room11_20150502
ご案内:「闇の集う場所 -2-」に娯暮雨さんが現れました。 (05/03-00:57:37)
娯暮雨 > (月が、明るい。例え、灰色の雲に覆われていたとしても、闇の地の辺境であれば、その光りは地上に届いた。)―…?(闇の地に立ち入るなり、感じられる多くの気配。今宵は何故か、魔物の気配が中央部では無くこの辺境の地に集まっている様であった。そして遠方に見えるのは、つい先日までは存在しなかった山の様な影。)…また、何かあったみたいでござるね…。(この地であれば、然程珍しくはない。怪訝そうに目を細めて山を見遣った後、目を逸らした。) ボーラが現れた!(発言欄部分を下にスクロールし、モンスター辞書を確認の上、任意ダイス判定でモンスターの数を決めて下さい。) (05/03-01:02:46)
娯暮雨 > (どれほど景色が変わろうと、この地に住まう者は、この地を去る事はない。故郷を捨てず、何時もそこに居る。野牛の長閑な鳴き声が届けば、狐耳がパタタと揺れた。傍目にボーラの姿を確認すると、その地点から離れようと木から木へと飛び移って行く。) マジックポットが現れた!(発言欄部分を下にスクロールし、モンスター辞書を確認の上、任意ダイス判定でモンスターの数を決めて下さい。) (05/03-01:05:06)
娯暮雨 > (葉の無い木々は音を立てず。ただ、飛び移る度に月明かりに照らされる影が揺れる。その影も、霧の様に立ち込める煙に巻かれておのずと見えなくなった。) ギガ・エレメンタルが現れた!(発言欄部分を下にスクロールし、モンスター辞書を確認の上、任意ダイス判定でモンスターの数を決めて下さい。) (05/03-01:07:13)
娯暮雨 > [100面1個 91=91] (05/03-01:07:51)
娯暮雨 > (1:火 2:水 3:風 4:土) [4面1個 4=4] (05/03-01:08:49)
娯暮雨 > (地面から強い気を感じる。けれど、その気配は己が探し求めている物ではない。次の木へと飛び移る最中、両方の手で印を結ぶと…)…『影女』(ぽつり、唱えた。胸元の刺青が淡く蒼い光を灯す。着地予定であった木の手前に地面に丸い影が現れる。そして女はその影の上に着地…する事はなく、影の「穴」に飛び込み、姿を消した。) (05/03-01:14:34)
娯暮雨 > (影の穴が縮んで消えた後、そこよりも闇の地の中央に近付いた地点に、先程と同じ丸い影の穴が出現すると、そこから吐き出されるように女が飛び出す。所謂空間移動の術でござる。飛び出した女は、静まり返った闇の地の中央付近に生える朽ちた高い木の枝にしゅたりと降り立った。) ホブゴブリンが現れた!(発言欄部分を下にスクロールし、モンスター辞書を確認の上、任意ダイス判定でモンスターの数を決めて下さい。) (05/03-01:20:47)
娯暮雨 > (先日負った捻挫など、もう見る影もない。妖気の衰えていない今であれば、その程度は薬を塗れば1日と掛らずに完治する。桜が咲いたばかりの己の里と違って、夜だと言うのに此処は少し暑く感じる。先程までいた辺境の地と違って、瘴気がうんと濃くなった。ぬめった風が吹き抜ける。ホブゴブリンの群は、いつもに比べて元気がない。どこか疲れた様子で、木の傍を通り過ぎて行った。) マジックポットが現れた!(発言欄部分を下にスクロールし、モンスター辞書を確認の上、任意ダイス判定でモンスターの数を決めて下さい。) (05/03-01:27:04)
娯暮雨 > (視界が煙る。しかし、今頼るべくは視覚ではない。白く染まる闇の地を見つめ、ただ、気を研ぎ澄ませた。)―ハイドラ…。(ぽつり、名を呼ぶ。) エレメンタル・ウィスプが現れた!(発言欄部分を下にスクロールし、モンスター辞書を確認の上、任意ダイス判定でモンスターの数を決めて下さい。) (05/03-01:29:56)
娯暮雨 > (その姿を探し始めてから、一体どれほどの時が経っただろう。もう既に、半年が過ぎていた。)……拙者は、ケリをつけとうござる…。(煙の向こうに感じる気配は、己が求めるものではない。) 宝石トカゲが現れた!(発言欄部分を下にスクロールし、モンスター辞書を確認の上、任意ダイス判定でモンスターの数を決めて下さい。) (05/03-01:34:01)
娯暮雨 > 力を…貸しては貰えぬか…―。(風に乗せる様に、静かに、切実に言葉を紡ぐ。感じるいくつもの気配の先に、姿は見せずとも必ず居るであろう相手へ向けて。言葉尻は、微かに震えていた。) (05/03-01:39:33)
娯暮雨 > リンドヴルムが現れた!(発言欄部分を下にスクロールし、モンスター辞書を確認の上、任意ダイス判定でモンスターの数を決めて下さい。) (05/03-01:40:22)
娯暮雨 > (白く濃い煙の中、目前にぬっと顔を出したのは、ワニに似た顔を持つ竜。立っている木の枝の高さと竜の視線の高さは、丁度同じくらい。)………。(困った様に眉を下げて苦笑を浮かべる。…お呼びでない?と問う様に竜は瞳を瞬かせた。暫し、見つめ合う。自分よりも何倍も大きな竜に睨まれたとて、怯える様子はない。ぐうんと近づけられた竜の鼻から洩れる息が、立ち込める煙を散らせて行く。) サンドバイターが現れた!(発言欄部分を下にスクロールし、モンスター辞書を確認の上、任意ダイス判定でモンスターの数を決めて下さい。) (05/03-01:50:30)
娯暮雨 > (そんな竜の2本の足を、ガジガジと齧る者がいる。同じくワニに似た顔を持つ、サンドバイターと呼ばれる小さな魔物の群。ざっと、10頭以上居るであろうその魔物は、闇の地での「ワニ顔」の頂上を廻る決闘を挑んでいる様であった。リンドヴルムはその要求に答えた。木の枝の上で動かぬ女を一瞥すると、足元のサンドバイターの群を蹴散らせつつ広い場所で出るべく、去って行った。) ソウルブックが現れた!(発言欄部分を下にスクロールし、モンスター辞書を確認の上、任意ダイス判定でモンスターの数を決めて下さい。) (05/03-01:57:56)
ご案内:「闇の集う場所 -2-」にズズさんが現れました。 (05/03-01:59:05)
ズズ > (昼の天変地異を何とか生き延びたハイドラは、安全圏と思われるここまで逃げて、ようやく足を止めた。 死ぬかと思った。 それだけが、今彼の脳裏を占めるただ一つの思いである。) (05/03-02:01:35)
娯暮雨 > (果たして、闇の地の一角で、「ワニ顔」の頂点を廻る戦の幕が切って落とされた―…のを、見送って。…晴れた煙の向こうに現れたその気配を感じる事は出来ただろうか。) (05/03-02:04:32)
ズズ > (感じられるだろう。ズズの巨体は隠し様もなく大きく、また気配を殺しもしない。) (05/03-02:05:59)
娯暮雨 > …っ(見紛う筈のない、その姿。その気配。ごくり、と喉が鳴った。)…やっと、会えたでござるね…。(その目は、真っ直ぐにハイドラを見ている。その小さな体は、真っ直ぐにハイドラに向けられている。けれど、膝が震えていた。) (05/03-02:16:40)
ズズ > (疲れた。 そして命が助かった。 今、彼は空腹である。 風上より香る匂いに、ハイドラの首の一つが反応した。 目と目が合う。) (05/03-02:19:28)
娯暮雨 > (目が、合った。それは、忘れもしない琥珀色の瞳。)…ぁ…。(心臓が跳ねる。 ―…一度目。蛇の化身に襲われたあの日。恐ろしくて、足が竦んで、何も出来ぬままに友達を殺され、自身も死にかけた。―結果、眠っていた邪鬼の力に助けられ、蛇を殺め、呪われた。呪いによって友達の事を忘れ、「蛇」と聞くだけでも息が止まりそうな程の恐怖を覚えるようになった。 二度目。初めてハイドラに襲われた。恐怖と罪悪感に囚われて、体が動かなかった。また何も出来なかった。呪いが発動し、夫が居なければ、大切な人達を忘れる所だった。 三度目。再びハイドラに襲われ、そしてやはりまた、何も出来なかった。あの時、友達と母が居なければ、幼かった頃と同じように邪鬼の力に助けられていただろう。) …っ。(そして、蛇の呪いが解けた今この時、この膝を震わせているのは…体を動かなくしているのは、紛れもなく「自分の弱さ」そのものだ。 ただただ、怖い。逃げ出したい程に怖い。そうして、今までずっと変わらずに逃げ続けてきた。何も出来ずに、守られ続けてきた。) (05/03-02:30:15)
娯暮雨 > (頭の中を、色んな思いが、声が廻る。「貴女を助けたいと思う私の気持ちを助けてよ…?」そう言われたのに、自分の弱さが、昔も今も、大切な友達を傷つけた。自分が変われてもいないのに、鬼を変えられるかもしれないと思っていた私は、なんて愚かだったのだろうか。「私も、娯暮雨も、他の誰でも臆病でち。人の心なんて見えないでち、だから知ろうとするでち。でも相手の奥底に否定されるのが怖くて一歩が踏み出せないでち……そして溝は広がるばかりでち。また、繰り返すでちか?」 「失った事実を忘れちまうぐれェ大事な『友達』だったんだろう?恐怖の一つや二つ、超えてやれ。最後まで友達として傍に居たソイツの為に。」)…ハイドラ。(―だから、逃げるのは今日ここで終わりにしよう。震える唇を動かして、ハイドラへと声を発する。自分は此処に居ると示す様に、気を高めた。) (05/03-02:37:50)
ズズ > (目の前の獲物が震えている。 極度の疲労と空腹も合わさって、ズズの目に目の前の獲物は酷く『美味そう』に見えた。 芳しい芳香に健康的な体躯。 腹に入れれば、さぞかし腹持ちが良かろう。 二又に割けた真っ赤な舌がチロチロと口から毀れ、喜色の異音が喉からこぼれ出る。 中央の首が静かに毒を漏らし始めた。透明な毒だ。それは異臭を感じさせず、それは神経に作用し、体の自由を気付かぬうちに、ゆっくりと奪っていく。目を合わせ、鎌首を静かにもたげながら、彼はゆっくりと獲物に近づいていく。) (05/03-02:38:05)
娯暮雨 > (呪いが解け、邪鬼が死に、母が去って―…色々あった。妖気が体に戻って以来、幾度もこの地を訪れ、探し続けていた相手が今、目の前に居る。立ち向かう事は、決して無謀なんかじゃない。)…拙者は、鬼ヶ岳の鬼狐、娯暮雨。 (声が、体が震える。けど、ただ、それだけの事。近付いて来る相手を相手を見据えながら、印を結んだ。)―お主との決闘を所望致す。 (ケリをつけよう。蛇の化身に襲われたあの日から始まった、全てに。) (05/03-02:44:56)
ズズ > (透明な気体の毒が周囲に散布され、鎌首をもたげ必殺の間合いにまで近づけた。 獲物を狩る準備は整った。 蛇は、鎌首をもたげてから獲物にかみつくまでの所作があらゆうる動作の中で最も早い。 相手の心情を斟酌することもなく、かつて妖精と初めて遭った時に見た獲物だとすら気づかず、リニアモーターカーが迫る以上の迫力と速度を以て鎌首が弾け、5連の咬撃が繰り出された。 これが答えだ。 空気の弾ける音を超えて蛇頭がゴボウに殺到する。) (05/03-02:57:59)
ズズ > (透明な気体の毒が周囲に散布され、鎌首をもたげ必殺の間合いにまで近づけた。 獲物を狩る準備は整った。 蛇は、鎌首をもたげてから獲物にかみつくまでの所作があらゆる動作の中で最も早い。 相手の心情を斟酌することもなく、かつて妖精と初めて遭った時に見た獲物だとすら気づかず、リニアモーターカーが迫る以上の迫力と速度を以て鎌首が弾け、5連の咬撃が繰り出された。 これが答えだ。 空気の弾ける音を超えて蛇頭がゴボウに殺到する。) (05/03-03:00:39)
娯暮雨 > …んっ…!(術は唱えぬままに、墨で描かれた様な煙が全身を覆った。ミシリと佇んでいた木が軋む音がした後、木そのものが爆ぜる音が響く。煙が晴れれば、木がったその場所に立っているのは、ハイドラと同じ高さが10m程の、鬼の角と2本の白い狐尾、そして鬼狐面に良く似た狐顔を持つ獣。そこへ、5つの頭が迫りくる―)ガァッ!(隆々とした右腕に風を纏わせ、横薙ぎに振るう。その内いくつかだけでも、薙ぎ飛ばそうと) (05/03-03:05:57)
ズズ > (一本が横頭を打ちつけられ弾かれ、一本が首を巻き込まれる。巻き込まれた首はしなやかにしなり横薙ぎに開かれた腕に巻きついた。その場から動かない獲物を補足するのは容易い。連携して放たれた咬撃は二本を犠牲にして残りの三本を届かせる。二本は逆側の腕に足に襲い掛かって牙を突き立て脚に巻きつき、中央の一本は鬼狐面の頭に牙を突き立てようとする。樹の幹と変わらぬ硬さであれば、牙はその身に突き刺さり、即座に毒が注入される。) (05/03-03:22:03)
娯暮雨 > (右腕に巻き込んだ首を掴めば、ねじる様に左に払い、腕と脚に襲い来る首へとぶつけ様と。と同時にその右手で印を組み)ウガゥ!(「薬缶吊」とは発生されぬが、唱えた。赤い札がひらりと飛び出し、顔の前に現れた小さな薬缶を飲み込んだ。薬缶には、弱い毒なら消しさり、強力な毒なら、抑制する効果がある。顔は、鬼狐面に似てはいるが、面を被っている訳ではなく、生身の獣のソレ。頭に迫り来る中央の蛇の頭へと左手を翳し、受け止めようと。ここまで、足は動いていない。) (05/03-03:34:16)
娯暮雨 > (右腕に巻き込んだ首を掴めば、ねじる様に左に払い、腕と脚に襲い来る首へとぶつけ様と。と同時にその右手で印を組み)ウガゥ!(「薬缶吊」とは発生されぬが、唱えた。赤い札がひらりと飛び出し、顔の前に現れた小さな薬缶を飲み込んだ。薬缶には、弱い毒なら消しさり、強力な毒なら、抑制する効果がある。顔は、鬼狐面に似てはいるが、面を被っている訳ではなく、生身の獣のソレ。頭に迫り来る中央の蛇の頭へと左手を翳し、受け止めようと。ここまで、足は動いていない。故に牙が届いたなら、巻き取られるだろう。) (05/03-03:34:48)
ズズ > (右腕に巻きついた頭をぶつける動作がワンテンポ遅い。足を絡め取る首は順当に巻きつき締め上げ、大地に引き摺り倒さんと自分の方へ引っ張る! 右腕に巻きついた首は左足に巻きつく首に救われ即座に締め直し、頭を護る様に左腕が動けば空いた脇下に巨躯から放たれる衝撃を伴う咬撃を入れる。頭を護らず左腕にかみつくそれを迎撃したなら、代わりに頭への衝撃と咬撃が入るだろう。強力な毒は抑制されたか、その効果を感じることはできないが、元より巨体に毒が回るのは時間がかかるものだ。そして弾かれた右側を攻撃する首がしなり、ゴボウの右腕に巻きついた自分の首を叩く! 衝撃はそのままゴボウの腕に抜け、捻り捩じ切る力を加える。) (05/03-03:56:34)
娯暮雨 > (右足に牙が突き立ち、引っ張られる。人と変わらぬ赤い血が、けれど高い妖気を含んだ血が白い体に滲んだ。頭への攻撃を受けた左手にも同様に赤が滲む。そのまま左腕への追撃を受け、体が右に振れる。その衝撃を殺さずに、左手で受け止めた中央の顔の顎下から左手の四本の爪を伸ばして貫ぬこうと。残る一本、親指の爪は、中央の首へと突き立てようとする。その中央の首の衝撃が他の首にも伝わるならば、動きも鈍るかと踏んだが、予想が外れたなら、弾かれた首に右腕を叩かれる前に、引き摺り倒さんとする首の力に任せて体勢を崩し、回避を試みようとする。) (05/03-04:12:38)
ズズ > (中央の頭がゴボウの左腕に鷲掴みに捕まれ、通常ならば通らない固い鱗に守られた筈の頭に衝撃の後押しを受けた爪が食い込む! そしてじわじわと少しずつ爪が突き立っていく。しかし今、この時、この戦闘の早さの中で決定打を得るには時間がかかりすぎると予想された。具体的には後2ターンで爪が奥まで食い込み血が溢れるだろう。それまで待てるか、それとも別の手を打つかは判断の分かれるところだが、目の前の蛇頭は痛みに対する叫びを上げない。 危機に対する感覚が、今朝の天変地異で摩耗している上に、食への欲求が痛みを忘れさせる! そして残念ながら右腕への打撃は不可避だ。彼が叩くは避けない自分の首であり、ゴボウの右腕に絡まったままの自分の首にスナップを与え、自分の首を伝わせて振動を伝わせる。 尋常のハイドラならば巨躯を支える四肢を踏ん張る所だが、彼は大地に転がる事に躊躇いはなかった。長大な尾を振り回して自ら地上を回転し、獲物を地面に擦り付ける。角の様な出っぱる物があれば、むき出しの肌があれば、大地に引っかかって彼の体重の乗った勢いに甚大な被害を受けるかもしれない。全てはゴボウの現在の体躯と比較して、地面が固ければの話だ。) (05/03-04:36:48)
娯暮雨 > …ッグ…!(左手の爪を突き立てながらも、右腕に巻き付く蛇の首を伝う衝撃が右腕へと少しでも伝われば、地面へ倒れ込みながら、左手の爪を引き抜き、瞬時に少しだけ、変化の術を解いた。その姿が陽炎のように揺らめき、煙に巻かれながら縮みはじめれば、右腕と左腕、そして左足に食らいついき、若しくは巻き付いた首との間に距離が出来だだろう。ハイドラよりも先に地面へと背が到達すると、横に転がり起き上がりながら回避して地を蹴り、飛び上がって距離を取る。そして飛び上がったまま、変化の術が解ける最中、痛む両手を持ち上げて印を組み唱えよう。)ウガァアッ!(『一本だたら』『薬缶吊』!そう一息に唱えれば、ハイドラの上空の雲が渦巻く様に裂け、巨大な氷の杭が姿を現す。一瞬にして弾けた杭は、10m程の100本槍と化し、その直ぐ下に現れた同数の薬缶を貫きながら、ハイドラの全身目がけて降り注ぐ―!先程の頭への一撃で、皮膚の強度は分かっている。見ためは氷だが、妖力で編みだしたその槍は、刺されば地面まで一気にその体を貫き、串刺しにするだろう。加えて、毒を制する薬も染み込ませたその槍は、果たしてハイドラにとっての毒となり得るか。) (05/03-04:59:31)
ズズ > (一度は大きくなった獲物だ。弱まれば小さくなることも予測できていた。が、瞬時の変化であれば締め付ける反応は間に合わない。身体が小さく変化することで、突き立てた牙はより大きくゴボウの傷口を広げる事になるだろうが、ゴボウを自らの回転に巻き込むには至らなかった。逃した獲物が術を仕掛ける気配を皮膚感覚で察知する。落ちてくる氷の槍は、昨日の昼の天変地異を連想させた。あの時感じた恐怖と、獲物と見定めた相手がそんな技を放ったことへの怒りが、彼の身体を激しく回転させる。巨躯をゴボウの方へ回転させながら落下地点よりずらし、自分に触れる氷があれば、ゴボウの方へ弾こうという狙いだ。完全回避は巨躯が災いしてできない。そして一度地面に縫い付けられれば、相手の連撃を許すことに繋がると彼は瞬時に理解した。しかし生きる事を諦める事だけはできない。体を繋ぎとめられながらものたうちまわり、氷槍をゴボウへ跳ね飛ばし、ゴボウを見据えながらあがく。首が落されることがあれば、首だけでもゴボウに食らいつきに行くだろう! 尋常、自然の蛇にできて魔物たるハイドラにやれない所以はない。) (05/03-05:17:55)
ズズ > (なお薬缶吊の効能は、見た目には推し量ることができなかった。普段から彼と接する妖精であれば、その効き具合も判別できたかもしれないが、普段触れない蛇の表情や動作を読むのは難しいだろう。) (05/03-05:22:38)
娯暮雨 > (赤く染まる体躯から絹が解けるように煙が消えれば、その姿は元通りの女の姿へ。降り立ったのは、隆起した岩の上。降り立った、と言うよりも「落ちる」に近い動きであったが、片膝をつき、眼下のハイドラを見降ろした。両腕にはもはや感覚はない。けれど、印は固く結んだまま。術を解き、槍が消えれば、ハイドラは直ぐ様自分を仕留めにやって来るだろう。けれど此方とて、生きるのを諦める訳にはゆかぬ。決闘を挑んだからには、命をかける覚悟だが、死ぬつもりはない。死にたくはない。必死だった。弾かれた何本もの槍が、此方へと飛んでくる。けれど、己の妖気を具現化したそれは、己の思うまま。此方に届く前に墨が水に溶ける様に消えてゆく。掠れた喉で大きく息を吸い込めば)『一本だたら』『薬缶吊』(はりつけにしたハイドラへ、続けて同じ術を用いた。降り注ぐ槍は、未だ無傷であるハイドラの肌を、首を、そして心臓を狙っている。貫かれど、首が落ちる事はない。) (05/03-05:33:46)
ズズ > (暴れていた巨躯に氷の槍が駄目押しで降り注ぐ。自分の心臓を、首を狙っていることは容易に知れた。既に自身の身体を貫く氷を使って弾き、致命傷を避ける。自分の身体に突き刺さる氷の角度を調整し、首を抑えられながらも心臓を守り抜く。そうして出来た守りは、同じ規模の氷を使う限り抜けないだろう。また傍目には心臓を貫いている様にも見えた。彼の動きが段々精彩を欠いていく。氷に貫かれる度に自由を失い、やがて身動きもとれず首が大地に横たわった。幾つもの首がゴボウを見たまま、動く事はない。) (05/03-05:45:09)
娯暮雨 > (幾重にも妖術を行使した上に、広がった傷からは、血と共に妖気が溢れ続けている。青の着物は赤く染まり、それでも死ぬわけには行かぬと必死に闘志と意識を保ち続けていた。のたうち回った後、静かになったハイドラの琥珀色の双眸と目があった。生きる事を諦めぬ目。その目が宿す光りに、己と何の違いがあろうか。体は、もう震えてはいなかった。)……。(「――全部乗り越えたら、今度は大輪の花を供えに来ようや。」そんな言葉が胸に浮びながら、徐々に意識が遠退いてゆく。見据えた琥珀色の瞳が、ぐにゃりと歪むと、印を組んだままそのまま横に倒れた身体を、2つの尻尾が受け止めた。それから暫くすればハイドラを貫いた槍は溶け消えて行くだろう。因みに、薬缶吊が毒としてハイドラに機能しなかったならば、それはそのまま「薬」として、槍で負った傷を癒す手助けになったかもしれない。) (05/03-05:56:00)
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