room11_20150712
ご案内:「闇の集う場所 -深部-」にイグニスさんが現れました。 (07/12-17:03:06)
イグニス > (今日は生憎の雨……と思いきや然にあらず。高い気温に雲は消し飛び、そこかしこに陽炎が大地を覆っている。) (07/12-17:05:39)
ご案内:「闇の集う場所 -深部-」にウィーオさんが現れました。 (07/12-17:06:15)
イグニス > (空は黒く見える程に蒼く澄んだ晴天。照り付ける陽光を遮る物は一切なく、地上を見れば緋色の細かな煌めきに大地が輝いている。) (07/12-17:07:53)
イグニス > (その緋色の大地の中央に少女は居た。) (07/12-17:08:53)
イグニス > (陽光を一身に浴びて成長する樹木の様に、少女を幹とする炎の樹がそびえ立つ。) (07/12-17:10:11)
ウィーオ > (灼熱と呼べるほどの炎天下。マントを羽織い、異形の得物を手にした亜人風貌の少年が、その灼熱の地を徘徊していた。照りつける太陽を少し見上げる。そして。)…………。 (少女へと、目が向いた。少女を核とする炎の樹木。) (07/12-17:10:57)
ウィーオ > (自然は向こう見ずな者を許しはしない。だがこの少女の有様はどうだ。痕跡を調べる必要もない、力を誇示するかのように文字通り燃え盛り、存在を主張している。) これは。凄い、戦利品になりそう。 (少年はぞくぞくしていた。強大な力を持った何かの前に立てるという予感に。) キミ、は。ボクの声、聞こえる? (語りかける。それに知性があるかどうかを確かめるために。) (07/12-17:13:40)
イグニス > (樹高100mにも届こうかという大樹の中央、半径4,5mにもなろう分厚い幹を透かして見える少女はにへっと笑う。) 勿論。私を戦利品にしたいの? (07/12-17:16:18)
ウィーオ > うん。ボクが求めているのは、強い奴、だけ。見ただけで、わかる。キミは、とても強い。ボクは、キミが、欲しい。 (こちらもにこり、と笑って正直に語る。) (07/12-17:21:59)
イグニス > じゃぁ願いに価する力を見せないとね。(口調は柔らかく、しかし緋色の大樹が、大地を覆う緋色が『哭いた』。幾戦万の水晶が触れ合う音と共に、ウィーオが立つ緋色の大地が大樹を中心に回転し始める。水が雪崩れ落ちる様に緋色の樹皮が根本へ殺到し、ウィーオを外へ運ぼうとする。) (07/12-17:29:16)
ウィーオ > ああ。 (仄かに喜びを感じる。彼女は、自分と同じく戦いに特別な価値観を持っているのだ。その価値観は自分とは違うものかもしれないが、それでも。) キミに会えて、良かった。 (そう思えるには十分だった。少年は高く上がった踵を第二の膝関節のように用い、力強く跳躍した。そして魂が生み出す力──魂力によって異形の武器に矢を番えた。風の属性が宿った矢を。) ヘイル・オブ・アローズ。 (放たれた矢は分裂し、緋色の樹皮に突き刺さる。そして矢が刺さった地点に巻き起こる旋風。緋色の樹皮を吹き飛ばす結界となったその空間の、台風の目に着地するように少年は降り立つ。) (07/12-17:35:24)
イグニス > 楽しませてね。(にへっとした笑みで応える。ウィーオが着地した場所も緋色で地面が埋まっている。ここは既に少女が構築したホームグラウンドなのだ。外への流れと回転が合わさって、螺旋を描く様にウィーオの身体が運ばれる。地に足をつける限り、幹に近づくためには走ることを余儀なくされるだろう。そして風に弾き飛ばされた緋色の樹皮――鳳麟は爆風に舞いあがり台風を構成する風に乗った。一際強い輝きと共に鳳麟は光を放ち、爆圧で台風の目の中央を押し包んだ。) (07/12-17:46:06)
ウィーオ > すで、に。 (少女の「領域」ということか。自分の場所を確保するために風で樹皮を吹き飛ばす選択をしたが、それは焚き火に息を吹きかけるような結果に終わってしまったようだ。即ち、更に激しく燃え上がる。) 風は、逆効果。なら。 (少年は疾駆する。幹へと近づくために。そして、今度は水の属性を持つ矢を番え。) 安直すぎるかも、しれないけれど。 (極寒の矢を、少女のいる幹へ向けて放った。) (07/12-17:50:04)
イグニス > (少年の健在に少女が喜色の笑みを漏らした。上手く躱されたのか、それとも圧壊攻撃への何らかの対処法があるのか。台風の目もろとも少年を押し包んだ爆風を少年がすり抜けるのを見る。もし手段があるなら――そう。氷属性の何かを放つだろうことは予測されていた。風に舞う鳳麟の群れが連鎖的に衝撃波を放ち、爆風が矢の軌道をあらぬ方向へ捻じ曲げる。矢は幹を包む風の気流に沿って遠方へ過ぎ去り、お返しとばかりに緋色の大地が眩く輝く。 半径30m、陽光を反射する鳳麟の鏡面の角度が瞬時に矯正され、ウィーオに光が収束される。ウィーオを包む気温は瞬時に沸点を突破し、焦点温度は優に1000度を超越した。しかしまだ緩い。ウィーオがこれに対処できるならば、今は別の角度へ向けられている鳳麟の鏡面角度も修正される。) (07/12-18:06:17)
ウィーオ > (極寒の矢を放った際に出来た圧壊攻撃の一瞬の間隙を通り抜けたのが、攻撃を躱したトリックの正体だ。だが、こちらの攻撃も見事にいなされた。少年の本分は接近戦だが、今は遠距離からの攻防を続けるしかない。) ……く、あっ……。 (大量の鏡がこちらに向けられる。光が一点へと集まり、少年の周囲が灼熱地獄へと変貌する。)…………っ! (少年は、水属性の矢を真下へと放つ。二度、三度と放つ。その度に氷の壁が生成されて、周囲の温度を急激に下げる。複数の氷の壁が空気の断層を作ることで温度低下の効果は更に増し、加えて氷の壁も鏡面であるため、光の集中を抑える。だが、このままではジリ貧。ゆえに少年は準備を始める。鏡の檻の中で、それが破られる瞬間を待って、力と精神を研ぎ澄ませる。) (07/12-18:14:30)
イグニス > (氷の矢、そして氷の壁。全て想定通りだ。この場合、フロスティン率いるチリィとエアなら、氷ではなく高圧に凝縮された水の護りを使う。その理由は――この付近の大気中に『水分』はない。全て熱で極限にまで薄く気化され、外へ排出されている。よって作られるのはウィーオの魔力にのみ依存した氷壁となる。氷の壁が生成されていく間、 空いている頭上に鳳麟が舞い込み、氷の壁の中に自ら埋まる。適宜衝撃波を放って氷壁を破壊するためだ。生成に対する破壊速度を調節し、拮抗状態を保って決して氷壁は完成させない。その間、ウィーオに向けられる緋色の大地の鏡面は半径35mに拡大。反射率を上げ、焦点温度は2000度へと跳ね上がっていく。) (07/12-18:29:07)
ウィーオ > (氷の壁の生成が阻まれる。全て読まれているということか。少年の顔色が険しくなる。少年が属性攻撃にそれなりに耐性があるとは言え、数千度の温度に長時間晒されてはさすがに危険だ。衣服が発火を始め、少年の身体が火炎に包まれる。)…う……ぁぁ……ぉぉ、ぉ……! (光が尚も集中する。だが、ウィーオは準備は整った。その身に受けた力をそのまま利用するための準備だ。) ……ミスティック……アーティラリー……! (灼熱の光線をそのまま凝縮した矢。自分一人が作り出すものとは比べ物にならないレベルの光量を生み出す矢だ。もちろん、爆炎を操る相手に光が通じるかといえば疑問が残るが、一瞬でも近づければ良い。意表をつければ良い。少年は光の塊である矢を放つ。) フルミネーター……! (少年の矢は少し進むと光の大爆発を起こして視界を塞いだ。その瞬間を狙い、少年は駆け抜ける。ほんのわずかでもいい、少女へと近づくために。炎によって焦がされながら駆け抜けるその姿は、まるで炎の大樹に誘引される火の玉のようであった。) (07/12-18:45:12)
イグニス > (極光が迸り、ウィーオと大樹との間が白で埋め尽くされる。大樹に照射された光はその全てのエネルギーが回収され、鳳麟を編んで偽装された樹皮に蓄えられた。熱を含んだ樹皮は、戦闘当初の挙動から変わらず幹から根へ。根から大地へ。螺旋状に回転しながら外へ外へと流れていく紅玉の砂へと姿を変えながら、ウィーオを外へ押し出そうとする。押しだす速度は時速30km/h。意表を突かれたからか、少女は新たな行動を起こさなかった。ウィーオを照射する太陽光は依然収束されたまま。ウィーオが走る紅玉の大地は、ウィーオの技を受けて灼熱を纏う。) (07/12-20:06:55)
ウィーオ > (案の定、光は全て吸収された。だが、新しい行動を起こさなかったということは、こちらから近づく絶好の機会が生まれたということ。全身が焦がされる苦痛に耐えながら、熱砂を踏み締め、少年は駆ける。そして、ある程度の距離をつめると跳躍し。) カルザミーク! (異形の得物を全身ごと回転させて、大樹に一撃を加えようと試みる。) (07/12-20:15:03)
イグニス > (放たれた一撃は、おそらくウィーオがこれまで経験したことが無いであろう手応えを返す。金属壁の様に固い物体を突けば、相応のノックバックがある。木の様にしなやかな物体を突けば、緩やかな制動と共に静止する。威力によっては幹の方が破裂するかもしれない。水の様に柔らかな物体を突けば、表面を激しく弾けさせながらも内部へ侵入するだろうし、空気の様に抵抗の少ない物体を突けば、空気抵抗が無視できない速度でも出さない限り、抵抗なく腕が伸びきるまで突きだす事が出来る。 鳳麟を編んで組まれた大樹は、そのどれとも違う手応えを返した。 穂先の刃が大樹に接触した瞬間、全ての慣性力が奪われ獲物が静止する。そこにはノックバックも発生しなければ、尋常の樹の幹を貫く様な鈍い感触もなかった。 この少女には何かがある。 が、この現象に気を取られれば、急激に回転速度を増した紅玉の足場に足を取られて、遠心力がウィーオを外へ弾き飛ばそうとする。) (07/12-20:28:10)
ウィーオ > ……っ!? (例えるならば、まるで分厚い真綿に殴りかかったかのような感触。手応えが全く感じ取れない。そして。) が、あうっ!! (限界であった。灼熱の熱線は体力を容赦なく削り取り、少年の身体は激しく回転する熱砂によって弾き飛ばされ、元いた位置よりも遠くへと吹き飛ばされ、地面へ倒れ付すこととなった。) ……ひどい、失敗。 (彼への最も大きな一撃は、彼のプライドへ対してだった。あまりにも力量に差がありすぎる。通常の物理的法則では打ち倒せない敵であるかのようであった。) ……でも。 (終わらない挑戦が見えた。それこそ彼の生き甲斐であった。苦悶に苦しめられる最中、彼の中にははっきりと喜びが芽生えていた。とは言え。) ここで、終わらなければの、話、だけれど。ボクの、負け。 (ふらふらと、少年は立ち上がる。痛烈な被害を受けたが、まだ喋れるだけの体力はある。退却するだけの余力はある。) (07/12-20:41:41)
イグニス > (ウィーオが拳を置いたのを機に、外へ外へ舞い流れる鳳麟の螺旋運動が止まる。それと同時、空間の裏に定配置されていた鳳麟が四次元生命体の様に宙に湧出する。それは太陽系を構成する惑星の様に鳳麟の大樹を中心に定周期運動を行い、宙に配置された鳳麟一つ一つが周囲の熱を瞬時に奪い去った。場所によっては数千度に達していた気温は瞬く間に氷点下へ導かれ、大地を満たしていた紅玉の砂が、津波が退くように少女の元へ引いていく。鳳麟が集まり幾重にも折りたたまれ少女の手元で長大な扇子に変わる。 シャンッ。と鳳麟扇を閉じ、少女はにへっと笑った。)君はここじゃ終わらないよ。今の構成で私に一撃を入れるの、ズズにだってできないもの。 (07/12-20:55:19)
ウィーオ > ズズ? 誰かは知らないけど、それも。 (自分よりも強いのか。ぞくり、と震える。それは一気に氷点下に下がった気温によるものではなく、あまりにも遠大な異界への期待と喜びに対してのものであった。) キミは、キミのような、強大な存在、この世界に、沢山いるの? (少女が一体何者であるか、ということは問わなかった。その問いは特に意味を持たないということを、少年は良く知っていたからだ。) (07/12-21:02:25)
イグニス > ズズはこの辺りを根城にしてるハイドラの名前。 勿論。私は分かり易い方。 あっちに見える山(つい最近できたばかりのプリニー式火山を指差して)の火口に降りれば、残ってればだけどゲソが見れるし、あっちの森(キメラ森を指差して)に行けば、森全体が意思を持って動いているみたいなのが見れる。ただ、ちょっと分かり辛くて、気づいたら腹の中に居るかもしれないから見物は気を付けないと駄目だけどね。(にへっと笑い) もし君が再戦を望むなら、私に全力の一撃を入れ続ける限り、挑戦を受けてあげる。 (07/12-21:10:13)
ウィーオ > ハイドラ……ゲソ……動く森……(まるで御伽噺のようだ。だが、目の前の存在を見たからには、それらに迫真を持ったリアリティを感じ取ることができた。) もちろん。ボクは、もっと強くなる。時間をかけて、研究して、学んで、キミへの対決への、覚悟にする。 (少年も、同じように笑った。相手はこちらを殺す気はないらしいが、いつでも挑戦は受けていると話す。彼女の持つ戦いの価値観が、少しわかったような気がした。) (07/12-21:15:56)
イグニス > そう。……それじゃ治癒の泉の位置も教えておいてあげる。(にへっと笑う少女の左手から、緋色のペンデュラムが垂れる。光の糸に繋がれたペンデュラムは宙を自在に飛んで、ウィーオの目の前の地面に接触した。)<<ゴパッ>> (50cm x 50cmと区画を区切って、一拍も置かずに地面が溶岩に変貌し、再び固体に戻る。生れたのは立体地図だ。)今、鳳麟示すのが現在地。(鳳麟が立体地図の上を移動する。)そしてここが治癒の温泉。大抵の病や怪我を癒して、身体が欠けても再生するから、火傷の後を残したくなかったら寄ったら良いと思う。 (07/12-21:26:38)
ウィーオ > 治癒の泉? ……そんなもの、あるんだ。 (確かに、火傷は酷い有様だ。立体の地図を良く観察して、位置関係を頭に叩き込む。) ……。うん、覚えた。あとで、寄ってみる。ありがとう。 (少年には、少女の親切心は本物である、という確信があった。自分をどうこうする気なら、今の力量の差があれば、騙すなんていうことをせずともどうにでもできるだろうから。) いや、やっぱり、痛い。すごく痛いから、今すぐ、行ってみる。ねぐらの一番大きな壁、キミのために、とっておく。 (いつの日か、コレクションの中枢に彼女の首を据えることを誓って。少年は、足を引き摺りながらその場を後にしていった。) ありがとう。 (最後に、お礼の言葉を残しながら。) (07/12-21:36:42)
ご案内:「闇の集う場所 -深部-」からウィーオさんが去りました。 (07/12-21:37:00)
イグニス > (去っていく背中に、またね。と声をかけて、少女も館へ帰っていく。大がかりな呼び水を使ったけど、その成果はあったらしい。鼻歌交じりに闇集う土地から去った。) (07/12-21:44:38)
ご案内:「闇の集う場所 -深部-」からイグニスさんが去りました。 (07/12-21:44:41)
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