room11_20150507
ご案内：「闇の集う場所 -2-」にイグニスさんが現れました。 (05/07-23:28:10)
イグニス > （急造された富士山の様な小高い山を遠目に眺めつつ、少女は今踏まれていた。） (05/07-23:31:20)
イグニス > （乱暴に。しかし地盤が割れて沈み込んでも良いほどの重量を誇る巨大な足は、少女に触れた途端勢いを失って踏み込まれる事がない。） (05/07-23:33:25)
イグニス > ――それでも生き残ったんだから、次があるよ？ (05/07-23:35:38)
イグニス > （無言のまま、相手が少女に踏み下ろす足の勢いが増した。勘に触ったらしい。 少女にとっては願ったり叶ったりだから止める気はないけれど、そのまま放っておくには忍びない程度には、少女は目の前の巨大なハイドラに親近感を感じていた。） (05/07-23:39:28)
イグニス > （ドスドスと自分を踏み潰す足に疲れが見え始めた頃合いを見計らって、少女は伏せていた地面から身を起こして、にへっと笑う。） (05/07-23:41:32)
イグニス > 分かった。それじゃ、技を覚えようよ。 (05/07-23:43:32)
イグニス > これまでは、ズズは運と身体に恵まれて生きてこれた。 でも、もう大きな体と運だけじゃ生き残っていけない所に来てる。 ズズが競り負けたのは、多分そ (05/07-23:46:32)
イグニス > （少女の言葉の途中で、鎌首をもたげていた4本の首が突然少女に襲い掛かる。左右から空気を破裂させる程の勢いで首２本が迫り、それに追随する形で２本が迫る。先の２本を撃ち落としても、残りの２本が少女の脇腹に、または腿に食らいつき、巻きついて毒を注入する構えだ。そしてそのまま獲物を締め落さんと、力を籠めて） (05/07-23:52:55)
イグニス > （それだけだった。少女はズズの攻撃を避けなかった。少女に牙は立たず、少女を締め落すことはできず、籠める力だけが籠めた端から消えていく。ただ、注入せんとした毒だけが少女の服と肌を伝って落ちて、地面に一瞬で穴を穿つ。） (05/07-23:57:50)
イグニス > （……まぁ、分かっていた事だった。この程度で仕留められる相手なら、とうの昔にこの腹の中に納まって自分の血肉になっている。 若干諦めの境地に入りつつ、ハイドラは突き立てていた牙を引き、少女を縛めから解き放つ。縛っていても、この少女は喜ぶばかりなのだ。壊れないサンドバックとしては申し分ないが。）<<ブフォッ>>（ふんっ！というには少し野太すぎる鼻息を漏らし、ハイドラは話を促す。 詰まらない話なら、歯は立たずともそのまま飲み込んでやる心算だろうことは、容易に見て取れた。） (05/08-00:05:44)
イグニス > （ようやく自分の話を聞く体勢になったズズに、少女は特に気を悪くした様子もなく、自分の左腰に提げた鳳麟扇を開く。燦<<サンッ>>！と一度打ち鳴らされ、結晶の振れ合う音に扇子は無数の鳳麟へと解け、それらすべてが宙を翔け５本の首を持つハイドラのフレームアートが編み上がる。爍光に輝く鳳麟は滑らかに動く鱗となり、ズズと正面から向きあった。） (05/08-00:18:06)
イグニス > いくよ？ （にへっと笑う少女が、鳳麟扇の取っ手を揮う。操り人形を動かす様な素早い指運が、疑似的に作られた爍光のハイドラに生命を与えた。まずはズズがやる様に左右２本の首がズズの中央の頭を狙う。防御する様に首を噛んで捕まえようとするズズの牙は、しかし一瞬だけ高速回転した相手の首に弾かれ、さらに跳ねた相手の首によって後頭部を打たれて、ズズの頭は外へ伸びきってしまう。ズズが首を引き戻す間に、鳳麟で編まれたハイドラの首はズズの首を咥え、それが高速回転しながら引き戻された。バチンッ！という激しい音が荒野に響く。牙を突き立てていれば、肉ごと引きちぎっていただろう。ズズの首に赤い擦り傷の後が薄く残る。） (05/08-00:40:48)
イグニス > （鋭い首の痛みに、ハッとズズの首の一本が少女を見やる。少女は普段、何だかんだでズズに甘い。自分を害する事は滅多にない。首の回転，そして朱く輝くハイドラの鱗に凝縮されたエネルギーにヒントを見出しつつも、何故か警鐘をガンガン打ち鳴らし始めた自分の心に戸惑いながら、ズズは鳳麟のハイドラではなく、少女をこそ観察した。朱に煌めく髪。いつも通りに見える朗らかな笑顔。柔らかな胸元と体躯。胸元からこぼれる茶と紫の混じった液体。口元に浮かぶ優美な弧、だけど目が――。 自分と目を合わせて怯えるハイドラに、少女がゆっくり小首を傾げる。） 私ね？ チョコレート（皆まで言わせず、ズズは吼えた。向かう先は勿論、鳳麟で編まれた爍光のハイドラだ。明日の朝日を見ることが出来たら、きっと我はもう一段強くなっている！ そんな確信が、ズズにはあった。） (05/08-01:04:54)
ご案内：「闇の集う場所 -2-」からイグニスさんが去りました。 (05/08-01:05:04)
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