埋め直す形で再形成した岩石で補填したが、マグマの経路を作ってしまったため、今後は火山活動も起こるかもしれない。外観は富士山の様に綺麗な山形だ。後で回収しやすいようにとゲソを避けて岩石を落して出来た火口は、内壁が硝子の様になっている。縁から底までの距離は数百mだ。) (05/02-16:43:10)
イグニス > (標高400mの火山の裾野は半径1km程度に抑えられている。落ちている石や砂は全て常温にまで冷え切り、かつてこの土地を訪れた者は、ここが同じ座標の闇集う土地とは認識しがたいかもしれない。) (05/02-16:53:01)
イグニス > (山の頂上で少女は当たりを見渡して、やっと一息ついた。腰をかけるのに手ごろな大きさの岩を探して、ちょんと乗っかり、胸元を探る。少女が何よりもまず死守するべき宝物がそこにあるのだ。取り出したチョコレートを口に放り込んで、ころころと口の中で転がす。)んふ。(幸せとは、こういうことを言うのだろう。っていうくらいに、少女が笑み崩れた。) (05/02-16:57:40)
イグニス > (チョコレートを口の中で溶かしながら、火口の中のゲソを眺める。ゲソに埋まっている金属片は色々駄目そうだが、ゲソ本体はまだまだ生命力に溢れている様だ。熱量回収合戦では、痛み分け……後始末も考えると持ち出し分が多く過ぎて赤字だ。せめてゲソで補填したい。ペンデュラムを垂らして、一番良い部位を探す。) (05/02-17:18:38)
イグニス > (良い部分はすぐに見つかった。ゲソの芯。精髄だ。ペンデュラムとして周期回転していた鳳麟が宙を舞い、鳳麟と少女とを繋ぐライトストリングが鮮やかな切断面を見せてゲソを捌く。謎の発光現象を伴う精髄をゲソから引き抜いて、素早く生鮮用の袋に詰める。この精髄は、きっと良い素材になるだろう。) (05/02-17:25:11)
イグニス > ……あとは残していっても良いかな。 大分地形変わっちゃったし。 (火口の縁に戻った少女は空を見上げながら、周囲の気配を探る。……までもなく、まるで魔物の気配が感じられない。溶岩と岩石のダウンバーストに耐えられる魔物はそうそう居ない。が、耐えられた魔物なら、置き土産にも辿りつけるだろう。) ズー、大丈夫だったかな?(もし生きてたら、ゲソを食べさせてあげよう。と心に決めて、にへっと笑い、少女は足取り軽く火山を降りていった。) (05/02-17:32:24)
ご案内:「闇の集う場所 -1-」からイグニスさんが去りました。 (05/02-17:32:44)
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